【古典】小説家・橋本治★4【評論】at BOOKS
【古典】小説家・橋本治★4【評論】 - 暇つぶし2ch794:甘党 ◆IyobC7.QNk
15/09/02 12:46:04.56 .net
また、小説家・評論家である橋本治は、根本的な問題として、
〈戦後七十年がたって、「国民の政治がない」
─ずっとないまま来たということがはっきりしてしまいました〉と述べる。
〈戦争は終わって「軍人」はいなくなり、天皇は政治の場から退いたけれども、
政治体制の根本は明治以来の「薩長藩閥政治」の伝統を引いて、そのまんまです〉
 旧態依然としているのは自民党だけではない。
野党は野党で〈戦前から引き続いての左翼政党で、「左翼的である」という枠に止まったまま、政権担当能力がありません〉。
しかし、そこには国民の意識の問題がある。
〈政治は、明治以来の「伝統」を継ぐ与党が担当するもので、与党の政治家こそが「プロの政治家」だと思われていたので、
野党に政権担当能力があるかどうかを考えず、その内に社会主義の退潮が世界的なものとなって起こっても、
日本は高度成長の繁栄の中にいたので、野党である左翼がその実質をなくしてしまっていても、
「どうでもいい」のまま放置されました〉
 新たな野党が生まれても、それは与党が分裂してできただけ。
「政策の違い」は争点とならず、結局「人間関係の対立」でしかない。
だからいざ政権交代が起こっても、〈「素人集団」のような馬脚を現してしまうと、雰囲気としては「政治はプロに任せておけ」〉となる。
その結果、〈明治の薩長藩閥政府の時代に逆戻り〉しているのが現在なのだと橋本はいう。
〈戦後七十年の間、どうして日本人は「旧態依然」でもなく「社会主義化」でもない
「国民の政治」を作ろうとしなかったのか、私にとっては謎で、
そもそもそういう考え自体がないというのが、もっとも大きな謎です〉


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