トマス・ピンチョン14at BOOK
トマス・ピンチョン14 - 暇つぶし2ch96:吾輩は名無しである
21/11/24 19:58:50.80 9MhMPL3u.net
>>74
波戸岡景太の『ピンチョンの動物園』のことなら、ひどい本なので読まなくていい。
ピンチョンをダシに思いつきを並べて、そこに論証になってない論証を重ねて、ほとんど意味不明な主張をするという本なので。
もっと言うと、それ以前にほんとにピンチョン読んだのかってくらい間違いだらけで論外。
たとえばこんな感じ。
「スロースロップが、(中略)すべてのロケットは自分を狙って撃ち込まれているのではないかというパラノイアに憑りつかれた」(八九頁)
(スロースロップのセックスした場所とV2の着弾地点が同じと気づいたのはスロースロップではなくホワイト・ヴィジテーション)
「物語の初め、カティエはナチス・ドイツ側の人間であり、〇〇〇〇〇号機の開発チームに属していた」(一〇一、二頁)
(カッチェは最初からスパイ。さらにここから一〇四頁にかけてカッチェ、ブリツェロ、ゴットフリートの三者にエピソードについて
説明がなされているがほぼ全てデタラメ)
「サーと敬称で呼ばれるこの青年」(一二三頁)
(ここで言及されいているサー・スティーヴン・ドズスン=トラックはスロースロップと同じ年頃の息子がいる人物。青年ではない)
「これら時間差を設けて打ち上げられた二機のロケット」(一七七頁)
(この「二機のロケット」とは〇〇〇〇〇号と〇〇〇〇一号のことだが、〇〇〇〇一号は発射されていない。より厳密にはテクストの中で
〇〇〇〇一号が最終的にどうなったかの言及がないので発射されたかどうかすらわからない)
また、一八九頁で「今度はしばらく横になろう、とディクスンは思った」と『メイスン&ディクスン』のテクストを引用している。
ここは原文で“he decides to lie for a while”なんだけど、この代名詞のheはディクスンではなくメイスンのこと。
普通に読んでたら絶対間違えようがないところで間違えててマジで仰天した。柴田訳も当然メイスンとして訳出されている(上巻一三〇頁)。
他にも怪しいところがわんさとある無茶苦茶な本だよ。


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