16/05/14 12:37:55.14 .net
質問者6:保坂さんの名前を僕が一番最初に知ったのは、橋本治さんの講演をプロデュースしてる方って形で知ったんですけど。
最新作の『生きる歓び』っていうのは橋本治さんの方にもおんなじような題名の小説があったと思うんですけど、
その辺なんか意識してとかっていうのは・・・。
保坂:あ、それね、全然知らなかったんですよ。
質問者6:そうなんですか(笑)。じゃあ最近の橋本治さんの著作についてとか、なんか感想やどういう風に見てるとか。
今日お話されて保坂さんと橋本さんの考え方に近いものがあるかなっと思ったんで、お聞きしたいんですけど。
保坂:橋本さんについては、昔は僕は大好きだったんですけど、93年ぐらいに『文藝』のインタビューで、ラシュディの問題だったか、
それともラシュディを翻訳した五十嵐一って書いて「ひとし」って読むんですけど、
五十嵐一さんが殺された問題に関してどう思いますかっていうアンケートがあって、
それに対して橋本さんは「僕の見てないところで何があっても僕は知らないもん」っていうことを書いてて。
それっきり僕の中での橋本治に対する関心はほぼゼロになってしまったんですね。
それと前後して、僕は「私が死んでも世界はあるんだ」っていうことを考えるようになったんで、
橋本治のあのアンケートの一言ってのは僕にとってはものすごい大きいものではあったんですよ。そんな感じです。
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