大江健三郎が現代の文学賞に応募したら受賞できる?at BUN
大江健三郎が現代の文学賞に応募したら受賞できる? - 暇つぶし2ch26:名無し物書き@推敲中?
12/09/05 22:52:10.83 .net
第一印象。
読めなくはない。
内容が伴えば充分形になりうる。しかし、
現代の若者の心情を描くにはいささか古風に過ぎるか。
作品の舞台を近代におけば、活きるだろう。

>矮小なる命題―それは、或る極めて「宿命的」な命題であった。「宿命的」というの
は、これらの命題は先験的に、例外なくいつしか手酷い反証に屈する運命にあることの悲
哀、そして、これがあらかじめ予感され得る性質にあるということの逆理をさえ含んだ上
での、殊にその意味が限定された形容表現であり、そういう意味では、些かアイロニカル
でもある。

「宿命的というのは」~「殊にその意味が限定された形容表現であり」
という主述関係が、初見のときには分からなかった。
おそらく、そこで読点を打って「そういう意味では」以下の文を続けてしまったことで、
最初の文の述語がぼやけてしまっているためだろう。

文体として基本的に悪くはない印象受けたけど、内容次第。
内容が伴わないでこういう重々しい文体をふりかざす輩は、
他にもいくらでもいるだろうからな。
内容が良くなければ、な。
今日はもう寝るけど、また何か役にを立ちそうな感想・批評あれば書きこむよ。



27:名無し物書き@推敲中?
12/09/05 23:01:33.34 .net
受験生か!
将来、楽しみだ。
受験勉強の内容は、社会に出ても、小説書くにも、
必ず役に立つからな。
受動的にしか勉学に臨まなかった奴は役に立たないと言うが、
そんなのは真赤なウソだ。
頑張っていい大学入れよ!

おじさんは、若い子が好きなんだ。
良い経験をたくさんしろよ。
青春を真摯に、積極的に過ごさなかった奴が
良い小説書けるわけないんだから。

28:名無し物書き@推敲中?
12/09/05 23:56:13.49 .net
>>26
好意的な評価ありがとう!
間に合わせのしょうもないプロットだったから、自分らしさを出すのに苦労したよ。
その分、文体というより言い回しが、ちょっと古風になっちゃったかな。
今のところ近代をテーマに置けるほどの資料を集められる環境にないから、
よくよく注意して本命の小説の著述を進めるよ。

宿命的というのは~の一文は、私なりの文法的挑戦だったんだけど、
素直に読点じゃなくて句点をうつべきだったかな。穿った意見だと思う。

内容はね、けっこう自信あるんだ(笑)
まあ、慢心せずにより深いテーマを模索するよ。

>こういう重々しい文体をふりかざす輩は、他にもいくらでもいるだろうからな。
そうそう、創作文芸板ならそういう人って沢山いるかなと思ってスレ立てたんだよね。
だから、もし自分も文章が難解になりすぎて困ってるって人がいたら、
どんどん文章を公開してね。このスレは、私の所有物にしたくないから。

>また何か役にを立ちそうな感想・批評あれば書きこむよ。
ありがとう! 本当に助かるし、参考になるよ。


29:名無し物書き@推敲中?
12/09/06 00:06:15.28 .net
>>27
将来が楽しみかー、ありがとう!

>受験勉強の内容は、社会に出ても、小説書くにも、
>必ず役に立つ
身に沁みて実感してるとこだよ。
現代文や倫理の用語集は有用な語彙を増やすのにとっても役立つし、
英語の勉強は、筋道だった論理的な文章を編むための近道になるし、
他にも数えきれないほど参考になる面があるよね。

おじさんなんだ(笑)
敬語使った方がよかったかな? まあ、老若男女問わずフラットな
立ち位置から意見の交換が出来るのが、2chのいいとこだし、まあいいか。
もちろん敬語使えっていうなら謹んでそうさせていただきます(笑)

良い経験、沢山したいと思います!

30:名無し物書き@推敲中?
12/09/06 00:39:38.84 .net
この>>1君は若いのに文章力あるね、おじさん感心しちゃったぞ
まだまだ未来のある君のこと、余計な心配かとは思うけれど
美意識に呑まれてしまわないよう気をつけてね
おじさんなんか簡単な文章しか書けない人間だけど
美意識に囚われた人間は概して自分の内側に埋没していく傾向がある気がします
凝り固まることなく、怠けることもなく、多様な人になってください!

31:名無し物書き@推敲中?
12/09/06 07:15:43.30 .net
またおじさん……笑
ちょっとみんな自分を卑下しすぎじゃない?
そんなに下手に出られると、からかわれてるのかと思っちゃうよ笑

>美意識に呑まれてしまわないよう気をつけてね
そうだね、気をつけます。なまじっか自分の美意識に自信があるから、
ホント、気をつけないとね。自分の内側に埋没していくってのも、
昔気質の文人っぽくて、そういう方向に魅せられてしまうのも、
或いはアリかなとか思っちゃうけど。

>凝り固まることなく、怠けることもなく、多様な人になってください!
はい! 頑張ります!

32:名無し物書き@推敲中?
12/09/06 07:43:08.66 .net
>>21
>>22
この内容ではまるで論文だね。
これをどう小説として消化できるかが大事でしょ。






















33:名無し物書き@推敲中?
12/09/06 08:06:10.94 .net
小説は論文と違って、論理的な展開すら必ずしも必要としないからなあ。

読んだだあとに同意するかしないかの最終判断よりも
寄り添って考える過程のほうが肝だろうしね。
そういう意味では、現在のような分かりやすい言葉で書いたほうが理にかなっているのかもしれない。
まあそれでも、現在は平易な文章に偏りすぎていると思うよ。
カウンターカルチャーはいつでも存在するべきだし
個人的にはいつでもそこに身を置きたいとは思うけど。


34:名無し物書き@推敲中?
12/09/06 21:28:33.83 .net
>>32
それは言われると思った。
プロット上そうなってしまうのも致し方ない、
と弁明したいところだけど、実際いま書いてる小説も
けっこう論文に近づく瞬間が多いんだよね。

>これをどう小説として消化できるか
そうだね……誰か入れ知恵はありますか?笑
いや、自分でも考えるけどさ。
情景描写に力を入れるってのが私なりの差し当たっての打開策かな。

35:名無し物書き@推敲中?
12/09/06 21:32:08.23 .net
>>33
うんうん、参考になります。

>まあそれでも、現在は平易な文章に偏りすぎていると思うよ。
>カウンターカルチャーはいつでも存在するべきだし
>個人的にはいつでもそこに身を置きたいとは思うけど。
やっぱそうだよね!
カウンターカルチャーってのは、私の理想だなー。
現代の文芸思潮に一矢報いたいというのが根本にあるよ。

36:名無し物書き@推敲中?
12/09/06 22:09:31.65 .net
池沼の息子に
「東大以外は大学じゃない」

37:名無し物書き@推敲中?
12/09/07 22:11:55.33 .net
>>36
それ大江が言ったの? マジでか。

ていうか、皆も文章晒していこうよ!
私ばっかり晒してるんじゃ、なんか、ズルいじゃん!
>>26さんとか>>33さんあたりの文章、読んでみたいな。

38:名無し物書き@推敲中?
12/09/09 00:32:54.87 .net
 初期・中期の大江が悪文とみなされたのは、ひとえに翻訳調だったからだ。何を持って悪文というのか?
これ、実は大事な問題だけど、ここではあまり議論されていない。
 修飾語を連ね、華美に文章を飾るものを「悪文」と言うなら、三島も確かに「悪文」を書いている。だけれど、彼の修飾語は、描写する対象を的確にとらえる為の修飾語だ。
1の人の修飾語は重ねることで、逆に対象をぼやかせているし、必要のない形容詞や副詞を徒に重ねているだけで本当の悪文。
忌憚のない意見で申し訳ない。

39:名無し物書き@推敲中?
12/09/09 01:36:23.78 .net
38だが。例えば・・・。

 私が小説をものすにあたり、始めにその依拠として念頭に置いたのは、
三島由紀夫 の『仮面の告白』であった。文学史に燦然と聳え立つ異様なる
モノローグ、そして、他に比類無き(あるいは“比肩することを許さぬ”)
美文の極致に、私の心は魅せられ、酔い痴れ、虜となった。
 しかしそれはやはり、持たざる者が、持たざるが故に抱く、他愛ない
憧憬の所作であったと言わざるを得ぬだろう。いや、より正直に胸中を
吐露するならば、三島の美しき言葉の王国に、せめて精神だけでも寄り
添うことで、凡庸極まりない自我意識、ひいては、その産物としての、
創作上の矮小なる数個の命題を、秘匿する意図があったのだ。
 矮小なる命題―それは、極めて「宿命的」な命題であった。
「宿命的」というのは、これらの命題が例外なく手酷い反証に瓦解する
運命にあることの悲劇性、そして、これが本質的に予感され得るであろう
という逆理さえも孕んだ形容表現であり、その意味では、些かアイロニ
カルでもあった。
 つまり私は、心のどこかで、いつか必ず手痛いしっぺ返しを喰らうこと
になると知りながら、それでもなお、これらの命題を語らずにはおれなか
ったのだ。なぜ語らずにおれないのか、そもそもこの命題とはいったい何
なのか、それは、またの機会に語りたいと思う(ぎゃふん!)。
 とにかく私は、三島の絢爛たるレトリックの秘部を縁取るようにして、
或いは児戯のように数多の修辞で迂回を繰り返し、或いは大時代で難解な
術語を弄してその奥底に迫ったつもりになり、そのように紆余曲折を経て、
とうとう歪つな―今になって思えばあまりに醜く歪つな― 一つの円周
をなぞり上げた(あるいは“あぶり出した”)のだった。
  

40:名無し物書き@推敲中?
12/09/09 01:40:13.51 .net
 私は、何か重大な秘密を打ち明けるかのように、読書家である友人
のAに拙い一節を手渡し、読むことを乞うた。
 「大江健三郎のようだ。修辞が過多で、現代の文芸思潮に合ってい
ない」
 Aの評価は、否定的なものだった。Aの助言を恭しく拝聴するような
上辺を取り繕いながらも、私の心中は深く、本当に深く、失望を覚えて
いた。私にとっては、大江健三郎の名は「悪文」の象徴であり、三島的
な美の対局にあるものであったからだ。私の三島的美への幻想は、かくも
容易く打ち砕かれた。
 しかし、すぐに私はこう考え直した。なぜ「大江健三郎のよう」では
いけないのか。なぜ修辞が過多では駄目なのか。なるほど、現行活躍する
小説家の文章は、押し並べて修飾語を省いたものである。
 だが、現代の文壇においては、華美なレトリックを擁した文章は本当に
無用なのだろうか。
  その答えを知るべく、私は、文章に対して柔軟な姿勢であるという
イメージの、2chの住人たちに意見を乞うことにしたのだった。(完)



 俺も高校時代は、1さんみたいな文章を書いてた。ハシカみたいなもんだな。


41:名無し物書き@推敲中?
12/09/10 12:59:16.11 .net
38の添削の意図が分からない。
1の修飾語を、より的確・華美なものへ修正したのか?
それにしては、
>文学史に燦然と聳え立つ異様なるモノローグ、そして、他に比類無き
(あるいは“比肩することを許さぬ”) 美文の極致に、私の心は魅せられ、
酔い痴れ、虜となった。
「燦然」と「異様」が意味的に対立しているし、
「~モノローグ」と「~美文の極致」の同格関係が、
「そして、」を挿入することによって、ぼやけてしまっている。
「魅せられ、酔い痴れ、」てのもリズムが単調すぎて、
ここ以外の荘厳な文章に比べて、軽薄な印象。
全体として、修飾語や文体が、1に比べて一層重苦しくなっているだけで、
的確でも華美でもないな。
時制の徹底、読点の配置、同一表現を連用しないといった、基礎的な部分では38、
論理の通り具合、音韻といった面では1に軍配が上がる、て感じかな。
修飾語については、ベクトルの違いはあれど、五十歩百歩。
あくまで俺の意見ね。

42:名無し物書き@推敲中?
12/09/10 17:03:48.40 .net
今だと文体のせいで受賞できなさそ

43:名無し物書き@推敲中?
12/09/10 20:09:10.91 .net
時代性ってやつかね…
どこか白けた目で見てしまう向きはある
あなた実際にそんな世界観で生きてるの?
どうせファッション的な感覚なんじゃない?
自分で書いたこと本当に自分でわかってる?
みたいな、冷めた態度は俺の中に確かにある

44:名無し物書き@推敲中?
12/09/10 21:08:21.65 .net
>>38
わざわざ全レス読んでくれて(だよね?)
さらに私の拙い文章のリライトまでしてくれて、
ホント、すごくありがたいです!
申し訳なく思うことなんてないよー。
建設的な意見で、すごく助かるよ。

>1の人の修飾語は重ねることで、逆に対象をぼやかせているし、
>必要のない形容詞や副詞を徒に重ねているだけで本当の悪文。
副詞はね、かなり意識的にやってる。
副詞って英語にはない日本語独自の品詞でしょ?
そういうのを尊重するのが、日本浪漫派を標榜したいところの、
私なりのアイデンティティなんだよね。
でも、形容詞はどうかな。私も忌憚のない意見を言うけど、
リライトしてくれた文章の方が、むしろ形容詞増えてない?
「描写する対象を的確にとらえる為の」、
つまり、より直截的な形容詞を示して、
私の語彙の貧しさを指摘してくれたってことなのかな?


45:名無し物書き@推敲中?
12/09/10 21:45:04.02 .net
私は、文体を大江や三島そのものにしたい訳ではないんだよね。
だから、一人称は「僕」だし、言い回しも、
リライトしてくれた文章に比べれば現代的にしてある。
今回は、それでも表出してしまう私の悪文的なところを強調したものだったから、
私の意図が伝わりづらかったね。言葉が足りなくてごめん。

あと、
>彼の修飾語は、描写する対象を的確にとらえる為の修飾語だ
についてだけど、私が形容詞や副詞を使う場合には、意味よりもまず、
リズム感、語感を重視して持ってくるんだよね。
でも、「本当の悪文」にしか見えなかったってことは、
その点でもまだまだ精進が足らないんだろうね。
それと、やっぱり意味のほうも重視していくことにするよ。

ところで、38さんはおいくつ?
いつ頃その”はしか”を乗り越えて、今はどんな文章を書かれるんですか?
39~40の文章は、私の意図を38さんなりに解釈して、
その模範として書いてくれたものだよね?


46:名無し物書き@推敲中?
12/09/10 21:49:21.89 .net
確かに1の文体よりは38の方が読みやすいよね。
読みやすいのが優れているとはかぎらないけどもさ。


47:名無し物書き@推敲中?
12/09/10 22:01:02.51 .net
>>41

>時制の徹底、読点の配置、同一表現を連用しないといった、基礎的な部分では38
に軍配が上がるってことは、逆に言えば、
基礎的な部分が私には不足してるってことだよね?
耳が痛いな・・・笑 これからは気を付けるよ。

音韻ってリズム感のこと? だったら嬉しいなー。
私、物書き以前に、ジャズ板に常駐する重度のジャズヲタだから、
リズム感ってのも私のアイデンティティの一つなんだよね。

48:名無し物書き@推敲中?
12/09/10 22:06:49.59 .net
>>42
やっぱそう思うか・・・。
難しいよね、今の新人賞の傾向を見ると。

>>43
あー、あー、耳が痛い・・・笑


49:名無し物書き@推敲中?
12/09/10 22:08:40.98 .net
>>46
やっぱ読みにくいか、私の文体。

圧倒的に38のほうが質的にも優れてるよ!

50:名無し物書き@推敲中?
12/09/11 17:18:33.51 .net
物語があって、それを小説にするために文体をつくるのか

文体があって、それを小説にするために物語をつくるのか


51:名無し物書き@推敲中?
12/09/11 22:15:56.43 .net
>>50
私は物語ありきかな。
より厳密に言えば、主人公のリテラシーのレベルをまず設定して、
それに合った文体を選ぶってのが、私の方法論です。

52:名無し物書き@推敲中?
12/09/12 20:06:30.77 .net
まさか新人賞のことを言っているのか?

絶対にとれるに決まってんだろw
>>1の人は読んでんの?最近の新人賞の?
ゴミ屑みたいのばっかりでしょ。腐っても大江だぞ。
文章作成の基本レベルが違いすぎるわ。

53:名無し物書き@推敲中?
12/09/12 21:22:18.69 .net
>>52
新人賞のことを言っているよ。

いやさ、そのゴミ屑みたいのが、一応は選者の好評を得て、
受賞なり出版なりされてる訳でしょ?
ああいうのが、言ってみれば現代文学の主潮な訳じゃん。

そんな中で、大江のような、文章的にも内容的にも難解な(ここでは、
とりあえず文体について議論している)小説が、ちゃんと評価されるのか?
っていう話。

54:名無し物書き@推敲中?
12/09/12 21:34:13.97 .net
大江の文体は「これ駄目」って人と「おお!これは凄い!」って人に、はっきりと別れそう
減点方式で適当な見方されたらちょっとヤバそうだけど、見る人が見たらなんなく受賞できると思うよ

55:名無し物書き@推敲中?
12/09/12 23:36:46.87 .net
>>1ちゃんから迸る若気の至りオーラに刺激されて
おじさんの古傷がズキンズキンしてくるw

56:名無し物書き@推敲中?
12/09/14 02:29:12.81 .net
 大江や三島の内容が難解だとは、全然思わないけどな。
ハルキの方が、さっぱりわからない(笑)。

57:名無し物書き@推敲中?
12/09/14 02:35:18.75 .net
1の知らないこと、あるいは勘違いしてること。「美文」とは、現代において決して誉め言葉ではない。むしろ「美文調」と蔑んで使われるだけ。
一連の『文章読本』の類いを読んだ方が良いよ。


58:名無し物書き@推敲中?
12/09/14 02:41:38.85 .net
1の知らないこと、あるいは勘違いしてること。「美文」とは、現代において決して誉め言葉ではない。むしろ「美文調」と蔑んで使われるだけ。
一連の『文章読本』の類いを読んだ方が良いよ。


59:名無し物書き@推敲中?
12/09/14 22:30:45.74 .net
>>54
なるほどなるほど。

>見る人が見たらなんなく受賞できると思うよ
そうかー。ただ、最近の新人賞の受賞傾向を見ると、
どうも謎なんだよね。

私じゃなくても、大江的三島的文章を志して勝負する人って、
他にも絶対いると思うんだけど、なんか、下読みの段階で、
ぽいっと捨てられる光景を想像せずにはいられないというか。
最近の受賞作品を読むと、ね。

>>55
なんだそれー。
・・・どういうこと?笑

うーむ、年齢晒さないほうがよかったかな・・・。


60:名無し物書き@推敲中?
12/09/14 22:36:01.35 .net
>>56
内容はそうかもね。理路整然というか、なんというか。

>>57
『文章読本』って、三島とか谷崎とかが書いてるやつ?
いくつか持ってはいるけど、まだ読んでないなー。
そこで「美文」について言及されてるの?


61:名無し物書き@推敲中?
12/09/15 00:42:26.70 .net
 「文章読本」の1冊も読まずして、いっぱしに文章について語らない方が良い。
 キミが重んじているというリズム(韻律)についても、様々な文豪たちが言及している。
俺のおススメは向井敏のヤツ。

 まあ、その前に目の前の受験に集中しなさい。世界は広いよ。年寄りたちはキミを可愛がるけど、それほど文才があるとは思えないし、無いとも思えない。
これからの精進次第です。集中して書くための環境をつかみ取りなよ。

62:名無し物書き@推敲中?
12/09/18 23:11:08.24 .net
>>61
早速、向井敏の「文章読本」、Amazonでポチってきました!

>年寄りたちはキミを可愛がるけど、それほど文才があるとは思えないし、無いとも思えない
手厳しいようで、「無いとも思えない」と付け加えてくれるあたり、
優しいね。ありがとう。

そうだね、受験に集中すべきなのは重々承知の上なんだけど、
創作意欲がガンガン湧いて来るっていうか、
実現したいアイデアいくらでも思い浮かぶというか、
やむにやまれぬ創作的欲求が沸々と煮え立ってると言う点で、
今すごく作家的な心境にいるというか、充実してるんだよね。
つまり、書かずにいられない笑



63:名無し物書き@推敲中?
12/09/19 00:36:39.90 .net
そりゃ逃避の誘惑が加味されてるからね

64:名無し物書き@推敲中?
12/09/20 01:53:41.93 .net
38にして56・57・61だけど・・・

 キミは、ゆとり世代にしては賢いコなんだろうな。
女の子だね。ヴィジュアルが可愛いとさらに嬉しいけど(セクハラ失礼!)、
あるいは、内省的な気難しい感じだろうかね(笑)。
でも、これまでのところ心象は、決して悪くない。ちゃんと礼儀も心得てるし。
おそらくは、並み以上の大学に入るのだろう。

 アドバイスとして、悪いことは言わない、
向井、谷崎、三島、中村真一郎、丸谷才一の「文章読本」、川端の「新文章読本」、
井上ひさしの「自家製文章読本」、野間宏「文章入門」を全て読んでみて。
最初に中条省平の「文章読本」を読んでからでもいいけど・・・。
その後、中村明の「名文」シリーズを読んでみて。
(全部、文庫だから安価だよ、アマゾンの中古なら高校生のお小遣いでも手が届く)

 キミが魅せられたという「美文」というものは、(おそらくはキミの中でも)
正体が曖昧すぎる。話はそれからだ。ごめんね、上から目線っぽくて。
でも、上記の本、読み終えてから、キミは僕に感謝するはずだ。それは、間違いない。

65:名無し物書き@推敲中?
12/09/20 13:44:06.78 .net
50だけど

文章読本なんか読むより、小説(古典的名作)を読んで研究したほうがいいと思うけどな。
谷崎と三島の文章読本は読んだけど、書いてあるのは「方法・理論」であって、それを実践しているのは各々の作品なんだから、小説を読んで自分なりに噛み砕いていったほうが何倍もいい気がする。
小説は芸術なんだから(小説は芸術なのかって問題は置いておいて)、結局は自分の感性に頼るしかないでしょう。
文章読本が全くの無駄とは言わないけどね。

あと、みんなの言うことを鵜呑みにしてると、今度は自分がわからなくなるよ
だからこの意見も話半分に聞き流してください

僕も受験生(浪人)だから同年代だと思うけど、こういう事を考えてる十代って、自分以外に存在するのかと思ってたから、なんだか嬉しくなった
お互いがんばろう! 受験も小説もね

66:名無し物書き@推敲中?
12/09/24 00:31:21.18 .net
38です。
 文章読本には、大きく分けて二種類あるんだよ。谷崎と三島のは、文章を鑑賞する側に重きをおいたもの。
確か、三島のはそのように書いてあったと思うよ。
 もう一つは、まさに書き手のために書かれた文章読本。向井さんは確かこっちだな。

 例えば、斉藤孝さんの「声に出して」シリーズなんかも魅力的国語ガイドではあるけど、昭和の中期・後期に書かれたあの手の本は、
読んでるのと読んでないのとでは、やはり後になって効いてくるはずだよ。
 あるいは50くんは、即効性みたいなものを期待して読んでがっかりしたのかもしれないけど、文章修業に特効薬はないよ。
やはり、よく読んで、よく書くしかない。僕は小論文で大学に入ったようなものだけど、一連のあの手の本がすごくためになった。
文章を味わうポイントをきちんと教えてくれるものが多いと思う。

 

67:名無し物書き@推敲中?
12/09/24 08:45:50.97 .net
>>61

50です。
技術的向上を期待して読んだんじゃなくて、谷崎と三島が好きだから、普段の読書の延長で読みました。
わかりやすいように「方法・理論」とか書いたけど、確かに鑑賞する方に重きを置いた本です。(三島は、よい鑑賞の仕方を知る事がよい文章を書くための必要不可欠な要素だと言っていますが……)
それで、難癖をつけるわけじゃないんだけど、今言っているのは小説の文章の話で、小論文の文章ではありません。
すくなくとも僕は小説と小論文の文章は違うと思います。
小論文の文章には、ある程度、正しいとされるものがあって、それを知るのは大事なことでしょう。
しかし小説(芸術)は違う。

たとえばの話ですが、「絵の書き方」の本を読んで、ピカソのような絵が描けますか?
同じように、「文章の書き方」の本を読んで、?外のような文章が書けますか?

結局のところ、芸術に必要なのは、自分の感性でしょう。
小論文ならいざ知らず、小説の文章では、特にそうだと思います。
もちろん文章読本が無駄とは言いませんが、38さんは文章読本を読まなければ文章を味わうポイントもわからないとお考えのようなので、色々書きました、悪しからず。
取り急ぎ書いたので、論理や文章が雑になっているかもしれません、ごめんなさい。
予備校行ってきます(笑)

68:名無し物書き@推敲中?
12/09/24 08:46:31.49 .net
>>67
安価間違えました、>>66です

69:名無し物書き@推敲中?
12/09/27 21:06:09.05 .net
1です、お久しぶり。
連日の海外サッカーにおける日本人祭りに夢中で、
毎晩のように夜なべ……げふんげふん!もとい勉強に大変で、
しばらく振りです、ごめんなさい。

まず、向井敏の「文章読本」読んでみたんだけど、
忌憚のない意見を述べると、正直、得るところは少なかったかな。
この文章は良い、或いは悪い、という価値判断を、
主観的な賛辞または罵詈で下しているだけで、なぜ良いのか、
なぜ悪いのか、また、良い文章だとしたら、どうしたら良くなるのか…、
といったところまで踏み込んでいないように感じた。
「文体とは何か」、「文章感覚とは何か」といった、
いかにも大上段な主題に対して、その説明の責任を果たしていないというか、
主題に対する結論が示されず、或いは引用した文章そのものが結論、
といった感じで、不全感を抱かずにはいられなかったかな。
日々、現代文の問題文のような、明確な論理の通った、
起承転結のある文章を読んでいるところの受験生にとっては、
正直、不完全燃焼と言わざるを得ない。

あくまで、良質で、幾分か癖の強い文章ガイドといった印象。
少なくとも、これを読まずして文章を語ることが出来ない、
というほどのものではないように思ったのだけど、どうだろう。

70:名無し物書き@推敲中?
12/09/27 21:21:18.64 .net
これを踏まえた上でレスお返しします。

>>63
おっしゃる通り!

>>38さん
ビジュアルには多少の自身が……げふんげふん! 失礼。

上述のように、あまり得るところのなかった読了感なのですが、
ただ、「文章読本」なるものに対して向き合うに当たっての態度、
というものがよく分かっていないがためではないかとも思いました。
38さんは、「文章読本」を読み、消化するに当たって、
どのような視点を持ち、どのように消化するべきだとお考えですか?
基本的なところから姿勢を正して、向井著のそれを再読するなり、
その他の著者のそれを読んでいきたいと思うのですが。

名文に対しては、一家言あるのですよ。
ある文脈においては凡庸に過ぎない一つの言葉が、
たちまち異色の光彩を放つような別の文脈を用意する、
これが私に通底する文章の美学です。


71:名無し物書き@推敲中?
12/09/27 21:36:40.78 .net
言い換えると措辞の妙、かな。
とにかく私の作文上の美学は、とりあえずこれです。

>>50さん
私も基本的には同意見かな。
ただ、「文章読本」というものが、もしかしたら文章を読む上での、
凡人には到達しえない観点を与えてはくれないか、と期待もするのです。
ピカソも若いころの作品を見ると巧緻なリアリズムを湛えたデッサンを残している、
っていう有名な話もあるし、基礎があって感性を生かせるというのも、
あるんじゃないでしょうか。
でもまあ、やっぱり基本的な考えは50さんと同じかな。

「こういう事を考えてる十代」、私も嬉しいです!
50さんの文章、読んでみたいかもです。

72:名無し物書き@推敲中?
13/03/17 15:43:41.34 .net
大江は、ぐだぐだしてるようで、一行目からさっと
読者をひきこむにゃー
ひきこみさえすれば難解でもひとは頑張って読むにゃー
興味を持たせる、それはキャラとかそういうラノベ作法ではなくて、
あっ、どういうひとが書いてるんだろう?とか何こいつ?という部分

73:名無し物書き@推敲中?
14/01/18 13:21:57.16 .net
オーストラリア先住民のアボリジニは永きに渡り、レモンマートルを料理と薬草のいずれにも用いてきた。オイルにはレモングラスを超える高純度のシトラールが含まれ、レモングラスやアオモジ(Litsea cubeba)以上の強い清涼感の芳香を有する





レモンマートルを用いたハーブティーの例[3]
レモンマートルは既知のブッシュ・タッカーの香料として、しばしば


“レモンハーブの女王”として用いられ、その新芽には甘味もある[

74:名無し物書き@推敲中?
14/07/22 09:58:09.86 .net
>>1はもういないだろうけど一応書いておく
遠藤周作の友人だった大学の教授からの又聞きだが
彼はまずプロットを仕上げてからひたすら表現に五感を練りこんで書き直していったそうだ
どこまでやるかは書き手のセンスの問題だろうけど

75:名無し物書き@推敲中?
14/07/22 12:59:05.64 .net
1は初期作品読んだことないのか? 受賞できるに決まってるわボケ。
作家としての好き嫌いはその後の話だ。

76:名無し物書き@推敲中?
14/07/22 16:25:12.99 .net
大江なんか赤川次郎にくらべたら…

77:名無し物書き@推敲中?
14/07/22 17:57:10.77 .net
大江は既成左翼丸出しの政治的発言をしなけりゃ、いい作家だと思う
陳腐で論理性のない発言を見聞きすると、がっかりして作品を読む気が
失せるんだよな

78:名無し物書き@推敲中?
14/08/04 00:12:43.20 .net
文学は19世紀20世紀でほとんど食い荒らされた。
もしもう一度大江に匹敵する人間が現れたとしても、その人は大江「モドキ」としてしか扱われないよ。
思い出には勝てない。

79:名無し物書き@推敲中?
14/08/04 01:22:50.41 .net
大江と赤川次郎だったら赤川の方が儲けてるんだろ?すごい世界だよな、文壇て。

80:名無し物書き@推敲中?
14/08/04 09:42:54.97 .net
そりゃAKBとジャニーズが席巻している音楽業界みたいなもんだから
大江を読んでおもしろいと思うのは限られた人

81:名無し物書き@推敲中?
14/08/15 23:25:19.34 .net
滝沢馬琴が松本清張賞へ応募したら最終選考まではいくよな

82:名無し物書き@推敲中?
14/09/04 16:17:20.17 .net
大江は戦前に帰化というか 勝手に住み着いた朝鮮人




ですから

83:名無し物書き@推敲中?
14/09/05 18:56:04.13 .net
ごめんにゃ
添削じゃないけど、
>>21さんの文章がきわめて文化的だと思って興味がわいたので、
理系的に書いてみたにゃ(改行がおかしいのはごめん)
*******
 僕が小説を執筆するにあたって、まず三島由紀夫の「仮面の告白」に重点を置いた。
異様のモノローグ、比類のない美文の極致に、魅せられ、心酔したからである。
しかし、それは三島の才能を持たざるが故の憧憬であった。
正直に告白する。三島の志を文体の中に読み取り、模倣することによって自分の凡庸に過ぎる自我意識を秘匿しようとしたのだと思う。
僕の心の中に三島の美文について様々な言い訳が存在する。
とにかく、僕は三島の流麗なレトリックの秘奥を模倣しようとして果たせなかった。
****

理系って、何を伝えるのかを明確にして、要点だけに絞ってしまうんですにゃw
やっぱり、私には、純文は無理だとわかったにゃw

84:名無し物書き@推敲中?
14/09/06 00:04:43.21 .net
大江さんの若いころの作品に『日常生活の冒険』という怪長編作がある。
これはエンタメ系小説として、もの凄い秀作だ。
だから別に「今風」を書こうと思えば書けるんじゃない?この人。
作家の技術を馬鹿にしてはいけない。というか、生まれつき書ける人だよ。
なんでこの路線で行かなかったのか大変残念だ。
小説と評論は分けて活動すりゃ良かったのにね。

85:名無し物書き@推敲中?
14/09/06 17:19:48.99 .net
しかし、作家って嘘を描こうとしてもどこかにその人物の地が出るよな。
大江の場合、自分の醜い正義を貫こうとして自己弁護の言葉が塗り重ねられる、
薄汚い売国奴のにおいが漂ってる。

86:名無し物書き@推敲中?
14/10/30 15:50:33.03 .net
age

87:名無し物書き@推敲中?
14/11/25 18:57:12.64 .net
>>21-22を今風に直すとこんな感じかね


僕が小説を執筆するにあたって拠り所としたのは、三島由紀夫の「仮面の告白」であった。
文学史に屹立する美文の極致に、魅せられ、心酔した。

だがそれは、持たざる者の他愛ない憧憬であった。
いや、より正直なところを告白するなら、
三島の美文に、凡庸に過ぎる自我意識、創作をする上でのいくつかの命題を、秘匿しようとしたのだ。

その命題とはいったい何なのか、それは、またの機会に語りたいと思う。

とにかく僕は、三島の流麗なレトリックを縁取るようにして、紆余曲折を経て、
歪な―あまりに醜く、歪な― 一つの円を書き上げたのだった。

僕は重大な秘密を打ち明けるかのように、読書家の友人Aに自慢の一節を読んでもらった。
「大江健三郎みたい。難解すぎて現代の文芸思潮に合ってない」

Aの評価は否定的なものだった。
恭しく拝聴する表情を繕いながら、僕はひどく、本当にひどく、失望を感じた。
僕にとって大江健三郎は悪文の象徴であり、三島的美文の対局を成すものだった。
僕の美文への幻想は、Aによって、かくも容易く打ち砕かれた。

しかし、こうも考えた。なぜ「大江健三郎みたい」だといけないのか。なぜ難解であると駄目なのか。
確かに、近来活躍する小説家の文章は、押し並べて平易なものだ。
本当に現代の文壇には、持って回った難解な文章は通用しないのだろうか。
その答えを問うべく、僕は、いかにも難解な文章を好みそうなイメージのある、2chの住人に意見を乞うことにした。(完)


こっちの方がすっきりしていてまとまりがあるよね
表現は盛れば盛るほど、荒が目立ちやすいから、よっぽどの才能じゃないと通用しないんだろうな


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