岩波文庫総合スレッド 21at BOOKS
岩波文庫総合スレッド 21 - 暇つぶし2ch100:無名草子さん
23/09/10 12:53:31.99 .net
え…

101:無名草子さん
23/09/10 13:48:38.83 .net
語学堪能であることは必ずしも教養に結びつかないが、
教養人は例外なく語学堪能だろ

102:無名草子さん
23/09/10 14:04:47.44 .net
教養が邪魔をするということばがあるけど、創作や創造性と教養とは必ずしも相性の良くない点もある。
<以下は上の意見の補強なので、長文嫌いは読む必要なし>

量子力学の基礎を築いたひとりでもあるハイゼンベルクは数学があまり得意ではなかったため、自分の発見した量子力学を記述する方法が数学の行列式であることを理解していなかった。
そのため、ハイゼンベルク自身は自分の発見した行列力学を使いこなせず、実際に応用し最初に(水素原子の線スペクトルの再現を)計算して見せたのはパウリだった。
ただし、物理の知識が豊富で数学にも強かったパウリもハイゼンベルクの地力と突破力を高く評価していて、両者での共同論文も多数発表している。

フランスやイタリアで賞をもらい、現在は氏の展覧会が全国を巡っている楳図かずおさんなども、インタビューで次のように語っている。

 『わたしは真悟』を描いた時、詳しく調べ上げて描いた作品はウケないというジンクスがあったんですよ。それがあったので本来はロボットとか調べなきゃいけないけど、うかつに調べて、それをそのまま取り入れたらウケない作品の仲間に入ってしまうと思いました。
 絵柄的におもしろいものはやっぱり自分で作らなければならないんですね。

 長い期間描いているときっと邪魔が入るんですよね。その周りの声に耳を傾けて折れていたら、(中略)全体がまとまらなくなって作品が崩れてしまう。
 だから、たとえその時評判が悪くても、自分の中で「それいいよ」って声が聞こえたから、それを信じてやり通すしかないんですよ。

日本人でノーベル文学賞をもらうとしたら、この人しかいないと考えていた石牟礼道子さんにしても、豚を飼っていた小さな農家の主婦がいきなり文章を書くようになり作家としてこれだけの独自の文学を打ち立てたというのは、自分にはかなりの驚きだった。
石牟礼さんの作品には、水俣病をあつかった「苦界浄土」もふくめ、一種の原初的な風景や人間が描かれているような独特な世界がある。
そういう意味では、この人は教養で文章を書いていたわけではなく、言語化された従来の作品とは違うところから自身のことばを汲み上げていたのではないかと考えている。
実際、石牟礼さんはものを書きになるまで、朝鮮戦争のあったことや、イギリスが島国であることなど知らなかったらしい。

103:無名草子さん
23/09/10 14:16:26.54 .net
>>102  訂正

「苦界浄土」 → 「苦海浄土」

104:無名草子さん
23/09/10 16:56:23.12 .net
>>101
それは典型的な多言語多密度大陸である欧州で成立する教養主義

教養人は語学堪能、というのは、明治以来の欧米に追い付け追い越せ意識丸出しの、実に日本的な劣等感

アンタ明治生まれ?
昭和後期・平成生まれなら、未だに欧米崇拝とか時代遅れも甚だしい

105:無名草子さん
23/09/10 17:14:28.36 .net
昔でもインテリなら漢文ぐらいできなきゃしょうがないだろ

106:無名草子さん
23/09/10 17:24:07.34 .net
98から随分ハードル下がったな

107:無名草子さん
23/09/10 17:25:55.66 .net
そら別人やから別の意見にもなるけども

108:無名草子さん
23/09/10 19:21:38.97 .net
語学できなくてもインテリとか専門書を読まなくてもインテリとか
インターネッツは最近そんなのばっか

109:無名草子さん
23/09/10 21:13:40.96 .net
>>108
よし、英検4級の俺も知識人の仲間入りだ!

110:無名草子さん
23/09/11 00:56:06.09 .net
なんで、誰も彼も苦海浄土を持ちあげるのか意味がわからない
傾向的に岩波文庫にいづれラインナップされるんだろうけど、なにがすごいのか教えてくれ
水俣病患者の気持ちを想像して書いてるが、あたかも本物っぽくなってるところか?

111:無名草子さん
23/09/11 21:15:51.94 .net
自分が「苦海浄土」を読んで驚かされたのは、水俣という狭い地域にも独特な文化や豊かな生活が存在したという点だった。

そして苦海浄土という作品の場合、石牟礼さんという人がたまたま水俣病に興味を持ったことで、水俣病の人たち(おもに漁師の家庭)と交流することにより、口伝というかたちで共鳴しそれを独自の文章として残す結果となった。
口語の部分は薩摩弁(?)で、自分のように東海や関東地方に住んできた人間には読みにくいところが多いものの、有機水銀で汚染される以前の、美しい海での漁の風景は、幻想的ともいえる穏やかで幸福な世界を描き出している。

ここでいう豊かさというのは、経済的な豊かさではなく、自然とともにゆったりと流れる時間や穏やかな気持ちで日々を生きる人々の豊かさといったものに近い。
そういったもろもろが、戦後日本の経済至上主義や水俣病というできごとを介して、この作品と作家を生みだしたこと自体、稀有な運命のめぐりあわせに感じられる。

そんな私小説的な「苦海浄土」という作品も、発表当時(1970年)には大宅壮一ノンフィクション賞に選ばれ、作者が受賞を辞退するということも起きている。
そういう意味では、この作品が正当な評価を受けるようになるのは、ずっと後になってからだと思う。

編集者として石牟礼さんを世に出した渡辺京二氏は、晩年まで「苦海浄土には渡辺の手が入っているのではないか?」というウワサに悩まされたらしい。
しかし、氏は下の一文によりそれを一蹴している。

 彼女の表現は日本近代文学史上かつて存在しなかった性質のものであって、彼女一個の天分に属する。
 彼女は近代において絶滅の一途を辿った見者・感応者であり、私のような近代的知で成り立っている人間とは、土台ものごとの感受性と言語能力が異なるのである。

112:無名草子さん
23/09/11 22:15:21.69 .net
なるほど
そんな類稀なる創作の出版を岩波書店が断ったのは本当ですか?

113:無名草子さん
23/09/12 08:46:29.55 .net
本当みたいですね。
米本浩二氏の『評伝 石牟礼道子』によると、岩波では石牟礼さんの原稿を「評価する編集者が一人もいなかった」らしい。
一方、次に持ち込んだ講談社では、「もうかっても、もうからなくても、とにかく出すべきものだからという重役の意見で」出版が決定される。

岩波の編集者が誰一人として石牟礼さんの原稿を評価できなかったのは、>>102でも書いた「教養が邪魔をする」パターンだったのではないかと自分は見ている。
というのも、苦海浄土(原稿のタイトルは「海と空のあいだに」)の文章、とくに患者家族の語りの部分は、シャーマン的な響きを帯びていて、どこか巫女やいたこの口寄せみたいなオカルト的な非現実感がある。
そのため、この作品を水俣病のノンフィクションやドキュメンタリーとして見た場合、いまいち怪しいという印象を持たれても仕方がないかも知れない。

一方、マンガ雑誌や大衆小説を多く出版している講談社では、「良く分からないけど、これはスゴイ」的な原稿のインパクトの強さを評価できる、懐の深さがあったのではないかと考えている。

114:無名草子さん
23/09/12 19:32:00.84 .net
見る目ない岩波書店は、評価の定まった安牌だけ扱ってるのがお似合いですね
でも、あたかもノンフィクションかのように出版社に持ち込んだ側にも問題はなかったですか?

115:無名草子さん
23/09/12 19:55:21.82 .net
岩波だからツテを頼って紹介してもらって持ち込まないとダメだよw

116:無名草子さん
23/09/28 21:09:05.49 xAGIdvZcN
拉致カ゛─た゛の個人の尊厳や人権の意義た゛の都合のいい昔話ほさ゛いてる松野博‐は朝鮮人大勢殺害した過去についても触れろよ
大量破壞兵器クソ航空機による強盗殺人という重大な人権侵害もスル━、税金で地球破壞支援.世界最惡の脱炭素拒否テロ國家に送られる
化石賞連続受賞して世界中から非難されていなか゛らカによる‐方的な現状変更によって滑走路にクソ航空機にと倍増
閑静な住宅地から都心まて゛数珠つなぎて゛鉄道の30倍以上もの莫大な温室効果カ゛スまき散らして騒音まみれ,静音が生命線の知的産業壞滅
子供の学習環境破壊.気候変動させて海水温上昇させてかつてない量の水蒸氣を日本列島に供給させて土砂崩れ,洪水、暴風、熱中症にと
住民の生命と財産を徹底的に破壊することて゛私腹を肥やす世界最惡のマッチポンプ殺人テ□組織公明党天下り犯罪集団国土破壞省斉藤鉄夫
とともに好き放題破壞と殺戮を繰り返して隣国挑発して原爆落とした世界最悪ならず者國家まで崇拝して白々しい軍拡増税
物事の本質を理解できない孑供洗腦して兵隊にして私腹を肥やそうというテ□組織に乗っ取られた日本て゛孑なんか産むのは相当の盆暗だけ
(羽田)URLリンク(www.call4.jp) , URLリンク(haneda-project.jimdofree.com)
(成田)URLリンク(n-souonhigaisosyoudan.amebaownd.com)
(テ囗組織)URLリンク(i.imgur.com)

117:無名草子さん
23/10/05 21:17:30.41 .net
▼2023年11月
『金葉和歌集』(川村晃生・柏木由夫・伊倉史人 校注)
『精神分析入門講義(下)』(フロイト/高田珠樹・新宮一成・須藤訓任・道籏泰三 訳)
『精選 物理の散歩道』(ロゲルギスト/松浦 壮 編)
『シャドウ・ワーク』(イリイチ/玉野井芳郎・栗原 彬 訳)

118:無名草子さん
23/10/07 17:04:05.19 .net
11月も買わんですむ・・・

119:無名草子さん
23/10/07 17:30:38.62 .net
>>118
もう永久に買わないでいいよ

120:無名草子さん
23/10/07 21:05:56.59 .net
おまえは何なら買うんだよ

121:無名草子さん
23/10/07 22:00:43.48 .net
シャドウ・ワーク、現代文庫から岩波文庫入り?

122:無名草子さん
23/10/07 22:02:10.91 .net
ロールズとかも岩波文庫化すべきだよね。

123:無名草子さん
23/10/08 09:36:45.46 .net
現文→岩文なんていくつも先例があるだろ

124:無名草子さん
23/10/08 11:21:55.04 .net
岩波文庫からは、ド・ブロイ『物質と光』の新訳を出して欲しい。
マックス・ボルンが一般向けに講演したものをまとめた『アインシュタインの相対性理論』なども岩波文庫に良さそう。

125:無名草子さん
23/10/09 08:46:10.34 .net
ロゲルギストの本は岩波文庫には合わないと思うな

126:無名草子さん
23/10/09 09:06:47.61 .net
>>120
青版白版で未読のもの

127:無名草子さん
23/10/14 22:31:10.87 .net
ワイルドの獄中記とシングのアラン島再録してくれないかな

128:無名草子さん
23/10/19 22:06:18.61 .net
▼2023年12月
『中世荘園の様相』(網野善彦)
『人類歴史哲学考 2』(ヘルダー/嶋田洋一郎 訳)
『シェイクスピアの記憶』(J.L.ボルヘス 作/内田兆史・鼓 直 訳)
『支配について I 官僚制・家産制・封建制』(マックス・ウェーバー/野口雅弘 訳)

129:無名草子さん
23/10/20 09:22:20.35 .net
網野ウェーバーはこーたらんと

130:無名草子さん
23/10/21 12:31:33.80 .net
売れ筋だしてきた

131:無名草子さん
23/10/22 17:35:01.45 .net
『支配について I 官僚制・家産制・封建制』(マックス・ウェーバー/野口雅弘 訳)

世良晃志郎訳で創文社から出ていた「支配の社会学」のことだろうか
そうだとしたら、古典だし、創文社が廃業したので、出す意義はある

132:無名草子さん
23/10/25 09:45:58.47 .net
いい加減、プラトン全集とアリストテレス全集を文庫にしてくれないか

133:無名草子さん
23/10/29 17:33:33.26 .net
赤、黄、青、白以外に黒が出るんだな
またややこしくなるじゃん

134:無名草子さん
23/10/29 23:03:46.91 .net
タイトル訳の揺れが探しているとき面倒臭い
タイトル揺れ一覧サイトがあれば便利だろうなあ

135:無名草子さん
23/10/30 07:58:55.22 .net
岩新のアナーキーも真っ黒カバーだたな


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