2ch厨房が新書等のベスト 5冊目at BOOKS
2ch厨房が新書等のベスト 5冊目 - 暇つぶし2ch309:無名草子さん
11/05/28 01:45:40.59 .net
◆岡崎勝世『聖書vs.世界史』講談社現代新書(1996)

史学史におけるキリスト教の立ち位置を記述。
聖書の内容そのものを説明するのではなく、
「聖書の内容が真実だと信じられたために従来の歴史学でどのような珍妙な説が唱えられてきたか」を主題に設定している。
視点はおおむね客観的で、毒舌的な文言は皆無。
史学史だけでなく、哲学史に興味がある人も読んでおいた方がよい。
各章が各時代区分(古代・中世・近世・近代)に対応しており、
1つの章につきそれぞれ5人くらいの学者が紹介されている(古代と中世は少なめ)。
1人に割かれるページは2ページから7ページほど。
俺はこの本を読んで初めてリシャール・シモン(旧約聖書は嘘ばかりという説を確立した人)を知った。

◆飯山雅史『アメリカの宗教右派』中公新書ラクレ(2008)

ブッシュ政権の末期に書かれた本。
アメリカの宗教右派についての概要が分かる。
色々な有名人や団体の名前が出てくるので、憶えたければメモが必要。
存命の者も含めて既に歴史的な評価が定まった人物の紹介が多いので、時論的な割には情報の消費期限は長い。
宗教学よりも政治学的なものを求める人に向く。思想の内面に踏み込んだ記述は少ない。
(図書館コードでいうなら100ではなく300に置かれるべき本)
類書に中公新書の『アメリカと宗教 保守化と政治化のゆくえ』があるが、こちらは内容を忘れた。


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