20/12/05 16:12:20.52 kHy8CdS4.net
お弁当
秋だというのに暖かい日が続いている。マイは庭で劉さんとランチをしていたらしいが、今日は休日で俺もいる。どうせなら公園でランチをしようということになった。
というわけで先ほどから鼻歌まじりにマイが弁当を詰めている。すると台所から突然ダミ声が聞こえて来た。
「ぐわははははは、お前もウサギちゃんにしてやろうか、お前はタコさんだぁ」
可愛い弁当ができそうだ。
ミャンマー
マイと2人でテレビを見ていると、丁度、ある技術で世界有数の企業の特集をやっていた。俺の友達もそこで働いていて、マイも知っている。それでマイが俺に話を振ってきた。
「そういえばさ、田之上さん最近どうしてるの? 元気?」
「ああ、あいつな、去年移動になってミャンマーに行った」
「うそ、そこあたしの友達も行ってる」
「そうなのか、何やってんだ?」
「工場に行ってるよ」
「工場長か何かか」
「んーん、ラインで部品作ってるんだって」
ん? 途上国に行ってわざわざ工員やるなんてあまり聞かないな。
「何作ってんだ?」
「えとね、耕運機とか田植え機とかね、あと部門は違うけど重機とかボートも作ってるんだって」
うん、それはヤン○ーだな。
でも面白いから黙っておこう。
僕の名前はミャンボー
僕の名前はマーボー
2人あわせてミャンマーだー
きーみと僕とでミャンマーだー
軍事政権から民主政権まで動かす力だミャンマー連邦ー
「ヒロ君ヒロ君!」
俺ははっと目を醒ました。
「うなされてたよ!」
あれから俺は悪夢に悩まされていた。スーチー氏やティンチョー氏が踊りながら謎の歌をうたう夢だ。
俺はがばっと起き上がってマイの肩を掴んだ。
「よく聞いてくれマイ、ミャンマーは本当はヤン○ーなんだ、ミャンマーじゃないんだ!」
「ヒロ君落ち着いて!」