20/11/28 23:05:15.42 dC1/hNuR.net
「ねぇねぇ、これ見て、狂ってない?」
「うん、狂ってる狂ってる」
目的のお店に入ってテンションマックスの蜂須賀に、さほどテンションマックスではない俺は調子を合わせていた。
「松はぁ……これかな」
シャカシャカと音を立てて吊り下げてある洋服を一枚ずつ分けていた蜂須賀が、一つのシャツを抜き取って俺の胸に当てた。
「俺はいいよ、パっとしないし、こんな派手なの似合わない」
「え~似合うと思うな~」
「いいから自分の選びなよ」
それからまた楽しそうにショッピング続ける蜂須賀に俺は胸を撫で下ろしていた。
蜂須賀は試着室で何度か試着をしてはカーテンを開けて俺に見せた。
その度に可愛い、可愛いと精一杯褒めていた。
精一杯とは言ったが蜂須賀を褒めるのは簡単だ。何を着ても似合うのだ。引きつった笑顔で無理やり褒める必要がないので、こちらが考えるのは感想の内容だけだった。
俺は俺で可愛い女の子のファッションショーをお気楽に楽しんでいたのだが、最後にどえらいのが来た。
割と体にぴったりとした真っ白なロングのワンピースだがスリットが腿まで裂け、胸元ががっぽりと開いている。黒髪とのコントラストが素晴らしい。
蜂須賀はわざとスリットから足を出すように斜に構え、左手で両の乳房を囲むように持ち上げて右手でその膨らみをツンと突いた
「ところでこれを見てくれ、コイツをどう思う?」
「すごく……大きいです……」
「きゃっははははは」
恐らく真っ赤になっているであろう俺の顔を見て蜂須賀は大笑いした。