12/02/03 23:04:36.62 .net
「待てよ……?」
弁天の顔が曇った。しかしその目の奥は、何かを見つけたかのように光っていた。
「どうしたんじゃ、弁天?」
ヤケクソになって全裸になりかけたランが訊いた。
「ラムはどうした? ここはあたるが君臨する妄想島だろう。だったらラムもいていいはずだ」
お雪はあたりを見回してみた。
「そう言われてみれば、ラムの姿がないわね。あれだけ目立つ格好なのに」
「もしかしたら、このふざけた島から抜け出せる手がかりを見つけたのかもしれないぜ」
「なら、とりあえずラムを探すか」
ランは全裸のまま立ち上がった。
無毛であった。