15/03/30 22:40:21.88 .net
「神います山の物語」を呼んで思ったんだけど、これって私小説と言う事で良いんだよね?
直木賞受賞前から書いていたエッセイ「勇気凛凛瑠璃の色」で語っていた、浅田次郎の母方の実家の話だし、同じくエッセイで語られた「ひろしちゃん」も登場するし。
戦後の闇市からカメラの卸売会社を経営する父親も登場するし。
で、「神います山の物語」は、一人称で物語が進行するけど、
「私は幼少のころから、人には見えざるものが見えた。」とか、まぁネタバレするといけないから詳細は書かないけれど…
この作品読んで、浅田次郎氏は統合失調症なのか???と言う疑問が湧いた。
「勇気凛凛瑠璃の色」の中で「鬼のかく乱」というタイトルで、どう考えてもパニック障害としか思えない発作を起こしたことを記述していたし、医学部に進学する娘に「己が父の為に一番親孝行できると思う科を選べ。」と言ったら娘は精神科を選んだとか…
少しだけネタバレすると、この作品では、叔父に
「お前が観た事は誰にも言っちゃいけないよ。お前は他人には見えないものが見えるけれど、それは決して良い事ではないんだよ。」
と言われる意味も、文学的な意味じゃなくて、血統的に精神病の家系を引き継いでしまったね…という意味にも取れる訳で…
読んだ人が居たら、どういう感想をもったかなと思って、このスレ覗いてみた。
まだ新刊出たばかりだから読んだ人いないみたいだね。