ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【92】at BOOKALL
ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【92】 - 暇つぶし2ch804:この名無しがすごい!
18/06/13 08:36:59.68 7X2VrVAY.net
・作品も提示できない自称作家
「今では二十万字を越える作品のプロットを苦もなく書くことができる!」

・世界的な有名作家
「構想は優れた作家にとって無用の長物であり、無能な作家が真っ先に頼る常套手段である。」

805:この名無しがすごい!
18/06/13 08:37:47.97 PSnEv2FV.net
>>772
ワイは信用ならないとちゃんと判ってるのか?
ワイというよりな。説得力のある話と、ない話があるからな。
誰が言ったとしても根拠もなく鵜呑みにしてはいかんよ。

806:この名無しがすごい!
18/06/13 08:38:04.97 PSnEv2FV.net
それだけ俺がワイ氏を疑っているということだ。

807:ぷぅぎゃああああああ
18/06/13 08:38:59.45 op/lnrQh.net
>>771
たわけが!
二十万字が長編でなければ何だと云うつもりだ!
おおうつけが! 構成の出来の悪い当たり屋が!
一レスでも逃げる臆病者が! ワイスレ杯に出すがよい!
時間が無くなる!(`・ω・´)ノシ

808:この名無しがすごい!
18/06/13 08:41:39.75 PSnEv2FV.net
>>776
だからその勿体付けてる長編を皆に見せろよw
良ければ勿論ワイの評価も上がる。
見せられない理由があるなら、見せないことで怒るつもりはないので
理由を説明してくれ。何か理由があるんだろうから。
このままでワイ氏の評価が下がっても俺のせいじゃないからな。
そりゃ当然のことだ。

809:この名無しがすごい!
18/06/13 08:44:38.32 PSnEv2FV.net
俺は人に気を遣わないが、ワイが可哀想になってきたので諦める。
だが謎は残ったままだ。

810:ぷぅぎゃああああああ
18/06/13 08:45:58.97 op/lnrQh.net
>>777
君のような輩にまともに構ってあげるのはワイくらいなものだろう!
IDの自演に何度も失敗して、それでもワイは耳を傾けている!
プロットは公開しない! すれば著者がわかる! するつもりはない!
リーマン君が筆名を明かして馬鹿にしていた君が、少しの時間で書き込んだ内容を忘れてしまう!
病気なのかもしれないが、それでも君が書き続ける限りは見捨てることはない!
ワイスレ杯に挑むがよい! 怖くて尻込みする期間は終わった! そろそろ立ち上がって自力で歩くがよい!
急がねば!(`・ω・´)

811:この名無しがすごい!
18/06/13 08:46:36.25 LWb+XFsu.net
>>778
もし仮におまえがワイさん替わって評価スレを主催したとしても、別の荒らしがおまえを攻撃するだろうよ
俺がそんな荒らしになるかもしれないな
まったく諸行無常よなあw

812:この名無しがすごい!
18/06/13 08:47:55.32 PSnEv2FV.net
>>779
勝手に推測すると、長編は実際にはできてないんだろうね。
ワイスレ杯は、1スレ縛りがきついので遠慮するよ。
1スレに収めるなんて、文章の神様でないとできないからね。

813:ぷぅぎゃああああああ
18/06/13 08:49:06.78 op/lnrQh.net
>>781
構成が悪いから出来ないのであって、
それは短編でも長編でも同じこと!
君は自身で向上心を投げ捨てた!(`・ω・´) 九時半に延長!

814:この名無しがすごい!
18/06/13 08:49:45.25 PSnEv2FV.net
>>780
諸行無常の使い方がおかしいぞ。
漫才やってる暇は俺にもない。

815:この名無しがすごい!
18/06/13 08:50:27.18 PSnEv2FV.net
>>782
時間が少なくても、十分あるのと同じように批評するからな。

816:ぷぅぎゃああああああ
18/06/13 08:51:23.00 op/lnrQh.net
>>784
当たり前なので書き込まなくてもよい!(`・ω・´)

817:この名無しがすごい!
18/06/13 08:58:39.41 7X2VrVAY.net
プロットを準備して書くと、
読み慣れた人には、展開、結末まで全て読めてしまう。
斬新なプロットを生み出すのは困難なので、
既存の物の亜流、焼き直し、パクリということになり兼ねない。

818:この名無しがすごい!
18/06/13 08:59:03.55 Bh3ZiJ3z.net
>>777
ワイさんの評価は下がらないよ
ワイさんが筆名を明かせない理由を常連は知ってるし、納得もしているから
それは何だ? と言い出すなよ、お前にわざわざ教えてやる義理はない
知りたきゃ、自分で探せ

819:この名無しがすごい!
18/06/13 09:01:02.59 PSnEv2FV.net
>>787
普通に考えればわかるが
そんな納得行く説明など不可能だ。
ごまかしはやめろ。
ワイは詐欺師


820:だということだな。 お前らは騙されてる。



821:この名無しがすごい!
18/06/13 09:03:02.61 PSnEv2FV.net
ワイもな、俺に
「ワイスレ杯に出ろ」
と言ってる暇があったら、新しいペンネームで書いてこのスレの人に読ませるぐらいしろよ。
人の運命弄んだ挙句、
「俺が教えたんだ」
って手柄だけ取るのはやめろ。

822:この名無しがすごい!
18/06/13 09:06:09.31 PSnEv2FV.net
「俺にはプロットを考える力がある」
「プロットさえ書ければ本文も書ける」
こういう主張なんだからな。なら新作書けばいい。当たり前だろ。
このスレの人ももう察してるよ。
「ワイはその程度だ」
と。
そのイメージを払拭するには、自分で自身の持てる作品を書いて、皆に見せるのが一番だ。
無理だといわず頑張れ。
まず実力を付けるなら、SSはもういい。
実力をつけないでこのまま行くとただの詐欺師だ。

823:この名無しがすごい!
18/06/13 09:08:19.52 PSnEv2FV.net
>自身の持てる作品
自信の持てる作品

824:ぷぅぎゃああああああ
18/06/13 09:40:24.34 op/lnrQh.net
 アルコール度数の高い洋酒が俺の頭を殴りつける。芯まで届く鈍痛に呻き声が口から漏れた。雑然とした座卓の上に目がいく。食べ残した肴が皿から飛び出していた。灰皿の吸い殻の山が燃えているかのように揺らめく。悩ましい動きに酔いそうになる。
「酔ってるって……」
 頬の盛り上がりを感じた。自嘲の嗤いを浮かべる中、俺は前に引っ張られ、座卓に突っ伏した。派手な音はくぐもって深い水底で聞いた。
 底であったが冷たくはなかった。静謐でいて心なしか温かい。意識が緩やかに溶けてゆく。
 太陽が頭頂部をじりじりと焼く。俺のシャツはぐっしょりと濡れていた。両手に提げた紙袋が滑りそうになって引き上げる。先頭を早足で歩く理乃に離されまいと上体を傾けた。
「あそこに寄るから」
 理乃が指差した先はパン屋であった。物欲の次は食欲を満たそうというのか。小柄な悪魔に俺は呆れた顔を見せた。
「俺の財布が重体だ」
「じゃあ、親友のカードさんの出番だね」
 スカートの裾をふわりと広げて振り返る。細めた目は愛らしいが狐のようにも思えた。半ば化かされた気分で言い返す。
「誕生日プレゼントがこんなに多いとは聞いてないぞ」
「予約していたレストランをキャンセルするなんて聞いてなかったぞ」
 腰に両手を当てて渋い表情を作る。俺は項垂れたような姿となった。
「昨日は悪かった。急な仕事が入って。だからというわけではないが、そうだな。今日はとことん」
 言葉が途切れた。顔を上げた俺が見たのは理乃の笑顔だった。
 何かを感じる。日常に根差した音が水底で横たわる俺に降り注ぐ。揺り動かす力はないが鬱陶しい。手を振って阻もうとしたが無駄だった。指の合間をするりと抜ける。
 俺は立ち上がった。怒りに任せて跳び上がる。音の只中に突っ込んでいった。
 生温かいアルコールの臭いがした。自分の息と知って座卓から頬を引き剥がす。体中に痛みを感じた。全ての関節に砂が挟まっている感覚を味わった。
 目が霞んでいる。油絵のような部屋に動く人物を見つけた。ミレーの落穂拾いのような女の姿に思わず声が出た。
「理乃なのか!?」
 声を受けて女が振り返る。黒目勝ちの垂れ目は狐に見えなかった。ぼんやりとした頭に浮かんだのは狸であった。
「ごめん、起こしちゃったかな」
 スーツを着た女、�


825:コ井が手箒と塵取りを持った姿で笑い掛ける。 「村井のせいじゃない」 「それなら、良かった」 「なんでここにいる?」  俺は苛立っていた。感情を抑えようとは思わない。安穏とした狸に無性に腹が立った。 「鍵が掛かってなかったから」 「施錠しないと村井は無断で部屋に上がり込むのか」 「だ、だって会社の同僚だし。ほら、これを見てよ」  手箒で座卓の一部を示す。俺の肘に押しやられた小さな紙に目がいく。 「鍵が掛かっていなかったので心配になりました。部屋の掃除をして帰ります。同僚の村井でした」  書かれた内容をわざと読み上げた。村井は照れ笑いで聞いていた。その表情が俺の神経を逆撫でして余計な一歩を踏み出させる。 「村井の同僚じゃない。俺は会社をクビになった」 「で、でも、この間まではプロジェクトで一緒だったし、心配にはなるよ」 「……俺は心配されるようなヤツじゃない。無断欠勤でクビになったんだ。挙げ句に飲んだくれて、このザマだ!」  村井の手で部屋は小奇麗になっていた。隅の方には膨らんだビニール袋が置いてある。側には空になった洋酒の瓶が身を寄せ合っていた。 「理由が、あるから。わかっているから……」  村井は泣き出した。俺の代わりに大粒の涙を零している。 「なんでおまえが泣くんだよ。泣きたいのは、俺の方だ。理乃が……交通事故で、亡くなるなんて、誰が思う、かよ……」  声が震えた。辛うじて踏み止まっていた。目の縁に熱いものを感じる。少しの揺れで溢れ出しそうだ。 「泣けば、いいじゃない!」  俺の体が揺さぶられた。村井が泣きながらぶつかってきた。 「や、やめろ」  強く抱き締められて声が上ずる。寄せてきた頬が温かい。涙でしっとりと濡れていた。  水底を全身で感じた直後に決壊した。いい大人の俺が声を上げて泣いた。張り合うように村井が泣きじゃくる。  狐の次は狸に俺は化かされようとしていた。



826:ぷぅぎゃああああああ
18/06/13 09:41:30.64 op/lnrQh.net
結構、時間を使った!
急いで仕事に戻る!
参加作品がくれば認定する為に書き込む!(`・ω・´)ノシ

827:この名無しがすごい!
18/06/13 09:59:11.08 PSnEv2FV.net
> アルコール度数の高い洋酒が俺の頭を殴りつける。芯まで届く鈍痛に呻き声が口から漏れた。雑然とした座卓の上に目がいく。食べ残した肴が皿から飛び出していた。灰皿の吸い殻の山が燃えているかのように揺らめく。悩ましい動きに酔いそうになる。
>「酔ってるって……」
> 頬の盛り上がりを感じた。自嘲の嗤いを浮かべる中、俺は前に引っ張られ、座卓に突っ伏した。派手な音はくぐもって深い水底で聞いた。
> 底であったが冷たくはなかった。静謐でいて心なしか温かい。意識が緩やかに溶けてゆく。
 ドライジンを呷り、喉に流し込む。味は感じない。喉にヒリヒリした痛みが走る。そのまま俺は机に突っ伏した。
今から酔おうという人間が、机のものに注意を払うか。払わないね。
ワイ氏の方こそメリハリがない。
> 頬の盛り上がりを感じた。
>派手な音はくぐもって深い水底で聞いた。
最早意味不明。評価不能。
>俺は前に引っ張られ、
誰かいるの?
その後の展開も、わからない。「引っ張られ」と書いてあるので、女が来たのかな、という所でもう……わからない。
これでプロだとはたまげたなあ。

828:この名無しがすごい!
18/06/13 09:59:55.86 PSnEv2FV.net
点数でいうと三点。

829:この名無しがすごい!
18/06/13 10:02:33.73 PSnEv2FV.net
はじめ男は酔っていないことは、
「酔いそうになる」
と書いてあることから判る。ところが男が深酒する描写がないのに突然寝て、夢の世界の話になる。
ここが悪い。ここも悪い。全体的にあまり良くない。

830:この名無しがすごい!
18/06/13 10:03:59.08 PSnEv2FV.net
男はなぜ寝たのか?
そこから書き足して全体を直していけばいいんじゃない?
もう処置なしか。

831:この名無しがすごい!
18/06/13 10:05:37.98 7X2VrVAY.net
>>792
参加するなら「名無し」で投稿しろよ。

832:この名無しがすごい!
18/06/13 10:07:56.13 PSnEv2FV.net
妻がようやく俺を見た。胡乱な目つきで、どこを見ているのかも判らない。
これ間違いだったわ。
胡乱な目つきで、どこを見ているのかも判らない妻と、視線があった。
こういう感じで。
大事なのは、妻が俺を「見た」と書き手の見方で断定しないこと。
あくまで「俺」が妻がこちらを見たと「思った」ってことが大事。

833:この名無しがすごい!
18/06/13 10:23:22.09 PSnEv2FV.net
酔いそうになる。
「酔ってるって……」
ここで酔ってることになるってこと?
いや、無理が


834:ありすぎ。



835:この名無しがすごい!
18/06/13 10:23:37.26 PSnEv2FV.net
支離滅裂という印象しかない。

836:この名無しがすごい!
18/06/13 10:31:30.51 PSnEv2FV.net
やっぱりお前ら、正しく日本語を書く能力が小学生並なのか、
それとも無理矢理にワイ氏を褒め上げてるのか、どっちかだな。
どっちにしてもやりすぎだ。
意味が判らなかったなら頭の中で物語を作り上げて言えばいいんじゃないかな。
俺には無理だけど。何も読み取れない。三点。

837:ぷぅぎゃああああああ
18/06/13 12:21:11.22 op/lnrQh.net
まずまず進んだ!
今日の昼は頂き物の業務用カレーを食べてみる!(`・ω・´)

838:第四十六回ワイスレ杯参加作品
18/06/13 12:37:01.00 Ec8cSpe0.net
ことが終わってシャワーを浴びても、女たちは帰ろうとはしない。
ベッドに戻り、片言の日本語で睦言を囁き、朝になればシャワールームまでついてきて、身体にボディソープを擦ってくれる。
なかには朝食のテーブルにまで一緒に座ろうとする女もいる。彼女達はそうやって次の夜も部屋に来ようとするのである。
私の部屋にもよく女が来た。ルームサービスで好きなものをとらせ、冷蔵庫の飲物はなんでも飲んでよいと言う。
ある女は、おそらく暗記しているに違いない身上話を語り、またある女は自分の兄と私が似ている、などと言う。
女の気が充分にほぐれた頃合をみて、肩に手まわし、バスローブをはずして抱き寄せる。掌が女の肩甲骨の辺りをすべる。
いったい女の肩甲骨というものは、そのこりこりした手ざわりがよろしい。
などと昔ふうの散文があたまをよぎるのは照れくさいからであるが、私は次第に女の温かい身体に埋没して行く。
ことが済み、シャワーも浴びた。女はベッドに戻ろうとするが、私はそれを制し、帰ってほしいと頼む。
女は怪訝そうな顔をしている。
「ママには話してあるから心配はないんだ」
私が言うと、女は安心した表情で服を着けはじめた。
ジーンズに明るいグリーンのTシャツを着けている。とても娼婦には見えないが、それがこの辺りの流儀かもしれないし、彼女なりの演出であるのかもしれない。
私は女に決められた金額に幾らか乗じた金を渡した。多い分は女の自宅までのタクシー代である。
「本当は帰りたかったの」
女は舌をだして笑った。片言の日本語に愛嬌があってよろしい。
女は次の夜もこの部屋に来たい、と申し出たが、私が応えずにいると、それ以上は何も言わずに部屋から出ていった。
翌朝、少し早めにダイニングに下りてみる。
バスが出発するまでまだ一時間以上あるが、気の早い何人かはもうテーブルに座っている。
昨夜の擬似恋愛の相手を朝食のテーブルに同伴させている剛の者たち。
私は女たちの屈託のない笑顔を見て安心する。 
ビュッフェトレイからピンクや黄色の南国の果実を山盛りに皿に盛ってテーブルに戻ろうとしている男と目が合った。
地方都市で中小の建設業を営む血色の良いこの男は、このツアーの団長格で、シャツもズボンもゴルフ場にでも行くようだ。
「添乗員さん、あのこたちが一緒にバスに乗りたいって言うんだけど、いいかな?」
「ええ構いませんよ、男ばかりじゃ無粋ですものね」
「昼飯は四人分追加しておいてくれな」
「了解しました」
ダイニングの端のテーブルで中華粥に棒状の揚げパンを浸して食っていると、陳さんが目玉焼きとソーセージを盛った皿をテーブルに置き、私の前に座った。
小太りで度の強い眼鏡をかけ、白いワイシャツに紺のよれた綿パンを穿いている。
きょうも昔の教員のような風体だ。
「田中さん、それ何だか判って食べているの?」
「判ってるよ、魚の浮袋を揚げたやつだろ? でも、どう見ても揚げパンにしか見えないし、食うともっと揚げパンじゃん、これ。
しかし陳さん、ここの人は本当に何でも喰っちまうんだねえ」
思わず言ってしまったがもう遅い。
「そうよ、漢民族は飛行機と机以外は全て食います、はい」
陳さんは、彼らが他民族に自分達を端的に紹介する際のストックフレーズを発した。
いろんな処で、うんざりするほどもう百回は聴いただろうか。陳さんは、千回は言った、といま思っているかもしれない。
「で、昨夜は何人だった?」
「十二人」
私は陳さんから封筒を受け取った。
「添乗員さん、今夜も呼ぶ?」
「頼みます。こういう金はぱっと散財しないと」 私もうっかり私の帰属する民族の慣用句で応えてしまった。
「陳さん、おかげで今回のお客は今のところ上機嫌さ」
「それは良かったです。田中さん、次も私を使ってくれるよね」
「ああ、おれたちは名コンビと言っていいかもしれないね」
私は泥のような苦いコーヒーを啜りながら、決められた行程の合間を縫って、
彼等をいかにバックマージンの高いみやげ物やに連れて行くかを思案していた。
チャーターバスがホテルに横付けされるまでにはまだいくらか間がある。
私は土産もの業者の名刺をトランプをくるように弄んでいた。

839:この名無しがすごい!
18/06/13 12:42:10.47 PSnEv2FV.net
なるほど。これは考えられているな。

840:ぷぅぎゃああああああ
18/06/13 12:47:02.08 op/lnrQh.net
第四十六回ワイスレ杯参加作品
>>320
>>448
>>452
>>510
>>559
>>736
>>804
只今、七作品!(`・ω・´)

841:第四十六回ワイスレ杯参加作品
18/06/13 13:05:27.92 Ec8cSpe0.net
>>804はタイトルが抜けた。
『亜熱帯チャイナタウンにて』
これでお願いします。

842:ぷぅぎゃああああああ
18/06/13 13:36:24.36 op/lnrQh.net
第四十六回ワイスレ杯参加作品
>>320
>>448
>>452
>>510
>>559
>>736
>>804 『亜熱帯チャイナタウンにて』
只今、七作品!(`・ω・´) そんなムチャイーナタウン!

843:始祖ワイ
18/06/13 14:05:52.81 BrJmijtn.net
ワイが見るのはこの三つ!
・説明と描写の区別がついているか!
・視点をちゃんと意識できているか!
・文体を整えているか!
そして、合否の判定は、公募における一次通過レベルか否かである!
ちなみに文章レベルはこの3段階!
Aランク 一次は必ず通過するレベル!
Bランク 一次を通過したりしなかったりするレベル!
Cランク 一次落ちするレベル!
キミはいま、どのレベルにあるか!
文章力を審査するので、奇をてらう必要はない! 一発アイディアがたまたまウケてもそれはその者の将来を約束するものではない! まず身につけるべきは安定した文章力である!
Aランクは難しいものではない! はっきり言って誰でもそのレベルに到達することはできる! が、センスのない者には難しいらしい!
文章力の本質は理屈ではない! センスの有無である! 頭で考えた装飾作文を書くのではなく、自分で自分の文章を読んでいて気持ちいいか、それをまず念頭に置いて書くがよい!
なんかよくわからんものが出来たけど他人が読んだらいいと評価してくれるかも、などといったものはくれぐれも出してくるな! あえて言おう、�


844:サんなものは読むに値しない、クズであると! それでは自己の限界を超えたさらなる精進を期待する!



845:第四十六回ワイスレ杯参加作品
18/06/13 14:12:09.65 iAGQtTJD.net
「ポチ」
ポチとぼくとは仲良しだ。
いつでも何でもはんぶんこ。お菓子を食べてもはんぶんこ。
ほかほかおジャガもはんぶんこ。散歩もいっしょにはんぶんこ。
あれ……?
今日はウメボシ、たくさん持ってきた。
ビンの中にいっぱい、いっぱいあるよ。
ウメボシ好きなんだ、ぼく。
すっぱくてしょっぱくて、口の中がひりひりする。
あー、すっぱい。
すっぱいすっぱい、すっぱいよ。
ポチはお座りしながら、足をばたばた、ばたばた。
ポチも食べたいのかな。
ポチも食べるのかな。
手の上に大きなウメボシひとつのっけてポチにあげたよ。
ぺろりと一口で食べちゃった。ポチもウメボシ食べるんだ。
やっぱりぼくとポチとは仲良しだ。
でも、ポチはすぐに吐き出して、げほげほ、げほげほ。
やっぱり駄目なんだ、犬は。
ぼくはちょっぴり悲しくなって顔をウメボシみたいにしかめたよ。
そしたらポチは吐き出したウメボシを拾って、ばきばき音を立てて飲んじゃった。
種は食べなくてもいいんだよ。
ばかだなぁ。
ぼくはビンの中からウメボシを取り出して、口の中に放りこんだ。
足をばたばたさせてるポチと、にらめっこしながら。
ポチのおわんの水をひっくり返して、その中にぼくが食べたのと同じ数だけ入れてあげた。
全部で八こ。
またいっしょに食べようね。
外からポチの声が聞こえるよ。
きゅうきゅう、きゅうきゅう。
いつもは静かなのに、今日はおかしいね。
ぼくも今日はちょっぴりおかしいよ。
麦茶いっぱい飲んじゃった。
ジュースもいっぱい飲んじゃった。
あ、もう寝る時間だよ。
ポチも早く寝ようよ。そんなにいつまでも鳴いてないで。
もっとウメボシ食べたいのかな。
でもあんまり食べるとおねしょするよ。

846:ぷぅぎゃああああああ
18/06/13 14:16:49.00 op/lnrQh.net
第四十六回ワイスレ杯参加作品
>>808
>>810
只今、八作品!(`・ω・´)

847:始祖ワイ
18/06/13 14:53:52.81 BrJmijtn.net
>>792
読んだ! 悩ましいところではあるが、いちおう合格!
が、とりあえず、キミの弱点を教えておこう! キミも三人称の小説の書き方で、一人称の小説を書いている! たぶんキミはいつも三人称の小説を書いているのだろう! ちがうか!
かつて、一人称の小説で自分の姿は描写できない、などという主張があった! まあこれもどうかと思うが、要はそういうことである!
また、なるべく「私は」の主語を使わず書け、というのもある! 今後一人称の小説を書くときはこれを心がけるとよい! そうするとしぜんと一人称の視点で小説が書けるようになる!
もちろん一人称の小説でも自分を客観的に描くことはある! 可能ではある! そのへんはセンスの問題でもあるように思われる!
たとえば文章表現でいうと、「私は目が点になった。」も微妙だがありえなくもない! 「目が点になった」という表現を今風のおもしろセンスで意図して使う場合である!
では「私は頬を赤らめて笑った。」はどうか! 一人称の書き手にとってはふつうにありえない! が、これも意図して客観的に描いている文章表現だと書き手が主張すれば、悩ましいところであるが認めざるを得ない! つまり、あえて名付けると、説明文体、の書き手である!
今回、説明文体の書き手が多いように思われる! 説明文体はわかりやすい! そして、なんとなく静謐な印象を与える! 昔の文学小説の雰囲気があるからか、もしくは、滔々とクールに説明しているからだろうか! しかし、文章テクニックとしては、古い! 拙い!
胃癌ステージ4の人もそうであった! 説明文体である! 寺の人と同じ! そしてキミもそう! こんなに続くとワイは自分の感覚に少々を疑念をもちかけたが、チャイナタウンの人で、正気を取り戻した!
チャイナタウンの人、これが普通! これが一人称の小説! チャイナ、キミ�


848:ヘ合格である! ちなみに、胃癌ステージの人は、若年性認知症と精神病をごっちゃにしているのではないか! 内容にデタラメ感がありすぎる! 物忘れでボケ(痴呆)になるのと、気が触れてキチガイ行動を取るのとは違う! また感性が一昔前の価値観のようにも思われる! 伴侶に選んだから責任があるとか、そこに愛はないのか! そして、今は個人の時代である! まだ読んでないが、「おらおらでひとりいぐも」はそんな今の時代の小説ではないのだろうか! 話は逸れたが、さらなる精進を期待する!



849:この名無しがすごい!
18/06/13 15:12:19.75 Ec8cSpe0.net
>>812
チャイナタウンの合格理由が示されていない
あんたは批判しかできないのか?

850:始祖ワイ
18/06/13 15:19:52.91 BrJmijtn.net
>>813
普通に書けば、合格である!
普通じゃないから不合格といい、その理由を述べている!
さらなる精進を期待する!

851:この名無しがすごい!
18/06/13 15:25:43.52 7X2VrVAY.net
>>814
単にあんたの趣味じゃねーか、
説明文体とか定義があいまいだしな。
何よりもワイを不合格にできない気の弱さが情けない。

852:この名無しがすごい!
18/06/13 15:30:23.05 7X2VrVAY.net
>>814
説明文体とそうじゃない文章を例示して違いを説明してくれ。
似たような文で、違いが際立つように。

853:この名無しがすごい!
18/06/13 15:32:13.84 7X2VrVAY.net
描写というのはある意味説明であって
その違いが私にはよく判らないが。

854:この名無しがすごい!
18/06/13 15:36:04.70 7X2VrVAY.net
説明文体の説明をちゃんとして下さい。
でないとよくわからない。

855:この名無しがすごい!
18/06/13 15:47:26.22 7X2VrVAY.net
・説明と描写の区別がついているか!
まーだかよ
早くこの違いを例示して説明しろよ

856:この名無しがすごい!
18/06/13 15:51:14.84 7X2VrVAY.net
何フリーズしてんだよ
あんたの根本概念だろ、ササッと説明しろよ

857:この名無しがすごい!
18/06/13 15:57:33.65 7X2VrVAY.net
おせーよ、何時まで待たせるんだよ
藪から棒の質問じゃないんだよ
あんたの十八番を説明しろってんの
簡単だろ?

858:第四十六回ワイスレ杯参加作品
18/06/13 15:58:29.19 9WB2LcfI.net
 父が亡くなって一週間。葬儀も一段落し、慌ただしさに紛れていた悲しみがジワジワと体の奥から滲み出てくる、そんな日曜日の午後だった。
「そろそろ遺品の整理とか始めた方がいいんじゃない?」
「そうね」母は言葉少なに答える。「慌てることもないし、ゆっくりやるわ」
「うん」私も一言だけ。それから窓の外に目をやる。そこにポツンと佇む、一台のスポーツカー。
「あの車も処分するの?」
「だってもう乗る人がいないもん」
「BMWの……何だっけ?」「さあ? 何だっけ」
 仕事人間の父が、50歳の誕生日に自分への御褒美だと言って買った真っ赤なオープンカー。不似合いなあの車で父はよく遠出をした。嫌だ恥ずかしいと文句を言いながらも嬉しそうな母を連れて。
「処分するなら、一回だけ運転してみようかな」
「うん」
「Z4だ」 乗り込もうとしたら突然母が言った。「え?」「Z4だよ、ほらここに書いてある」「ホントだ」
 こんな大きく書いてあるのに気付きもしなかった。助手席もほんの数回、初めて座る運転席の感想は……。
「低過ぎて前が見えなーい」
 エンジン音でかい。ハンドル重い。アクセル固い。なのにブレーキだけはガツンとくる。
「なにこれ運転し辛い!」
「うん、お父さんも慣れるのに半年かかったって言ってた」「ええーっ」
 門に辿り着くのもやっと、道路に出ようとしたらワイパーが動いた。
「それお父さんもよくやってたよ。外車はウィンカーとワイパーが逆なの」「先に言ってよ!」
 それでも何とか路上に出て、バイパスへと


859:向かう。 「怖い怖い怖い怖い……」スピード感がハンパない。 「運転しながらブツブツ言うのはやめて。で、どこ行くの?」 「わかんない。車に聞いて」私はハンドルにしがみつくのが精一杯。 「ねえ」「何?」 「屋根開けてよ」「どうやって!」「その辺のボタンで」「走りながら開けられるの?」「お父さんはちゃんと停めてた」「だからそういう事は先に言って!」  コンビニの駐車場に入り、それらしいボタンを押してみる。バコッ!と開いた時には思わず悲鳴が漏れた。けど……。 「わあ…」 すごい解放感。日差しが眩しい。  走り出すと、風が体中を駆け巡った。  お腹の中まで響くエンジン音と風のハーモニーが不思議な心地良さを奏でる。  ずっと聞いていたいような、ずっと昔から聞いていたような安心感と懐かしさ……。そうか、お父さんの声だ。  いつしか母も黙り込んで、じっと前を見つめている。その横顔が少し幸せそうに見えたのは、気のせいだろうか。 「ねえ、お母さん」 「何?」 「この車……私、貰っていいかな」 「……うん」



860:ぷぅぎゃああああああ
18/06/13 16:03:31.85 op/lnrQh.net
第四十六回ワイスレ杯参加作品
>>808
>>810
>>822
只今、九作品!(`・ω・´)

861:この名無しがすごい!
18/06/13 16:50:40.33 PSnEv2FV.net
俺の書いたのは「罷業」という。
この場合自殺のことだな。ちょっと変なタイトルを付けたくなったので。
>>822
おお。これは面白い。何も言うことはありませんな。
というと、細かいことを色々言う人がいて、その意見に納得させられることもあるのだけれど、
このスレでまともなものを書いてる人がいても脳味噌が対応できず麻痺したような感じになって
まともに感想なんか言えないというのが実際。

説明文体か何か知らないが、俺の言うことを言い換えただけだな。
お前モラルってないの?
以上。

862:この名無しがすごい!
18/06/13 16:54:30.42 PSnEv2FV.net
>>810
アイデアはいい。
でもこれだけだと、主人公の「僕」がキチガイなのか、意地悪なのか解らない。
意地悪なんだろうと思ったら、最後の行。
>でもあんまり食べるとおねしょするよ。
ワイ氏みたいだが、梅干食べてもおねしょなんかしない。
言ってることがおかしい。ということはキチガイか。いや……。
すっきりしないのでマイナス。点は高いがまだ自在に描けるわけでもなさそうだ。
主人公が子供では話も単純なので粗が見えにくくその分点は高いが、もっと別の分野に挑戦してもらいたい。

863:この名無しがすごい!
18/06/13 17:06:11.87 PSnEv2FV.net
>主人公が子供では話も単純なので
主人公が子供で話も単純なので
誤字をするということはまだ私は未熟者なのであろうな。皆気をつけよ。

864:始祖ワイ
18/06/13 17:32:13.46 BrJmijtn.net
>>817
キミが字面ばかりを追いかけるから理解できないのである! 簡単にいうと「視点」がどこにあるかで決まる! だから、しっかり視点を意識すべし!
説明文体は、書き手の視点で読者に説明している! だから平気で自分の行動を客観的に説明してしまう! むろんそういったスタンスで書くのもワイは認めている!

ところで! 今回、ワイはちょっとびっくりした!
>>822の人はかなりのセンスである! 確実にプロが一人混じっているとどこかに書いてあったが、この人か! まあアマチュアとしても玄人はだしである! 素直に賞賛の言葉を贈ろう!
字面だけを見ると一見会話文の応酬で素人っぽい印象を与えるが、決めるところは決めている!
「慌ただしさに紛れていた悲しみがジワジワと体の奥から滲み出てくる」
「ずっと聞いていたいような、ずっと昔から聞いていたような安心感と懐かしさ……。」
というか、会話文の転がし方が巧い! 母と娘の会話だとわかるし、それが生き生きとしている! ウソっぽくない! リアルがある!
そして最後の4行! 凡庸なる者ならば下手糞と思われたくないので、ついつい�


865:nの文を加えたくもなるが、そこを大胆に会話文だけで決めている! 自分の書き上げるものに絶対の自信があるのだろう! 素晴らしい! まあたまたま今回うまくいっただけかもしれないが、最終的にプロレベルというのは、この人の書いたものならほかのも読んでみたい、と思わせられることである! 皆の者も続くがよい! さらなる精進を期待する!



866:この名無しがすごい!
18/06/13 17:48:16.66 PSnEv2FV.net
SSには起承転結などない。
ワイ氏の私に対する見解は的外れであるといえよう。
つくづくワイ氏は馬鹿だ。
SSは爆発力だ。一発ネタの。
そんなものを書いても何も身につかない。

867:この名無しがすごい!
18/06/13 17:48:55.04 PSnEv2FV.net
こっちにも。
見えないが一応反論。
確かによくできているとは言った。
だが気がつかないだろうか。これがSSの限界ではないだろうか。
この話、1週間後に乗っている車の車種など、思い出せるだろうか。
車に詳しい人、依怙地になったか何かで忘れまいとしていた人、
ではそれ以外の人はどうか。
話にスケールがない! 長編と比べると明らか!
こんな話を書いても成長出来ない! 私が断言する!
どうだ、反論なんかできまい。

868:この名無しがすごい!
18/06/13 17:50:20.87 PSnEv2FV.net
ワイ氏の作品は起承転結もないが、爆発力すらもなかった。
失格している。
前半だけガーと言い訳している暇があったら、自分の見解を述べよ。
そして言うことがないなら長編を書け。

869:この名無しがすごい!
18/06/13 17:58:52.72 PSnEv2FV.net
『亜熱帯チャイナタウンにて』
の意味が解らない奴がいるらしい。
誰か説明してやれ。出来ないなら無理しなくてもいいがな。

870:第四十六回ワイスレ杯参加作品
18/06/13 18:12:03.12 enQKlxw1.net
 五月晴れで涼しい日曜日、書斎のテレビをつけるとコンゴで活躍する女医の活動が特集されていた。なんとなく彼女を見つめていると昔の事を思い出した。私は引き出しを開けてアルバムを開いた。
 その中のたった一枚しかない写真。忘れられない。チョコレート色に黒光りする肌。一点の曇りもない大きな目。私と彼女とは呪いの大地で出会った。
 4,5歳のその少女は上目使いにじっと私を見上げると、一歩、二歩と後ずさった後、逃げるように走り去った。しかし数分後再び現れた。少女私の前で膝をつき、あわせていた両手をそっと開いた。日本の国旗のシールだった。私の胸の国旗に
視線をやると、再び私の目を見た。「神様なんですよね」「えっと」「またあの時みたいに助けに来てくれたの?」私は答えに窮し、苦笑いで言った。「僕は神様じゃないよ、でも神様の命令で来たんだよ」
 少女は立ち上がって走り出した。「神様がきたよー!」私は苦笑いしながら再びリヤカーを引き始めた。この隠れ里の噂を聞いたのは1週間前だった。「そこに家族を残してきた。病気や怪我でもう長くは持たない、彼らを救ってくれ」こんな旅はMSF事務局が
賛成するはずが無かった。私は軍に賄賂を渡しこっそりと装甲車に乗り込んで紛争地帯の手前まで送ってもらった。この内戦は資源を巡る経済戦争だ。そしてそれを支えているのは我々の贅沢な生活だ。必ずしも必要不可欠ではない家電や
自動車を買うとこの国の人間が死ぬシステムになっている。少女はカジャ・マムーと名乗った。リンガラ語でカジャは大いなる恵み、マムーは大地の神だ。大地の神は何故、地下資源という本来恵みであるものを絶望として与えたのだろう。
 森の中に住む十数人を治療し始めて3日、大半の者は�


871:怩ノ向かった。時期を見てキャンプへ連れ帰ろう。そんな事を考えながら一安心した矢先だった。森の奥へ行っていたカジャが走って帰ってきた。 「兵隊がいる!」この辺にいるのは兵隊などではない。軍装した略奪者だ。私は焦ったが苦肉の策として、歩けるものに逃げるように指示し動けない者3名と残った。いちかばちかの神頼みだったが、振り向くと傍らに 逃げたはずのカジャがいる。私は焦った。「何をしている、逃げないか」「神様は、何度も奇跡を起こしたわ、今度も大丈夫だよね?」「奇跡じゃないよ、医療だよ」すると茂みの方から声が近づいてきた。祈りは届かなかったようだ。  ガシャリと音がして私はそちらを見た。「ここで何をしている」ライフルを構えている数人の男がこちらを睨んでいる。私はにっこりと微笑んで白衣をめくり国旗と赤十字を見せた。「医者ですよ、ごらんの通り病傷人を治療してます」 「医者だと?」男は銃を下ろすと私をじっと見て何か思いを巡らせているようだった。  私とカジャは男達のアジトに連れてこられ、部屋に通された。ベッドには女性が寝ており、その顔は発疹に覆われていた。「娘だ」ようやく意図がわかった。私は跪いて娘の胸元を開いた。発疹は全身に及び、ただれている箇所もある。アレルギーだ。  しかし何のアレルギーかはわからない。「いつからですか?」「先月からだ」ふと見ると、娘がしているピアスは私でも知っている有名ブランドのものだ。私ははっとする。「あなたたちは外国人も襲うのですか?」 「金を持ってりゃ関係ねぇ、1ヶ月ほど前にもやったよ」私はふうと息をついて立ち上がり、男に向かった。「これは病気じゃありませんね」「じゃあなんだ」「神の怒りです、あなたの所業に対する」男は絶句している。そしてやっとの事で言葉を搾り出す。 「じゃあ治療法はねぇってのか」「治療はできませんが、解決法ならあります」「どうすればいい」「彼女の身代として身につけているものを私が神に捧げて怒りを鎮めます」考え込んでから言った。「やってみろ、できなかったら殺す」  私は男達が首を傾げながら見守る中、地面に正座をして神主のように木の棒を振り回し、祭祀のような声を出す。そしてピアスを大地の神に捧げた。娘の症状はみるみる回復した。金属アレルギーだったのだ。この賭けが成功した事でリーダー格の 態度が変わった。私とカジャには食事が振舞われ、大切に扱われた。「私信じてたよ、神様なんだから大丈夫だって」そう笑うカジャにもう何も否定せずに笑って見せた。いつか本当にこの国に神が降臨してこんな不毛な争いが無くなればいいのに。  そんな事を思い出しながら、画面の中の女医を見つめた。レポーターが机の上にある写真立てに注目した。「これはなんですか?」彼女は穏やかに笑う。「神のお守りです」画面に日本の国旗が映った。何かの冗談だと思ったレポーターも笑う。 「カジャ・ハミルトン先生でした」  あまりの事に私は口をあけたが、笑いがこみ上げてきた。「あの国にもようやく神が降臨しはじめたのかな」



872:ぷぅぎゃああああああ
18/06/13 18:19:24.54 op/lnrQh.net
第四十六回ワイスレ杯参加作品
>>808
>>810
>>822
>>832
只今、十作品!(`・ω・´)

873:この名無しがすごい!
18/06/13 18:28:44.28 PSnEv2FV.net
>>832
詰め込みすぎても内容が濃いからいい評価になるとは限らないですよ。

874:この名無しがすごい!
18/06/13 19:44:02.05 KniSA0kW.net
ワイメン方々
今期ワイ杯大論評スレはこちらですよ。
☆ワシが小説の書き方を指南するスレ3☆
http:/


875:/mevius.2ch.net/test/read.cgi/bun/1527249077/



876:この名無しがすごい!
18/06/13 20:39:59.20 PSnEv2FV.net
ワイの講評まで暫く黙っていることにした。
初めからそうしていればよかったんだが、もう言うこともないので何も言わない。
ここからはワイの評価を尊重する。
ある意味、講評はワイの力が試されている。そこで俺独自の意見、個人的にすぎる意見を
先に言ってしまうのは講評の邪魔になる。だから言わない。
自由に講評してくれ。日曜日か。まだまだ先だな。

877:この名無しがすごい!
18/06/13 20:47:48.62 ZAeaF1CC.net
>>834
「長編書け」を忘れてますよ

878:この名無しがすごい!
18/06/13 20:54:18.22 PSnEv2FV.net
>>837
無理に短編に押し込める必要はないね。
これ一般論だよな? 個性ないし大丈夫か。

879:この名無しがすごい!
18/06/13 20:57:44.62 PSnEv2FV.net
つまんない縛りでやってると下手になるのはある。

880:この名無しがすごい!
18/06/13 21:02:30.77 qIcQCXTj.net
今回のワイ杯は自由だ

881:この名無しがすごい!
18/06/13 21:03:41.86 PSnEv2FV.net
しかし面倒だな。
俺が何を言ってもつまらない文句付ける奴がいて、おそらく自演もしてるだろうし
一人か二人か、その程度かもしれん。
正直クタバレと言いたいが、俺が言ったから死んでやる、と言って死ぬかもしれん。
俺のせいじゃないと思うが、死にたいと思うぐらいなら俺の言うことなんか無視して、勝手なことやっとけ。
とにかくうるさい。
今は大丈夫だけど、俺が有名になった時に問題になってくるからな。
そんなわけないと思うなら気にするな。のんきな話だ全く。

882:この名無しがすごい!
18/06/13 21:05:33.34 PSnEv2FV.net
>>840
いや、つまらない長文を投下するアホのせいでレス数に縛りができた。
こんな縛りいらない。

883:この名無しがすごい!
18/06/13 21:19:48.26 ZxZIEQ3B.net
>>841
おまえがくたばれよ、マジで

884:この名無しがすごい!
18/06/13 21:25:19.23 qIcQCXTj.net
>>841
俺は応援してるよ
将来きっと成功する人材だ
このスレの住人はそこがわかってない
ところで
いつこの糞貯めをの出ていくの?

885:この名無しがすごい!
18/06/13 21:32:14.06 PSnEv2FV.net
講評付けろってさ。
>320
もう少しだけ、話の輪郭をはっきりさせると良い。
>448
板? 橋の代わりの板、としてはどうか。その辺がわかりにくい。それと、伝えたいテーマは何?
ない、と思うなら、何かしらのネタ用意して書いて。
例えば、もっと大袈裟に眩暈がして高いところにある橋から落っこちそうになる、とか。
もしかしてそういう話? 俺みたいな馬鹿でも解る話にして。
>452
血や付着した肉片を取り除いた描写、これがないのでそこに違和感。
文章は凄くしっかりして、このスレなら神様として崇め奉らなきゃならないぐらいに良い。
才能あり。某所にあなたと似た人がいるがまあそれがどうでもいいか。お気になさらず。
特に伝わりづらいが、悪いことの証拠を湮滅する時の胸のすく気持ち、ここが共感できる箇所。
もっとここにスポットを当てて……いやそんなの難しいな。まあできればそうしたい。
>510
いいね。文章も良い。よく書けている。だが所詮はSSというところ。
>559
言った通り、日本語があまりよくない。
光秀の行動の動機に説得力なし。信長は殺されたいんだよ、そうか、じゃあ殺すぞ! 喜んでください信長様、
って変じゃね? そういう意味では内容も変。読み落としがあったら指摘してくれるだろう。
>736
第二位。日本が粗があるがそれでもいい。あまり言うこともない。すまん全部に講評付けてるんだ。また後で。
>>804



886:お前天才だろ。俺でも負けるわ。ちょっと強引なところもいいね。何て言うか、このぐらい解りやすい小説が俺は好きだし 違和感もなく読めた。もっと自然にした方がいいとも思わない。全く思わない。完璧。 ちょっと褒めすぎか? でもこのスレの基準に照らせばあなたは現人神。私もだけど。 >810 アイデアはいいね。ただ主人公の年齢からして、まだ頭の中は未成熟、空っぽ。他の小説と同列に評価できない。 現実の子供はもっと賢いよ。いじめもするし。 >822 凄い。でも>>804と比べると劣るのはどうしようもないね。残念。同率二位。 >832 詰め込みすぎ。あとは、驚くほどの完成度の割に、心に訴えかけてくるものがない。 厳しいかもしれないが、説明が羅列してあるような感じがある。 これを読んで、小説というのは技巧や巧妙さだけでなく、自然さも必要なのだな、と自分の考えが変わったほど。 でも80点はある。100点満点でね。このスレの評価方法ではない。 いや100点でもいいけどね。結局小説に点数を付けるってナンセンスだし、 順番だって付けられないよね。 自作 90点位かな。好みはあるけど。



887:この名無しがすごい!
18/06/13 21:32:29.79 PSnEv2FV.net
はい終わりー。

888:この名無しがすごい!
18/06/13 21:48:44.84 PSnEv2FV.net
某所で酷い言われようだが……。
俺はお前らを騙す気はないからな。
ワイを騙す気もない。
とにかくお前らの読解力がゼロだ。もうどうしようもないな。
勘違いしてるぞ。大事なところで。
俺はそこまで悪人にはなりきれない。
どうしても伝わらないのであれば、後で説明する。
今はワイの講評を待つ。
繰り返すが俺は騙す気もないし、これを書いた人間の意図するところをそのままにしておくだけだ。
早く解れ。バカ共。

889:この名無しがすごい!
18/06/13 21:48:56.57 f5ohGat/.net
とりあえず、想像以上に添削が読めない君なのが分かった
そりゃ、意思疎通ができないわー

890:この名無しがすごい!
18/06/13 21:50:36.97 PSnEv2FV.net
人のことを罵るのはみっともない。
必要があるなら別だ。
大人になろうぜ、少し。

891:この名無しがすごい!
18/06/13 21:52:34.42 Sr/6/Wiz.net
漢民族は飛行機と机以外は食べますねって
ずいぶん使い古された文句出すね

892:この名無しがすごい!
18/06/13 21:55:41.87 PSnEv2FV.net
俺はお前らに意地悪する気はないから言っておく。
>>804を、俺が何を言いたいのか理解できるまで死ぬ程読み直せ。
後悔するぞ。恥かくぞ。わかったら今から読み直せよ。
>>850
そうだな。そこじゃないけどな。

893:この名無しがすごい!
18/06/13 21:58:46.95 f5ohGat/.net
>>851
現在進行形で恥をかいてるのはお前だ
山に帰ってみろ、あちらでもお前の読めなさに笑いが起きてるぞ

894:この名無しがすごい!
18/06/13 22:01:29.16 PSnEv2FV.net
>>852
上様、親方様は信長だな。じゃあ、俺には理解できない。
わかった。ワイ氏に解説してもらおう。
今こそワイ氏の出番。ワイ大先生が解説してくれる。
ここまで言ってわかる奴にはわかるとごまかすこともないだろうしな。
待ってるよ。わからないから楽しみだ。

895:この名無しがすごい!
18/06/13 22:10:02.39 PSnEv2FV.net
しかしこうなると俺がどうヒントを出そうがわからなかったということになって
親切が仇になるのか
俺の想定外のことが起きるな
もう知らねーよ!!! クソ!!! お前らのせいだ

896:この名無しがすごい!
18/06/13 22:13:33.81 qIcQCXTj.net
漢民族が飛行機は初めて聞いたな
現代風にアレンジ去れているのかな
漢民族は四つ足なら机と椅子以外は食べる
というのが僕の知識ですね
さらに恐ろしい続きの句があります
2つ足なら親以外は食べます
です

897:この名無しがすごい!
18/06/13 22:15:06.91 PSnEv2FV.net
>>855
もう少し頑張れ。
俺から教えることはできん。
意地悪だが……いや�


898:謔ュわからなくなってきた。 とにかく、これを書いた奴の気持を踏み躙ることはできない。 失望されるし、俺は書ける奴同士で仲良くしたいんだ。



899:この名無しがすごい!
18/06/13 22:17:10.46 f5ohGat/.net
書ける奴同士?
お前は書けない上に、読めないことも今夜証明された

900:この名無しがすごい!
18/06/13 22:21:02.42 PSnEv2FV.net
お前にとっての真実なんだな
もううるさく言っても無駄なら何も言わんが、お前も協力して俺の言わんとするところを当ててみろ
これはお前らの義務だぞ
やれ
いいから
他のことはしなくていいからな
やれよ

901:第四十六回ワイスレ杯参加作品
18/06/13 22:43:36.70 rq6Tq6oV.net
 薄灯りの下、私と彼女は正面から向き合っていた。
 この戦いはもう、どれくらい続いているのだろう。私は疲れ果てた体を再び奮い立たせるため、大きく息を吸った。
 床には、数人の少女が伏している。皆、私の大切な友人達だ。
 そして、そちらには目もくれず私だけををじっと見つめる彼女もまた……。
「鈴音、次は貴女の番ね」
 彼女の静かな声が告げる。
「亜理紗ちゃん、あなたは間違った」
 その視線を真正面から受け止め言い放った私の言葉を、だが彼女は鼻で笑った。
「今更何を? 言われなくても、そんな事はこの私が一番良く分かっているわ。ええ、私は間違えた。でもそれは貴女も同じこと」
「なんですって?」
「分からないの? 本当に頭の悪い子ね。今こうして私の前にいる、これこそが貴女が間違え続けた結果でしょう?」
「くっ……」
 そうだ、私も彼女と何も変わらない。ずっとずっと間違え続けている。
「みんな行ってしまったわ。残っているのは私と貴女の二人だけ。どうするの? 貴女も行ってしまうのかしら。それとも……」
 私は、床に横たわる仲間達を見た。その信じられないほど穏やかな表情に、涙が零れそうになる。
 彼女の言う通り、みんなのこの姿こそが私の間違いの証。
「さあ選びなさい、鈴音! 貴女の運命を!」
 私はその言葉に従うように、唇を噛み締め、右腕を振り上げた。
 繰り返される後悔も、果てしない過ちの連鎖も、もうお終い。この一撃に全てを掛ける!
「亜理紗ちゃんっ!」 バシッ!
「ふ……」
 彼女の唇がかすかに緩む。
 私は彼女に向けて放った自分の手の先を見つめ、驚愕に打ち震えた。
「あっ……!」
「ふふ…ふ……」
「ああんっ、またババ引いちゃったあ!」
「ふ……ふああーんんっ」
 涙声で叫ぶ私を前に、彼女は大きな欠伸を漏らした。
「あー、眠くなってきちゃった。ねえ鈴音ぇ、もう終わりにしましょうよお。みんな飽きて寝ちゃったよー?」
 目を擦りながら、雑魚寝用に布団を敷き詰めた寝床を指さす。
「だーめ、最後までちゃんとやるの。久しぶりのお泊り会なんだもん、寝ちゃうなんてもったいないよ。はい、亜理紗ちゃんの番」
「ええー、もうめんどいー。私達って才能ないんだよー」
「いいから、早く早く」
「んもおー。んっ、と。ほらあ、またババだあー……」

902:相模の国の人
18/06/13 22:44:18.54 1wWTIKjA.net
これを読んで笑いましょう!

闘大に入学して二ヶ月が経った。
 キャンパスライフにも慣れて来て、精神的余裕も生まれるようになった。
 そんなオレは放課後に決まって大学の生協で買い物をする。
 朝八時からお昼を挟んで午後五時まで勉学とトレーニングで身体がクタクタになってしまう。
 生協で菓子パンを買って頬張るのが楽しみである。
 日によって食べるパンは違うが、オレは


903:ピーナッツパンが好きだ。  サッカリンやチクロ、ズルチンじゃなく本物の砂糖や小麦粉、マーガリンを使った本格的なパン。  今までロクなものを食べてこなかったオレにとっては最高の贅沢だ。  生協の外には掲示板があり、利用者カードが幾枚も掲示されている。  カードには要望と生協職員の返信コメントが書かれている。  ふと見ると、オレの要望と返信コメントがあるではないか!  (トレーニングが激烈でパンツが破れるので、生協でも赤いパンツを売ってください!)  (ご要望ありがとうございます! 激烈なトレーニング、このような過酷な試練を積み重なることで、 ファンを熱狂させる真剣勝負ができるのですね! さて、パンツですがKUNNI 天引きブリーフ やわらか肌着 綿100% 抗菌防臭加工 前あき 2枚組が6月15日に入荷しますので是非 お買い求めください! 担当 白川)  オレは首をうなだれてしまった。  



904:この名無しがすごい!
18/06/13 22:58:11.84 zZI1k4SI.net
ていうかここってどこのナニスレなん
全然わからんのやけど

905:ぷぅぎゃああああああ
18/06/13 22:59:56.78 op/lnrQh.net
第四十六回ワイスレ杯参加作品
>>808
>>810
>>822
>>832
>>859
只今、十一作品!(`・ω・´)

906:この名無しがすごい!
18/06/13 23:02:15.61 rq6Tq6oV.net
>>861
ただいま「ワイスレ杯」というコンペを開催中
土曜日締切で日曜日の結果発表までは通常と異なる進行でやっております

907:ぷぅぎゃああああああ
18/06/13 23:06:06.81 op/lnrQh.net
第四十六回ワイスレ杯のルール!
名無しの書き込みを必須とする!(名乗った場合は通常の評価に移行する!)
設定を活かした内容で一レスに収める!(目安は二千文字程度、六十行以内!) 一人による複数投稿も可!
通常の評価と区別する為に名前欄、もしくは本文に『第四十六回ワイスレ杯参加作品』と明記する!
ワイが参加作品と書き込む前に作者が作品を修正する行為は認める!
今回の設定!
設定は無し! ジャンル不問、一レスで完結する作品を募集する!
今回はいつものワイスレ杯ではない! 確実に一人、プロが混ざっている、たぶん!
このまま独走を許すのか! アマの底力を見せて頂点に立つのか!
己の強い意志と作品に賭ける情熱が勝敗を決める!
応募期間!
今から土曜日の日付が変わるまで! 上位の発表は投稿数に合わせて考える! 通常は全体の三割前後!
締め切った当日の夕方に全作の寸評をスレッドにて公開! 同日の午後八時頃に順位の発表を行う!
一レスで完結する物語を募集中!(`・ω・´)

908:この名無しがすごい!
18/06/13 23:09:55.92 83zWe/By.net
お題のないお題って、逆に悩むな。
どんなジャンルでもいいし、とにかくなんでもいい。
今回は自由なんだーって、世界の中心で叫びながら皆さん書きましょう。
では。

909:この名無しがすごい!
18/06/14 05:06:43.70 vuzUJgA/.net
終わりなき謝罪を求める中韓、いや、中島が大東亜戦争を語るな

910:ぷぅぎゃああああああ
18/06/14 07:11:07.90 ecvh2qxJ.net
おはよう、諸君!
不毛な言い合いでレスの消費が早い!
個人がする作品の評価は個人の自由!
読み落としや誤読は能力の問題として諦めよう!
評価に対して評価をすれば、頭が沸騰して罵倒に変わる!
ワイスレ杯に水を差す行動は荒らしと他者から判断される!
気を


911:付けて行動して欲しい! ワイスレ杯の作品投稿は土曜日まで!(`・ω・´)ノシ よろしく!



912:第四十六回ワイスレ杯参加作品
18/06/14 07:12:50.22 xz6SgMt7.net
オフィスの床を蹴る。警護係に接近。顔面を鷲掴みにし、後頭部を床に叩きつけた。
「悪いな」死体になったそいつに呟いてから、デスクの奥に縮こまる代議士に視線を向ける。
「あんたか? あのガキを殺したのは」
奴は蛙みたいな顔面を震わせながら、首を横に振った。「違うんだ」
上ずった声色に納得。確かに違う。こいつはただの買春客だ。
「知ってるよ。あんたは色々ばれたくなくて殺し屋を雇った。それだけだ」言いながら部屋の隅の消火器を拾い上げ、ロックを解除。
奴に歩み寄ると、恐怖しかねえ瞳が俺を見上げてきた。蛇に睨まれた蛙。
俺は奴の口にホースをねじ込み、無言でレバーを強く握る。噴射音。
蛙野郎は白目を剥く。腕をつかんでくるが構わねえ。奴が窒息死するまで、ノズルを握る手に力を込め続けた。
オフィスを出る。月明かりの下、健のアパートに向かう道すがら、ガキのスマホ(遺品)の電源を入れた。電話帳を呼び出す。
さっき殺した代議士の情報を削除。
軽くなるメモリに、あのガキも浮かばれやすくなるのかな、なんて思ったりした。
健のアパートに到着。呼び鈴を押す。ドアの向こうから足音。扉が開き、ジャージ姿の優男が抱きついてきた。
男にしては赤い唇から柑橘系の香りがふわっと薫る。奴は同じ匂いのする口で俺の唇をふさいできた。積極的だな。職場で嫌な事でもあったのか。
刑事も大変だなと思いつつ乱暴に押し倒す。服をひんむいて、俺も脱ぐ。そのままフロアマットの上で健の硬いケツに挿れる。正常位だ。
玄関でやった後、こいつは必ず靴とフロアマットの位置を整える。
微笑みってのを絶やさない優男の癖にこういう時の目は真剣だ。ちなみにフロアマットの模様はこんな感じだ。
石蝉砂蝶石蝶石蝶砂砂砂蝉石砂
砂蟻蝶砂石蟻砂蝶砂石砂蝶砂石
石蝶石蟻砂蝉砂蝉蟻石砂蟻蝉砂
石と砂の上に蝉と蝶と蟻が並んでいる。一度、何でそんなに真剣な顔すんのか尋いてみたら、僕自身だからと答えが返ってきた。意味分かんねえ。お前は石でも虫でもなくて
刑事だろ、と思う。もちろん俺の恋人でもある。が、まずは俺たちは仲間だ。共通の犯人を追っている。
3ヶ月前、健は妹を殺された。容疑者は俺だった。
冤罪ってやつだ。俺は殺し屋として生き抜くべく、かなり慎重に生きてきたんだがな。下手をこいちまった。依頼を受けて出向いた先の倉庫には裸の死体があった。
首が血塗れでよお。ほんのりと温かかったぜ。ガキの細い腕の先はスマホを握っていた。遠くでパトカーのサイレンが響いて、はめられたって分かって舌打ちした。
その後色々あって、俺と健は恋人になった。ガキはこいつの腹違いの妹で、援助交際をやっていた。手がかりになるかと死体から拝借したスマホの中には客の情報がずらり。
どれも大物だ。買春の発覚を恐れた奴らはスマホの所持者である俺を恐れ、殺し屋を差し向ける。
もちろん返り討ちだ。依頼�


913:蛯燻n末。 同時並行でガキを殺した犯人を捜しているが、そのうち見つかるだろう。犯人は元客の中にいるはずだからな。 フロアマットを整える健に俺は訊く。「捜査はどうだ」「手詰まりだよ。ネットも酷い。今日も妹の悪口ばかりさ。しかも、増えてるんだ。情報」 俺は眉をひそめた。ネットは被害者を責める。ガキが売春してた。どこそこのホテルから出てきたのを見た。あることない事無責任に書く。それだけならいい。 「今日はゴムのメーカーまで書かれてたよ。しかも当たってる。これは犯人しか知らない情報だ」「畜生が」奥歯を噛む。ガキを殺してネットに拡散。愉快犯め。 「馬鹿っぽいけどね。情報が拡散され続けて、捜査は難航」健は立ち上がり居間に向かった。 その背を眺めて何となくフロアマットに視線を戻す。 ……ふと気づいてしまった。虫たちは並んでKILLという文字列を作っている。虫がいる所は砂利がない。 拡散され続ける雑多な情報の中で、唯一回ってないのは、健の事だ。俺の心臓ははねた。一度思いつけば疑惑しかねえ。しかもKILLだ。 売春する妹を殺す。殺し屋の俺に罪をかぶせる。元客を俺に殺させる。……俺と恋人になったのもカモフラージュってやつか。 ガキの個人情報、名誉は関係ねえのか。ああ、死んじまってるもんな。お前が執着してたのは生きてた頃の妹ってことか。 すげえ執着だな。売春が許せなくて殺しちまうとかよお。どんだけ歪んだ愛情なんだよ。だが、くそ。俺は……。 「なあ、健」奴の背に声をかける。 「ん?」「俺の事、好きか?」 「うん。好きだよ。じゃないと、男になんか抱かれたくない」 微笑む奴の顔は幸せな女みたいで、俺は頭のどこかが痺れた。そして、こいつの言葉が本当ならいいのに、と女々しく思ったりした。



914:ぷぅぎゃああああああ
18/06/14 07:14:48.56 ecvh2qxJ.net
第四十六回ワイスレ杯参加作品
>>808
>>810
>>822
>>832
>>859
>>868
只今、十二作品!(`・ω・´)

915:この名無しがすごい!
18/06/14 08:11:22.09 ovp+Gx6G.net
後半戦ですね。
本気出すぞw

916:ワイスレ杯参加作品
18/06/14 09:13:23.84 vuzUJgA/.net
 欲深い、例えば猟奇的な殺人を犯してしまう「あんなことをするなんて人とは思えない」と形容されるような人間の中にこそ正常があり、誠実な
礼儀正しいややもすれば「いい人ではあるのだが或る意味では少し物足りないくらい真面目な人」と却って火遊びをすすめられるような
人間の中にこそ異常が潜んでいるという相剋を決して忘れてはいけない。そもそも、正常と異常の境界は甚だ曖昧模糊として両者は容易に置換や
代替可能なのである。何が正常であり何が異常であるか、私たちの多くが平生から、それを常識や習慣や巨視的にはパラダイムから
自明視してほとんど恣意的に固定化してしまっているだけである。
 彼女を部屋に招いた。快く応じてくれた。むしろ自分から誘いたいのを臆していたのがきっかけを私の方からさりげなく与えられて喜びを隠せない
ようにさえ見えた。部屋まであと二百メートルもない道を並んで歩く、彼女の弾んだ足取り、火照っている顔、上ずり気味の声の調子、
私の腕にしっかり絡められた彼女の両手、そして何より爛々と目は口ほどに物を言う。愛していると言っている。私も彼女を愛している。
 弓矢で的を射抜くためには的を狙わないことだ。欲しがろうとして露骨に手を伸ばせば対象は遠ざかっていく。対象か


917:ら一度は遠ざかることで逆に 対象の方から進んで近づいて来る、その微妙な好機を逸することなく如才なくキャッチするのである。つまり、的を射抜くとは的と全き一つになることである。 彼女は社内でも随一の、それどころか都心の繁華街をどれだけ歩いても彼女ほどの美貌には滅多にお目にかかれないだろう。故に男たちはすぐ 露骨に手を伸ばす、当然、対象は遠ざかっていく。  可能な限り完璧な、手抜かりない状況の演出が必要なのである。至って自然な偶然の出会いや会話のきっかけを装い、時には恬然とこちらから 一歩身を引くこともあり、それでも孤独な一面や弱さがあるのを婉曲に巧みに織り込み、相手の琴線に触れるか否かの機微を探ることも細心の注意を 払って欠かさず、しかし飽くまで会話の流れは常に自分より相手の要望を優先し、親身になって話を聞き、要するに見返りを求めない態度、 それは無償の愛である。  しかし、本当に純粋な意味で報酬を求めない無償の愛というのは存在しない。「相手に喜んでもらいたい」と求めている時点で同時に或る種の見返りを 求めている。強姦というのは犯す側から犯される側へ振るわれる一方的な暴力である。犯す側に喜びはあっても、犯される側に否応なしに突きつけられる のは恐怖である。しかし、他方、暴力を振るわれる、支配される喜びというのもあり得る。話が前後するが、厳密には痴漢というのは必ずしも犯罪とはいえない。 電車内で女性の尻を触る、すると取り押さえられる、警察に通報される、署に連行される。しかし、結婚した夫婦あるいは恋人同士なら、 男は女を裸にする。つまり、その行為が誰によって行われたかの合意の有無が罪の分かれ目になっている。殺人というのは誰が誰に行っても犯罪である。 痴漢が女性の尻に触れて犯罪であっても、その女性が夫から、恋人から裸にされることは犯罪ではない。  彼女は私から支配されることを間違いなく望んでいる。支配することによって喜びを感じる私の欲望と、支配されることによって喜びを感じる彼女の欲望が 全き一つになった時、それは無償の愛の特殊な、一時的な結晶である。これから、部屋で私は彼女を抱く。裸にする、抱き合う、隆起した肉の陽物で 彼女の体を激しい動きで貫く、愛液が彼女の奥底を遍く満たす……。しかし、それだけでは私の欲望は満足されないだろう。私は彼女を愛していた、 オルガスムスの我慢を重ねて来た、純粋な無償の愛ではない、それは最大限の見返りを求めるための、一度は遠ざかっただけの無償の愛である。  私の鞄には数本のナイフが携帯されている。恐らく、私は彼女を殺すだろう。性的絶頂に達した時、さらなる高みを求めて私は彼女を殺害する。 セックスというのは殺人によほど似ている。生と死が懇ろに手に手を取り合い戯れる瞬間であり、だからこそセックスは生殖行為なのである。  永遠の愛というのは存在しない。人は頂点へ上り詰めた後は下っていくだけである。そして、人をその頂点へ永遠にとどまらせることができるのはただ一つ、 死だけである。私と彼女が互いに喜びの頂点に達した時に、私が彼女を殺すことに、彼女が私に殺されることに、さらなる無上の喜びを感じるならば、 それは罪に相当するだろうか、いや、それ以上の神聖な罪が他に何か相当し得るだろうか。  部屋まであと百メートル。彼女は私を見て優しく微笑んでいる。私はこの彼女の微笑を最も絶頂に達した無上の喜びの、なまめかしい姿態の中に 永遠に結晶させたいと思う。



918:ぷぅぎゃああああああ
18/06/14 09:14:48.13 ecvh2qxJ.net
第四十六回ワイスレ杯参加作品
>>808
>>810
>>822
>>832
>>859
>>868
>>871
只今、十三作品!(`・ω・´)

919:この名無しがすごい!
18/06/14 10:07:53.42 FxxaX1bC.net
みなさんすごい上手ですね。仕事中なのに思わず見入ってしまいました。短く綺麗にまとめられるのは才能でしょうね。自分にはとてもできそうにありません。
お忙しいとは思いますがワイ杯が終わったらまた連載のおかしな部分を指摘してもらいたいです。今のところ全員プロかな?と思っています。
頑張ってください。

920:この名無しがすごい!
18/06/14 10:18:40.99 WdXp70mt.net
長く書ける方が才能ですよ。
短く纏めるなんて何の意味もありません。
「連載のおかしな部分を指摘してもらいたい」
こんなことよりも話自体のクオリティを上げることの方が先決ではないでしょうか?
俺と妹ともう一人だけでは話がマンネリ化しています。
男は次々と新しい女が出て来ないと飽きてしまいます。

921:この名無しがすごい!
18/06/14 10:24:35.17 WdXp70mt.net
> 今のところ全員プロかな?と思っています。
まあ、本気でそう思っているのなら、貴方自身も才能がないってことですね。
ベンチャラなら、誰のためにもならないから止めた方が良い。
苦い薬程、相手のためです。

922:この名無しがすごい!
18/06/14 10:27:17.71 FxxaX1bC.net
お返事ありがとうございます。俺と妹さんの作者じゃないです(^^)あの方は自分よりずっと上手です。某作家さんが短編で練習して長編を書くと言っていたので、二次から入って初が長編だったので短編書けません。尊敬しています。でも参加するかもです。

923:ぷぅぎゃああああああ
18/06/14 10:37:26.84 ecvh2qxJ.net
今日の要注意人物
ID:WdXp70mt
触らない方がよい!(`・ω・´)

924:この名無しがすごい!
18/06/14 10:38:24.73 WdXp70mt.net
短編なんて書ける必要はない、書けても意味はない。
それでプロになれた人なんて数える程しかいないんだから。
> 某作家さんが短編で練習して長編を書くと言っていたので、
へえ、物好きな人もいるもんですね。
スティーブン・キング
「構想を練ることと、作品の流れを自然に任せることはとうてい両立しない」
「構想は優れた作家にとって無用の長物であり、無能な作家が真っ先に頼る常套手段である。
構想に寄りかかった作品は、いかにも不自然で重ったるい」
「作品は自律的に成長するというのが私の基本的な考えである。」

世界的な某作家さんは、こうおっしゃられています。
私もこの考えに禿同です。

925:始祖ワイ
18/06/14 12:26:40.09 xsDLu+JQ.net
>>878
キングは正解!
プロットプロットというのは、まさに無能な作家であり、ド素人が真っ先に頼る常套手段である! 短編が書ければ長編は書ける! そして、短編でまともな文章力を披露できなければ、長編を書いてもただのゴミである!
あえて言おう! 文章力のない者は、頭が悪い! いやそれは言い過ぎか! 頭が弱い!
そしてなぜかプロットを用意するとまともな長編が書けると勝手に思い込んでいる! あえて言おう、ゴミはゴミであると!
まず、短編掌編のたぐいでまともな文章が書けなければ、そもそも小説を書く才能に恵まれていない! ゆえに早々に諦めるがよい! 残酷なようだが、これは真理であり、真実である!
小説を書く才能に恵まれていなくても、面白話を発想する才能はあるかもしれないので、脚本家やゲームのシナリオライター、漫画の原案者もしくはアドバイザー、または漫才師、ユーチューバーなど、そっちの方向を目指すがよい!
キングが構想(プロット)を否定しても、おおまかな方向性、アイディアは、キングをはじめ有能な作家の頭の中にはちゃんとある! 全く何もなく書いているのではない!
そしてこういった創作方法は特別なことではなく、有能な作家なら当たり前の話である!
逆に最初に細かなプロットをつくってしまうと、天才肌の人間だとそこで、満足してしまう! 自分の中で、


926:もう出来た、と勘違いしてしまい、書くのが億劫になる! 天才が飽きっぽいというのはそういうこと! もうすでに出来たことは、やりたくない! よくよく覚えておくがよい! プロットは有能な作家のやる気をくじく! まさに有能な作家を死に至らしめる! それが構想(プロット)である! だからこそ、キングは否定し、警鐘を鳴らしている!(天才の考えは天才しかわからない!) それに気づかず、人それぞれやり方はあるよね、とかいうバカは、憐れである! とっとと目を覚ますがよい! たとえば連載をしている人気漫画家を見るがよい! 彼らはその週のネームを切ることだけに全身全霊を傾ける! そして作品の流れを自然に任せている! 自分でもどう展開するかわからない物語の中に身をおいているからこそ、新たな発想も生まれ、そこに楽しみを見いだすのである! 自分の人生のすべての時間を捧げるほど熱中できるのである! まずは掌編! そこでおのれの筆力を、文章表現力を、皆に見せつけるがよい! それができぬ者は、あえて言おう、才能がない! 立ち去るがよい! さらなる精進を期待する!



927:ぷぅぎゃああああああ
18/06/14 12:39:06.36 ecvh2qxJ.net
今日は午後から肉体鍛錬の為、登山に出掛ける!
電波の関係で帰宅後にワイスレ杯参加作品の認定となる!
よろしく!(`・ω・´)

928:この名無しがすごい!
18/06/14 13:04:50.09 WdXp70mt.net
ワナビの作家レベルを向上させるスレ1
スレリンク(bun板)
ワナビの作家レベルを判定し、独自のアドバイスをするスレです。
判定およびアドバイスをご希望の方は自作の提示をどうぞ。
※作品の提示はリンクで、投稿すると著作権が5chに譲渡されてしまいますので。
A…プロ級 (何か突き抜けた物がある)
B…ネット作家級 (そこそこ読ませる)
C…ワナビ標準 (自己満足の領域)
D…ワナビ下位 (小説と呼ぶには苦しい)
E…意味不明
Aはまずいないので、Bで実質的な合格です。
ちなみにA-Bのような表記はAとBの中間レベルを表します。

929:この名無しがすごい!
18/06/14 13:08:13.65 WdXp70mt.net
>>879
> 短編が書ければ長編は書ける!
んな訳ねーだろ

930:始祖ワイ
18/06/14 14:09:43.38 xsDLu+JQ.net
>>882
訳ある! というか皆が皆、短編が書けるわけではない! 短編が書けると勘違いしているだけである! キミもそうだろう! ちがうか!
また、判定不能の、アルジャーノンやポチも然り! まさにああいったものを書いても長編が書けるかどうかわからない! まずはきちんとしたものを書いて実力を見せるがよい!
他人に認めてもらいたいが、実力を測られるのは、恥ずかしい! そんな乙女心はもう飽き飽き!
さらなる精進を期待する!

931:この名無しがすごい!
18/06/14 14:18:15.06 WdXp70mt.net
一次通過レベルの実力測ってどーすんだよ
自分の匙加減一つで
「合格でーす、不合格でーす」アホでもできる
で、プロっぽいのは全員フリーパスの権威主義にも呆れる

932:この名無しがすごい!
18/06/14 14:20:40.06 WdXp70mt.net
>>883
> まずはきちんとしたものを書いて実力を見せるがよい!
じゃあまずお前が自作を晒せよ
本家ワイ先生はちゃんと晒しておられるぞ。

933:この名無しがすごい!
18/06/14 14:22:53.11 WdXp70mt.net
>>883
> 判定不能の、アルジャーノンやポチも然り! 
判定不能で逃げるなや
講師気取るなら、ちゃんと黒白ハッキリつけろ

934:第四十六回ワイスレ杯参加作品
18/06/14 15:02:54.60 ezKtFOKC.net
 神姫プロジェクトRは神ゲー
 何のことはない。ただのスマホゲーである。
 なんかこう、何のために敵対するのか解らない敵が出てくる。
 それをやっつける。丁寧なチュートリアルがあり、バーストという必殺技がある。
 しばらくプレイすると、キャラクターに月曜日から順番に名前を拝借したらしい火や水の属
性が存在�


935:、最高だ……。  大金持ちになって、本当にこういうことができたら、もっと素晴らしいな。  高校生、歳を取っていて大学生ぐらいの女の子が一番好きだ。  みんなみんなを孕ませて、俺の子を産ませる。産ませるぞ。  よし、頑張ろう。



936:この名無しがすごい!
18/06/14 15:03:09.38 ezKtFOKC.net
傑作だな。

937:始祖ワイ
18/06/14 15:15:03.35 xsDLu+JQ.net
>>884-885
キミに知恵を授けよう! 一次通過できるのはわずか1~2割! 多くて3割くらいか! 現実的にこれがどれほどの倍率で難関かキミには理解できないのか!
しかしこれは、個人的な匙加減などではなく、当たり前の基準で判定できるレベルである! なぜなら内容を詳しく吟味するではなく、小説における当たり前の文章表現力を見ているからである!
が、キミにはそれができない! なぜそれがわかるか! 一次通過レベルを容易と判断し、その判定は個人の匙加減でおこなわれていると思い込んでいるからである!
ゆえに、キミに一次通過レベルの作品を読ませても、豚に真珠! いや、むしろ憎悪を肥大化させる燃料を与えるだけである!
まずキミは自分が全く読めない下等生物であることを知れ! 無駄なあがきをやめ、そこでおとなしく横になれ! せめてもの情けに苦痛なく転がしてやる!
この無能がッ!
さらなる精進を期待する!

938:この名無しがすごい!
18/06/14 15:31:25.24 WdXp70mt.net
> しかしこれは、個人的な匙加減などではなく、当たり前の基準で判定できるレベルである!
> なぜなら内容を詳しく吟味するではなく、小説における当たり前の文章表現力を見ているからである!

この中に同じ作者の物が3作品あるが、その評価に著しい差があるのは何故か?

939:第四十六回ワイスレ杯参加作品
18/06/14 15:36:16.26 YjGl/itY.net
 ネクタイを緩めて第一ボタンを外すと、私は鞄を抱えて張ちきれそうな電車のわずかなスペースに身体を押し込んだ。
中途半端な開け閉めを二、三度繰り返したあと、ようやくドアが閉まり、車体を重そうに震わせながら満員電車がゴトゴトと動き出す。
目の前の汗ばんだサラリーマンのうなじを避けながら、いつものように「氏」を探し、その視線を捉えて軽く黙礼する。
今朝の「氏」は、短いチュールスカートを穿いた若い女の後ろに見え隠れしている。「氏」は痴漢であり、私もそうだ。
その洗練された身なりから、私は密かに彼を「氏」と呼んでいるが、言葉を交わしたことがないので「氏」が私をどう呼んでいるかは知らない。
 私の視線に気づいたチュールスカートの女が、こちらを見た。その目が、なぜ助けないのかと告発するように訴える。
整髪料と柔軟剤と香水が充満したうんざりするような六月の通勤快速で、その輝くような切なさが私を刺激する。
 さっそく私はひとりの制服の少女に対してポジションを取った。女から離れた氏が「おやおや」というように軽く眉を上げる。
高校生に見えたが、ひょっとしたら中学生かも知れない。いずれにせよ、いつも私が選ぶタイプよりだいぶ若い。
自分の腕がどこにあるのかもわからないほどの混雑が、いつになく私をアグレッシブにしたのだ。
 それにしても、と制服の短いスカートを前に考える。このスカートという布切れは防御力などゼロに等しいのに、攻撃力ときたらまるで計り知れない。
おまけに、五センチ短くなるごとに攻撃力三割アップという代物だ。
しかし大切なことは、その長さに惑わされることなく、それを装備した女の本質を見抜くことである。
この観察を疎かにして、ただ欲望のままに手を伸ばしてしまうと、身動きの取れない電車内ではまさに命取り。
冤罪と開き直れるならまだしも、そうはいかなかった場合を想像するといかにも恐ろしい。
自らを守るには、四苦八苦と仏教が教えるように、苦こそが生の有様と理解し、諦めて時が過ぎるのをただひたすらに待つという安らかな心を持った、そういう本質を持った女を見抜く目が必要なのである。
 私はしばし黙想したのち、無用な雑念を振り払い、スカートの下から太もも割って核心へと手を這わせる。
少女の身体が、蒸し暑い車内で一瞬にして凍りつく。しかし、私の指が進むほどに再び熱を帯びてくるのがわかる。
少女は恥ずかしげに目を伏せ、ときおり救いを求めるように顔を上げて周囲に視線をさまよわせる。氏のお好みの表情だ。
案の定、氏が私の方を見やって満足げに微笑む。
 焦ることなく、私は仕事を進める。私の見たとおり、少女は私の侵入を全身で拒みながらも、それが電車通学には避けて通ることのできない通過儀礼であることを受け入れようとしている。
今や私の指に、奥へと通じるその道を開けようとしているのだ。
これこそ目指されたディスティネーション。「死と乙女」の物悲しくも甘い旋律が、私の脳裏を満たす。
 昂ぶる指が核心に達しようとしたそのとき、不意に、少女の身体から力が抜け、まるで実体のない人形のように頭がガクンと垂れた。
同時に、右腕が溶けたアイスクリームのようにどさっと制服から抜け落ち、足元で小さな水たまりとなる。
次いで、あとを追うように左腕がどさっと落ちて、右腕と混ざりあう。
上気した頬が熱したバターのように崩れると、あれよあれよという間に少女は溶けて、流れ落ちてしまった。
床にできた水たまりは、靴底にべたつくコーヒーと混ざって不潔な黒い染みとなり、少女が立っていた空間は何事もなかったかのように他の乗客によって埋められた。
すがりつくように私の腕に引っかかっていた少女の名残りは、押し合う乗客に揉まれながらしばらく所在なさげに漂っていたが、やがて人混みに紛れて見えなくなった。
唖然として氏に視線を向けると、彼は穏やかな笑みを浮かべて「少女とはいつの時もそうしたものだ」というように、静かに、そして深く私に頷いてみせた。

940:この名無しがすごい!
18/06/14 15:39:06.59 WdXp70mt.net
> 一次通過レベルを容易と判断し、その判定は個人の匙加減でおこなわれていると思い込んでいるからである!
実際の文学賞がそうだと言っているのではない
貴方の判定に信用力がないと言っているのだ
> まずはきちんとしたものを書いて実力を見せるがよい!
そういうなら、まず貴方が実作でその実力を示されよ

941:始祖ワイ
18/06/14 15:42:51.11 xsDLu+JQ.net
>>890
作者が誰であるか、また、内容などで、判断していない、ということである!
文章表現力のみ! それがうまくできているかどうか! おわかりであろうか! つまり、ワイの指摘によって、その者は眠っていた才能を開花させることができるのである!
さらなる精進を期待する!

942:この名無しがすごい!
18/06/14 15:43:31.01 ezKtFOKC.net
 ここは神の国。神の国には神様がいる。
 それも一人ではなく、沢山いる。神様は一人しかいないという一神教の考え方は誤りである。
 考えてもみろ。これだけ沢山の国があって、神様が一人しかいなければ神様の取り合いにな
ってしまう。
「ああ、なんでこんなに、この世の中というのは退屈なのかね、チミ」
「お言葉ですがその言葉、もうほぼ無限に近い回数聴いていて聞き飽きております」
「その無限というのは悪無限か? それとも正しい無限かね?」
「悪無限というのはヘーゲルという哲学者として名前の通った実はキチガイが生んだ言葉です。
正しい無限などという言葉はありません」
「ほう、そうかね。とにかく、私のような馬鹿者でも、有限と無限の間には、大きな隔たりが
あることは解るよ。それこそ、無限にね」
「そうですか。今日もそれと言った事件は……む」
 地球上のありとあらゆる事


943:物に対する無限の即時的覚知能力により、神様Bはその出来事が 起きたのと全く同時にそれを知った。厳密に言えば限りなく短い一瞬間、いやその言葉でも適 切ではないが、それだけの時間差はあったが。 「神様、このような作文を書いた天才児がいます。今書き終えようとしているところのようで す」  神様には名前はない。みんな「神様」である。 「ほう、どんな作文かね」 「これをご覧下さい」  知る必要のない情報を得て、混乱することがないよう、知るべき情報を選り分けるのは、神 様Bの下に存在する神様の官僚組織の仕事である。全ての仕事は人間の知覚する最も短い時間 よりももっとうんと短い時間で行われれる。 「どうして戦争が起きるのか」そのテーマで、幼稚園児が作文を書いたのだ。  私の考える、争いをなくす方法、それは宗教をなくすことです。  最近、おと武という障害者が、不倫をしていることがわかりました。  あのような両手両足のない人、私は凄く可哀想だと思います。自分ならこの世の中に絶望し てしまうと思います。全ての人が憎くてたまらなくなるかもしれません。人間のできた人だと 思います。彼が不倫をしたことと、彼の人間性は、また別の話です。  ですが私は思います。なぜあのような、だるまのような人が、不倫できたのか。  恋人同士の行う行為をする時に、彼は受身にならざるを得ません。それどこか、誰かに刃物 で襲われても、抵抗できません。それなのに、彼がなぜ生きていけるのでしょうか。  それは、周囲の人の助けがあるからです。もっと言えば、カネの力です。  私達はまず、障害者に対しての嫌悪感をはっきり口に出せる社会を作ることが必要です。も し自分の手足がなくなったら……そう思うのは当然です。だから、嫌悪感があるのも当然です。  ではそのために何をすればいいのか。それは、宗教的な考えを捨てればよいのです。  全ての人が平等というのは、嘘です。賢くものの考えられる人が、多く発言権を持っている のです。本当の平等の為には、まず宗教という欺瞞を捨てる必要があるのです。  無宗教は、信仰のある人には、とてつもない罪悪なのでしょう。つまり、何もないまっさら な人の考えをも、悪い考えだと決め付けるのが、宗教的な考えなのです。そうなっていない宗 教は、仏教ぐらいのものだと思います。  話は変わりますが、この世界の神様は、アメリカです。アメリカが自分の思い通りにこの世 界を作り変えようとしているから、この世界は平和なのです。  しかし、権力は腐敗します。だから、定期的に、秩序を守る立場を入れ替えて、日本にした り、フランスにしたり、はたまたアフリカにしたり、する必要があると思います。  その時、キリスト教は必ず邪魔になります。破壊と創造、それがこの世界のあるべき姿なの です。小規模な戦争について論じることなど、意味がないと私は思います。 「ほう……」  暫し髭をなでた後、神様Aは言った。 「私も実は、人間には宗教などいらないと思っていたよ。この子供を神の遣いにしよう。奇蹟 の力を色々与えて、この世界から宗教というものをなくす原動力にしよう」 「御意」  こうして二十年後、この世界から全ての宗教が消えた。



944:この名無しがすごい!
18/06/14 15:43:46.86 ezKtFOKC.net
>>894
「神の遣い」です。

945:始祖ワイ
18/06/14 15:45:23.65 xsDLu+JQ.net
>>892
信用が築けないのであれば、何を提示しても無駄であろう! わかりきったことである!
去る者は追


946:わず来る者は拒まず! キミはおのれの信じる道をゆけばよい! が、その先にあるものは闇である! それを肝に銘じるがよい! さらなる精進を期待する!



947:この名無しがすごい!
18/06/14 15:48:46.41 WdXp70mt.net
本ワイよりヘタレじゃねーか
使えねーなー

948:この名無しがすごい!
18/06/14 15:50:19.38 WdXp70mt.net
>>896
まずはきちんとしたものを書いて実力を見せるがよい!
他人に認めてもらいたいが、実力を測られるのは、恥ずかしい! そんな乙女心はもう飽き飽き!

949:ぷぅぎゃああああああ
18/06/14 15:53:01.35 ecvh2qxJ.net
第四十六回ワイスレ杯参加作品
>>872
>>887
>>891
>>894 ←タイトルが神の遣いで参加作品?
只今、十六作品?(`・ω・´)

950:第四十六回ワイスレ杯参加作品
18/06/14 15:54:29.32 ezKtFOKC.net
 ここは神の国。神の国には神様がいる。
 それも一人ではなく、沢山いる。神様は一人しかいないという一神教の考え方は誤りである。
 考えてもみろ。これだけ沢山の国があって、神様が一人しかいなければ神様の取り合いにな
ってしまう。
「ああ、なんでこんなに、この世の中というのは退屈なのかね、チミ」
「お言葉ですがその言葉、もうほぼ無限に近い回数聴いていて聞き飽きております」
「その無限というのは悪無限か? それとも正しい無限かね?」
「悪無限というのはヘーゲルという哲学者として名前の通った実はキチガイが生んだ言葉です。
正しい無限などという言葉はありません」
「ほう、そうかね。とにかく、私のような馬鹿者でも、有限と無限の間には、大きな隔たりが
あることは解るよ。それこそ、無限にね」
「そうですか。今日もそれと言った事件は……む」
 地球上のありとあらゆる事物に対する無限の即時的覚知能力により、神様Bはその出来事が
起きたのと全く同時にそれを知った。厳密に言えば限りなく短い一瞬間、いやその言葉でも適
切ではないが、それだけの時間差はあったが。
「神様、このような作文を書いた天才児がいます。今書き終えようとしているところのようで
す」
 神様には名前はない。みんな「神様」である。
「ほう、どんな作文かね」
「これをご覧下さい」
 知る必要のない情報を得て、混乱することがないよう、知るべき情報を選り分けるのは、神
様Bの下に存在する神様の官僚組織の仕事である。全ての仕事は人間の知覚する最も短い時間
よりももっとうんと短い時間で行われれる。
「どうして戦争が起きるのか」そのテーマで、幼稚園児が作文を書いたのだ。
 私の考える、争いをなくす方法、それは宗教をなくすことです。
 最近、おと武という障害者が、不倫をしていることがわかりました。
 あのような両手両足のない人、私は凄く可哀想だと思います。自分ならこの世の中に絶望し
てしまうと思います。全ての人が憎くてたまらなくなるかもしれません。人間のできた人だと
思います。彼が不倫をしたことと、彼の人間性は、また別の話です。
 ですが私は思います。なぜあのような、だるまのような人が、不倫できたのか。
 恋人同士の行う行為をする時に、彼は受身にならざるを得ません。それどこか、誰かに刃物
で襲われても、抵抗できません。それなのに、彼がなぜ生きていけるのでしょうか。
 それは、周囲の人の助けがあるからです。もっと言えば、カネの力です。
 私達はまず、障害者に対しての嫌悪感をはっきり口に出せる社会を作ることが必要です。も
し自分の手足がなくなったら……そう思うのは当然です。だから、嫌悪感があるのも当然です。
 ではそのために何をすればいいのか。それは、宗教的な考えを捨てればよいのです。
 全ての人が平等というのは、嘘です。賢くものの考えられる人が、多く発言権を持っている
のです。本当の平等の為には、まず宗教という欺瞞を捨てる必要があるのです。
 無宗教は、信仰のある人には、とてつもない罪悪なのでしょう。つまり、何もないまっさら
な人の考えをも、悪い考えだと決め付けるのが、宗教的な考えなのです。そうなっていない宗
教は、仏教ぐらいのものだと思います。
 話は変わりますが、この世界の神様は、アメリカです。アメリカが自分の思い通りにこの世
界を作り変えようとしているから、この世界は平和なのです。
 しかし、権力は腐敗します。だから、定期的に、秩序を守る立場を入れ替えて、日本にした
り、フランスにしたり、はたまたアフリカにしたり、する必要があると思います。
 その時、キリスト教は必ず邪魔になります。破壊と創造、それがこの世界のあるべき姿なの
です。小規模な戦争について論じることなど、意味がないと私は思います。
「ほう……」
 暫し髭をなでた後、神様Aは言った。
「私も実は、人間には宗教などいらないと思っていたよ。この子供を神の遣いにしよう。奇蹟
の力を色々与えて、この世界から宗教というものをなくす原動力にしよう」
「御意」
 こうして二十年後、この世界から全ての宗教が消えた。

951:この名無しがすごい!
18/06/14 15:54:45.64 ezKtFOKC.net
申し訳ないです。参加させてください。

952:ぷぅぎゃああああああ
18/06/14 15:55:55.80 ecvh2qxJ.net
第四十六回ワイスレ杯参加作品
>>872
>>887
>>891
>>894 「神の遣い」
只今、十六作品!(`・ω・´)

953:第四十六回ワイスレ杯参加作品
18/06/14 16:25:06.77 ezKtFOKC.net
タイトル 「分際」
 分別という言葉がある。分けて別ける、なんとなれば、自分と他人の別のことであろうか。
 そこをはっきりと区切って、他人には鐚一文やらないという意味なのであろうか。だとする
と、寂しい話である。
 分際という言葉もある。
「分際を知れ!」
 と怒鳴ったりする。近頃の人はこんなことを言うのかは知らない。
 自分は、他人に助けられている。他人なくしては自分はない。
 だから謙虚に生きましょう。そういうことだ。
 だがこの教え、なぜだか自分の心の一番深い所、一番奥に深く根ざしている。
 心の芯に、こびりついて離れないといった感じである。
 ぶんざい、ぶんざい、分際よりも大事なものはないと、そう教えられて育った気がする。
 だが、一体誰に教えられたのであろうか。親に教えられた記憶はない。
 何かの本に書いてあった気がするが、思い出せない。
 そうして最近、ある恐ろしい事実にふと思い当たったのである。そこに思い当たった時、心
の芯からぞっと寒くなる気持がした。
 この言葉を知ったのは、おそらくテレビか何かであったろう。もう記憶はない。それがこう
まで金科玉条として自分に根付いたのは、なぜであろうか。それを考えていくと、結局この言
葉の意味するところが、自分には「怖かった」せいではないか、恐怖が私に、その言葉を特別
なものとして認識させたせいではないか、そう思ったのだ。
 たとえばエイズという病気がある。この病気にかかった人は、もう一生セックスはできない。
 同じ病気にかかった人同士であっても、細かいウイルスの種類の違いがあって、更に酷く感
染してしまうリスクがあるため同様である。
 感染者にとっての分際は
「色事をつつしみ、健康的な生活を送り、薬を毎日飲み、病気のことは忘れて暮らす」
 こととなる。そうして、セックスするという自由が、奪われることになる。泣いても喚いて
も、取り返しは付かない。放縦な性生活のツケと言ったらそれまでだが、ただ生きていただけ
で、とんだ悲運だ。
 このようなことは他にもある。いじめのターゲットにされること、大学受験の失敗、社会人
であれば、ヒエラルキーからの逸脱による、その共同体からの蔑視と冷遇、病気へ罹患するこ
とや、事故による怪我での不自由、身内のしくじりや犯罪による不名誉と敬遠されることなど
の実害、いくらでもある。
 はじめから分際がゼロの人はどうだろう。何も持っていない人は。
 その自分の分際を守って生きていかねばならないとしたら、不運という言葉ではとても足り
ない。
 マイナスの人は、そのマイナスを人の幾層倍の努力によってプラスにすること、そのためだ
けに生涯の全ての時間を費やすことになるかもしれない。初めから自分の分際が「大きい」人
は、苦もなくプラスの境遇


954:を手に入れることができるのにもかかわらずである。  分際というのは、冷たい言葉だ。この世の中に、平等などない。あるのは形だけの平等であ る。弱者は虐げられ、強者は世に憚る。増長する。それが世の中だ。あるいはそれが、真の平 等なのかもしれない。  自分はもう、 「分際を知れ」  などとは他人に言えなくなってしまった。  この世の中は冷たい。



955:ぷぅぎゃああああああ
18/06/14 16:45:07.78 ecvh2qxJ.net
第四十六回ワイスレ杯参加作品
>>872
>>887
>>891
>>894 「神の遣い」
>>903
只今、十七作品!(`・ω・´)

956:第四十六回ワイスレ杯参加作品
18/06/14 17:33:43.88 ezKtFOKC.net
「言葉狩り」
 最近、5ちゃんねるで訳の解らない難癖を付けられている。
 5ちゃんねるでぶーたれている暇があったら勉強した方がいい、ああなっては終わりだ、と
思うが、また変なことを言われたので反論させてもらう。
 彼らは私が「障害者を侮辱した」と言う。
 私は乙武氏の不倫を取り上げただけだ。それが侮辱?
 何を言われているのか解らない。
 阿呆な私でも解る。
 もし女性差別はいけないと言って、小説や映画に女性を全く出さなかったらどうなるだろう
か? それこそが女性差別である。
 障害者に対して自分の思ったことを言えない社会、それは実に住みにくい。地獄のような社
会である。そんな社会に彼らは住みたいのだろうか。
 例えば
「バンドマン」
 というものが描かれる小説がある。様々な描かれ方をする。バンドマンとは名ばかりの放蕩
児、女たらし、一流のスター、不安定な生活。これら全てがバンドマンである。
 その総体が限りなく真実に近いバンドマンなのだ。ある切り口からの描き方を禁じてしまっ
たら、その姿も真実から遠ざかる。
 もしその抑圧が極限まで進行すれば、革命も起きるだろう。
 ということは、私への批判は、彼らの革命への潜在的欲求を表しているのかもしれない。い
っそのこと、革命でも起こってしまえということか。
 そう考えた方が自然だが、彼ら能力のない者が活躍する社会など、革命が起きてもやってこ
ない。無駄なことだ。

957:この名無しがすごい!
18/06/14 17:34:02.85 ezKtFOKC.net
寝る
おやすみ

958:ぷぅぎゃああああああ
18/06/14 17:59:02.86 ecvh2qxJ.net
第四十六回ワイスレ杯参加作品
>>872
>>887
>>891
>>894 「神の遣い」
>>903
>>905
只今、十八作品!(`・ω・´)

959:この名無しがすごい!
18/06/14 18:05:03.09 0gStIYRB.net
天正九年三月二十二日、今宵の総掛かりを前に城将の岡部元信殿が主殿にて、最後の軍議を開いていた。
 某、横田甚五郎尹松も軍議の席に居た。
 諸将は長期に渡る、兵粮攻めで食う物にも事欠き、痩せ細り頬はこけている。
「今宵、亥の刻に生き残った兵が一丸となり大手門から敵陣に切り込む。若し首尾良く敵を突破出来たならば一路、甲斐へ向かうべし。主力の七百は儂が自ら先頭に立って突っ込む。手練れの五十は甚五郎、其方が率いよ」
「承知仕りました。此の横田甚五郎、父、祖父の名を汚す事無く、見事に散って見せまする」
「勘違いをしてはならぬ。甚五郎、其方は抜け道の犬走りから此の囲みを突破し、生きて御陣代様に最後の様子を知らせるのじゃ。良いな」
 岡部様は斯様に申されると拙者の右肩を軽く叩いた。
 顔を見上げると優しく微笑んでいた。
「某が生き残れと申されますか」
「左様。死ぬ事だけが御奉公と考えるな。其方はまだ若い、生きて戦場を駆け回り自慢の槍で武功を挙げるのじゃ」
 某は岡部殿の気遣いに胸を打たれ、不覚にも双眼から涙が零れ落ちた。
 此の時、


960:某は岡部殿に甲斐の御陣代様に送った文について話さなければと思った。  今言わなければきっと後悔するに違いない。 「岡部殿、某、御陣代様に後詰は無用との文を送りました。今は織田との和議が進み事を荒立ててはいけないと思いその旨を書いた次第で御座いまする。誠に申し訳なく、此の首であれば喜んで差し出しまする」 「甚五郎、もう良いではないか。儂が其方の立場であればきっと同じ事をした筈。気にするでないぞ」  岡部様は怒り出すどころか、優しく諭す様に言ってくれた。  某は板床に蹲った。  童の如く泣き始め、床板を両手で叩いた。 「よし、よし、よし。甚五郎は泣き虫であったか。じゃが、それは優しき心を持った証じゃ」  岡部殿は童をあやすが如く某の背中を擦ってくれた。 「御陣代様は若しもの時は城を明け渡し城兵を救う事を仰せで、矢文で知らせたが拒絶された。此の皺首一つで多くの命が助けられれば本望であったが。斯様な愚痴を申しても始まらぬな」 「岡部様、大鎧に身を包みまして御座います」  岡部殿の便女である、つるの声がした。  水干袴を穿き水干衣の上に大鎧を着用し天冠を被っていた。 「おお、つる、綺麗じゃ。よう似合っておるぞ」 「有難き幸せ、岡部家に伝わる大鎧に身を包み戦えること、誉れに御座いまする」 「誰か、化粧道具を持て参れ!」  岡部殿が側近に命じた。  運ばれてきた化粧道具から紅を取り出し、岡部殿自らつるの唇に紅を差した。 「美しい」 「誠に御座いまするか」 「嘘は申さん、見てみよ」  岡部殿が手鏡を取りつるの顔を映した。  つるは無言であったが、満面の笑みを浮かべていた。  死地に赴く者とは思えない華やかさを某は感じた。 「皆の衆、いざ打って出るぞ!」  岡部殿が大音声で叫ぶと、  一斉に、 「応!」  と大地を揺るがす声が響き渡った。 「石附殿、後は頼む」 「岡部殿、承知仕った。御武運を」  武田家一の槍の名手石附丙三殿が別れを告げた。  某率いる五十名は犬走に向かった。  大手門から喊声が聞こえた。  此れを合図に一気に闇夜を駆け抜けた。  途中百名ばかりの敵兵に遭遇するが何とか十一名が突破出来た。  無事に甲斐に戻り御陣代様に城の悲劇を報告した。  御陣代様は涙を流されながら聞いて居られた。



961:第四十六回ワイスレ杯参加作品
18/06/14 18:51:02.08 /IuW585W.net
「え、無しって……どゆこと?」
 震えながら、それでも無理して笑いかけた俺に、美悠は眼を逸らしたままもう一度言った。
「だから……無かったことにして欲しいの」
「無かったって、何を?」
「だから……結婚の約束を、無しにしてって……何度も言わせ無いで」
 言葉を無くす俺。
「俺が、職無しだからか?」
「そういう訳じゃ無い……けど……」
「言っとくけど、会社が勝手に倒産しただけで俺がクビになった訳じゃ無いんだからな」
「でも……、お金無いんでしょ? 今月の給料も出無かったって」
「今月どころか先月も無かったけどな。けど仕事は探せば無い訳じゃ無いから」
「ごめんなさい! 怒ら無いでっ!」 美悠はそのまま駆け出し、後ろを振り返ることも無く去って行った。
 俺は引き止める気力すら無くし、呆然と立ち竦んだ。
「はは……、仕事が無くなったと思ったら恋人まで無くしちゃったよ」
 美悠の言う通り金も無いし。つーか金の切れ目が縁の切れ目って、そんなの愛情とは言え無いだろ。いや、そもそも愛情なんて無かったって


962:ことか。  情け無くて涙も出無いや。 「あーあ、カーネが無いからかーえろっと」  じゃ無くて、ハロワ行こ。失業保険の手続きをし無くちゃ。 「離職票持って無いんですか? 退職した時にもらわ無かった?」  係のおばちゃんが無愛想に言う。 「いや、貰うも何も突然倒産して会社は鍵掛かって入る事も出来無かったんですけど」  おばちゃんは俺の言葉を無視したかのようにパタパタとパソコンを打った。 「あー、その会社労働保険入って無いですね」 「んな、有り得無いでしょ。だって毎月の給料から引かれてましたよ、まあその給料すら碌に貰えて無かったですけど」 「間違い無いです。無加入企業で何度も加入勧奨に行ってますけど、いつも社長が不在で会え無かったんです」 「てことは、失業保険は無しってこと?」 「残念ながら、無しですね」  俺は無言で立ち上がると、おばちゃんにペコリと頭を下げた。いくら怒り心頭だからといって人の心まで無くしてはいけない。このおばちゃんが悪い訳では無いのだ。  ハロワを出ると、雲一つ無い空に向かって「バカヤローッ!」と叫んだ。  道行く人達がギョッとした目で俺を見たが、そんなの関係無い。 「もう俺には何も無いんだーっ! 何も怖く無いぞチクショーっ!」  ああ、何だか大声を出したら、モヤモヤしたものまで無くなっちゃった気がする。  そうか、何も無いってことは逆に言えば何でも有りってことだ。  俺には若さが有る。夢も希望も有る。  そうだ、振り返ればそこにハロワが有るじゃないか。仕事に有り付いたら何か旨いものでも食おう。男は食欲さえ有れば大丈夫!  俺はポケットを探って有り金を確認した。 「……家にカップメン……まだ有ったかな」



963:ぷぅぎゃああああああ
18/06/14 19:10:35.05 ecvh2qxJ.net
>>908
相模君の粗筋で参加作品ではないのかもしれない!(`・ω・´)

964:ぷぅぎゃああああああ
18/06/14 19:11:25.98 ecvh2qxJ.net
第四十六回ワイスレ杯参加作品
>>872
>>887
>>891
>>894 「神の遣い」
>>903
>>905
>>909
只今、十九作品!(`・ω・´)

965:この名無しがすごい!
18/06/14 20:16:08.95 0gStIYRB.net
>>910
ちょっとプロットのつもりで書いたんですが、これでエントリーしてもいいでしょうか?
話の筋としてはどうでしょうか?

966:第四十六回ワイスレ杯参加作品
18/06/14 20:17:06.71 iyvVI4RV.net
 彼女は何の前触れもなく現れた。ある日鍵を開けて部屋に入ると、部屋の中央のちゃぶ台の向こうで、窓から差し込む安アパートには標準装備の西日の中に浮かび上がっている人影がいる。出るとき私は確実に施錠し
一度ドアノブをガチャリと回して確認した。なんという事だこれでは密室不法侵入事件ではないか。密室ほにゃらら事件は普通痕跡を残さずに出て行く方ではないのか、これはイッツブランニュー等と関心している場合ではない。
 私は一旦は身構えたもののよく見るとこの侵入者は髪の長い女性で着物を着ている、歴史の知識には疎いが、百人一首を歌うあのスタイルだ。やっぱりいつもの悪霊か。
 仲間に強制連行された心霊スポットで、倒れていた石仏を起こしたが、親切心が仇となったか。私はそっと部屋を出た。
「というわけでまたお祓いしてもらいに来ました剣崎先輩」
「あのね、間崎哲夫、昨日今日でまたなんか連れてきちゃったわけ? いい加減にしてくんない? いつまでもクアドロディローゼのチーズケーキごときでコキ使われてたまるもんですか」
「そんな事言わないで、お願いします、僕お金持ってないんですよ、唯一バイト先で前借してケーキ買うのが精一杯なんです」
「嫌よ、この前のなんかあんな化け物連れてきて、祓った後3日間も熱にうなされたんだからね、全然割りに会わないわ」
「大丈夫です、今回は古風な女の幽霊ですよ」
「この前のだって怒らす前は子犬だったじゃん」
「今度は祓ってくれたらケーキバイキング+飲み物セットのクーポン5回分と、福引きで当たったものの、1人では行く気のしないデズニーシー招待券と、先輩の部屋の掃除もします、あと付き合ってください」
「ふむ、ケーキバイキングとデズニーシーか、悪くないわね、掃除はしなくていいわ、あと断る」
 剣崎先輩の血族は代々女性にのみ霊能力があり、専門家ではないが受け継がれた知識と技を持っており、大抵の霊は簡単に祓ってしまうのだ。ついでに相当な美人ではあるがその美貌ゆえ逆に霊ばかりか男も引いてしまい、彼氏居ない暦イコール年齢だ。
 私は美人を連れて歩ける事にウキウキしながら剣崎先輩と一緒にアパートまでやってきた。
「あれ?」
「なんですか剣崎先輩」
「全然禍々しくない、ていうよりむしろ空気が透き通ってんだけど、ほんとにいるの?」
「いやホントですってまあ見てください」
 私は鍵を開けて先輩に中をのぞくように促した。先輩は胸を張って腰に手をやり「ふうっ」っとため息を吐くとガチャリとドアを開けた。一瞬固まった先輩だったがそのまま勢いよくドアをバタンと閉めた。
「あんたなんてもの連れてきてんのよ! なんで? 信じらんない!」
「え、そんなにタチが悪いんですか、この前の怪物より?」
「アレ神だよ!」
「ええ!」
「はいこの話おしまい、契約破棄ね、私帰るわ」
「そそそそんななんとかしてくださいよ、がんばればなんとかなるんでしょ」
「ふむ、たとえばよ、私は一流の殺し屋だ、背後に人が立つのも嫌いだし握手もしない、そのかわり悪徳政治家やマフィアのボスであれ、報酬次第で誰でも殺す、でも一国の軍隊と勝負しろといわれてハイと答えるバカがどこにいる」
「そこまでなんですか?」
「神格はそれほど高くない産土の神かなんかだと思うけど、それでも私ごときが下手にご機嫌を損なったら祟り殺されるわよ、秒殺よ秒殺、そして私の一族の女子はみんな代々貧乳の呪いとかかけられかねない」
「それは恐ろしい、ってじゃあ僕はどうすれば」
「知りません、相手が悪かったと思って諦めなさい、幸い祟ってるようではないし、お願い事でもすれば?」
「マジですか」
 私はしばし考えたが思いきってドアを開けた。
 神様お願いします、僕を剱崎先輩の物にしてください、あ、逆だった、まあどっちでもいいか」
「あんたなんてこと言ってんのよ!」
 神らしき女はにぃっと笑うと強烈な光を放った後、パンと弾けて霧散した。
 思わず目を薄めて顔を背けていた私はポカンとしたが、突然後ろから殴られて昏倒した。振り返って剱崎先輩を見上げた瞬間ハイヒールが顔面にめり込んだ。「貴様は今から私の奴隷だ」
「そそそそんな」
 いや待てよ、イッツブランニュー、それも悪く無いかも。ありがとう神様。

967:この名無しがすごい!
18/06/14 20:18:03.30 0gStIYRB.net
>>908 は横田尹松視点の一人称の短編で描こうかなと思い、そのプロットで。

968:第四十六回ワイスレ杯参加作品
18/06/14 20:18:20.03 iyvVI4RV.net
神様ありがとう
僕に○○様をくれて


969:



970:この名無しがすごい!
18/06/14 20:28:34.98 k/dPd8n/.net
>>912
これでエントリーしてもいいでしょうか?
話の筋としてはどうでしょうか?
おいおい、審査員に何聞いてんだよw

971:この名無しがすごい!
18/06/14 20:32:02.99 iyvVI4RV.net
 彼女は何の前触れもなく現れた。ある日鍵を開けて部屋に入ると、部屋の中央のちゃぶ台の向こうで、窓から差し込む安アパートには標準装備の西日の中に浮かび上がっている人影がいる。出るとき私は確実に施錠し
一度ドアノブをガチャリと回して確認した。なんという事だこれでは密室不法侵入事件ではないか。密室ほにゃらら事件は普通痕跡を残さずに出て行く方ではないのか、これはイッツブランニュー等と関心している場合ではない。
 私は一旦は身構えたもののよく見るとこの侵入者は髪の長い女性で着物を着ている、歴史の知識には疎いが、百人一首を歌うあのスタイルだ。やっぱりいつもの悪霊か。
 仲間に強制連行された心霊スポットで、倒れていた石仏を起こしたが、親切心が仇となったか。私はそっと部屋を出た。
「というわけでまたお祓いしてもらいに来ました剣崎先輩」
「あのね、間崎哲夫、昨日今日でまたなんか連れてきちゃったわけ? いい加減にしてくんない? いつまでもクアドロディローゼのチーズケーキごときでコキ使われてたまるもんですか」
「そんな事言わないで、お願いします、僕お金持ってないんですよ、唯一バイト先で前借してケーキ買うのが精一杯なんです」
「嫌よ、この前のなんかあんな化け物連れてきて、祓った後3日間も熱にうなされたんだからね、全然割りに会わないわ」
「大丈夫です、今回は古風な女の幽霊ですよ」
「この前のだって怒らす前は子犬だったじゃん」
「今度は祓ってくれたらケーキバイキング+飲み物セットのクーポン5回分と、福引きで当たったものの、1人では行く気のしないデズニーシー招待券と、先輩の部屋の掃除もします、あと付き合ってください」
「ふむ、ケーキバイキングとデズニーシーか、悪くないわね、掃除はしなくていいわ、あと断る」
 剣崎先輩の血族は代々女性にのみ霊能力があり、専門家ではないが受け継がれた知識と技を持っており、大抵の霊は簡単に祓ってしまうのだ。ついでに相当な美人ではあるがその美貌ゆえ逆に霊ばかりか男も引いてしまい、彼氏居ない暦イコール年齢だ。
 私は美人を連れて歩ける事にウキウキしながら剣崎先輩と一緒にアパートまでやってきた。
「あれ?」
「なんですか剣崎先輩」
「全然禍々しくない、ていうよりむしろ空気が透き通ってんだけど、ほんとにいるの?」
「いやホントですってまあ見てください」
 私は鍵を開けて先輩に中をのぞくように促した。先輩は胸を張って腰に手をやり「ふうっ」っとため息を吐くとガチャリとドアを開けた。一瞬固まった先輩だったがそのまま勢いよくドアをバタンと閉めた。
「あんたなんてもの連れてきてんのよ! なんで? 信じらんない!」
「え、そんなにタチが悪いんですか、この前の怪物より?」
「アレ神だよ!」
「ええ!」
「はいこの話おしまい、契約破棄ね、私帰るわ」
「そそそそんななんとかしてくださいよ、がんばればなんとかなるんでしょ」
「ふむ、たとえばよ、私は一流の殺し屋だ、背後に人が立つのも嫌いだし握手もしない、そのかわり悪徳政治家やマフィアのボスであれ、報酬次第で誰でも殺す、でも一国の軍隊と勝負しろといわれてハイと答えるバカがどこにいる」
「そこまでなんですか?」
「神格はそれほど高くない産土の神かなんかだと思うけど、それでも私ごときが下手にご機嫌を損なったら祟り殺されるわよ、秒殺よ秒殺、そして私の一族の女子はみんな代々貧乳の呪いとかかけられかねない」
「それは恐ろしい、ってじゃあ僕はどうすれば」
「知りません、相手が悪かったと思って諦めなさい、幸い祟ってるようではないし、お願い事でもすれば?」
「マジですか」
 私はしばし考えたが思いきってドアを開けた。
「神様お願いします、僕を剱崎先輩の物にしてください、あ、逆だった、まあどっちでもいいか」
「あんたなんてこと言ってんのよ!」
 神らしき女はにぃっと笑うと強烈な光を放った後、パンと弾けて霧散した。
 思わず目を薄めて顔を背けていた私はポカンとしたが、突然後ろから殴られて昏倒した。振り返って剱崎先輩を見上げた瞬間ハイヒールが顔面にめり込んだ。「貴様は今から私の奴隷だ」
「そそそそんな」
 いや待てよ、イッツブランニュー、それも悪く無いかも。ありがとう神様。


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