18/07/28 23:07:48.73 .net
>>592の日記中の記述
＞『ゴジラ』より一年早く公開されたジョージ・パルの
＞『宇宙戦争』（１９５３）でも、主人公（ジーン・バリー）
＞は火星人の攻撃の最初期の目撃者の一人であり、攻撃からの
＞避難の最中に火星人と直接対峙するという経験をしているし、
＞科学者という設定で火星人撃退にリーダーシップをとる必然性
＞が与えられている。それ故に、観客は彼の行動に地球の運命を
＞託しながら感情移入できるのだ。また、この『ゴジラ』を再編集
＞したアメリカ版の『ゴジラ』（『怪獣王ゴジラ』）では、語り手
＞スティーブ・マーチン（レイモンド・バー）は赴任地のカイロ
＞に向う途中の新聞記者であり、偶然にも日本滞在中にゴジラの出現
＞に出くわし、記者としての職務責任として事件に関わっていき、
＞自らも大けがを追う。尾形にはそのような条件が何もない。
「宇宙戦争」の主人公は、映画版では映画的アクションの問題を考えてか、
科学者という設定に変更されたが、ウェルズの原作では名もなき一般市民であり、
一般市民の視点故に読者が感情移入できるようになっている。
「怪獣王ゴジラ」でのレイモンド・バーの立ち位置は、「宇宙戦争」映画版より
むしろ原作に近いと思うのだが。
それに、「ゴジラ」の尾形の場合、クライマックスでオキシジェン・デストロイヤーを
携えた芹沢と共に海に潜り、ゴジラと直接対当という見せ場があるんだが。