【旅に出よう】 二十歳の原点4 【高野悦子】at BOOKS
【旅に出よう】 二十歳の原点4 【高野悦子】 - 暇つぶし2ch50:無名草子さん
20/01/18 18:44:34.04 .net
母親アイと姉ひろ子は数ヶ月の間、父娘の間を必死で仲介しており
最後の家族会議は東京のひろ子宅で開かれている。
無一文で飛び出した悦子を追ったのも姉だったと思われる
そもそも三郎は悦子に対して「怒鳴る・恫喝する・命令する」しか
行わないゴミだから話し合いにもならない 
従うか、そうでないかの二者択一だけ。
「従わない」と決めた悦子は家族会議でも最初から拒否する心算だった
懐柔しようとする姉が双方をなだめすかして話し合いに持ち込んでいる。
> 高野悦子「原点」 5月30日
> 今日東京へ行ってくる。
> 姉と話し合い、家族との訣別をつけるために
母と姉の悦子への愛情は、すくなくとも三郎のような
歪み切った病的な支配欲とは違うもので。
だが結局のところこの二人の言葉には何の権威も権力も実行力も無い
すべての決定権は腐敗した家長の三郎が握っているから
これが鬼畜に支配された家庭の悲劇といえる

51:無名草子さん
20/01/18 18:45:34.55 .net
親離れしてない未熟な子供を家がいきなり追放すれば、野垂れ死ぬのは当たり前
三郎が暴れて娘を勘当してから、たった3週間後に悦子は死んだ
三郎が殺したことは明らかであり、
母親と姉の、冷たい非難の視線が三郎に突き刺さった。
少なくともそう三郎は感じた。
地元の目もあっただろう
人としての良心は微塵ももたないのに、
体面と人目だけは異常に気にする男なのだ。
母親は三郎の奴隷状態だったが姉は祖父母に育てられたので
多少まともな感覚を持っていて、三郎の異常さには気づいていたはずだ

52:無名草子さん
20/01/18 18:46:08.23 .net
バツが悪くなった三郎・・・
三郎は叫ぶ 
「俺は悪くない!!」
「悪いのは他のやつらだ!」
 
逆切れで虐待をゴマカすいつも発作が始まった
大声でわめけば家長としての権威を守れるという、
三郎に刷り込まれた卑しい行動パターンでもあった
こうして三郎のあくどい逆切れと、
なりふりかまわぬ自己正当化のための原因でっち上げがはじまる

53:無名草子さん
20/01/18 18:46:44.91 .net
運悪く遺されたノートが三郎の手に落ち、これを独占秘匿して
捏造ストーリーのネタとしてつかう案が三郎の頭にひらめいたとき、
鬼畜は文字通り狂喜したに違いない。
「俺は天才か?!」
ピンチをチャンスに変える機会が来た、と。
これによって高野悦子第二の悲劇―、
鬼畜虐待の真実から目を背けさせ、なんでも他人のせいにする
三郎脚本の改ざん日記が世に出てしまうまで、さして日はかからなかった―

54:無名草子さん
20/01/18 18:47:14.97 .net
被告人は死亡、証拠資料はすべて三郎が隠匿。
検事も弁護人も裁判官も、犯罪加害者の三郎が一人で兼ねる法廷。
あとは、傍聴人をいかに騙すか。
まもなく開廷、そして始まる。
大悪党・三郎の一世一代の大芝居が ―
(殺人鬼・三郎伝より)

55:無名草子さん
20/01/18 19:12:56.21 .net
立命館の部落研で悦子さんの先輩だった方による詳細な考察
URLリンク(www.xn--1969-4s5fi92ag33e5h3bbig.jp)

56:無名草子さん
20/01/18 19:28:06.08 .net
↑それ共産党員の誹謗中傷だろう死んだから言いたい放題

57:無名草子さん
20/01/18 19:34:35.62 .net
>>42
憶測の域だが
案内サイトの証言・宮原さん編で
実家からまとまったお金(10~20万)が入るので、それを寄付・・・
という証言がある
現在の貨幣価値で言えば100万円にも匹敵する金額を
親に出させ、それを活動家に寄付しようとしてたのだろうか。
あまりにも考え方が幼すぎる悦子さん
15万の件は自分も不思議に思っていて
某サイトの管理人にメールをしたこともある
あとでゆっくり調べます、という返事を頂いたが未だにサイトには載ってない

58:無名草子さん
20/01/18 20:11:55.13 .net
URLリンク(www.xn--1969-4s5fi92ag33e5h3bbig.jp)
2.高野悦子さんの印象(世間の手垢に染まっていない純真・無垢で自己主張が苦手な人)
 私の彼女に対する第一印象は、純真で、フランス人形の様な可愛い女性だなと思った。まさに泥田に鶴であり、
この過酷な環境の中で、彼女がどのようにして、みんなの中に溶け込み、一人前の活動家に成長していくのかは
難しいなと思っていた。私が今までに接したことのないタイプの女性であった。
(現代風に彼女のイメージを言えばENEOSのCMに水素ステーションを見学に来た 能年玲奈さん編があるが、
あのリックサックを背負った雰囲気が高野悦子さんに良く似ている)
そのCM
URLリンク(www.youtube.com)

59:無名草子さん
20/01/20 19:33:26.78 .net
北島三郎

60:無名草子さん
20/01/21 01:01:07.98 .net
>  「原点」 5月5日
> 煙草と「戦後学生運動」がほしいので本(ウェブスターの辞書と米語の世界地図
> と学生百科事典)を売りに行った。3000円位になるだろうと思ったが、
> たったの1000円。最初1軒では、あんなに重いもの持っていったのに、ああ無残にも
> 断わられてしまった。折から今日は祝日で京極通りは「繁栄」と「平和」に満ち
> あふれているのに、何と我が身のわびしかりしことよ。
悦子は春、大学を辞めようとしていたが、
勉強自体をやめようとしたわけではない
独学で資本論やアナキズムを勉強する意志もあった
ならば辞書や百科事典を手放してしまうの惜しいと思える
それらはどんな勉強にも必要だからだ
「スキーを売って資本論を買う」のとはわけが違う
なぜ叩き売ってしまったのだろうか

61:無名草子さん
20/01/21 01:02:17.79 .net
> 「序章」 2月21日
> おとうさんが、かっこにはWebsterの辞書と英語の地図をかってくれ、
> 昌之には子供のための百科辞典、ヒロ子ちゃんには美術書、家には百科辞典
> (すべて英語の)をかってくれた。全部で20万円ほどしたという。
> おとうさんやおかあさんは、かっこや子供のためにおしみなくいろいろな
> ことをしてくれる。
三郎の飴と鞭、
だが飴は、鞭を振るう前の小道具に過ぎない
虐待を愛情と錯覚させる鬼父得意の、幕間劇 ―
1960~70年代当時、大流行の「ブリタニカ百科事典の訪問販売」
価格は交渉しだいだが一括で数万円、貧乏人には頭金3000円の2年分割払い、
総重量約60キロ、巨大英語辞書と英語地図もつく

62:無名草子さん
20/01/21 01:03:23.82 .net
全巻背表紙の原寸大写真をひろげて販売員があがりこんで説明するが
これはリベート5割近いというとんでもないブツで
もちろんブリタニカや平凡社の社員でなく怪しい委託会社が売りに来る。
美術全集は平凡社の30巻本だろうか
三郎は20万払ったが販売員に世辞でも言われていい気になり、
ボッタクリに騙されたのであろう
見栄を張りたがる田舎の成金はカモになりやすかった。

63:無名草子さん
20/01/21 01:05:06.49 .net
「全裸監督」で村西とおるが英語教材の訪問販売員をやっていたが
実際は村西はたしか英語「百科事典」の有能なセールスマンだったはず
とはいえ売り方は変わらない
英語教材を売って「これであなたも国際人」の決まり文句、
平凡社の百科事典では「ちゃんとしたご家庭」に事典を1セット、という
狙いは一軒家や団地の分譲組、カネの次は教養の切れ端が欲しくなった
高度成長経済に乗って小金を溜め込み家を買ったささやかな成功者、
ささやかな勝ち組市民の自尊心をくすぐる
とはいっても、えげつない訪問販売員は下宿間借り生活者にも
口八丁でローンで押し売りしていたが
騙されて買われた莫大な数の百科事典や巨大辞書の類は、読まれることは無かった
だいたい、そんなでかくて重い本が読めるわけない
家庭の応接間や書斎のオブジェとして、神棚のように陳列放置
カフェバーに飾ってある洋書と同じだがそこに「おしゃれさ」はなく、
醜悪なまでに無作法でずうずうしかった

64:無名草子さん
20/01/21 01:06:25.96 .net
その空間に生まれたのは、知識や教養や国際性ではなく。
教養という「権威」だけが逆立ちして歩いていた
まさに「教養」とは正反対の俗物的自己満足の残骸が 
場所をとって邪魔な姿をさらしていたのだ
子供にこれをプレゼントして自己満する父親も多かったが
たいていは体面がすべてな権威主義的な虐待家庭といってよい。
その空疎な権威は、実は三郎のまとう非人間的な権威そのもの―
三郎が娘に押しつけたのも、悦子が三郎のステイタス・アクセサリーに
過ぎないことの烙印でもあり、ある種の呪具―
だからこそ悦子は、それを捨てねばならなかった

65:無名草子さん
20/01/21 01:07:38.86 .net
ところでこの手の本、重くて豪華だから価値があると思いきや、
売りに行くと古書市場ではほとんど値がつかない
そもそも訪問販売の売値からして超ぼったくり価格だったわけで。
そこに本当の価値など何も無い
とんでもない重量や場所取りと反比例する空虚な内実
その巨大で無価値な「欺瞞と見栄の塊」を捨てたとき高野悦子は、
鬼畜三郎の奴隷人形の烙印を振り払ったのだろうか
ならば売ったその小銭で仕込んだ煙草の煙とともに、
汚れきった三郎の呪いを空に吐き出したに違いない

66:無名草子さん
20/01/21 01:15:13.12 .net
時任三郎

67:無名草子さん
20/01/21 06:53:24.60 .net
ウチにもあったな、平凡社の百科事典
昭和一桁世代には3種の神器並みのステータスシンボルだったんだろう

68:無名草子さん
20/01/21 08:59:05 .net
うちもあったけど
祖母から兄へのプレゼントだった

69:無名草子さん
20/01/25 00:18:19.83 .net
三郎という悪鬼を生んだ「時代」
三郎は論外としても、女の自立が困難で悪父が平気で人身売買に走る背景には
60年代という暗黒時代があった
高野悦子は高校時代のノートを読めば
「結婚願望がまったく無いこと」「職業的自立を考えていたこと」
という点で、その頃むしろ珍しい部類の女性だった
社会の女子大生バッシングや、
国家社会の側が女子大生になんら人生モデルを提供できないことが
立場をますます困難にしていたわけで
三郎が怒鳴り散らした 「4年制大学出身の女の人は いやがられている」
というのもその時代背景で生まれた言葉

70:無名草子さん
20/01/25 00:20:09.46 .net
「女子大生」をめぐる混乱は戦後すぐから始まっている
新制大学発足後、女子の4大進学率は2-3%で推移していたが、
その大半がまず私立大学の文学部に集まっていた
これに対して1962年、大学側のストレスが爆発
暉峻康隆や池田弥三郎の「女子学生亡国論」「女禍論」が論壇をにぎわした
これは「女は4年制大学に来るな!」という大学側からの不満だった。
女が文学部に殺到し早慶以外は過半数を占めるにいたり
人気があったのは都市部上流階層にとって望ましい結婚相手とみなされた
「学習院」「青山学院」「立教」のようなブランドで女子比率は8-9割まで急上昇

71:無名草子さん
20/01/25 00:21:14.96 .net
私大は、暗黙の採点不正(男子学生の点数底上げ)をおこなっていたのに
このざまで教授連の議論によれば
男子は職業社会人として「大卒の学歴」が切実に必要だが
女子はほとんど就職しないし、してもすぐ結婚退社するので学歴は必要ない
入試の成績はいいが、そもそも大学で勉強する必然性も無い
女にとって社会的に意味のない「学歴」は実は結婚ブランドのため。
そんな下品な目的で、人生がかかってる男子の受験を妨害するな、と。
付随的に挙げられた経営問題も大きかった
当時は、私大は卒業生の寄付金と多額の校友会費を当てにしていたが
女子卒業生は結婚後旦那に服属するから自由になる財布を持たず、
母校に寄付金もくれないし校友会費も払ってくれない

72:無名草子さん
20/01/25 00:22:22.25 .net
暉峻康隆(早稲田大学文学部教授)
「現実は完全就職のお嫁さんだけが目標です。
たまに就職しても、結婚の相手ができるとサッサと辞めてしまう。
少々成績は悪くたって、職業を一生のワザと心得る男子学生を教育した方が、天下国家のためです・・・
いまは、おしなべて良家のお嬢さんのお教養ですね。
なにも高い月給を払って大学にくることはない。テレビの教養番組をみてた方がよっぽどマシですよ。」
奥野信太郎(慶応文学部教授)
「女というのは馬車馬のようによくやる。・・・
そんなぐあいだから、彼女らの試験はよくできる。
が、結局それだけ。どだい、ハンドバックを選ぶみたいにフランス文学に
しようか国文学にしようかというわけだから、結婚してすべて終わりです。
私学は有力な校友、先輩の経済援助なしには成立しない。ところが女性は
天性のケチなうえに、結婚後は亭主に同調する習性がある。だから彼女らに期待できない。」

73:無名草子さん
20/01/25 00:24:29.59 .net
高野が大学入学した「1967年」はどうか
この年、女子の4大進学率は4,9%、1964年の5,1%から停滞していた
停滞の原因はベビーブームの人口増や、社会の女子学生バッシング
同時期に女子の短大進学率は約10%、高校進学率は70%(地方では60%)
短大は家政と語学が多く、看護以外は専門性無く高校の延長的な花嫁修業
つまり地方では平均以下の家庭はなお中卒が多く、
中流階層以上がだいたい高卒、
娘に2年だけ遊ばせてやろうという1割が短大、
金持ち+見栄+子供真面目な上級国民5%が4大に進んだ
5%はいまの女子の大学院進学率より低いから
比率でいえば当時の高卒=今の大卒、
当時の大卒=今の大学院卒みたいな感じになる

74:無名草子さん
20/01/25 00:27:34.52 .net
娘を二人とも4大に行かせたというのは、
三郎的には田舎の自分の権力に利するという打算もあったに違いない
このとき4大女子の卒業進路は無職3割(で結婚)、7割が就職だが
企業「総合職」は実質無いので就職しても社内結婚してやめるケースが多い
文学部だと女で職業的に自立できるのは、
教員・新聞記者・通訳・ガイドあたりだが現実は非常に狭き門だった
高野悦子もそこらへんを考えていたらしい
が、彼女は大学入学と同時に無気力怠業に近い状態に陥ってしまった

75:無名草子さん
20/01/25 20:15:49.53 .net
坊屋三郎

76:無名草子さん
20/01/25 21:08:51 .net
太平三郎

77:無名草子さん
20/01/25 22:12:16.54 .net
日が変わった瞬間に予め用意してた原稿を連投し女子女子騒ぐ変なのが居ついちゃってるな。

78:無名草子さん
20/01/28 20:36:58.76 .net
塚本三郎

79:無名草子さん
20/01/30 06:44:21.62 .net
>>74
>>彼女は大学入学と同時に無気力怠業に近い状態に陥ってしまった
それはない。むしろ大学生活を充実させようと希望を持ちすぎたり背伸びし過ぎ
て戸惑ってる。焦って無理し過ぎている。少なくとも怠業なんてことはない。
自分の就職など個人的な将来の利益を求めていたなら部落研とかにには入らない。
もっと自分を守ることを考えながら世の中のことも考える、そんな慎重な選択や
行動をしてたら自殺なんていう結末にはならなかった。

80:無名草子さん
20/01/31 16:08:27.84 .net
社会主義とか共産主義というよりも、もっと曖昧なイメージだけの革命幻想の中で
彼等は突き動かされていたように見える。
間違いなく思想カルトといっていい。
その後の学生運動の凄惨な暴力や腐敗と比較すれば、悦子さん達はまだ初期の正義
感やロマンを失ってはいなかった。間違いなく浅はかで愚かではあったが。
共産主義とか革命とか言う前に、彼等にはもっと深い部分に幻想というのか理想と
いうのか、願望というのか欲望というのか、心の叫びがあったのではないか?
同じ価値観の上で、下で、中で活動し生きたい、男も女も共に。
ユートピアを目指す学生集団。恋愛もその中で成立する。
やたらと倫理感、更には禁欲が求められる。プチブル批判、自己批判という形式で。
それは理論でもなければ思想でもなく、ほぼ宗教に近い集団主義的な幻想だった。

81:無名草子さん
20/02/02 00:37:37 .net
カルト連呼厨うざい
何年ここに住み着いてるんだよw

82:無名草子さん
20/02/02 18:04:40 .net
自殺した当時の悦子さんが支配されていた、社会や人の見方考え方の中心に
そのカルト思想があったわけで、この部分を抜きには当時の彼女の行動を理
解できない。
どの時代にも共通する一般的な青春の苦悩という部分に、彼女が生きた時代
の、特に学生運動が激しかった状況の中での考え方や行動の特殊性や異常性
を感覚レベルで理解しないと彼女の全体像は見えてこない。

83:無名草子さん
20/02/02 22:54:00.89 .net
カルト三郎

84:無名草子さん
20/02/12 13:40:39.95 .net
>>63>>64
権威的であろうと、無教養だった庶民が、百科事典を得ることで
どんな形であれ知識に触れることのできた意義は大きい。
そんな庶民の努力を、インテリの「上から目線」の態度で批判するのはよくない。


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