【西那須野~京都】二十歳の原点2【高野悦子】at BOOKS
【西那須野~京都】二十歳の原点2【高野悦子】 - 暇つぶし2ch2:無名草子さん
14/03/31 07:05:14.96 .net
この頃、私は演技者であったという意識が起った。
集団からの要請は以前のように絶対のものではないと思い始めた。
その役割が絶対なものでなくなり、演技者はとまどい始めた。
演技者は恐ろしくなった。
集団からの要請が絶対のものでないからには、
演技者は自らの役割をしかも独りで決定しなくてはならないのだから。(1969.1.17)

3:無名草子さん
14/03/31 10:25:22.45 .net
>>1 さん スレ立てに感謝

4:無名草子さん
14/03/31 17:41:52.13 .net
原点案内サイトの写真を見ると、知的な美人だね。
ギターの写真とかだけだったらそれほどでもと思ってた。

5:無名草子さん
14/03/31 23:24:47.73 .net
私達もいつかは死んでしまう。
さまざまな喜怒哀楽の記憶も消えていく。
昨年、大学時代からの友人が病気で亡くなった。
亡くなる7日前に、「お前のことは絶対に忘れない」と別れの言葉を
病気の友に告げた。
リアルな現実を真正面から告げる別れの言葉など言わないで、「大丈夫
、治るさ」とでも言っておけば良かったのかもしれない。
私達も、とりあえず生きているにすぎない。多少の時間があるかどう
かでしかない。人間の死亡率は100%なのだから。
かと言って、特別な人生を送るなんてこともできない。

6:無名草子さん
14/03/31 23:44:48.20 .net
往来を歩いていて、私と同じようなおどおどした臆病なまなざしをいくつか見つけ安心した。
私のような人間が他にもおるんだと。
生きることに強い欲望をもたず、かといって自殺する気もなく、
波にゆられて小さな手をバチャバチャとさせて生きていく人間が。

7:無名草子さん
14/04/01 00:12:24.95 .net
青春を失うと人間は死ぬ。
だらだらと惰性で生きていることはない。
三十歳になったら自殺を考えてみよう。
だが、あと十年生きたとて何になるのか。
今の、何の激しさも、情熱ももっていない状態で生きたとてそれが何なのか。

8:無名草子さん
14/04/01 02:05:16.02 .net
読書家のカッコちゃんがフランクルの「夜と霧」を読まなかったのだろうか?
人間は何かのために生きているんじゃ無くて、自分で出来ることをするために生かされているのに。
だから、自殺という選択肢はあり得ない。

9:無名草子さん
14/04/01 03:07:09.21 .net
>>1

こないだフィギュアを見てたらミリアム・マケバの曲が出てきてびっくりしたw
改めてYoutubeで聞いたら良い曲だった。
かっこさんと同じ曲を聴けて嬉しかった

10:無名草子さん
14/04/01 18:36:52.52 .net
思想や宗教そのものが必ずしも悪いというわけではなくて、
それを信じる個々の人格との融解の中から様々な悲喜劇が生まれる。
概して余裕、遊びが無い性格、生真面目な性格の人は、その思想や
宗教に全面的に染まり、突っ走ることになる。
「青春の墓標」の奥浩平なんかはその典型。
自虐性、エリート意識、自分の墓穴を掘る自意識の罠。

11:無名草子さん
14/04/04 04:55:21.10 .net
日記を読んでると高野さんはラジオやテレビで時間を空費しまくってるから
今だったら絶対ネットに依存気味になってるだろうな

独り黙ってると自己が露わになって辛くなるけど、
人と居るのもキツイし積極的に何かを成すほどの気力もないタイプの人間は
こういう方法で思考停止状態にして時間をやり過ごす様になる

無駄に喫茶店とか入ったりするのもそう。

人と一緒に居ても、独りで居ても苦しい人間には生きるってのは本当に過酷

12:無名草子さん
14/04/04 20:24:54.16 .net
高野さんはメチャクチャ焦ってる。
まだ二十歳なのに、っていう考え方がないように見える。
デモに出て焦り、片思いに焦り、未熟未熟と焦ってる。

13:無名草子さん
14/04/04 22:08:28.66 .net
>>青春を失うと人間は死ぬ。
>>だらだらと惰性で生きていることはない。
>>三十歳になったら自殺を考えてみよう。
>>だが、あと十年生きたとて何になるのか。
>>今の、何の激しさも、情熱ももっていない状態で生きたとてそれが何なのか。

三十どころか二十で青春を失ってしまったのか?
自分を自殺へと駆り立てている、あるいは狩り立てている。
というか、一週間もまともに飯を食べなきゃ誰だっておかしくなる。
ましてや睡眠薬を多量に飲んでる。
このころ、高野さんには深く長く相談する友人がいない、孤立している。
学生運動がクライマックスになっていて個人的な悩みなど吐いている場合で
はなかったのか? 闘っている同士など友人ではなかったのかもしれない。
本当にひとりぼっちになっていたのかもしれない。

14:無名草子さん
14/04/05 19:08:03.92 .net
学生時代に何でも話せるような相手を見つけるのは難しい。
見栄張ったり格好つけたりしてるから。
人間の脳なんて弱いものだ。

15:無名草子さん
14/04/05 21:27:39.63 .net
期待が大きすぎたのか?
楽しいはずの大学生活が何故か苦しかった。
束の間の自由の中で溺れ沈んでいく生活。
自由な時間はあるが、その自由は空白だった。
異性を淡くそして強く、そして不格好に求めた。
そしてうまくはいかなかった。
高野さんもおそらくは・・・・

16:無名草子さん
14/04/06 07:49:32.23 .net
高野悦子二十歳の原点案内のサイトで当時の知人たちの
証言を読んでいると、日記から受ける印象とは違う
活き活きとした生身の彼女が見えてくる。
少なくとも学生運動にのめり込む二十歳以降の最後の半年
までは、多少の悩みを抱えつつ
普通の学生生活を謳歌する女子大生だったと思う。

17:無名草子さん
14/04/06 10:57:40.13 .net
To live is to suffer, to survive is to find some meaning in the suffering.

18:無名草子さん
14/04/06 18:08:55.81 .net
>>16
そのサイトに、少年のような高野さんの写真がある。
少女というよりも少年のような写真。
ナイーブで純粋で潔癖な少年のような写真。
写真から彼女の性格の一端が読み取れるように思える。

19:無名草子さん
14/04/06 20:20:55.70 .net
生きることに意味を求めるのがそもそもの間違えなのかもしれない
人間以外の生物は単に生きているだけだ
自分で出来ることをするだけで十分生きている意味はあると思う

20:無名草子さん
14/04/06 21:31:37.01 .net
>>19
同感。
心身に十分なエネルギー、つまりは自然な欲望と欲求があれば、意味など
求めなくとも自然と生きていく。
多くの場合、善悪・正誤を別として、意味を持たせようとするのは外部の
思想や宗教や会社などの組織。
生きる意味、生き甲斐、自己の向上、悟り、歴史的使命、社会的役割、進歩の
歯車、弱者・貧者救済、等々の名目で人を動かそうとする組織や団体。

21:無名草子さん
14/04/07 04:35:14.19 .net
意味を求める人間が「思想や宗教や会社などの組織」を作り出したり、それに頼ったりするのでは。

原理的には無根拠で無意味な人間が自分の穴を埋めようとするのが意味の追求だと思うけど、
そんなものはどうしたってみつからなくて、だから何もない自分をそのまま受け入れる自己肯定感ってのが
大切なんだが高野さんにはそれが欠落していた。

22:無名草子さん
14/04/07 16:08:22.96 .net
>>21
鋭いですね。急所をズバリと突いていると思います。
あなたは何者ですか? と2ちゃんねるなのに聞いてみる。

23:無名草子さん
14/04/07 17:32:17.84 .net
大学1年で一緒・長沼さん②「グループデートと幼さの残る文学少女」
URLリンク(www7b.biglobe.ne.jp)

>>エッチャンはあまりモノを食べないんです。見てても食べない。一緒に食べに行っても、
>>彼女はうつむきながら食べます。下を向いて食べて、顔を上げておいしいとか、そういう
>>ことは言わないんです。あまりうれしい顔を見たことがありません。

たとえ食欲でも、本能的欲望を満たしている姿を見られたくない、恥ずかしい、という感受性
の強い人、羞恥心が強すぎる人がいるが、高野さんもそうであったのかもしれない。
感受性や羞恥心が強すぎて自縄自縛となり、行動が不自然になってしまうというのは思春期に
はありがちなこと。
それと、女性の日記としては食べ物の話しがほとんど出てこないことが不思議だったが、上記
の「長沼」さんが感じたように、食べることに強い関心がなかった人なのかもしれない。

考えてみれば、私もそうだった、腹がふくれればなんでもよかった、食パンでもインスタント
ラーメンでも。野菜を摂らなきゃとか、栄養とか考えたこともなかった。
そして、これが後々心身に悪い結果をもたらすことになる。

24:無名草子さん
14/04/07 18:45:28.20 .net
>>23
そのサイトに登場する「関係者」の話しの中では、今回の「長沼」さんの話しの
中の高野さんが最もリアルな姿のように思える。
少なくとも入学してしばらくの間の高野さんの様子が分かる。
当たり前だけど、当時の普通の学生がするようなことをやってたんだ。
モテてもいた。

25:無名草子さん
14/04/07 18:51:07.37 .net
「長沼さん」の話では彼女の自己主張ばかり見える
合同デートをしてたのは意外だったけど
それ以外は長沼さんの自慢話としか思えない

26:無名草子さん
14/04/07 19:14:14.42 .net
>>25
そうか?
長沼さんが告白した男が、高野悦子さんを好きだって書いてきた
人生で初めてふられてかなりショックだったという話し
自慢話にはならんでしょ
高野さんがモテたって話しもしてる
47年前のことだし、長沼さんてサバサバした性格のように思える
陰の高野さんが、陽の長沼さんを求めた、その反対も
だからこそ付き合うようになったのでは?

27:無名草子さん
14/04/07 19:26:31.36 .net
>>26
福岡から冷蔵庫送ってもらったとかピアノがどうとか
それが自己主張じゃなくて何なの?

証言としては貴重な部分も多いけれど
それ以上に自己主張が強いと感じる

28:無名草子さん
14/04/07 19:41:16.28 .net
いつの時代でも? 女子大生は大学1年の夏休みの後に変身してキャンパスに戻ってくるという?
1967年4月~1969年6月24日、二年と二ヶ月の大学生活で高野さんは、当時の学生運動という
普通ではない環境の中で、少しずつ、そして急速に、大胆に変身していくことになる。
その変身の前の、入学早々の時期の高野さんの姿を、自分自身の体験とともに語る長沼さんに感謝。
そして、その長沼さん達とどう離れていったのか? 続きがあるようなので期待したい。

29:無名草子さん
14/04/07 19:46:41.91 .net
それにしても大学に入ってすぐに学生運動に目覚めるものなんだろうか?
世間がそういう風潮だったんだろうか?

当時を知らない自分としては謎ばかり

30:無名草子さん
14/04/07 19:59:50.04 .net
会社の同期で「人生なんて所詮死ぬまでの時間潰し」と言ってる奴が居たな。
辞めちゃったけど。

31:無名草子さん
14/04/07 20:15:43.06 .net
>>30
表現の仕方はともかくとして、基本的に間違いではないと思うが、
一人で潰すのか二人以上で潰すのか、等々でいろいろと違ってくる。

32:無名草子さん
14/04/07 20:41:15.81 .net
大学の同じサークルの男と酔っていたとはいえ合意の下で安宿で初体験。
それを日記の中で記憶を辿りながら追体験し、かつ複雑な自己嫌悪。
だが、決して、この初体験で男が嫌いになったわけではない。むしろ
反対であろう。恋愛とセックスへの感心を強めていったと思われる。
それはバイト先のホテルの社会人の男への好意へと続く。
この社会人との関係だが、日記だけではどのレベルまでの関係なのかは不明で
断定はできない。彼女はかなり強い好意を持っていたのは分かるが、その関係
とはセックスを含めた関係なのか、含めないデートだけの関係なのか?
そんなのあったに決まってるという人がいるが、日記からは断定できる記述が
ない。中村との関係として場所が5ヶ所書かれるのみである。その中には
喫茶店や御所の名前が書かれている。セックスした場所ではなくデートした
場所だろう。どちらにしてもその関係の深浅は不明である。
不明であり断定できないが、彼女が強く中村を求めていたことだけは間違いない。
そして中村がそれから逃げていたことも。

33:無名草子さん
14/04/07 21:02:12.89 .net
小林さん→渡辺氏→鈴木氏→中村さん

結局、男性に依存することでしか自分を保てなくなったのか?

34:無名草子さん
14/04/07 21:18:13.21 .net
中村とのリレーション。四・二七、五.一五、五・一九、御所で二回あい、テレを数回。
一体、彼との結びつきはどんな関係であったのか。彼との結びつきは単に肉体のみであ
ったのかもしれない。・・・(1969.6.2)

普通に考えると 肉体関係があったと読めるが、どうだろう?
漢数字の三回がセックスした日付か?
あるいは無理な読み方かもしれないが、
中村を好きになった理由が肉体的な性欲のみであった、という表現か?

35:無名草子さん
14/04/07 21:23:44.89 .net
先ずは国際ホテルでウェイトレスとコックという関係から始まり
その後飲みに行き肉体関係を持った、と読める

36:無名草子さん
14/04/07 21:31:33.84 .net
>>34
>中村とのリレーション。

この表現に高野さんの幼さが出てるように感じる。
三回も肉体関係を持っていればリレーションなんていう抽象的な用語は使わないのでは?
中村と肉体関係を持ちたいという願望の表現のように見える。
つまりは肉体関係はまだ無く、結びつきは私の性欲願望のみという関係のみである。

37:無名草子さん
14/04/07 22:06:24.40 .net
その何とかいうやつにテレしたが、明日屋上に本をとりにくるということです。
私は「本を渡したい」という、ただひとこと、それがいいたいことのすべてであった。
相手に話をするひまも与えずに切った。その何とかいうやつへの伝言文に「これは私が
信条としたいと思っているアナーキズムについて書いてある本です」と書いたが、この
文自体にうそいつわりはない。(1969.6.21)

彼女はこの本を渡せたのだろうか?
中村は6.22に屋上に来たのだろうか?
アナキズムの本に何か理由があるのだろうか?
会いたかっただけ?
今の時代で言えば、ストーカー寸前か?
中村に、「君は自分を見失っている」と指摘されているが、このころの高野さんは心身に
変調を来していたのかもしれない。

38:無名草子さん
14/04/07 22:38:49.22 .net
やっぱ自殺者の日記は体に良くない。
負のオーラが漂い始める。
文章を読んでいるうちに引き込まれてしまう。
こっちがおかしくなりそうだ。
かなり強い力が働いている。
寒気がするほどに。

39:無名草子さん
14/04/07 23:07:53.11 .net
男子学生にもてていたっていうし、なんで恋愛ができなかったんだろう?
かなりの恥ずかしがり屋?
慎重過ぎた?
今で言うところのメンヘルっぽかったのか?
男女の出会いって本当に難しい。

40:無名草子さん
14/04/08 02:37:45.61 .net
>>32
君は「小林」か

41:無名草子さん
14/04/08 08:10:02.46 .net
>>22
大学生だよ。
高校の時にこの本を初めて手にとって
最近、彼女の年齢をとうとう追い抜いた

42:無名草子さん
14/04/08 11:28:12.03 .net
>>41
優秀な学生さんですね。
あるいは人生観リテラシーの世代的な進歩なのか

古い世代の私からすれば、「根拠」も「意味」も無い自分を自覚した時点で
自己の無意味=自己否定となり、「そのまま受け入れる自己肯定感」という
発想が無かった、あるいは薄かった。

「根拠」も「意味」も無いという自覚=実存主義の原点的自覚だとすれば、それを
「そのまま受け入れる」ことに耐えられず、次に、アンガージュ、参加、乗り越え、
社会的役割、などの行動や価値付けを自分に強迫する、そういう世代が高野さんの
世代、かもしれない。

43:無名草子さん
14/04/10 02:44:40.65 .net
小林にレイプされて故郷とのアイデンティを失い、
自暴自棄になって自己否定に走り、酒タバコに溺れ、
自立に存在意義を見出し、過激な活動や愛の無いセックスに
心の救いを求めたが、空回りして破綻をきたし
裏切られ絶望して自殺した。

44:無名草子さん
14/04/11 21:37:02.35 .net
>>43
何も分かっていない。
現役の学生さんよりも読めてない。

45:無名草子さん
14/04/11 23:16:17.15 .net
高野さんは左翼カルトによる犠牲者だと思う。
こういう真面目な人はとことん騙されてしまい、
自分で更に穴を掘ってしまう、染まってしまう。
全身全霊で左翼になり、大学を辞め、就職できず食えなくなるタイプ。
左翼の自分でも信じていない奇麗事話とお花畑話を聞いて、本気にしてしまう人。

46:無名草子さん
14/04/11 23:20:47.17 .net
左翼カルトの犠牲者といったら、浅間山荘の犠牲者でしょ
高野さんは自ら墜ちていっただけ

47:無名草子さん
14/04/12 00:00:30.37 .net
>>42
まあ言うは易しで僕自身それが出来なくて苦しんでるんですけどね。

未熟な自分を愛せない、今の自分を肯定できない人間は、高野さんもそうだけど、それを埋め合わせるために自分に過大な要求を課すようになる。
理想の自分になれば自信が持てるはずだと努力しようとするのだけれど、自分への優しさは皆無だから、心を擦り減らしながらの頑張りで、そのうち無気力や空虚さに悩まされてしまう。
自分で自分を肯定できない、自分で自分を支えられないから、学生運動に意義を見出そうとしたり、酒や他者に依存したりするようになって最後は自分であることをやめてしまった。
人間なんて死ぬまで「未熟」なのだから、どこかでそんな自分と折り合いをつけるしかないんだろうけど、それは難しい人には本当に大変な作業。

自己肯定感のようなものが持てずに苦しんでる人はいつの時代にもいて、それがこれだけ時代背景が変わっても、この本が一定の共感を得続けている理由の一つかもしれない。

48:無名草子さん
14/04/12 00:02:29.88 .net
NO反省!

49:無名草子さん
14/04/12 00:14:03.33 .net
長沼さんのインタビュー更新されたね

50:無名草子さん
14/04/12 00:26:40.58 .net
あの写真クラスコンパのやつだったのか

51:無名草子さん
14/04/13 16:33:59.50 .net
学生が自己肯定できないのは当たり前

52:無名草子さん
14/04/13 19:22:48.15 Hdt3N6qJV
心の友を日記に求めたのが、間違いの全て。
日記は自身の思考の記録であり、鏡に写った
己の姿以上のものではない。
人生に行き詰まって絶望することは、誰にでも
起こることだが、外的要因は環境を変えることで
排除することができるし、その原因が自分の思考
にあるのなら深く思索するより、視野を広げ他人の
意見を聞くことのほうがよりよい解決への近道になる。

53:無名草子さん
14/04/13 19:24:49.22 Hdt3N6qJV
心の友を日記に求めたのが、間違いの全て。
日記は自身の思考の記録であり、鏡に写った
己の姿以上のものではない。
人生に行き詰まって絶望することは、誰にでも
起こることだが、外的要因は環境を変えることで
排除することができるし、その原因が自分の思考
にあるのなら深く思索するより、視野を広げ他人の
意見を聞くことのほうがよりよい解決への近道になる。

54:無名草子さん
14/04/13 20:31:52.23 .net
自分に自信をもたぬという生来の弱さの隙間に、アットいう間に何かが入りこんで、どうしようもなくガンジがらめにしてしまう。

自分を信ずることなくして一体何ができるのか。

55:無名草子さん
14/04/14 00:29:44.48 .net
長沼さんの証言で明らかになったことのひとつとして、
高野さんは部落研には入ったが民青には入らなかったことがある。
そして思想的なことから一旦は離れ、部落研もやめてワンゲルへ。
そして、恋愛や性に感心が向き、ちょいワル女子学生を目指して酒に煙草に眼鏡に成人映画か?
このあたりの変化はむしろ普通のことだっただろう。生真面目で未熟な女子学生からの卒業か?
そして、ワンゲルのコンパの夜、プレイボーイ氏との、酔ってはいたが、意識のある脱処女行動。
そして、快感による性の目覚めと後悔の複雑な自己破壊、自己毀損。
そして、またどういうわけか、フラっと全共闘のデモに入ってしまう軽はずみな行動と、日記で
の自己の正当化。
ここらあたりから、加速度的に壊れていく高野さん。より過激な街頭デモに何度も参加している。
同時に、バイト先の男達への好意が先走る。

56:無名草子さん
14/04/14 01:49:23.72 .net
>>55
何も分かっていない。
現役の学生さんよりも読めてない。
お粗末。

57:無名草子さん
14/04/14 14:34:26.47 .net
"「人間は、やっぱり出来損ないだ。みんな失敗もする。その出来損ないの人間そのままを愛せるかどうかなんだ。
政治家を志す人間は、人を愛さなきゃダメだ。東大を出た頭のいい奴はみんな、あるべき姿を愛そうとするから、
現実の人間を軽蔑してしまう。それが大衆軽視につながる。それではダメなんだ。そこの八百屋のおっちゃん、
おばちゃん、その人たちをそのままで愛さなきゃならない。そこにしか政治はないんだ。政治の原点はそこに
あるんだ。」"   by 田中角栄

58:無名草子さん
14/04/14 16:27:17.91 .net
長沼さんの見解とは違って
高野さんは最後には行動を起こした人だった。
問題なのは間違った行動だったということ。
考える人だったが、最後は直感だけで動いた人。
政治的行動も、自殺も、色恋沙汰も、すべて直感のみ。
そして後付けで自分を正当化し続けた。

思想や政治に確かにはまってはいたが、その動機も
異性との価値観や心身を含む深い関係を求めることに根源があり、
それを性急に求め、一方的に失敗して壊れてしまった女性のように思える。

色恋の問題は性別を問わず人をおかしくする。いつの世でも、危険で深い問題だ。

59:無名草子さん
14/04/14 16:30:59.08 .net
かっこちゃんが男性に依存してたのは、ある意味真実だと思うよ

プレイボーイ氏→渡辺さん→鈴木氏→中村さんと
彼女の心の中に男性不在だった時期が無い。
しかし、だからといってそれが全てではない

60:無名草子さん
14/04/14 17:02:41.66 .net
原点案内で、自殺する前夜に高野さんの世話をしたバイト先の男が証言している。
そいつが勇気を出してホテルにでも連れ込んでいれば悦子さんは生きていたかもな。
一緒に歩いていたときにもたれかかってきたこともあったと書かれている。
二十歳の男だしドキドキもんだっただろう。
大丈夫?心配だから休んで行こう、自殺したいなんて言うから一人にしておけない、
とか言って。ホテルに行かなくともしっかりと抱きしめてるとかしてたら・・・
そこから恋愛に発展していくのもあったかもな。
そんなことでガラリと変わってしまうのが人間の脳味噌であり人生。

61:無名草子さん
14/04/14 22:49:04.13 .net
その二十歳の男性が喫茶店にいるときに、雨に濡れた悦子さんを中に入れた。
その時、悦子さんは死にたいと言ったという。
その男性は悦子さんと中村との関係を少しは知っていて、会わせようとして
寮まで歩いて連れて行っている。その際に寄りかかれたり肩を抱いたりして
いる。あくまでフラフラと歩く悦子さんの助けとして。
その親切な男性にそれ以上の何かを期待するとしたら、タクシーなどに乗せ
ずにもう少し話し相手になってあげることぐらいだっただろうが、それを
期待するのは酷だろうな。それほど親しくはなく、顔見知り程度の関係。
その男性が今でも、僕がもう少し違う対応をしていたら・・・という気持ち
を吐露しているが、優しい人だね。こういう人にホテルへ連れ込むなんてこ
とを期待するのは無理。

62:無名草子さん
14/04/15 00:08:05.53 .net
異性を好きになるって辛いことだよな。
あなたとエッチがしたいのですって、言うのと同じだから恥ずかしい
のも当たり前なのだ。
オスになったりメスになったりしなきゃならない。
その究極の動物的選択を相手に迫ることになるわけで、拒絶されたら
ショックも生物的な底から生み上がることになる。
それで死んでしまった例は古今東西山ほどある。
高野さんもそのひとり。

63:無名草子さん
14/04/15 00:47:24.39 .net
>>58>>62
お前ら全員何も分かっていない。
長沼さんが的確に答えを書いてくださったのに
それすら読めてない。
エロオヤジたちの妄想うざい。

64:無名草子さん
14/04/15 01:17:45.82 .net
動物は子孫を残すためだけに生きている。
人間はなまじ知恵なんぞついてしまったから小さなことに悩まされる。
人に良く想われようというのは典型的な小さなことだ。
誰も他人のことに関心なんぞ殆ど持たない。
カッコちゃんも宇都宮大にでも進学し、刹那的に暮らしていればよかった。

65:無名草子さん
14/04/15 01:38:47.86 .net
長沼さんが感じていた高野悦子像

「学生運動の活動でエッチャンは常に一歩引いていたと思っています。自分は何をすべき
かとか、いろいろ悩んでたんじゃないでしょうか。
 行動する前に、引いて冷やかに見てるんです。懐疑的なのは若さの特権だし、世の中を
知らなくて大学に行ってカルチャーショックがあるけど、彼女はそこからもう一つ抜け出せな
いというんですか。それに、よく考えているんですけど、人づきあいはあまり上手じゃなかっ
たです。
 彼女は悩んで、どこにも行けないで、ずっと自分探しをしていました。」

66:無名草子さん
14/04/15 01:40:45.38 .net
長沼さんが想う高野悦子の自殺の理由

「その間に男性関係があったでしょう。そのことが大きいです。かわいそうで、“なんでそん
な”って。女の弱さなのかなあと思いました。
 人ってみんな周りの見方が全部違いますから、何が真実かはわかりません。
 ただエッチャンは人間が信じられなくなったんじゃないでしょうか。それしか考えられない
んです。(談)」

67:無名草子さん
14/04/15 08:47:36.73 .net
なぜ自殺したか?
それは本人の日記に書いてあるではないか。
恋愛、片思い、セックス、失恋、乱れた生活の果ての極度の疲労、これが主だろ。
学生運動の挫折らしきものは自殺の動機としてはそれほど大きくはない。
残るのは客観的な情報で裏付けするだけだ。

>>63 若い時のエロの力を見くびるな。芸術作品に昇華されることあるし、身を
   滅ぼすこともある、美しくもリスクのある欲望であり欲求なのだ。

68:無名草子さん
14/04/15 09:30:59.37 .net
>>101
美しくはないな。
むしろ醜悪。
不細工で不器用で不自然。
悦子さんの表現を借りれば、「血と糞」の世界。

69:無名草子さん
14/04/15 21:03:35.49 .net
>>65
長沼さんが知る、対民青では一歩引いてた悦子さんが、
それほど時間を置かずに、全共闘では顔に傷を負うほどに、
一時的に逮捕されるほどに前面に出ることになったのは、
一体何故なんだろうか?
暗く、人付き合いが下手で、未熟が口癖の、考え込む悦子さんが、
この頃に一気に、酒、タバコ、メガネ、成人映画、安ホテルで
初セックス、と自己変身を図ろうとする。
不良の悦子さんか? 全共闘理論の自己解体か? アナキーな悦子さんか?
デモにデートにとハイテンションで気分高揚の一瞬の時を迎える。
この時が彼女が大学生になって最も幸せで充実した瞬間だっただろう。
>>中村とのリレーション。四・二七、五.一五、五・一九、御所で二回あい、>>
この間、一月足らずの日々である。

70:無名草子さん
14/04/16 08:13:41.18 .net
悦子さんと中村の関係ははっきりしていない。
悦子さんの一方的片思いだったのか、一時的には 付き合っていた 状態だったのか、
中村がちょっと遊んでしまい、逃げに入ったのか、それとも悦子さんの様子がおか
しくて会わないようにしたのか、等々。
「君は自分を見失っている」 「突き放しだ」  云々。
結果としては、悦子さんは、私は避けられている、ということだけは分かっていた。

本を渡すから屋上に来て欲しいとか、これが今私が信条としてる本です、だとか
あまりにメルヘンチックで、本当に中村と肉体関係があったかどうかも分からない。
「肉体だけの関係だったのだろうか」と書かれているが、それもそのまま信じられない。

下記の情報提供者は悦子さんを自殺の前夜に世話をしたホテルの同僚だろうが、中村に
は別に女、婚約者がいた、という話しもどこまで事実なのか不明。

71:無名草子さん
14/04/16 13:22:52.20 .net
>>また「後でわかったことですが、亡くなる1週間前、訪ねていった私と朝ご飯を食べたのを最後に、
>>あの子はほとんど物を食べてなかったんです。疲れ果てていたんでしょうね」と話している。

中村との恋愛トラブルで心労が極度に達して食欲が無くなっていただろう。
母と会っていても頭の中は彼のことばかり状態だっただろう。
自立すると言ってるそばから母に服と靴をねだる幼さ。
中村に可愛いところを見せたかったのだろうが、その乙女心がもの悲しい。
6/19日の母との京都駅での別れから実質4日後・・・・
6/19~23に、不運にも3つの大きなショックがほぼ同時に悦子さんを襲った。
1. 中村に拒絶され、 2. 家族との別れ(母への自立宣言)  3. 思想的熱狂からの冷め

好きな男に拒絶され絶望、親への依存を自ら絶ってしまっての不安、学生運動・理論への素朴な疑問。
冷静になってふと我に返れば、生きていく展望も力もないことに気がつき、血の気が引いただろう。
絶望感でいっぱいになっただろう。
加えて、5~6日も食べていない体に20錠の睡眠剤は、間違い無く脳や気分に影響を与えていたはず。

72:無名草子さん
14/04/16 13:36:37.16 .net
ODやった後って、すごく気分がめいるんだよ。
空虚感もそうだし自己嫌悪も強くなる。

タイミングが悪かったとしか言いようが無い

73:無名草子さん
14/04/16 14:04:13.20 .net
オーバードースのことだね。

74:無名草子さん
14/04/17 17:22:50.55 .net
思い詰め、純粋、生真面目、完璧主義、は適量で。

75:無名草子さん
14/04/26 01:07:05.49 .net
学生運動という激しい時代の犠牲になった学生がたくさんいた。
まだ自分から飛び込んでいったぶんだけましかもしれない。
戦時中なら学徒出陣にかかって死んでいった学生達も多くいたはず。
大不況にかかれば就職氷河期で苦しんだ学生達。

76:無名草子さん
14/04/27 23:58:35.36 .net
青春が終わったら生きている意味は無い、と高野さんは書く。
愚痴や弱さではなく、本気でそう考えていたのかもしれん。
否、やはり弱さがそう言わせたのだろう。
本当は楽しく生きたかったに違いないが、自壊してしまった。

77:無名草子さん
14/04/28 11:40:55.81 .net
田舎者の初な女の子が都会に出できて、悪い政治団体に巻き込まれたり
糞な男どもに遊ばれて、人間不信に陥り精神衰弱の上、酒タバコクスリに溺れ、
一線を超えてしまった。今の時代にもよくある悲劇。
人は人に支えられて生きている。人に心を閉ざして日記と対話していた
彼女にも問題があった。日記は自分の心の鏡でしかないから。

78:無名草子さん
14/04/28 15:37:34.67 .net
田舎から出てきて若干のコンプレックスがあっただろう。
それは、ほとんどの学生が程度の差があれ持つコンプレックス。
不安、と言い換えてもいいかもしれない。
悦子さんが気後れしている姿を、同じ新入生の話から垣間見ること
ができる。

悦子さんは二年生になった頃から、入学早々からの環境とそれに
関わる人間関係から抜け出そうとする。民青には入っていなかった
が、それに影響された生真面目で堅い考え方や部活から離脱する。
真面目で未熟な自分から脱皮すべく「冒険」をすることを試みる。
ワンゲルへの入部、タバコ、酒、メガネ、成人映画、鈴木との一夜
の冒険・・・。つまりは、性ある恋愛がしたかったのだろう。
これも、学生ならありがちなことで、大人への階段、成長過程の一
コマだとも言える。
では、なんで自殺という結果となったのか? それを考えてみたい。
原因らしきもの、理由らしきもの、悪い巡り合わせらしきもの。

79:無名草子さん
14/04/29 22:47:28.91 .net
生きることの意義とか難しいことを考えてしまったのではないかと思う。
生きているだけで、自分の出来ることをすることに意味があると気づかなかったのだろう。

80:無名草子さん
14/04/30 17:59:09.70 .net
ナルシストな世間知らずなお嬢様だっただけ。

人間なんて生きてなんぼ。
悪人でも生きたもの勝ち。

そもそも単なるメンヘラな日記を親父がまとめただけの本じゃねーか。
アホくさ

81:無名草子さん
14/04/30 19:22:02.69 .net
>>80
ナルシストっていう指摘は新しいのかもな。
ナルシストとコンプレックスの併存。
というか、誰しもがそうかもな。
自分でも可愛いと思い、周囲も可愛いと認めていた。
なのに彼氏ができない、という焦り。
そして、ナルシストの部分が男によって壊された。

82:無名草子さん
14/05/04 02:02:07.33 .net
汚れまくった俗物たちが自己正当化に必死だなw

彼女はお前らのようになるなら死んだ方がマシだと
思って実行したのさ。

83:無名草子さん
14/05/04 04:50:42.52 .net
まあ日本人ってのは死人しかも自殺した人間を美化する民族だからなあ。

84:無名草子さん
14/05/04 15:32:19.84 .net
>>82
言ってることはその通りだ、率直に認めよう。
ただ、汚れても、俗物でも、自己正当化でも、それでも俺は生きる。
デブになっても、ハゲになっても、それでも俺は生きる。
価値観が崩壊しようが、人格が歪もうが、嘘つきになろうが、それでも俺は生きる。

85:無名草子さん
14/05/10 19:27:31.01 .net
>>84
禿同

86:無名草子さん
14/05/16 16:05:37.02 .net
 二十歳くらいでは世の中分かってると自分で思ってる人でも後から思えば分
かってなかった、て回想もある。
 高野さんなりに読書もしてるし考えてもいるが、異性関係や政治、大人にな
った体の変化、良く分からない渇望、にもみくちゃになったんでしょうね。
夭折した人にある生き急ぎ感、はやっぱりありますね。

 高野さんのあの手記を読んだ感想は人それぞれで、同じように思いつ
めて行く人もいれば、俺は何があっても生きていく、と決意を新たにする
人もいるんでしょう。
 私の感じでは、私は世代が数年違って「オタク・引きこもり世代」だけど
、感性は似てるとは思います。私もある時期日記書いていた。でも考えて
みると、日記書いてる段階はまだ考えはまとまらず、日記ではなくより
本質的に考え読書ノート作って自分の見解を書くようになってから、何か
が掘削されていった。少し変わったと思います。ハイデッガーのものを
読むと一人で引き受けるしかない存在と運命という概念があって、高野さん
のような夭折した人をどう捉えるかという問いも含めて、人間個々の生と死
の違いって何だという問題で長いこと心につっかえていたものがやや氷解し
た。

 そのこらへんで<高野悦子>から本当に離れることができたかもしれない。
それまではどっかに高野さんだけじゃない夭折した人の生き方から離れら
れないでいたかもしれない。

87:無名草子さん
14/05/16 16:24:16.58 .net
 他レス読んでて>>41の方がサルトルの哲学引用して書いてる。で、私も
一時期サルトル一生懸命読もうとしてた。で、サルトルの『存在と無』という
初期の代表作その後サルトル自身が徐々にここから転向していっ
た本があります。あれを読んでると世界がかくあるのは自分の責任というの
が世界による拘束として大きくかぶさっている。私もそこにひかれたんだけ
ど当のサルトルは実は非常に柔軟な人で、また寛大な人。アンガージュマン
についても自己の資質から目をそらさず生きていくこと自体を作家のアンガ
ージュマンとしたり、決して脅迫的な人ではない。でもサルトル主義や
『存在と無』ははっきりマルクス主義の補完哲学だたし、読む人に脅迫的
に作用するもの。ああいう哲学が高野さんの時代には影響力を与えていた
としたら、自責の念にかられ突っ走ることは想定可能。

 そういう当時の思潮というか、それも高野悦子の生と死には無縁ではない
という感じはあります。

88:無名草子さん
14/05/18 18:15:02.90 .net
一人の女子学生の自殺で、ハイデガーやサルトル、マルクスなどの哲学や主義を
持ち出すのは大げさか、間違いなのかもしれんよ。
哲学や思想を持ち出すことによって物事の事実から遠ざかってしまうこともある。

自殺した本人がその話題を書いていようが、少なくとも自殺の直接の原因はもっと
卑近で俗っぽくて、生理的で極私的な悩みや問題で死んしまったのではないか?

89:無名草子さん
14/05/19 09:29:21.28 .net
>>88
>自殺した本人がその話題を書いていようが、少なくとも自殺の直接の原因は
>もっと 卑近で俗っぽくて、生理的で極私的な悩みや問題で死んしまったの
>ではないか?

 ハイデッガー思想自体が個々の人間が、自分でも気づけない原-像にひき
ずられていく姿を書いている。没-交渉性という概念で外部からは通じない
固有な世界があると。高野さんにかぎらず夭折した人間を解読する
toolになる。吉本隆明さんの作家論や心的現象論もだけど。

 同時代を生きた人間でも高野さんのような人もいれば、同じような体験し
ながら生き続けてきた人もいるでしょう。偶然であった出来事への解釈に
その人間の原-像がかぶさる。生きるに価しないという解釈。それ自体が
個体としての人間の本質からくる外部からの理解不能ともいえる。

 私はそういう読み方になっていきました。全面的ではないですけどね。
堂々巡りしてるだけの読み方じゃない読み方があると思っていたので。それ
ですべて尽くされるとは思ってないけどもね。無論これも私の読む方に
すぎず私の存在性からくる事柄ですが。

90:無名草子さん
14/05/19 21:32:46.62 .net
人が、「持たされる」、思想や考え方やイメージがその人の生活や生き死に
影響を与えることは間違いないだろうが、
人は実際にはこれとは違う別次元のとこで、具体的に俗っぽくも生物的な
動機と価値観で動いている、動かされている、動かざるを得ない。

あの有名な台詞と同じで、人生は本の中で起きているわけではない、具体的な
生活という現場での、喜怒哀楽を伴う日々の生活の中にある。
そして、むしろ、その具体的な喜怒哀楽が『原-像』をつくり上げているのでは
ないだろうか? 
人は空っぽの箱として生まれてくる。『現-像』や『固有の個性』があるとしても
後でつくりつくられるものだ。

91:無名草子さん
14/05/19 21:47:27.13 .net
思想と人間観が総崩れになって彼女も崩壊した。
全共闘運動の敗北、そしてその思想の無力さを自覚し、崩壊。
恋愛を含めた対人関係の崩壊と孤立と絶望。
その結果として、高野さん自身が崩壊。

92:無名草子さん
14/05/20 00:44:38.88 .net
 人間は1本の花のようなもの。というのがハイデッガーや吉本さんから
見つけたことです。

 色んな素因を孕んだ種子が土中で芽をだし成長し幹を伸ばし枝を伸ばす。
それは集まって植えてあればどれも同じに見えるが実はそれぞれが違う
<私>をもち違う自意識をもつ。

 同じ環境、自然条件にありながら、同じ姿をしているように見えながら、
途中でなぜか枯れてしまい開花にまで生きない花もある。そこに素因が
関係していると見ます。自意識があると思います。仏教でいう業と縁。
因として持ってしまったものと出会ってしまったもの。それが個人という
生の実態と思います。高野さんという事例にしてもそこで出会ったものの
もろもろは手記や証言で出てきます。独白も出てきます。でもそれだけでは
分かったことにはならない。分からないからいまだに語られる。

 出来事や人間関係だけでは限界があります。それはもう出尽くしただろう
。次にやることは生誕前後の経歴でしょう。団塊世代の思想家サルトルが
晩年熱意をもって取り組んだのが、1人の人間の真実を解読する方法でした
。それを作家論として彼は取り組んだ。高野さんにもそれは適用できると
思っています。

 高野さんは4歳のとき先天性心臓弁膜症と診断されたとwikipediaにあり
ます。この事実も彼女を読み解くヒントになるでしょうね。長生きする
ことはないという自意識、時間がないという自意識、早く人生の秘密に
到達したいという意志はあったかもしれません。それはけっこう大きい
要素にも思えます。

93:無名草子さん
14/05/20 20:43:58.41 .net
先天性心臓弁膜症が、4才の時の彼女の性格に影響を与えたことはじゅうぶんに
考えられますね。

でも、愛宕山登山はけっこう大変だよ。
大人になっても心臓に疾患があることを自覚してるなら登らない。
先天性心臓弁膜症を引きずってるならワンゲルなんて入らない。
心臓がドキドキするような激しいデモにも参加しない。
心臓が原因で、<長生きすることはない>、なんてことは考えていなかったと思う。
<時間がないという自意識>、は青春時代、あるいは自由な大学生時代という時間
の短さへの焦りでしょう。
彼女にとって、自由な大学生時代への期待感はかなり大きかった。
そして、その期待感を満足させるだけの出会いや出来事が無く、焦ってしまい、政治
にも男女関係にもより過激な行動をしてしまうことになる。

94:無名草子さん
14/05/21 10:12:20.27 .net
>>93

 そうかな。心臓病の影響を別にとらえることもできるでしょう。以前
『未成年』というドラマがあって桜井幸子演ずるモカという女性がヒロイン。
モカは心臓に欠陥がありかかりつけの医師に「無理をしないように」の注意
をうけクスリを呑んでいる。でもそれをぎりぎりまで破るわけです。

 モカの心理で特徴的なのは、やはり生き急ぐ感。生きてるうちに色んな
体験をしておきたい貪欲さ。好奇心。で医師に止められている臨界点まで
行こうとする。ロック・コンサートに出かけたりね。ああいう持病を
持っている人の心理がよく出ていた。「いつ死ぬか分からない」は普通
の人でも考えてはいるけど、心臓に欠陥がある人間はよりそれは考える
でしょう。また、モカのように、より色んな体験をしておきたいと出かける
心性にもなって不思議じゃない。人生の答えを見出したい欲求も強い。
自分が生まれてここにいることの意味・価値を掴みたい欲求は強くなって
自然でしょう。これが暴走気味にさせることにもなる。

 背景はさまざま考えられるものの、最後の詩から、「ここには何もない」
という地点に来たことと、別の世界を渇望する心性だけが残った。
あの心性から自害はまっすぐにつながる。

 心臓欠陥が判明したのは4歳とされています。しかし本人の自覚症状と
してはいつからだったか不明ですね。胎児期・乳児期から発作はあったか
もしれない。高野さんにある「別の世界への渇望」の原点がそこにあった
可能性も捨てきれません。「二十歳の原点」の根幹としての胎児期・
乳児期。あえていえば「0歳未満の原点」。そこが判明すればあの人の
人生の謎は解かれると思いますね。

95:無名草子さん
14/05/21 11:13:12.44 .net
>>94
私なんかと違って、幅広い知識をお持ちのようですが、
私には文学的過ぎる心理学分析のように見えます。
神秘・審美主義というようなものに見えます。
皮肉ではなく、人間観が私と違って上品なのでしょうね。
私は下品に見がちで、(内蔵+脳味噌+α)×(言語+妄想)かな。
意味不明ですが、言いたいことは何よりも生身の生き物で、妄想する
生き物だということ。

96:無名草子さん
14/05/21 11:49:10.43 .net
生身の生き物が、一週間以上も食事を摂らないと、なかなか正常ではいられない。
ましてや睡眠剤の過剰摂取。
ふりかえって、食欲を失わせた原因、睡眠剤過剰摂取の理由を分析すれば、目に見え
る分かりやすいものと、目には見えない性格上の問題、価値観なども含めて分析する
ことになる。
最後の詩には、雨に濡れた若葉の世界、そよ風が吹く清浄で静かな少女時代の世界に
戻りたいという願いが出ているように思える。
それは、彼女が入り込んでしまった汚れた狭い袋小路と、耳をつんざく騒音の世界と
は反対の世界。

97:無名草子さん
14/05/21 12:07:33.08 .net
>>94
>背景はさまざま考えられるものの、最後の詩から、「ここには何もない」
>という地点に来たことと、別の世界を渇望する心性だけが残った。
>あの心性から自害はまっすぐにつながる。

最後の詩は、>>94が書くように、「別の世界を渇望する」イメージとして書か
れているとも読み取れる。そしてそれは、>>96の少女時代の世界なのかもし
れない。
彼女にとっては死の世界ではないのだが、客観的に見れば、死を受け入れる
ためのイメージ化だったのかもしれない。

98:無名草子さん
14/05/23 00:40:26.49 .net
高野さんが飲んだのはブロバリンかな?
阿部薫が100錠くらい飲んで死んだね。

99:無名草子さん
14/05/23 00:41:41.07 .net
>>98
当時を考えるとそうでしょうね
太宰もブロバリンで中毒になったけど

100:無名草子さん
14/06/18 01:17:19.39 .net
生きる時代と場所、そして出会いによって
人は不幸になったり幸せになったりするが、
なによりも自分自身がしっかりしないと
何もかもがうまくいかない

101:無名草子さん
14/06/18 01:21:41.36 .net
スレが戻ったね

102:無名草子さん
14/06/21 03:17:00.01 .net
もうすぐ亡くなった日ですね。
行きたいけど行けないなぁ。

103:無名草子さん
14/06/23 10:25:31.70 .net
45年たったわけですね。
45年前の今、彼女は何をしていたのだろう?
自室でまだ寝ていたのかな?
それともしあんくれーる?
やっぱり、前日の夜も寝たの遅かったみたいだから、まだ
寝ていたのだろうなっ!
最後の一日は、まだ始まっていない??

104:無名草子さん
14/06/23 23:47:56.31 .net
45年といえば、もう半世紀近くになるんだよね
それだけみな変わって当たり前だけど、当時の貴重な話が聞けなくなるね

105:無名草子さん
14/06/24 02:01:05.04 .net
変わってないものと言えば、
青雲寮の建物(ただし大改築)、松尾の下宿、松尾公園のブランコ(多分)、
恒心館の建物、京都国際ホテルの建物などなど。
あと、西教寺記念撮影ポイントとか愛宕山の灯籠とか行けば、彼女が座ったり
触ったりしたかもしれない場所に直接触れることができるね。
50年近くたった今でも…

106:無名草子さん
14/06/24 02:07:51.93 .net
京都国際ホテルはもう営業終了したけど、建物はそのまま残ってるの?
とはいえ関係者以外は立ち入り出来ないだろうけど

107:無名草子さん
14/06/24 02:37:14.22 .net
京都国際ホテルは今年末まで営業じゃないかな!?
ちょうどあの時間だねっ。
どうぞ安らかに。合掌。

108:無名草子さん
14/06/24 23:26:20.97 .net
今年も最期の場所に行って手を合わせてきました。

109:無名草子さん
14/06/24 23:49:59.30 .net
>>108
羨ましい!

110:無名草子さん
14/06/25 00:19:17.56 .net
俺はお墓まで車で片道3時間、亡くなった場所まで新幹線使って片道4時間です。

111:無名草子さん
14/06/25 00:28:11.13 .net
>>110
凄いな、それでも行ったんだ。

自分も京都までは新幹線使って片道3時間は掛かるけど
とても行けない。
お墓も行きたいけど中々行けないな

昔、単行本の背表紙を見て、てっきりお墓が京都だと思い込んで
京都市内をウロウロ数時間探し歩いたことがあったw
付き合わせた友達には悪いことしたな

112:ラーメン大好き@名無しさん
14/06/25 01:31:01.01 2kWBW2DcW
恋人だった中村さんのインタビュー希望。

113:無名草子さん
14/06/25 18:49:48.09 .net
まだ元気な内にこれだけ男連中にモテテいたら死ぬことは
なかったろうにね。
こじらせちゃったんだよね、自分自身を。
内にも外にも、結論を早く出すのは間違いのもと。
のらりくらりと逃げるというバリエーションがあってもいい。

114:無名草子さん
14/06/25 20:48:39.09 .net
主人公が処女を失ったところの描写がすごかった。

115:無名草子さん
14/06/27 09:49:54.34 .net
時代も場所も違うが、学生時代のあの「焦り」は私も体験したから理解できる。
学生生活への憧れと期待度がとても高かった分だけ現実の生活に焦りや失望を
感じた。
悦子さんと同じように、とくに恋愛の面で思い通りに行かないことは寂しさと
焦りを募らせたが、悦子さんのような「冒険」はできなかった。

116:無名草子さん
14/06/29 22:36:18.09 .net
このスレ書き込み減ったね。
2chの混乱のせいかな。
専ブラでみてもなんか変だ。
書き込みできなかったり、書き込みしても、IEで直接見た場合
には書き込みされてるのに、専ブラで見たら書き込み見えなかったり
変なことだらけ。
こんなことしてたら、2chがどんどん廃れていくのではないか?

117:無名草子さん
14/06/30 22:11:14.58 .net
スマホ用アプリなら、何時でもスンナリ書き込みできるよ
おっさん世代は無理?

118:無名草子さん
14/07/01 00:20:20.37 .net
どんどん過去になっていくからね
生家も立て替えでビルになってしまった

119:無名草子さん
14/07/06 00:06:52.05 .net
京都で六曜社に行ってきた。
コーヒーは温めだったが美味しかった。
ドーナツとパウンドケーキも甘すぎず素朴な味で
値段も良心的。
常連のような年配客が多くて、場違いな観光客になってたかも。

120:無名草子さん
14/07/08 00:24:06.09 .net
>>119

地下?それとも1F
次に行ったら、是非地下のトイレを試して下さい。

121:無名草子さん
14/07/08 22:05:40.20 .net
地下にトイレあんの?
階段あがって1階と共同じゃないの?

122:無名草子さん
14/07/09 00:55:37.35 .net
専用の階段があって、しかも1FとBFの間くらいに昇ったところにトイレがある。
全く奇妙な構造です。入ったことはありませんが。
ドーナツは美味いよね。

123:無名草子さん
14/07/16 13:40:47.41 .net
>>120
数日いたので地下の店も1Fの店も両方行きました。
トイレもここで聞いていたので入りました。
確かに長い階段あがって1階トイレと共同です。
秘密の通路みたいで面白いです。

124:無名草子さん
14/07/16 14:32:32.29 .net
ほんと、しったかってバカだよねw

125:無名草子さん
14/07/16 16:18:42.53 .net
薄暗くて気味悪いよね、ここ

126:無名草子さん
14/07/19 12:39:20.49 .net
家族にとっては極めて悲しいことだけど、死んでいく本人にとってはどうなんだろうか?
日記には、青春が終わってグダグダ生きても無意味というようなことが書かれている。
日記に書かれている人生観をそのまま彼女の真意とするのは間違いなのだろうが、
少なくとも部分的にはそういう価値観の持ち主、あるいは弱さをもった人であっただろう。
そういう人にとっては人生は決して楽しいものでもない、むしろ辛いことのほうがはるかに多い。
こういう繊細で傷つきやすい人、また頭の切れる人にとっては、語弊があるかもしれないが、
若くして死んで結果的には正解だったかもしれない???

と、書きつつ、生き延びていればまた別の楽しい人生があったのかもしれない、とも・・・・

127:無名草子さん
14/07/19 17:26:54.53 .net
少なくとも、親が生きているうちは死んではいけない。

128:無名草子さん
14/07/20 02:33:36.98 .net
西那須野は訛ってるんだぞ。
高野悦子もかなり訛ってたらしい。
弟の同級生の渡辺喜美の話し方だ。
漫才のU字工事も同じ高校の同窓だ。
つまり、田舎っぺなんで舐められたっちゃな。

129:無名草子さん
14/07/20 10:40:30.57 .net
らしい
らしい
らしい
らしい
らしい

まさにキチガイwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

130:無名草子さん
14/07/22 21:33:00.87 .net
宇都宮女子は公立女子校だけど私服校という異端の高校
栃木の場合、宇高より宇女の方が先に作られたせいか宇高が真面目で宇女が名門校っぽい校風

131:無名草子さん
14/07/29 04:30:09.00 .net
本当に強い大学ランキング(週刊東洋経済)
大学「4つの力」徹底比較【財務力・経営革新力・人材創出力・研究力】
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 1位 立命館大学   81ポイント

 2位 早稲田大学   78ポイント

 3位 慶応義塾大学  75ポイント

 4位 法政大学    70ポイント  

 5位 同志社大学   69ポイント

 6位 中央大学    68ポイント

 7位 関西大学    66ポイント

 8位 京都産業大学  65ポイント
 8位 立教大学    65ポイント

10位 関西学院大学  63ポイント

132:無名草子さん
14/07/29 05:44:14.95 .net
う-ん 俗人は本を語ってもお喋りになるんだな

133:無名草子さん
14/07/29 05:53:18.55 .net
自殺出来る人って不謹慎やけど不思議やな-って思う 私等最期まで浅ましく生き

続けるしかないんやろな-

134:無名草子さん
14/07/29 15:57:36.79 .net
>>133
同感どす。
浅ましかろうが薄汚かろうが、平々凡々だろうが、生き続ければいいんどす。
どうやってもいずれは消えていくんだから。

135:無名草子さん
14/07/29 23:40:21.13 .net
取ってつけた理屈などどうでもいいのです。
生物はは理由もなく生まれ、生存本能と死への恐怖感で生き永らえているのだから。
どうやってもいずれは消えていくというのなら、生き続けるとも
自殺しても同じともどっちにでも言えるでしょう。

136:無名草子さん
14/08/07 01:48:03.93 .net
そうやね。

137:無名草子さん
14/08/12 14:10:11.73 .net
>>135
あんさん、無茶苦茶でんがな。
人は必ず死ぬ、という事実があるとしても、
今死ぬことと、たとえば10年後に死ぬことは違うでしょ。

138:無名草子さん
14/08/13 07:46:44.89 .net
芥川龍之介は息子への遺書で、
如何ともならなくなったら自殺せよ、って書いてあった。
ただし、父のように他人に迷惑はかけるなと。

139:無名草子さん
14/08/13 20:36:20.89 .net
高野悦子 二十歳の原点案内

も更新がない。

とうとうネタ切れか?

140:無名草子さん
14/08/14 03:39:17.69 .net
こういう人は独身でずっと学問して生きてきゃよかったんじゃないの

女性って言うには観念的に過ぎるしかと言って男性的な自我の強さが持てなかった

んが悔やまれる

141:無名草子さん
14/08/14 03:53:08.47 .net
非常に真面目に見えるんだけどどこか取って付けた様な真面目さなんだよな

詰まり真面目でなくちゃ善くないって必死であがいてる様な真面目さ

だからもしかして時代が違えば単なる順応だけして生きて行ける人だったんかな


142:無名草子さん
14/08/14 08:04:08.64 EGVO5HOCI
勉強はできても、学問としての意識は高くなかったと思う。
確かに、しなくちゃいけないっていう焦りはあるんだよね。
経験のある人も多いと思う。
だから今までにも出ているように、危うい時期を乗り越えたら、良い意味で一皮むけて自殺という死に方はしなかったんじゃないかと思われてならない。

143:無名草子さん
14/08/14 19:03:28.36 .net
>>141
>詰まり真面目でなくちゃ善くないって必死であがいてる様な真面目さ

鋭い分析だね。
たしかに無理して真面目をやってる印象がある。
そして、成人映画行ったり、タバコ吸ったり、メガネかけたり、無理して
不真面目をやろうともする。
不安定な青春期は誰しもがそんな感じかもな。

144:無名草子さん
14/08/15 02:45:39.66 .net
この人の文庫九十年代には書店に並んでたけど最近見ないな-

145:無名草子さん
14/08/15 02:48:10.51 .net
んでハタチの頃の私は九十年代の池袋のマクドナルドでコーヒーを

啜りながらシアンクレールの彼女の気持ちを思った物でした。

146:無名草子さん
14/08/15 02:51:01.49 .net
九十年代は学生運動もなくただ街行く人々を眺めてるだけの青春だったけど´ω`

147:無名草子さん
14/08/15 06:56:08.11 .net
学生運動ってカルトの部分がかなり入っていたと思う。
熱く行動的であったと同時にあまりにも全方位に向か
って理想主義的であり、良くも悪くも現実から離れて
しまった。
今現在の現実など糞食らえと思っても金や立場が無け
れば生きて行けないわけで、次第に現実的にならざる
を得ない。
悦子さんはその適応過程の初期に自壊してしまった。

148:Mother Mary
14/08/15 11:22:22.34 .net
 心臓病の持病をもちいつ終わるか分からない中での全方位的追究を
彼女なりにやりつくした末の自殺な訳だから、彼女の中に、「もう言う
ことはない」的な諦観はあったと思う。やりつくした感があることが
彼女の特徴で、こういう風に終わる人生はそれこそ「あしたのジョー」
くらいしかないのだから、真似できないし、未だに語り継がれる理由
もそこにある。

 ここに書いてる人間がどれだけアレに匹敵する人生を送ってるか
といえば、あそこまで「真っ白」になることはなかなかできない。
やっぱり高野悦子に匹敵するのは「あしたのジョー」しかいないと
いうことになる。

 批評も色々書かれてるけど、どこか「やったもん勝ち」というか
、実際にぶつかってこなごなになり、終わって行った人生には
敵わない感があるのね。ちょうど高野悦子の後に三島由紀夫が死んで
て。アレも言わば「やったもん勝ち」なところがある。あの「やった
もん勝ち」をどうやって超えるかが問題で、だから三島論はあの死に
拮抗する論理と思想をあの死によっていつでも試されることになる。
「愚行は百も承知だったろう」と当時吉本が三島の死に向けて書いて
いた。つまりたとえ愚行でも、やった行為自体の重さによって無化
されるもの-当時で言えば生命尊重主義、戦後民主主義-があるこ
とをあの自死は狙っていた。

 高野悦子の場合でも、やっぱりあの生と死によって試される。拮抗
できているのかが。「拮抗しようなんて思ってませんよ(笑)」と
最初っから断って言うのがあの手記にたいしてはまず出てくる。批判
はできてもアレに拮抗する生き方を提示することはなかなかできない。

149:Mother Mary
14/08/15 11:41:43.37 .net
 もう少し書くと。高野悦子の手記を読んで、少し年長になった人間なら
「男なんて簡単に信じちゃだめよ」とか「青いね。そんな簡単に世の中
変わらないって」とか言いたくなる。実際彼女が死なずに生きていたら、
年少者に向かってそう言っていたかもしれない。しかし高野悦子の場合、
最初っから長生きする気がなかったような感じもある。持病があったことが
あの生き方に及ぼしたものはあっただろうから。なのでこの想定はあまり
意味がないようにも思える。

 生きてきた長さに応じた知恵(垢)が身に付く前に人生に見切りをつけた
。「あの生き方全体が愚行」とも言えるし「愚行と知らないうちに生き切った
」とも言える。それを「幸運」と呼ぶのはちょっと違うと思うのであえて
「幸運」とは呼びたくはない。「不運」と言っても同じだろうし。

 あの生き方は知恵(垢)が身に付いた人間にはできない生き方ですから
。ここに書いてる人間はもう知恵(垢)がたっぷり身についてるので、みっと
もなくかっこ悪く、生きていくしかない(笑)高野悦子の愚行を批評しながら
。そういう結論になるんじゃないかな。

150:無名草子さん
14/08/15 21:30:13.16 .net
>>148
>>彼女の中に、「もう言うことはない」的な諦観はあったと思う。
>>やりつくした感があることが彼女の特徴で、

そうかな?
混乱と疲労と動揺の中で自壊していったようにしか見えない。
恋愛でも学生運動でも刹那的な高揚感と失意の繰り返しの中で漂って
いただけのように見える。
やりつくした というより なにもできなかった感の中で自壊してい
った。

151:無名草子さん
14/08/15 21:43:51.30 .net
>>148
ただ、 悦子さんが最後の詩を正気で冷静に書いたとしたなら、
あなたの言うところの やりつくした感、を感じることはできる。
混乱と動揺を通り過ぎて、春を思わせる、淡く萌える深い諦念を読み
取ることができる詩であるから。

152:無名草子さん
14/08/16 01:31:46.23 .net
やりつくした?学問も恋愛もしてないんじゃね

153:Mother Mary
14/08/16 01:35:07.99 .net
>>150>>151
 そうですね。しかしその自壊も、自壊するまで突き進んだ、という
ことなわけだから。そのことはむしろ本来性の突き詰め方が激烈だっ
たことの証でもあるでしょう。自壊というものをそういうふうに
私は見ますね。むしろ自壊するところまで追いつめていけること
自体にその人の稀有なものを見ますね。そこで自壊を嘲笑すると
したらそれはむしろ大人の知恵(垢)なんじゃないですか?(笑)

 あの「旅に出よう」という詩
は自殺の前日に書かれており、自殺当日の日記はない。自殺当日の
彼女はどうだったのか、ということを読者誰もが考えるだろう。
そこで研究者が自殺前夜深夜に高野さんに偶然遭遇したという
人のインタビューを試みている。以下にその全文をアップします。

154:Mother Mary
14/08/16 01:35:56.42 .net
150つづき

自殺当夜の真相

URLリンク(www7b.biglobe.ne.jp)

 これによると、死にもう取りつかれていたことは浮かび上がって
くる。「死にたい」と繰り返していたそうですね。あの詩は春の日
の登山を思わせる清々しさがあるけど、一方、彼女の内面は荒んで
おり、ただ死をしか考えられないところまで来ていた、インタビュー
を読む限りそう思えてくる。

 ああいう終わり方をする人は当時は彼女の他にもいたと思うんですが
。現代でも尾崎豊のように、突き詰めてしまい、最後は自壊するように
死んで行ってる人はいる。しかし、私ならそういう人をみてて、ただ
突き詰めてしまう人の辿る道をこの人も辿ったんだなあ、と思うだけ
ですね。それが自壊だとしても、それはいわば本来性を突き詰めて
行った末に「この私」が破壊の対象にいつかなってしまう。その矛盾
はいくたの芸術家や思索者がたどった道でもあるので。決して無意味
ではないしそこまで突き詰め方が半端じゃなかったことを表すのだ
から。

155:無名草子さん
14/08/16 01:38:17.29 .net
この時代だったら小林秀雄が生きてたのに私やったら小林秀雄に逢いたいな-

156:無名草子さん
14/08/16 14:51:38.08 .net
夜明け は近くなかったし
そもそも 夜明け とは何であったのか

いつの世でも優秀で真面目な若者は理想らしきものに走る
そして多くは現実によってその理想と人は打ち砕かれる


URLリンク(www.youtube.com)

157:無名草子さん
14/08/16 15:20:26.01 .net
国家権力、機動隊は治安維持のため、可能な限り穏やかにデモを規制しようとしている。
自己規制しながらコントロールしようとしている。
それをいいことに勘違いした学生達は甘えたような暴力活動を繰り返すようになった。
俺達は権力と闘っているんだ、という勘違いした自己満足と逃避があった。

この中のどこかに悦子さんもいたのだろうか?
URLリンク(www.youtube.com)

158:無名草子さん
14/08/16 16:30:05.10 .net
自分の判断や価値観で動いているつもりが、実際は時代や周囲の雰囲気に影響されて
動かされている、選択させられている、というのが事実なのではないか?
選択肢そのものが他者と状況から用意されたものだということ。
突き詰めるという、その価値判断の材料そのものが判断されなければならない。
多かれ少なかれ私達は洗脳されている、という反省的自己認識を持たねばならない。

159:無名草子さん
14/08/19 17:29:02.19 .net
昭和44年の正月に、親父に買って貰った同じ号の少年サンデーを古本屋で見つけて、懐かしさのあまり買ってきた。
学生運動、ストライキ、万博…がギャグネタになってたり、大好きだった赤塚不二雄漫画や白戸三平サスケ、当時ハマってた切手収集関連の懸賞、などなど…
まだコレ読んでた時は高野さんは生きてたんだ、という感慨と共に、つかの間の子供時代へのタイムスリップ

160:無名草子さん
14/08/20 23:42:30.97 .net
美味いもの食って、ゆっくり眠れば何とか生きてゆけたのに。

161:無名草子さん
14/08/21 11:10:56.49 .net
私が死んだら父や母はどう思うだろうか、
中村はどう思うだろうか、
そんな甘えた自問自答を日記に書いている。
死因の動機のひとつとして周囲への当てつけがあるように見える。
つまりは年齢に相応しく未熟で甘えた娘さんだった。
個人的な性格や価値観からの自殺はあるだろうが、政治思想からの
自殺では絶対にない。

162:無名草子さん
14/08/21 21:36:00.37 .net
>>政治思想からの自殺では絶対にない。

政治思想からの自殺って、そんなの本当にあるのか知らないけど、
だって、政治思想(理想?)を実現するために自殺するって意味不
明じゃない??

まあそれはさておき、悦子さんに今でも惹かれる人が多いのは、
そういうことじゃなくて、目の前の現実に真摯に、ひたむきに立ち
向かう姿勢っていうか、つまり真面目さっていうか、そんなところに
惹かれる気がするのだけど。
今の人が失ってしまった何かを持っているというか。

163:無名草子さん
14/08/23 17:33:25.32 .net
時代そのものが生真面目な時代だった。
生真面目さには狭量や柔軟性の欠如を伴いがちだ。
個人を抑圧しがちな組織の時代でもあった。
個人の本音を否定する、偽善的なほどの立て前の時代だった。
新しい思想に見えながら、滅私奉公的な価値観であった。
公 が社会、あるいは階級や組織へと代わっただけのこと。
それらの対立項が高野さんの苦悩の重要な原因になっている。

164:無名草子さん
14/08/23 20:28:47.72 .net
理想主義的で合理的な社会的人間像ロマンを高らかに唱えながら、
一方で生物としての個人的な生理的存在、血と糞の存在としてのヒト。
どんな男も女も、どこまで行っても生物としての人間なのだ

未熟でなくなるにはどうしたらいいのか、と言えば、汚れること、諦める
こと、生物としての自分を許容すること、個人的存在を優先すること、等
である。
それらは成熟とは呼べない。やはり汚れること、麻痺し慣れてしまうこと、
そして利己的になることなのだ。
理想と現実、合理と非合理、女とメス、等々、分裂と総合に悩み苦しむ、
汚れ無き未熟な悦子さんがいた。

165:無名草子さん
14/08/25 00:21:08.27 .net
無駄に時間があるから余計なことを考える
チャリンコで京都中の寺社見物でもしてれば良かったのに

166:無名草子さん
14/08/25 21:13:56.15 qLqxiV7Cg
グループサウンズ世代ど真ん中だと思うけど
キャーキャー言ってた同世代女子なんて軽蔑してたんだろうな

167:ベンチ組
14/09/03 10:46:14.14 MrTfCpbaR
>>166
黛じゅん と高野さんは同学年のはず。
ジュンちゃんの歌は親しんでいたのでは?

168:無名草子さん
14/09/08 14:42:54.28 APsZN1fpd
雲に乗りたい 悲しげでいい曲だった。
かなり似た詩が出てくるので当時の心情にあまりにピッタリだったんだろう。
部屋で1人深夜にラジオで聴いたのかな。

169:無名草子さん
14/09/15 15:04:13.62 .net
高野さんは無駄な時間を過ごした人ではないでしょう。むしろ凝縮した時間の
中で自分の生き方を突き詰めて考えた人でしょう。

170:無名草子さん
14/09/17 10:05:51.19 .net
訳の分からない苦しみは思春期の性の苦悩が本体だと思う。
女としての、男としての苦悩、出会いと出会いの欠如の苦悩。
その苦悩をこじらせて死まで行ってしまった。
自分にも、相手にも、社会にも、理想を求め過ぎたことで
苦しむことになった。

171:無名草子さん
14/10/24 23:46:11.34 .net
ラフマニノフ:ヴォカリーズを聞きながら、失格者の弁を読む。

悦子さんが亡くなった日からお葬式の日までの情景が目の前に
浮かぶ気がする…

なんか寂しいね。

172:無名草子さん
14/10/29 19:49:53.45 .net
ラフマニノフ:ヴォカリーズ Rachmaninoff: Vocalise, Op.34 No.14

URLリンク(www.youtube.com)

173:無名草子さん
14/11/06 14:44:14.49 .net
この人がデブでブスだったとしたら、ここでおまえらがエラそうに知ったかぶって書きこしているだろうか?
俺ならば華麗にスルーする。
その前に本にもならなかっただろうが。
てめーら偽善ぶるんじゃねーぞ!スケベチンコめが

174:無名草子さん
14/11/09 20:06:10.48 .net
「たら」、「れば」の話をしても仕方が無い

175:無名草子さん
14/12/07 21:40:38.19 .net
167....
頭、大丈夫?
いかれてるねっ!

176:無名草子さん
14/12/12 01:55:37.44 4s8mU3V8t
小林にレイプされたということだがシックスナインしてたら和姦だよ。

177:無名草子さん
14/12/26 14:23:22.18 .net
本日、京都国際ホテルが53年の歴史に幕を閉じました・・・

178:無名草子さん
14/12/29 20:17:45.77 .net
京都国際ホテル 惜しまれつつ53年の歴史に幕

長年、観光客らに親しまれてきた京都国際ホテル(京都市中京区)が26日、営業を終え53年の歴史に幕を下ろした。
常連客らは「温かいおもてなしが印象的なホテルだっただけに残念」と名残惜しそうだった。
昭和36年に開業。世界遺産の二条城の東側に位置し、立地の良さが人気で多くの観光客が利用した。
この日は、午前11時半ごろに、従業員約40人がホテルの正面玄関に整列。チェックアウトを終えた宿泊客らに
「ありがとうございました」と声をかけ、最後の客1組に花束を贈って営業を終えた。
涙ながらに従業員と握手したり写真撮影したりする常連客の姿も。埼玉県所沢市の教職員、石井清一さん(66)は
「20年来、定宿にしていた。自分の家のように安らげるホテルでした」と思い出に浸っていた。
藤田観光(東京都文京区)の100%子会社が運営する同ホテルはここ数年黒字経営だったが、建物が老朽化。
耐震工事などの投資に見合う資金回収のめどが立たないとして営業終了を決めたという。
同社はホテルの土地と建物を売却するが、売却先や活用方法は非公表。
ホテルの担当者は「長年愛されてきたホテルだけに残念です」と話していた。
URLリンク(www.sankei.com)

179:無名草子さん
15/01/02 11:51:53.77 YCHYH5iJ0
今日、誕生日ですね。永遠の二十歳…。彼女の三倍も生きたけど、昨年は京都に行ったけど、どうなんだろ?

180:無名草子さん
15/01/04 02:13:25.11 .net
カッコちゃんの誕生日忘れてたよ
生きてれば66歳か

181:無名草子さん
15/01/05 18:37:22.05 .net
>>175
 いや、高野悦子の容姿が光浦靖子や大久保佳代子や近藤春奈や箕輪はるか
だったらここまで延々と興味を持たれ、読まれてきたか。それは考えてみる
べきだよ。読者の知っている高野悦子ほど、本音を隠し、建前で生きる人間
を嫌い憎悪した人間はいない。

 ここにいる愛読者が高野悦子に恋し、それで本も読んできたならさらけ出す
のが彼女への筋というものだ。「私は容姿は一切高野悦子の本を読む中で、
どうでもよいものでした」という人はともかく、あの容姿に惹かれて本も
読んできた人間だっていて不思議ではない。そういうものは高野悦子にたいし
隠すものじゃないし、そういう人間性をさらけ出すことこそ彼女があの手記
の中で自己に課してきたことなはずだ。だからあの手記は生々しいし、
自慰の場面だってある。それを踏まえてあの手記は屹立している。性もまた
高野悦子の一部。また精神的な渇望を死ぬまで持っていたのも高野悦子。

 高野悦子の容姿に惹かれて、手記を読んできたのが真実なら隠すものじゃ
ない。これがその読者の真実なら。それこそが高野悦子の哲学じゃないの。
高野悦子とsexする場面を想像する読者がいたっていい。そういう読者だって
、また一方では高野悦子のおかげで哲学書に入って行った瞬間もあったり
するかもしれない。人間は多面的だっていうのは『二十歳の原点』から
浮かび上がる人間像でもある。高野悦子への恋愛を読書の動機にして
何が悪い。そう思えばいい。

182:無名草子さん
15/01/09 00:30:34.01 .net
>>181

カッコちゃんは俺よりだいぶ年上だが完全同意
余り写真を見ないが宇都女時代の写真は大変かわいかった

183:無名草子さん
15/01/09 16:19:21.25 NVp0/IjlO
俺は本の装丁にに惹かれた。大岡玲のあとがきを読んだし、
古書店でハードカバーを手に入れて、父親のあとがきも読んだ。

184:無名草子さん
15/01/12 10:46:47.71 .net
当時の立命館に入学したのがケチの始まりだったのかも知らん。

185:sage
15/01/12 23:55:13.34 4nMUrXMXo
成人の日の更新。心憎い、心意気。

186:無名草子さん
15/01/12 23:56:15.17 4nMUrXMXo
そして、sage間違い。

187:無名草子さん
15/01/18 13:31:55.73 .net
バブル期にコンパニオンだった大学の友人がこの本の愛読者で
国際ホテルで仕事する度に高野さんの事を思い出し複雑と言ってた。

188:無名草子さん
15/01/22 03:55:26.25 .net
恋愛感情より、自己投影してる女性読者が多いのかと思ってた。女版ライ麦畑みたいな。(ちょっと違うか w)

189:無名草子さん
15/01/25 23:11:38.98 .net
>>178
>京都国際ホテル
朝食バイキングが美味しかった。
一度しか泊まったことはないが・・

泊まった時は、ここがあの・・・という思いが

190:無名草子さん
15/01/27 01:55:27.97 .net
国際ホテルも閉じたのか。
>>189さんと同じく、一度泊まったことがある。
その時にシアンクレールへも行ったもんだ。

情緒に浸りたかったけど、普通のホテルだったという印象しか無い。

191:無名草子さん
15/01/31 03:12:37.37 .net
久しぶりに例のサイトを見たら国際ホテルのことが書かれてたね。
なんだか無性に懐かしくなった。
自分は以前西大路三条の近くに住んでたことがあるんだけど
近所に壬生の隣保館があった。
まさしくかっこちゃんが部落研の活動をしていた所だった。
当時は迂闊にもそこがその場所だとは知らなかった。
中には入ったことないけれど、今はどうなっているんだろう

192:無名草子さん
15/02/05 00:03:35.20 .net
年齢も時代も若干違うが、私も高野さんのような心情や立場に近いところにいた。
あれから、ずいぶんと長生きをし、そして、ずいぶんと汚れてしまった。
後悔だらけの人生だが、それもすべて身から出た錆。
自己嫌悪とともに明日も生きていかねばならない。

193:無名草子さん
15/02/09 00:05:18.58 .net
仕事で大阪に行くので久しぶりに京都に寄ってみるか
映画のオープニングでカップルが歩いていた西本願寺の
飛雲閣のあたりをあるいてみるとしよう
帰りは六曜社でドーナツ食って

194:無名草子さん
15/02/11 22:38:05.44 .net
飛雲閣の脇は通行禁止だったけど、映画の風景は見ることが出来た
六曜社の地下店は、ネットで水曜日定休ってなってたから
三条には行かず京都駅周辺を徘徊してた

195:無名草子さん
15/02/12 01:03:32.71 .net
六曜社は地下に限る
1度1Fに入って注文したらバイトのウェトレスの女がコロッと忘れやがって
後から来た数人の客の注文を先に運ばれた。
勿論 あのバイトめ!っ て日記に書いてやったよ

196:無名草子さん
15/02/12 18:25:01.58 .net
六曜社ってあの3兄弟がやってんの?
マスターとママってまだ健在なの?

197:無名草子さん
15/02/14 07:48:43.15 aiGGfSY6g
>>184
予め三年後に自殺するってわかってたら
立命には絶対行かなかったろうな。
立教も受かってたようだし。

198:無名草子さん
15/02/23 15:04:49.15 .net
実家跡にできたマンションの一階に入ってる割烹小料理屋さんが美味いらしいね
こんど宇都宮に出張したら寄ってみよう

199:無名草子さん
15/03/06 22:18:06.13 .net
実家にあったカッコちゃんの木像はどうなったのかな?

200:無名草子さん
15/03/22 16:50:03.55 .net
「しぁんくれーる」のオーナーだった星野玲子さんは今どうされて
いるのでしょうか。

201:無名草子さん
15/03/22 21:17:28.16 .net
URLリンク(www7b.biglobe.ne.jp)
店名の由来について、オーナーの星野玲子は「「しぁんくれーる」とは
フランス語で「明るい田舎」という意味で、その頃の河原町荒神口はひ
なびた感じで、喫茶店をやるような感じの所ではなかったんですよ。
今でこそ周辺部も随分と開けましたけど…。それと、「思案に暮れる」
というのが偶然に…。別に思案にくれるという意味で付けたわけでは
ないんですよ」

202:無名草子さん
15/03/28 03:12:33.78 .net
シアンクレール懐かしい
自分が行ったときもショパンのノクターンがかかってたの覚えてる。
かっこちゃんと一緒だ、とドキドキしたなぁ

203:無名草子さん
15/03/28 03:15:00.15 .net
今日のFBでかっこちゃんに逢ったことがある、という人の書き込みがあった
可愛い女性だったそう

204:無名草子さん
15/03/28 15:31:14.07 .net
「案内」サイトの、横向いてる写真を初めて見たけどあれは可愛い

205:無名草子さん
15/03/28 16:21:23.67 .net
京都に現存しているジャズ喫茶で、「しぁんくれーる」に
一番雰囲気が似ている店はどこでしょうか。

206:無名草子さん
15/04/02 12:37:12.52 .net
広小路の元産社基本校舎であった旧・恒心館内部を一度見学してみたい

207:無名草子さん
15/04/05 01:24:16.50 .net
龍安寺の「吾唯足知」の蹲いを彼女は見たのだろうか?
彼女はあまりに多くを求めすぎた

208:無名草子さん
15/04/09 14:41:10.16 .net
>>206
産社→世界救世教=いづのめ と変わっているけど建物自体は昔のまんまやろ
入信したいので見せてと言って入ってきたらええやん
ただし女子トイレに潜んでいると通報されて逮捕されるよ

209:無名草子さん
15/04/12 12:35:59.27 .net
>>205
そんな店はないよ
跡地は更地のまんまなので買い取って再現すればいいよ
3億円あればそっくりなのがつくれるでしょう
アンプはマッキンC28+MC2105、SPはJBL2205B+2345+3110+4530
コーヒーは380円でな

210:無名草子さん
15/05/13 05:47:27.22 .net
学生の分限でジャズ喫茶

211:無名草子さん
15/05/13 05:54:45.56 .net
>>181高野悦子は不美人ではないだろうがタイプではないよだけど女としては
普通だろうからそれなりの性的関心はあったねえ
高野悦子には奥浩平とかチボー家の人々とか教えてもらった。

212:無名草子さん
15/05/30 21:55:42.29 .net
また6月がやってきました。

213:無名草子さん
15/06/20 08:01:23.36 .net
なんか半年に1度くらい高野さんのことを思い出して
このスレに来てしまう 

214:無名草子さん
15/06/23 23:46:11.73 svUZKl0rJ
6月特有のユウウツな天候に影響があったのかもと妄想しました

215:無名草子さん
15/06/24 00:08:31.60 .net
今日は命日ですね。

216:無名草子さん
15/06/24 20:06:30.17 Ds5yry9Iy
今年も最期の場所に行って手を合わせてきました。
側に新しいマンションもでき、どんどん当時の面影がなくなってきています。

217:無名草子さん
15/06/24 23:01:05.13 cgKBxN7SZ
立命館を卒業したひとり娘が6月24日に勝手に入籍してびっくりした

218:無名草子さん
15/06/25 11:41:52.01 .net
もう少し産まれるのが遅ければ2chのコテになってそう

219:無名草子さん
15/06/27 07:33:34.38 TBZavS5NL
京都は大学生の多い土地だが、少なくとも学生時代をこの地で過ごした人は、彼女の日記に郷愁を覚えてしまう。

220:無名草子さん
15/07/03 21:58:32.62 .net
There are no two words in the English langage more harmful than good job.

221:無名草子さん
15/07/12 23:30:49.84 .net
2ちゃんねるはだんだん、だんだん過疎ってくね。

222:無名草子さん
15/07/15 20:06:55.05 .net
若者の2ちゃん離れ

223:無名草子さん
15/07/15 20:40:29.66 .net
一番 ホモがいなくて下芸ゲイレズが多い板だな。世界一。

224:無名草子さん
15/07/15 20:41:47.11 .net
中芸でもいいとブランショはいうさ。

225:狐狼高霊 文学者 コーヒーハ砕sei魔ガミ中佐元芦原将
15/07/15 20:53:16.75 .net
過疎る?
兵が逃げ出したんじゃ。追う?それよりナンパ。
207
208

226:狐狼高霊 文学者 コーヒーハ砕sei魔ガミ中佐元芦原将
15/07/15 20:54:15.69 .net
卒論に引いた思い出の姉さん。自験です。

227:無名草子さん
15/07/22 18:00:46.11 .net
自由なつもりでも、時代に支配されて生きている。
更には、周囲30メートルの環境に支配されて生きているかもしれない。
もっと言えば、自分自身の体に支配されて生きているだけなのかもしれない。

228:無名草子さん
15/07/31 23:50:22.33 .net
【訃報】人気ボカロP・椎名もたが20歳で逝去
スレリンク(moeplus板)

229:無名草子さん
15/08/24 17:12:53.05 .net
 酒にタバコにとずいぶん自分を痛めつける生活をしてますね。
 以下コピペ
 高野悦子は 酒に酔ってしまったことを同じ日に書き残している。
 その後、はき気を催して、お手洗いにいった。気儘にはき散らして、そこに坐りこんだ。
 高野さんは時たま無理してお酒を飲み過ぎてやられてました。よく飲んで吐いたりしました。
 2階の奥の洗面所へ行って吐くんです。私がトイレに行く時とか、洗面所のそばで彼女がうつ
 むいてゲーゲー、ゲーゲーやっているのを見たことがあります。「あー、飲みすぎたの」とか
 声をかけたと思います。
 高野さんが酔っ払っている姿は、あのころ何回も目撃しました。原田さんの下宿で他にそんな
 状態の人はいません。
 “彼女飲んでるなあ。荒れてるなあ”という記憶があります。なんで荒れてるのか話を聞くことは
 なかったですが。
 頻繁に酔い潰れていて、洗面所だけじゃなく廊下ですれ違った時に彼女が「飲んじゃって」と言
 うこともありましたから、かなり飲んでたと思います。
 私もよく飲む方でしたが自分よりすごい人がいる感じで、“何かあって、飲んでるのかなあ”とい
 うのはありました。

230:無名草子さん
15/08/30 13:53:34.20 .net
タバコに安酒に睡眠剤
破滅型の文学少女
当時の学生運動にはかなりのカルト成分が含まれていた
いわゆる熱狂と表現された部分だ

231:無名草子さん
15/09/01 13:13:04.19 .net
先日、夢の中で彼女に会った。
写真の中の動かない彼女ではなく、生き生きとし
た彼女が目の前にいた。
彼女が生きていたのは、ずいぶん遠い昔のことに
なってしまったけど、でも、生身の彼女が確かに
存在していた。白黒写真の中の彼女ではなく、ふ
くよかな頬と真っ白い肌を持つ、繊細な彼女が確
かにそこにはいた。
URLリンク(uploda.cc)

232:無名草子さん
15/09/03 23:01:54.25 .net
学生運動とその思想が彼女を狭い袋小路に追い込んでいった。
答えが出ないような問題に苛まれ、解決できないような問題に押しつぶされた。
間違い無く、集団カルトに冒されていた。
酒にタバコに眠剤、そしてSEX。そして自己不信、対人不信。
そして自己崩壊。自己瓦解。

233:無名草子さん
15/09/09 22:58:48.60 .net
未来を信じ未来に生きる為に広小路に行ったら袋小路に飲み込まれたのか...

234:無名草子さん
15/09/10 21:33:07.22 t2OppQwx6
この人、立教とか上智とかに行ってたら自殺してないだろう

235:無名草子さん
15/09/28 00:03:18.86 .net
当時の社会主義思想には間違い無くカルト的要素が含まれていた。
思想とは言いながら宗教の信仰のような部分が色濃くあった。
社会主義とか共産主義とか言いながら、それがどのようなものなのか、
どのような社会なのかさっぱりわからないまま、妄想の社会を目指して
いた。生産手段の社会化とかいう、教科書的で抽象的な表現があるだけ。
そんな中で闇雲に運動だけがあった。ヘルメットに角材でデモという運動。
あまりにも馬鹿げている。カルトという熱に冒されていたから、その熱が
冷めたとき、外部にも、そして自分自身にも説明不可能な、若き日の時間と
空間が生まれた。その特徴はなによりも外部に説明できない熱狂経験、俺って
いったいなにをやっていたんだろうか?っていう、夢のようなカルト的経験が
あったということ。

236:無名草子さん
15/09/28 00:25:45.49 .net
抽象的で理想的なことばかり言ってるから、現実の生き物としての自分自身に
戻ったとき、常にその抽象と理想を裏切りることとなるし、裏切られることに
なる。
マルクスの資本論の大前提は、労働力の再生産には、衣食住が必要だという、
リアルな生活と生活費なのだ。社会的ではあるがどこまで行っても生物なのだ。
食い物とねぐらと着る物が必要なのだ。
彼女が表現するところの「血と糞」の動物存在なのだ。
「血と糞」の存在だと嘆き失望してはいけない。それが大前提なのだから。
生き物として、ひとりひとりが、欠点だらけ、弱点だらけ、不完全だらけの存在
なのだ。だから男性と女性、見かけが男性でありながら女性や、見かけが女性で
ありながら男性とか、イケメンとかブスとか、正常とか変態とか、背の高低とか、
人の数だけの個性というバリエーションが存在していく。

237:無名草子さん
15/09/28 14:49:24.42 .net
いったい、なにがどうなれば、どうすれば自殺という悲劇にならなかったのか?
偶然の不幸の重なりで死んでしまったのか?
反対に、ちょっとした偶然の幸福があればで生き続けていたのか?
感受性が強く理想肌で傷つきやすく、決して強い女性ではなさそうだが、
同時に軽はずみな冒険もやってしまうような性格的に不安定な女性かも?
サークルの男と酔った勢いで安宿で初体験。その後の激しい自己嫌悪と後悔。
にもかかわらず、酔ってバイト先の男とも関係。学内のデモに煽られてそのまま
その中へ、などなど。
その軽はずみな冒険の結果として窮地スポットにはまってしまった。
そしてその感受性が強く理想肌で傷つきやすい性格のために自分を追い込んで
しまった?

238:無名草子さん
15/10/01 23:26:55.66 .net
鬱女出て立命館はもったいないな
慶應にでも行っていれば

239:無名草子さん
15/10/02 21:36:07.38 .net
死ぬべきして死んだのか?
偶然が重なって死んでしまったのか?
やはり、悪い偶然が重なってだろう。
彼女の性格の弱さや良さの結果としての偶然の重なり。
学生運動という特殊な時代や思想と、人間関係での行き詰まり。
それらが一気に彼女に覆い被さって窒息してしまった。

240:無名草子さん
15/10/04 21:46:37.73 .net
無垢は怖い
どんな色にでも染まる

241:無名草子さん
15/10/05 16:53:05.13 .net
90年頃、三田の図書館地下1階降りた所に、塾員寄進で本郷新氏作、小ぶりの「わだつみの像」が建立された際、
不思議と立命でなく此処に来ればよかったのに、との言を複数耳にした。
皆、思ってることは同じと安堵した思い出がある。
先日、久々、よく似た小泉信三先生建立朝倉文夫作「若人の像」と一緒に見て来たが、引き倒されたり、
破壊された像を深く闇に隠蔽して、ソックリの像で誤魔化したりしないのに
母校に誇りを改めて認識した。

242:無名草子さん
15/10/09 22:01:18.40 .net
破壊しまくるってのが、ほとんどだだっ子、幼児。
それにいたるところにペンキ塗りたくること。
これは暴走族に似ている。
アホな高学歴の幼児的暴走集団???
アホと高学歴は両立する。あるいは高学歴なアホ。

243:無名草子さん
15/10/10 02:18:27.57 .net
二十歳の原点を読んでいると彼女が必死に自己を確立しようと苦しみ
様々なことに主体的に取り組んでいたと感じる
今は誰かが作った型に、どう自分をはめ込もうか選んでいるかのようだ
選択肢の中に解答用紙を上手く埋めることがあるだけで
主体性のなさは暴走族もお勉強が出来る人間も変わらないのでは無かろうか

244:無名草子さん
15/10/10 17:32:58.33 .net
>>243
>自己を確立しようと
その自己とは学生運動的な自己なんだよね。
権力と闘う強い自己、労働者階級と共にする自己、歴史の歯車を回す自己。
そんなん普通の人では無理に決まってるから、遅かれ早かれ自己崩壊する。
抽象的な理想を追い求め、ことごとく現実によって打ち砕かれることになる。
よく言われるところの、袋小路に追い込まれて自滅することになる。
では、どうすれば良かったのかというと、その場から遠く逃げ出すことだった
と思うが、それができなかったのは、彼女にとっては全共闘は二度目の学生運動
だったこと、一度目は民青の周辺と部落研での中途離脱体験があり、全共闘運動
はその挫折体験を踏まえたものだから、容易に見切りを付けることができないと
いう強固な信念があったのではないか?

245:無名草子さん
15/10/10 18:38:28.18 .net
彼女は大学生としての生活に大きな期待を持っていた。
学生時代を、青春の、更には人生の刹那的自由の頂点の時間と考えていた。
会社に就職すること、社会人になることなど灰色の人生だと考えていた。
実際に、学生時代が彼女の人生の目的となり、そして終着点となった。

246:無名草子さん
15/10/11 12:17:53.55 .net
全共闘という、また社会主義という、
多分にカルト的な宗教に近い主義に洗脳された結果の
悲劇と言える。
カルトが感受性の強い若い女性を潰してしまった。
50年近い歳月が経過した現在、今の若い人には思想的
心理や背景はおそらくは理解できないだろう。

247:無名草子さん
15/10/11 21:01:14.18 .net
自分の評価は自分で決める
自分が満足すればよれで良い
判っているが実践できない
他人が自分をどう見ているのか気になる
評価して欲しい
頭がおかしくなってくる

248:無名草子さん
15/10/15 17:57:20.66 .net
今日、出先で人身事故に巻き込まれた。
人身事故というと、自分の中ではかっこちゃんのことがすぐ思い浮かぶ。
最期の時は彼女にとって幸せだったのか絶望だったのか、どっちなんだろう。

249:無名草子さん
15/10/16 00:36:20.69 .net
わからん
人の気持ちなんて、0.1秒で変わるからね
まあ、余計なことを考えなくても良くなったんだから
結果、オーライじゃ無いの?

250:無名草子さん
15/10/20 15:51:22.82 .net
>>248 >>249
一時的にせよ絶望したからこそ自殺したと思うが、
あの旅立ちの詩は静謐な春の若葉の世界、そして同じく静謐な白い霧の世界、
イメージとしての死の世界を連想させるものであり、独占のタバコを喫いつつ
すべてを諦め、「余計なことを考えなくとも良い」静かな世界に向かうという
結果を悦子さんは明確な絶望意識を持ちつつ実行した。
ということで、諦念と虚脱の「幸福感」があったかもしれない。
線路に立ち、列車を目の前にしたとき、
すべてが、もうどうでもいい、と考えていたか?
あるいは、男や親達への当てつけの心理があったか? それはわからない。
当時は、資本主義社会に刃向かいながら、生真面目で極私的な自己内矛盾により
悲劇にはまってしまう者も少なからずいたようだ。

251:無名草子さん
15/10/20 17:15:38.80 .net
当時の学生運動には儒教的な建て前を前面にした価値観があった。
唯物論を語りながらも実は相当に宗教的であった。
高野さんが実家へ逃げ帰らなかったのは、全共闘的な「内なる小市民性」を
「自己批判」し「自分を克服」するという価値観があったからだと思われる。
労働者階級のために闘争する強い自己。
それが彼女をますます孤独にし、窮地に追い込んでいった。
二十歳前後の未熟な学生達を、あり得ないような闘争活動に追いやった悲惨
な時代、愚かな時代だったのだ。
ヘルメットに角材という喜劇、目を血走らせながら、頭をかち割られながら、
ジュラルミンの楯で足の指を打ち付けられながら、やってることは喜劇、悲劇的
喜劇であったのだ。宗教的カルトとどこが違うというのだろうか?
多くの若い優秀な人材が傷つき挫折し、高野さんのような悲劇もあった。
何かが根本的に間違っていたか、ズレていた。
実際に学生運動は何も生まなかった、成果はなかったように思う。

252:無名草子さん
15/11/10 00:28:05.95 .net
将来に希望が持てない状態で生きるのはしんどい

253:無名草子さん
15/11/10 16:59:12.16 .net
>>252
確かに。
いつの時代でも、どの年齢でも、同じでしょうね。つらい、しんどい。
高野さんは、学生運動の思想から家族と対立する、バイト先の恋愛相手の中村に逃げられる、
学生運動の全国的な敗北と、学生という身分を失いつつあるという社会的な位置、生活不安
の自覚、などが一度に集中して彼女にのしかかってきた。突如として絶望の陥穽に落ちた。
生真面目で不器用で、思い込みの激しい性格の故により多くの困難を引き込んでしまった。
いったんは身を引いた学生運動なのに、煽られて再突入した女闘士は逃げることができなかった。
色恋でも冒険と自己嫌悪、傷心を繰り返していた。
50年近い時間が経過し、遠くから眺めれば、時代が悪かった、としか言いようがない。
そしてそれが事実なのだと思う。時代に翻弄され、時代の犠牲になった。
軽はずみな行動、失恋だけなら、死ぬまでは追い込まれてはいなかっただろう。
当時の時代を直接知っているわけではないが、多くの優秀な学生達がその時代の異常な政治性と
思想のせいで将来有るべき地位を失い、傷つき、そしてある者は究極の自己否定という悲劇を演じ
てしまったのではないだろうか?

254:無名草子さん
15/11/11 06:46:29.44 .net
悲劇は、学生運動への熱狂が冷め掛かった時に起こった。
現状と将来の自分自身が見えた時に起こった。
労働者って何? なにか偉いもんに祭り上げちゃっているけど、
ただの中村とか鈴木じゃん? デモで冷たい視線を投げかけられるし。
自分達がいくら騒いでも世の中ちっとも変わらない、空回りしてるだけ。
高野さんは、世の中が、抽象的理論とずいぶん違う、ちっぽけで俗っぽいな
って薄々ながら感じ始めている。人に対する見方そのものが違ってきている。
中村にアナキズムの本を渡そうとし、これが今の私ですと伝えようとする
が、当時の学生がいかに抽象的な理論に、本に依拠しようとしていたかが
わかる。思想に生きる、思想で自己を演出する、理論で強くなろうとする、
当時の学生達の価値観が出ている。思想カルトの時代とも言える?
社会的発生根拠としては、後々発生することになる宗教カルトとそれほど違
わなかったのではないか?
高野さんは、祭りの熱狂から覚めつつあったとき、疲れて虚脱感とともに、
夕暮れ時の京都市街の屋根を眺めながらこれからの自分の生活を考えている、
ホテルでバイトしながらもっと本を読み学習しようと書くが、
その時、孤立と将来への不安を強く自覚直観し、震え青ざめ、自殺へと向かう
ことになった、のかもしれない。

255:無名草子さん
15/11/11 07:20:12.19 .net
なぜ、それほどに高野悦子にこだわるかと言えば
私の中にも高野悦子的なるものがあったから
純粋で思い込みが激しく、未熟で愚かな部分を
高野さんを鏡として振り返ることができるから
高野さんと違うのは、生き続けているとこと
ふと我に返れば、満身創痍で歪んだ顔の自分がいる
ある意味で破綻した人生を歩んでいる
未だに、未熟で愚かなまま生きている
昔と違うのは汚れが加わったことだ
なんか、鬱病の初期のような自虐文章だ・・・

256:無名草子さん
15/11/12 20:50:49.54 .net
原点研究というサイトでの、
高野さんは酒を飲み過ぎていつも流しで吐いていた、
荒れていた、こんな人はこの下宿には他にいなかった、という
同じ下宿に住んでいた女性の証言。
吐くほどまでに酒を飲む女子大生。
あの日記も酒を飲み酔いながら書かれた日も多いのだろう。
やはり原点研究の、バイト先の知人の男の子の証言にある、自殺前日
の夜の喫茶店での「死にたい」発言の時も、酔っていたのだろう。
中村が住む、ホテル従業員宿舎まで彼女を支えて歩きながら連れていっ
たという。その時は睡眠剤も服用していた。
おそらくは自殺の当夜も酒を飲んでいただろう。
読者がイメージしている大人しい女性とはまた別の顔を持っていたかも
しれない。
それは、ヘルメットを被った闘士の顔ともまた違うのではないか?
酒を飲むと別の人格になる、はっきり言ってだらしないような部分を持って
いたのではないか?

257:無名草子さん
15/11/13 10:37:04.59 .net
>>だらしないような部分
それも魅力のひとつ、人間だもの  by みつを

258:無名草子さん
15/11/16 22:23:37.49 .net
娘を心配し、京都まで来て下宿に2泊した母親との6月17日の夕食以降、死ぬまで1週間何も食べてい
なかった。にもかかわらず、睡眠剤と酒は飲むという自暴自棄。
悦子さんはまだ中村に拘り続けていたが、実際は、本人も無自覚の現実逃避心理から中村に意識を向
けていたのではないか? この頃、学生という身分を失いつつあった。大きな将来不安が心の中に生
まれていた。
だからこそ、中村との関係に光を見つけようと拘り続けた。本当に好きなのかどうかも分からずにだ。
母に一人で生きて行くと宣言し、母を帰してしまった。母はあの時、一緒に帰ろうと無理にでも言い
含めれば悲しい結果にはならなかったのではないかと悔やんだそうだ。
悦子さんの脳と体はたしかに疲れていたのだろう、今現在ののゴチャゴチャしたトラブルから物理的に
離れ、栃木の実家に逃げ戻り少し休むべきだった。彼女の中のカルト思想がそれをさせなかった。
目の前のあやふやな蜘蛛の糸のような混乱にとらわれ、ひきずってしまった。
1. 中村との関係で自尊心を強く傷つけられていた。
2. 学生運動と授業料不払いからの、学生という身分の喪失という不安
3. 親との関係での孤立。力もないのに不用意に自ら関係を切ってしまった。
4. 以上の不安から食欲さえも失っていった。
5. 多量の睡眠剤を服用し、かつ酒も飲んでいた。
上記のことが一週間という短い時間の中で集中的に彼女の中に生じた。
そして悦子さんを押しつぶしてしまった。
本当に困った時、ダメだと思ったとき、そのゴタゴタしてる場から離れよう、逃げよう。
そうすれば、別の視点から自分自身や周囲が見えてくるかもしれない。

259:無名草子さん
15/11/17 12:03:18.92 .net
>> 高野悦子は、母・高野アイと6月19日(木)、2人で河原町通に
>> 買い物に出た。
>> 高野アイは、「悦子がねだるので小さな店で薄茶色のワンピース
>> と靴を買ってあげた」
6月24日の5日前のことだ。
中村に女らしい姿を見てほしかったのだろう。
その気持ちを考えるともの悲しいものがある。
お母さん、私ひとりでやっていくよ、と言いながら、洋服を
ねだる悦子さん。こじらせた恋愛感情で頭がいっぱいだった
のだろう。
だが、中村にその可愛い私を見せることはできず、この服で
悲劇を迎えることになってしまった。
悦子さんがこれほどに好きになった中村のプロフィールだが、
ホテルの同僚の過去の書き込みによれば、スケートの国体級の
選手で爽やかなイケメンだったらしい。
そして、公開された日記だけでは、悦子さんとの関係の深さは
分からない。男女の肉体関係の有無を断言できるものはない。
日記には「肉体関係だけだったのだろうか」とは書かれている
が、それは悦子さんが中村に求めるもの、欲望を表現したもの
とも取り得る。私は彼との精神的なつながりではなく肉体関係
を求めていたのだろうか?、という自問自答でありうる。
関係があったとしても、セックスがあったのか、キス程度の関係
だったのか、それも分からない。
セックスまでいった相手に、アナキズムの本を渡すことに必死に
なるだろうか?

260:無名草子さん
15/11/17 12:46:19.83 .net
中村
>>君は自分を見失っている
悦子
>>私を突き放してる
男女関係??を持ったのに??
あなたは私を突き放している??
分かれたがっている??

261:無名草子さん
15/11/17 18:17:47.74 .net
リアルの中村氏は比較的若い年齢で他界しているらしい。
中村を一方的に悪者扱いするのはどうなんだろうか?
悦子さんが好きになった相手であることは間違いないが、関係
の深浅や主従ははっきりしていない。
悦子さんが一方的に彼を好きになり、交際を求めたという関係
も有りうる。
そして彼はそれに応じることもあった、という関係なのかもし
れない。繰り返すが交際の深さは明確ではない。
そんな中で、悦子さんの切羽詰まったような態度に対し、「君
は自分を見失っている」と心配しただけなのかもしれない。
そして、そんな様子の悦子さんを避けるようになった、という
ことなのかもしれない。
日記が本になったことで、彼は悦子さんを弄んだ男として一方
的に悪名を着せられたが、真実は被害者なのかもしれない。

262:無名草子さん
15/11/17 23:44:15.85 .net
年老いてから未来に希望が持てないのは辛い
若くして未来に希望が持てないとういのがあるのだろうか?
20歳であれば,視野を広げるチャンスはいくらでもあっただろうに
酔った上の不運な事故だったと信じたい

263:無名草子さん
15/11/18 04:00:38.48 .net
母親は6/17から2泊していった。
だから帰ったのは6/19日。
6/19日の夜から6/24日までの実質5日間、食事を摂らなかった。
母親といろいろ話し合い、京都駅で見送ったその夜から食欲が
なくなった。それは何故なのか?

264:無名草子さん
15/11/18 10:08:12.39 .net
全共闘理論に基づく、意図的な学費未払いにより、悦子さんは学生という立場、身分を
失いつつあった。彼女は納入するかどうか迷ってもいた。
母親が京都まで来たのが、この問題を知っていたかどうかはともかく、悦子さんの今と
将来を心配してのことだろう。
母と娘で話合い、結局は娘の好きなようにするという、寛容でもあり甘くもある結論と
なったが、その時、悦子さんは中村のことで頭がいっぱいながらも自分の将来のことを
少しは考えたはずだ。
日記にも漠然とホテルでバイトしもっと学習していこうなどと書いている。
そして、母親を京都駅で見送り一人になったこの時点から、食欲もなくなるほどに将来
への不安と孤独でいっぱいになったのではないか? 
彼女はセクトに入っておらず相談する相手もいなかったのだろう。あるいはもともと誰
かに相談するような性格ではなかったかもしれない。ひとりで荷物を背負ってしまう。
学生でなくなれば学生運動もない、生活費も自分で稼がねばならない。
そのような灰色の暗雲からの逃避心理の結果として、中村への思いの占有度が高まった。
そして、自己分析癖のある彼女は気付く、中村への思いは私自身の内部の問題から生ま
れていること、中村を通して自分自身を見ているということ、どこまで行っても自分自身
の自尊心のためであり、中村を道具にしている自分に。
文学的でもなければ哲学的でもなく、面白くないかもしれないが、彼女の生活と心理を
推測していくと上記のような仮説が考えられる。

265:無名草子さん
15/11/18 13:11:06.19 .net
たまたま全国的な1969年の激しい学生運動に遭遇してしまったことと、
またそのころ、男を好きになり恋の悩みを抱えていたことで、自殺という
悲劇的結果になったが、
彼女の人生そのもの、全編が悲劇的であったわけではない。
短い人生だったが、一生懸命考え生きた人生だった。
比較的恵まれた家庭に生まれ育ち、勉強もスポーツにと頑張った。
大学に入学し2年と3ヶ月だったが、難しい授業を受けたり、お寺参りをし
たり山登りをしたり、ジャズ喫茶店に入り浸ったり、バイトもしたりと、
普通の学生と同じように楽しくもあり苦しくもあるような充実した学生生活
を、京都という美しい歴史的地方都市で過ごすことができた。
不謹慎かもしれないが、恋い焦がれて自殺するなんてある意味で最高の自己
陶酔かもしれない。
若くて未熟なまま、刹那的な自己陶酔と不安の中で、残念ながら死んでいった。

266:無名草子さん
15/11/18 13:52:15.46 .net
睡眠薬を買ったのは自殺を考え始めたからだろう。
自殺の試みの手段としてなのか、こわごわながら大量に服用し、
ぜんぜん眠くならない、と日記に書いている。
死因の直接の原因は列車に轢かれたことだが、体内の睡眠薬が
まだ効いていて背中を押してしまったのかもしれない。
規定以上の量の薬物は脳や体に様々な副作用をもたらす。
ましてや5日間ほど食事をとっていない胃の中は空っぽだったはず。
前夜のレストランでの、酒を飲んでいるような普通ではない症状
の証言もある。
睡眠薬を多量に飲んだ上での発作的症状の事故とも言える。
実際に、自殺には必要のないバッグを持って下宿から出かけ
ている。
URLリンク(www7b.biglobe.ne.jp)

267:無名草子さん
15/11/18 14:05:25.36 .net
URLリンク(www7b.biglobe.ne.jp)
>> 6月24日(火)午前2時ころ、高野悦子は下宿から「「チョット外出します」と声をかけて出た」
>>(高野三>>郎『失格者の弁』「二十歳の原点」(単行本)(新潮社、1971年))(同「二十歳の原
>> 点[新装版]」(カンゼ>>ン、2009年))とされる。この声を聞いたのは、下宿の隣りの部屋の人で
>> ある。
疑問なのは、午前2時頃という深夜なのに、声をかけて外出するだろうか?
これが事実としたら高野さんの脳機能が正常ではなかったのではないか?
時間感覚が飛んでいて深夜だとは考えていなかったのかもしれない。

268:無名草子さん
15/11/18 14:55:10.06 .net
>> 天神踏切の西約20m付近を歩いていた高野悦子は、急に線路を枕にするように伏せた。
>> 貨物列車は急ブレーキをかけたが、間に合わなかった。
>> 急に線路を枕にするように伏せた
これを読むとあれこれ推測することは してはいけないこと のように思えてきた。

269:無名草子さん
15/11/18 15:13:01.59 .net
それにしてもこのサイトの管理人の行動力には驚かされる。
東京在住でありながら関西まで足を伸ばし、当時の関係者を探し出し
丁寧に現場まで行って証言を引き出している。
まさか長沼さんや八木さんの話しを聞けるとは思わなかった。
リアルな等身大の高野さんが浮かんできた。
URLリンク(www7b.biglobe.ne.jp)

270:無名草子さん
15/11/18 17:10:35.67 .net
高野さんは写真よりも可愛くて美人だったらしい
URLリンク(www7b.biglobe.ne.jp)
>>彼女は印象に残るくらい美人だった。書籍に掲載されている写真は笑顔でややアゴが張った
>>感じがするが、実際は理知的な顔立ち、かわいいけど美人だった。

271:無名草子さん
15/11/18 19:39:35.85 .net
五月四日(日)
>>スナックで中村氏と一緒に話し、一夜を飲みあかしたことにより
>>単なる火遊び的な関係をもったというところ
鈴木から中村へと恋愛対象が一夜にして変わってしまったことへの
自己分析と正当化をしている高野さんがいる。
「単なる火遊び的な関係」とは大げさな表現で、実際は
「スナックで中村氏と一緒に話し、一夜を飲みあかした」というこ
とだろう。
その後の中村との関係を見ても男女関係があったようには思えない。
男女の関係になったにしては高野さんの一喜一憂が激しいのだ。
これは片思いの事例が多い。
「中村とのリレーション」と書き、日付が三つあるが、五月十三日
と十九日には中村のことは書かれていない。
あるいは、本にするとき、編集で消されたのだろうか?
それらの日はやけに威勢のいい文章が書かれご機嫌が良い感じではある。


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