17/07/01 08:28:08.19 z/p02Nk9.net
>>772
>>783
とりあえず、原作から引用してみる。
《「義眼をなさっているのですか、いや、これはこちらこそ失礼なことを……」
「何の、お気になさるな。光コンピューターを組み込んであって、こいつのおかげでまったく不自由せずにすんでいます。ただ、どうも寿命が短くてね」
「戦傷を受けられたのですか?」
「いや、生来のものです。もし私がルドルフ大帝の時代に生まれていたら、『劣悪遺伝子排除法』に引っかかって処分されていたでしょうな」
その声は、空気の振動が音となって人間の耳に聴こえる、かろうじてその下限にあったが、キルヒアイスに息を呑ませるに充分だった。ルドルフ大帝に対する批判めいた発言は、当然、不敬罪の対象になるのだ。》
「生来のもの」と、さらっと言っている。
バレたら身の破滅の秘密を開示している態度ではない。
聞いているキルヒアイスも、「生来の」には驚いていない。
「もし私がルドルフ大帝の時代に生まれていたら、『劣悪遺伝子排除法』に引っかかって処分されていたでしょうな」
即ち、この時代では、処分対象ではないという事。
隠す必要が無いという事。