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第38回小説推理新人賞
久和間拓「エースの遺言」読了。
去年のショートショート系とは違い、重い過去を引きずる元高校野球監督の話。
真保の「ミステリーというよりは人情話」という批評があったが、まさにそんな感じ。
ただ、話としては面白く読めた。
一応、「エースがなぜ野球を辞めると言い出したのか」とか「なぜ見通しの悪くない道路で事故ったか」という
謎があるが、そこはあっさり済まされており、やや物足りない。
今回は、真保・小池 vs 貫井 という構図だったが、今年は「小説」として構成が上手い受賞作が勝った感じ。
貫井も結構頑張っていたけど、去年とは逆に今年は真保に譲ったという感じ?