24/06/07 15:50:57.92 .net
こういう語尾のキャラ出すとアニメ化できない
僕は無駄にパラパラと紙幣を捲って意味深に微笑みつつ頷いて分かってる雰囲気を出す。
そして……。
「答えるまでもない……」
「どういう意味でありんすか?」
ユキメの顔は怪訝そうだった。
「二つを比べると、こちらの紙質がやや粗い」
僕は荒い方の札束を掲げた。
ユキメの顔に驚きの色が浮かぶ。
「インクの滲にも違いがある。こちらの方が滲みが大きいな」
「―ッ!」
ユキメの目が大きく見開かれた。
「最後に印字も僅かに歪みがある。ここだ」
「なッ!?」
ユキメはついに手に取って札束を見比べた。
「た、確かに歪みがありんす……。わっちも何度も確認したのに……」
「答えを言う必要があるか?」
「聞くまでもありんせん、こちらの精度が悪い方が本物でありんす……」
そ、そっちだったのか。
「いい紙幣を作ろうとしすぎたな」
「……作り直しでありんすか?」