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▽『理趣経』
正式名称『般若波羅蜜多理趣百五十頌』(じゅ)
理趣とは、道筋の意味であり、「般若の知恵に至るための道筋」の意味である。
他の密教の教えが全て修行を前提としているため専門の僧侶でないと読んでもわからないのに対し、般若理趣経は行法についてほとんど触れておらず、一般向けの密教の入門書という位置づけだと考えられている。
仏教において顕教では、男女の性行為はどちらかといえば否定される向きがある。これに対し『理趣経』では上記のように欲望を完全否定していないことから、「男女の交歓を肯定する経典」などと色眼鏡的な見方でこの経典を語られることもある。