20/11/28 01:56:33.95 L09DeEMQ.net
これは布教などではない。自分のために書いてる。ぜんぶ。
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牧口先生三回忌に
思い出しますれば、昭和18年9月、あなたが警視庁から拘置所へ行かれる時が最後のお別
れでございました。
『先生、お丈夫で』
と申し上げるのが、わたくしの精一杯でございました。
あなたはご返事もなくうなずかれたあのお姿、あのお目には、無限の慈悲と勇気を感じま
した。
(この問題において、彼の心中第一の場所を占めているのは一つの顔である。ただ顔だけ
である、―彼の愛してやまぬ長老の顔である、彼が崇拝の極度に達するまで尊敬してい
たかの正しき人の顔、これなのである! 彼の若く清き心に潜んでいる『ありとあらゆるも
のに対する』愛は、前の年からその当時へかけて、始終ただ一個の人物に向かって集注せ
られていた。その愛し方は変則的なものであったかもしれない、少くとも激発的なもので
あったかもしれないが、―とまれ、今は世になき長老一人に集注されていたのである。
実際この人物は疑う余地のない正しい理想として長いあいだ彼の眼前に立ち塞がっていた
ので、彼の若々しい精力と努力は、ことごとくこの理想一つを目ざして突進しないわ
けにゆかなかった。それゆえ、ときどきその他の一切を忘れてしまうことさえあった)
(我)戸田先生が牧口先生と無言で交わした最後のあいさつ。この時の牧口先生の(顔)
その顔と目つきだけが、戦後の戸田先生を突き動かし続けた。自己の使命をハタさんがた
め!