15/02/22 13:15:12.88 .net
さてところで、久生十蘭は果して彼女を軽蔑していただろうか?
決して尊敬なんかはしていないけれど、決してバカにもしていない。(略)
何故ならば久生十蘭にとって吉屋信子という有名な女流作家は、自分とは全く関係のない人物であるからだ。
(略)彼が彼女と関係を持つのだとしたら、吉屋信子という女流作家の存在によって
インスパイアされた小説を久生十蘭が書くときでしかないだろう。
「雨戸を閉めて」橋本治
自分の嫌いな人もたまには読んで自分の幅も広げねばとは思うが、
余暇時間も限られるし中々できないことで、ちゃんと読んで批判するのは偉いと思う。