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『後宮の検屍女官』(角川文庫)参考文献について
株式会社 KADOKAWA
角川文庫キャラクター文芸編集部
平素は角川文庫をご愛読いただきありがとうございます。
このたび、2021 年 4 月 23 日に弊社より刊行しました『後宮の検屍女官』(著:小野はるか。以下「弊社作品」といいます)につきまして、先行作品である『宋の検屍官 中国法医学事件簿』(著:川田弥一郎/祥伝社刊。以下「先行作品」といいます)との類似点があるのではないかという、読者からのご指摘を受けました。
このご指摘を踏まえ、弊社編集部にて確認しましたところ、先行作品と弊社作品のいずれもが、13 世紀に著された中国の法医学書『洗冤集録』の翻訳を参考資料として創作されていることがわかりました。
弊社作品においては、『中国人の死体観察学 「洗冤集録」の世界』を主な参考資料としております。同書は、上述のとおり『洗冤集録』を翻訳のうえ再構成したもので、具体的な事例とともに死体の見分け方や検屍方法の説明が収録されています。また、弊社作品は、同書のほか、以下に記載の文献を参考資料として執筆されています。
弊社編集部での確認結果を踏まえ、各作品を刊行しました編集部間において、弊社作品執筆の経緯について話し合い、すでに両編集部の間では相互に理解を得ております。
弊社としましては、弊社作品の初版発行時に、本来、紹介すべき参考文献を記載しなかったことにより、このような誤解を招いたことにつきまして、書籍制作時の配慮が足りなかったと考えております。弊社作品の著者が執筆時に参考にした以下の文献につきましては、弊社作品の次回重版分以降(電子書籍においてはデータ修正可能な段階で)、参考文献一覧として追記することにより、明示いたします。
(参考文献一覧)
・ 『中国人の死体観察学 「洗冤集録」の世界』宋慈・西丸與一(監修)・徳田 隆(訳)/雄山閣出
版(平成 11 年/初版)
・ 『毒殺』上野正彦/角川書店(平成 11 年/初版)
・ 『死体検死医』上野正彦/角川文庫(平成 20 年/第8版)
・ 『法医学事件簿 死体はすべて知っている』上野正彦/中公新書ラクレ(平成 30 年/初版)
・ 『宦官 側近政治の構造』三田村泰助/中公新書(平成 14 年/第 78 版)
・ 『宦官 中国四千年を操った異形の集団』顧蓉・葛金芳・尾鷲卓彦(訳)/徳間書店(平成 11 年/第6版)
読者、ならびに関係者の皆様には、ご心配をおかけしてまことに申し訳ありません。今後は作品成立に関わる文献の提示を適切に行い、編集部として十分な注意をもって制作に努めてまいります。