10/11/08 20:08:43 .net
ベルリンの教会にホッファーというスキンヘッドのネオナチの盲人が住みついていた。
ラップの名手であり、特にナチス物語の語りが得意であった。ある夜、神父の留守の時、突然一人のナチス将校のコスプレイヤーが現われ(なんで盲人なのに
んなことわかるんだよ!)、ホッファーは請われて「高貴なお方」の屋敷に魂のラップを聞かせに行く。そこには多くの貴人が集っているようであった。
荘厳な「神々の黄昏」の演奏が流れ、将校たちのゲルマンの勝利とかの威勢のよい立ち話に加え、アフリカ戦線は…東部戦線は…とかの不安げなひそひそ話も
耳の良いホッファーには聞こえてきた。
ベルリン陥落の戦いのくだりをと所望され、ホッファーがシャウト始めると皆熱心に聴き入り、ホッファーの芸の巧みさを誉めそやす。が語りが佳境になるに
したがって皆声を上げて泣き、激しく感動している様子、ホッファーは自分の演奏への反響の大きさに内心驚く。ホッファーは七日七晩の演奏を頼まれ、
夜ごと出かけるようになる。