20/05/07 16:49:34 zhtRS+OR.net
小説「日系日本人」
思春期に差し掛かって、彼もまた異性に興味を持ったわけだが、小学生のうちにはもう既に、恋愛という華やかな男女の交際は、自分にとって縁のないものと彼は感じていた。
大学を卒業してフリーターに至る今まで、彼には恋人がいたことがなかった。また、女友達もいなかった。
同じ部活の女子生徒たちとは仲良くやっていたが、それはあくまで部活が同じだからであり、クラスの女子生徒とも少なくとも仲が悪いということはなかったが、彼女たちはあくまて同じクラスの他人であった。