16/08/20 15:46:59.62 .net
「ええ、最近知ったんですけどね。この近くに心霊スポットがあるらしくって」
そう話すのはタクシー運転手の万城目さん(仮名)
これは彼が体験した実話である。
「昨年の夏、たしか深夜二時頃でした。あるお客さんを降ろしたあと
女性を拾ったんですよ、いやー危なかった。
それがね、暗がりで道の真ん中で白いドレスを着て、突っ立ってるもんだから
もうちょっとでひいてしまうところだったんです…」
「どこまでですか?」
「……」
「今日も暑いですねぇ」
「……」
返事がない…何度か話しかけるが、後部座席に乗った女性は無言のままだった。
「お客さん、どこへ行けばいいか言ってもらわないと困るんですけど」
しばらくして運転手は気がついた。心霊スポットとして有名な場所の近くだということに。