夏目漱石の『こころ』at BOOKS
夏目漱石の『こころ』 - 暇つぶし2ch61:無名草子さん
12/02/14 23:13:51.44 .net
>>60 
先生とKの間にいわゆる「心の交流」はないと考えています。
Kが自殺した際、先生は今後の運命をぼんやり危惧するだけで、悲しむことはありません。
保身が先に立ったというより、Kの喪失を惜しんでいないせいでしょう。
先生が自分の罪を明視するのは、己が死を意識してからです。

「私」が『こころ』を書いたのは、「真面目に人生そのものから生きた教訓を得たい」と願う人が、自分の他にもいると考えたから。
ただし、先生が「記憶を、なるべく純白に保存しておいてやりたい」と望んだ静の死を待って、「私」は語り始めます。


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