15/08/29 19:22:43.25 .net
>>441-442は、時代小説で小説家が読者に説明するくだりで現代用語を使うのはおかしいと言ってる
のではなくて(それは途中から別の人間か、同一人物が言い訳的に言い出したこと)、幻庵の生没年より
メンデルの法則の発見の年が後なので、結核が遺伝と思うわけがないという主張だからね
子が親に似るとか、「瓜の蔓に茄子はならぬ」ということわざもあるし、本当に遺伝性の
病気の存在も知られていたし、何千年前から近親相姦が禁じられていたのも「遺伝」という言葉は
なくても、遺伝の概念が既にあったからで、メンデルによる遺伝の科学的発見とは別に存在しているという
常識的な見方が思い浮かばなかったんだろう
また「古くは「伝屍(でんし)」あるいは「伝屍労」とよばれ、 遺伝性の死に至る衰弱と
考えられていた」と百科事典にもあるのだし、ハンセン病など多くの病気も昔から家系で
遺伝すると誤解されていたという事実もある。
今でもガンは遺伝するという誤解も残っているほどだ
だから、江戸時代の人が労咳を遺伝と考えたという文章は、その時代の人がセリフで
「遺伝」と使ったのでなければ間違いであるとまではいえない。
まとめるとこんなところだですね。これで十分でしょ、良いですか?