21/02/28 22:44:09.22 ERLOiOSO.net
向かう先はノルンの部屋だ。
最近、朝は彼女と共にトレーニングをしている。
ノルンが家にいる時は家の庭で、寮にいる時は俺が出向いて学校の中庭で。
今日はノルンが家にいる日だ。「ノルン、準備はできてるか?」
ノックをして扉を開ける。
「あ、兄さ―」
銀髪、金色の瞳、特に防具はなく、何かの皮で作られた無骨な白いコートを身に着けていた。
男である。
俺の印象としては、せいぜい「目つきの悪い奴だな」という程度だ。
酷く笑顔だったのだ、この男は。