『戦争と平和』を一緒に読もう!at BOOK
『戦争と平和』を一緒に読もう! - 暇つぶし2ch109:吾輩は名無しである
19/05/15 01:39:37.83 +mC6VvLZ.net
>>107
どこに書いてありますか?

110:吾輩は名無しである
19/05/15 05:21:13.99 5+xaq55e.net
>>109
どこに書いているかはそもそも知らないばかりか
その引用がどこで誰からのものだったのかも忘れてしまいました
つい10日以内に目にしたものなのですが
後で気になってきて知ってる人がいるのではと書き込んだのです

111:学術
19/05/15 12:00:54.83 VdNMYw6m.net
濡れ場かね。

112:吾輩は名無しである
19/05/15 12:45:22.31 VjYc9I3t.net
若いころにはあらゆる罪悪の味を知り、殺人さえ犯したというトルストイが、キリストの教えを、文字どおりに守ろうとしはじめた。

113:吾輩は名無しである
19/05/15 12:47:53.66 VjYc9I3t.net
カーネギー「人を動かす」p324にあるそうです。出典にはなりませんが

114:吾輩は名無しである
19/05/15 17:43:09.34 NkxB3wJX.net
一口に殺人っても戦場で、決闘で、喧嘩で、とか状況によるよなあ

115:吾輩は名無しである
19/05/15 17:53:37.34 5+xaq55e.net
殺人はまあ戦争では当たり前にあると思うのだけど
強姦も時代が違うから
そう問題にならない感じなのかな

116:吾輩は名無しである
19/05/15 22:08:34.73 9YF+KNQ3.net
日本では強姦魔が1000円札になってたくらいだからな……

117:吾輩は名無しである
19/05/15 23:39:41.48 2AjbQNVk.net
第二部読了(工藤訳P562まで)
戦闘シーンが続く
当時の軍制はどうだったのか
フランス軍には祖国を守ろうとか遅れた他の国を改革してやろうといったモチベーションがあったと想像するけど、ウィーンで闘ってたロシア兵は何考えてたのかな

118:吾輩は名無しである
19/05/15 23:49:52.86 2AjbQNVk.net
脇役ながら気になる人物。
ドローホフ、ビリービン、トゥーシンあたりはこの後も出てくるのかな

119:吾輩は名無しである
19/05/16 01:15:59.08 QU7YcRws.net
岩波の藤沼訳はちょいちょいコラム載せてて軍制にも言及してたよ
あと、ドーロホフは出番たくさんある

120:吾輩は名無しである
19/05/16 06:57:20.68 c5z6Qp80.net
そうか私が引っかかていたのはトルストイに、
大きな影響というだけでは明らかに足りないぐらいに人生を変えられた北御門二郎が、
満州において藁切り機で現地人の首を笑って切り落とす軍人の写真と、
それを面白げに見せてくれた婦人にショックを受け、
死刑覚悟で徴兵拒否したこととの違和をどこかで感じていたからなのだ

121:吾輩は名無しである
19/05/16 08:30:42.67 9h+C+0Hh.net
>>104
何故、米川、北御門が誤訳したのかわからない。
北御門は先行訳に引っ張られたのかもしれない。
両翻訳とも二人の女に猥褻な言葉を投げかけたとある。
乳呑児とその母。
老婆はたぶん50歳前後。40代かもしれない。姑じゃないのかな。
年頃の娘は小姑か、乳呑児の母親の妹。

122:吾輩は名無しである
19/05/16 08:34:17.90 9h+C+0Hh.net
【北御門訳】には地図はない。
【米川訳】【藤沼訳】にはある。
戦闘シーンは地図を見ながら理解する。
【藤沼訳】の地図のほうが詳細。

123:吾輩は名無しである
19/05/16 08:37:15.02 9h+C+0Hh.net
ドナウ河は、世界地図だと左から右に流れている。
「左岸」は上になる。
戦争シーンは面白いよね。

124:吾輩は名無しである
19/05/16 08:46:17.67 9h+C+0Hh.net
まぁ、いくら強姦大好きの露助でも
50前後の婆に劣情を催さないと思う。
【北御門訳】には小さな誤訳がいくつもある。
日本語の語彙力が豊かでとてもいい翻訳だけれど、
完成度は【米川訳】のほうが上だと思う。
【藤沼訳】は『白痴』『アンナ・カレーニナ』の【望月訳】と同じで無味乾燥。

125:吾輩は名無しである
19/05/16 19:38:09.67 Az2Jyqcb.net
【危険】バ韓国で老婆を襲うレイプ事件が急増中! なんと被害者の平均年齢は74・6歳!
URLリンク(blog.goo.ne.jp)

126:スレ主
19/05/16 20:51:25.01 HNftIrqo.net
【米川訳】第1部第2篇第10章後ろから3段落目
つまり、事を決するのは君らのデュレンシュタインの小ぜりあいの力、
すなわち、一般に火薬の力ではなく、火薬を発明した者なんだよ。
【北御門訳】
……結局僕が戦争の始めに言ったように、
君たちの《ジュレンシュタインの撃ち合い》でなく、
つまり総じて火薬の力でなく、
火薬を発明した人々の力が事を決めることになりますよ」と……

127:吾輩は名無しである
19/05/16 20:55:30.48 HNftIrqo.net
【藤沼訳】
……つまり、事を決するのはデュルンシュタイン付近でのあなたたちの小競り合いや、
一般論として、火薬なんかじゃなくて、それを考え出した連中なんです」……

128:吾輩は名無しである
19/05/16 20:56:51.58 HNftIrqo.net
意味が解るようで解らん。
誰か解説してよ。

129:吾輩は名無しである
19/05/16 21:18:23.12 c5z6Qp80.net
そういやそうだな
すっと流せば分かるようで
考えるとわからん

130:吾輩は名無しである
19/05/16 21:33:51.28 TUsAbQq7.net
勝敗を決するのは戦場での小競り合いではなく
それを差配する幕舎である、ということで
要するに末端の兵士は駒に過ぎないという考え方
「戦争と平和」におけるトルストイの考え方は
こういう貴族主義的考え方とは正反対なんだね
むしろ西欧文化に毒された貴族たちではなく
ロシアの大地に根差した農民たちの無私の働きが故国を救うといった
ドストエフスキー流の大地主義の立場に与する
アイザイア・バーリンがメストルを引用して
「戦争と平和」の哲学を剔出する際には
「意志」というものにスポットを当てるのだけど
亡命貴族であるメストルはもちろん貴族主義者なので
「火薬を発明する」側の意志を重視する
しかしメストルに対して批判的なトルストイは
土俗的民衆の無私の奉仕こそ国家の屋台骨を支えるものと考える

131:吾輩は名無しである
19/05/16 22:41:48.88 Cy7AupPY.net
特定の誰かの影響ではなく、状況的に考えてそうせざるを得なかったって立場じゃない
たまたまそこにナポレオンのような目立つ人間がいると
祖国が救われたのだって結果論だし

132:吾輩は名無しである
19/05/16 22:57:32.53 By2ZYVk1.net
>>122
岩波文庫は6冊で7千円近く、新潮文庫は4冊で約4千円、ということで新潮にしましたが、岩波の方が何かと親切なようですね 

133:スレ主
19/05/17 12:35:26.49 59pvKzIc.net
>>130
さっそく『ハリネズミと狐』を読み出しました。
>>132
『戦争と平和』の読破にはかなりスタミナを消耗しますから、
【藤沼訳】を用意するといいと思います。
布陣図も載っているので戦争シーンの理解に役立ちます。

134:学術
19/05/17 13:52:50.80 pk4LwEHM.net
有名な人しか文学をやってないわけじゃないのに、無名の人をより中心に取り上げないのも
学問版の変なところだ。無名の文学が本音にならないと。

135:吾輩は名無しである
19/05/20 20:03:34.73 XxTKgkv4.net
やっと第三章まで
ピエールは美人の公爵令嬢と結婚
その直後に、美人じゃない方の令嬢の結婚話
アンドレイは戦場でナポレオン軍の捕虜に
ナポレオンはチラッとしか出てこないが中々魅力的な人物

136:吾輩は名無しである
19/05/25 17:27:26.33 NbobREj7.net
第二巻第一章
これまでボーッと生きてきたピエールだが、嫁が浮気したと思い込み、ドローホフと決闘
この日初めて拳銃に触ったピエールが勝利するとは(ドローホフわざと?)

137:吾輩は名無しである
19/05/25 17:34:45.15 NbobREj7.net
脇腹を撃たれたドローホフは(当然死ぬかと思ったら)やがて回復
恋の恨みからロストフをギャンブルでボロ負けさせ、43000ルーブリの借金を負わせる(1ルーブリ=1万円?)
よく払えたね…
決闘やギャンブルのシーンは読んでてもどきどきする

138:吾輩は名無しである
19/05/26 08:28:13.65 BjUvYJOb.net
【北御門訳】
小さな誤訳が多すぎる。

139:学術
19/05/26 08:37:09.80 mZ7O8f7I.net
ナポレオンも男が重なったホモ。

140:学術
19/05/26 08:38:18.38 mZ7O8f7I.net
女ナポレオンは見事なのに。時代の限界点に生きたのは女性のほうだ。

141:学術
19/05/26 08:44:34.81 mZ7O8f7I.net
対他 男性にとっての女性 女性にとっての男性 という意味では双方魅力がある。

142:吾輩は名無しである
19/05/26 09:26:58.14 /UPztdqb.net
>>138
どういうところ?
別に本筋にかかわらないどうでもいいところだったら、どうでもいいんだけど。
どの翻訳もそんなんばっかりみたいだし。
そもそも北御門は中村白葉の誤訳がひどすぎると批判して、
それに対して米川正夫が、批判だったら誰でもできる、自分で訳してみろ
みたいなこと言ったことから翻訳を開始したということなので、
それが誤訳だらけだったら…。

143:吾輩は名無しである
19/05/26 10:14:16.01 BjUvYJOb.net
たとえば、
石 ⇒ 右
脚 ⇒ 手
牡 ⇒ 牝

144:吾輩は名無しである
19/05/26 10:25:55.99 BjUvYJOb.net
自分は速読はしない。
文章を味わいながら読んでいくから、
小さな誤訳でもイメージを膨らませるときに支障がある。
校正が十分行われなかったのではないのだろうか。

145:吾輩は名無しである
19/05/26 10:32:11.83 pYpgxy2F.net
いぜん北御門、工藤、藤沼を見比べながら英語訳も参照しつつ読んだけど工藤が一番よいと感じた
北御門の方がおそらく誤訳は少ないと思うが、文章がまどろっこしくて読みづらい 
易しそうな文章の中で急に難読漢字が出てきたりする
北御門氏にとっては一番読みやすい翻訳なんだろうがぼくには読みづらかった
工藤はたまにおかしな文章があるが全体の雰囲気、感じ、こどばの使い方などはよい
意味を取りかねる部分は英語訳を参照した

146:吾輩は名無しである
19/05/26 10:32:29.82 pYpgxy2F.net
藤沼貴訳もちょっと頭をひねるような、どうしてこうなるんだ?という訳が散見される
北訳が一番正確なようだ 文体とかは別にして

147:吾輩は名無しである
19/05/26 10:33:14.28 BjUvYJOb.net
今回の再読後に、何年かして再々読するときには
書き込みをした【北御門訳】をメーンに
【工藤訳】と併読しようと思うっている。
【北御門訳】は翻訳者の語彙力が豊かでいい訳なんだけれどね。

148:吾輩は名無しである
19/05/26 10:35:56.00 pYpgxy2F.net
完全な翻訳はないから自分にとって読みやすい翻訳をメインに、分かりづらい部分は他の翻訳などを参照しながら修正しつつ読むといいと思います

149:吾輩は名無しである
19/05/26 10:44:05.77 BjUvYJOb.net
【藤沼訳】【望月訳】は文章が生硬だと思う。
人間って人種を問わず同じような間違いを犯す。
ロシヤ人による【英訳】が正しくて
日本人による【和訳】が間違っているとばかりは言えない。
【英訳】【和訳】が同じでも、間違っているときもある。
読んでいて意味を解しにくいときは翻訳にミスがある場合が多い。

150:吾輩は名無しである
19/05/26 16:01:19.87 f8lMRjOH.net
>>143
単なる誤植なのでは……

151:吾輩は名無しである
19/05/26 23:10:05.72 +rLTD2D2.net
1回目:工藤訳
2回目:中村白葉訳
3回目:米川訳
正直言って、もうあまり読む気はしない。
テンションがだんだん下がっていくんだよね。
60過ぎたら考えが変わるかも。

152:吾輩は名無しである
19/05/27 09:15:55.63 gq/t6Xmv.net
>>151
白葉訳ってのは
そんなにひどい?

153:吾輩は名無しである
19/05/27 22:12:11.92 TgHV1zW0.net
あまりにひどすぎて吐くよー

154:吾輩は名無しである
19/05/28 00:11:06.49 /Q8us7G6.net
白葉っていかにも古風な名前だが米山とほぼ同年代

155:吾輩は名無しである
19/05/28 01:14:41.34 spmHqNKF.net
みんな今どのくらいのところまで読み終わったの

156:吾輩は名無しである
19/05/28 08:13:17.33 6QiucS8w.net
>>154
盟友みたいな感じだよね
ともにロシア文学を紹介したみたいな

157:吾輩は名無しである
19/05/28 18:36:06.33 nbBi0nk/.net
>>154
間違えた米川だ(´Д`)

158:吾輩は名無しである
19/05/30 00:18:40.09 6zoKh7km.net
第二巻第二章まで
ピエールがフリーメーソンに入会(儀式の様子が描かれている)
ピエールは領地に行って改革に取り組むが、あまり農民のためにはなってないようだ
ボリスが要領よく出世していく様子が面白い
デニーソフは軍の食糧を奪い取った件で罰せられそう

159:吾輩は名無しである
19/05/30 12:27:08.46 IcwCuw4P.net
ボリスとピエール妻が急接近(新潮文庫p177)
浮気?
ある本にはピエール妻を「無知で破廉恥な淫蕩女」と書いてあるが、ピエールも相当なダメ男のように描かれていて、あまり同情できな

160:吾輩は名無しである
19/05/30 14:53:23.08 /h+4luh2.net
一方日本ではポリスがピエール瀧に急接近

161:吾輩は名無しである
19/05/31 01:50:53.78 kdHVQZzU.net
フランスの小説は青年が人妻に恋して~みたいな話ばかりだから、影響もあるのかも

162:吾輩は名無しである
19/06/02 10:15:01.25 jeEIzuv/.net
札幌市中央区。
居間から南の空を眺めている。
雲が西から東に流れている。
人口200万人弱のうち、
何人が『戦争と平和』を読破したのだろうか。
2000人いるかな?
ことしの札幌は暑くて、5月はじめから冷房を入れている。

163:吾輩は名無しである
19/06/02 10:20:08.15 jeEIzuv/.net
「脚」を「手」とするのは誤植ではないよね。
「脚」とすべきを「足」としているのも感心しない。

164:吾輩は名無しである
19/06/02 10:25:39.12 jeEIzuv/.net
就寝前の2時間を読書に充てている。
【北御門訳】を【米川訳】【藤沼訳】と比較して、
相違箇所を【英訳】にあたってみる。
そのあと、【北御門訳】をもう一度読む。
名翻訳と思える文章のときは、
酔っぱらったような感覚になる。
お茶で酔う感じかな。

165:吾輩は名無しである
19/06/02 10:26:01.95 jeEIzuv/.net
就寝前の2時間を読書に充てている。
【北御門訳】を【米川訳】【藤沼訳】と比較して、
相違箇所を【英訳】にあたってみる。
そのあと、【北御門訳】をもう一度読む。
名翻訳と思える文章のときは、
酔っぱらったような感覚になる。
お茶で酔う感じかな。

166:吾輩は名無しである
19/06/02 10:46:23.58 AyUC/FVD.net
>>161
当時の欧州では青年の気軽なロマンスの相手は人妻
なぜなら未婚の女に下手に接近すると責任とらなければならないから
もちろんのめり込んだらアカンし夫の考え次第では夫にバレたらアカンので上手くやらんといかん

167:吾輩は名無しである
19/06/02 17:45:47.90 ygQQoxF9.net
女性は結婚してから恋愛の自由が得られた

168:吾輩は名無しである
19/06/05 23:51:50.43 6PB5kYs9.net
第二巻読了
アンドレイとナターシャの婚約から破局が中盤の山場でした
戦争とはあまり関係もないけど…
第三巻からはまた戦争シーンが増えるようだ

169:吾輩は名無しである
19/06/06 09:10:45.06 /0HmUjCI.net
【ロシヤ語原文】
И  разве  я  не  вижу,
что  этот  дурень  смотрит  только  на  Бурьенку
(надо  ее  прогнать) !

170:吾輩は名無しである
19/06/06 12:41:48.52 z04j1B3w.net
【英訳】
As if I don't see that this fool is only looking at Bourrienka
(she must be thrown out)!

171:吾輩は名無しである
19/06/06 12:50:28.69 z04j1B3w.net
【米川訳】
それにあのばか者め、
ただブリエンカ(ブリエンヌの語尾をロシヤ式に変えて侮辱の感じを帯びさせたもの)ばかり見てるのが、
わしの目に入らんと思ってるのか!
(あの女は追い出してしまわなくちゃならん。)

172:吾輩は名無しである
19/06/07 08:54:05.15 GHpVpXTC.net
【北御門訳】
それにあの馬鹿男がただブリエンヌばかり見ていたのが
わしにわからんとでも思うのか?
(あの女は追い出してやらねば)
【藤沼訳】
それに、おれの目に入らんとでも思うのか、
あのあほうがブリエンヌのやつばっかり見てるのが
(あの女は追い出してやらんとな)!

173:吾輩は名無しである
19/06/07 08:59:43.47 GHpVpXTC.net
【英訳】に「訳注」なし。
【北御門訳】は「人名表記」が原文主義なんだけれど、
この箇所はどうしたものか?
【木村浩訳】は徹底した「人名表記原文主義」で好きだ。

174:吾輩は名無しである
19/06/07 12:29:23.58 4a/KMyEY.net
>>171
何章でしたっけ?(読んだような気もするけど)

175:吾輩は名無しである
19/06/07 20:15:38.32 ng0nOXi0.net
トルストイほど翻訳に恵まれた作家がいるだろうか、いやない

176:吾輩は名無しである
19/06/07 20:52:58.25 GXkZ2Iev.net
>>174
【米川訳】【藤沼訳】
第1部第3篇第5章
【北御門訳】
第3篇第5章

177:吾輩は名無しである
19/06/07 20:56:02.71 GXkZ2Iev.net
『アンナ・カレーニナ』の再読
【木村浩訳】と【北御門訳】の併読が楽しみだ。

178:吾輩は名無しである
19/06/08 14:56:56.46 CQTn8Y64.net
>>175
ほーぅ

179:吾輩は名無しである
19/06/08 22:32:02.16 kjeLN7UU.net
第二巻の最後のところ(第5部20章)、ナターシャの誘拐が失敗に終わり、ピエールがアナトーリに諭す場面で「遊ぶなら、ぼくの妻(=アナトーリの妹)のような女を相手にしたまえ」というのが面白い
今のところ、妻が浮気してるという決定的なものは出てないと思うんだけど

180:吾輩は名無しである
19/06/09 06:42:38.54 wHG8AwQo.net
>>179
実際アナトーリはエレンと兄妹ながらデキてると噂あったことを思うと二重の皮肉なんやろね

181:吾輩は名無しである
19/06/11 15:34:01.86 WpvRJy20.net
トルストイ(青空文庫での公開中作品:2点)
URLリンク(www.aozora.gr.jp)

182:吾輩は名無しである
19/06/12 08:59:36.87 0Use3NEZ.net
【ロシヤ語原文】
Ах  вы, полотеры  проклятые!

183:吾輩は名無しである
19/06/12 09:01:09.30 0Use3NEZ.net
岩波のポケット版じゃダメだな。
消費税うp前に研究社の露和辞典買おうかな。

184:吾輩は名無しである
19/06/13 08:51:53.96 mLIIa1ql.net
【英訳】
Ah, you cursed floor-scrubbers!

185:吾輩は名無しである
19/06/13 12:45:19.45 mLIIa1ql.net
第7章は変な訳が多い。

186:吾輩は名無しである
19/06/13 15:35:18.06 NdGDzFr9.net
今アンナカレーニナを木村訳と中村白葉訳を見比べながら読んでまーす
やっぱり木村訳の方が読みいいかな? 人の名前は簡略化してあることが多い

187:吾輩は名無しである
19/06/13 23:33:24.45 XcPB8P7S.net
第三巻約半分読了(第二部20章まで) 戦争の描写が多い
フランス軍が迫る中、逃げ遅れた公爵令嬢マリヤをロストフが助ける、というのがメイン
2人のきょうだい(アンドレイ、ナターシャ)が婚約してるのに
初対面なのかい?とびっくり

188:吾輩は名無しである
19/06/13 23:35:26.91 XcPB8P7S.net
マリヤがブサイク設定なのは何故だ
兄のアンドレイはカッコいい設定なのに

189:吾輩は名無しである
19/06/14 18:38:11.37 y3UGwDub.net
妹は老公爵に似たんだろう。
若公爵は母親似なんだと思う。

190:吾輩は名無しである
19/06/14 18:40:39.69 y3UGwDub.net
老公爵は娘を可愛がっているし。
人格も似ているからだろうね。

191:吾輩は名無しである
19/06/14 21:40:49.47 ywZhB302.net
>>188
中身がカッコイイだけでは?
背が低いし

192:吾輩は名無しである
19/06/15 08:02:07.33 eNO4wxgW.net
第1篇第4章にある。
「ボルコンスキイ公爵はそう丈の高くない、
眉目秀麗で取っつきにくい表情をした、
非常にハンサムな青年であった。」

193:吾輩は名無しである
19/06/15 14:51:32.42 X7ST+j8U.net
兄弟姉妹で顔が似てても美形と残念になることはあるよね

194:吾輩は名無しである
19/06/16 08:22:43.84 vOxnWAq0.net
>>192
工藤訳は
背丈のあまり高くない、端正すぎて冷たいような顔だちの、水もしたたるような貴公子だった

195:吾輩は名無しである
19/06/16 08:35:23.55 vOxnWAq0.net
公爵令嬢マリヤは悲しそうなおびえきった表情で自分の部屋へもどってきた。この表情はめったに彼女の顔から消えることがなく、その美しくない病的な顔をよけいに醜いものにしているのだった
第1巻第1部第22章

196:吾輩は名無しである
19/06/16 08:38:43.25 vOxnWAq0.net
これでみると、田舎にこもり、偏屈で癇癪持ちの公爵と暮らしていたせいで、さえない容姿になっていたってことかな?

197:吾輩は名無しである
19/06/16 12:12:39.79 jip7GPIk.net
【米川訳】第1部第1篇第3章
ボルコンスキイ公爵はあまり背の大きくない、きわめて美しい青年であったが、
顔の表情はこっちりと固まって、かさかさしていた。
【北御門訳】第1編第4章
ボルコンスキイ公爵はそう丈の高くない、 眉目秀麗で取っつきにくい表情をした、
非常にハンサムな青年であった。
【藤沼訳】第1部第1篇第3章
アンドレイは背が低く、冷やかで目鼻立ちのはっきりした、
実に美しい青年だった。

198:吾輩は名無しである
19/06/16 12:21:50.51 jip7GPIk.net
【英訳】
Prince Bolkonsky was of medium height,
a rather handsome young man with well-defined and dry features.

199:吾輩は名無しである
19/06/16 12:29:14.21 jip7GPIk.net
※ 【北御門訳】の章分けは【米川訳】【藤沼訳】【英訳】と異なる。

200:吾輩は名無しである
19/06/16 12:41:17.51 jip7GPIk.net
美貌が必ずしも幸福を招くとは限らないということだよね。
マリヤは立派な男と結ばれるわけだから。

201:吾輩は名無しである
19/06/16 13:18:56.82 ttP+PU+p.net
ポルコンスキイ公爵は背丈こそ高くはないが、
非常に美しい青年で、端正な冷たい顔立ちをしていた。
原卓也訳

202:吾輩は名無しである
19/06/16 13:32:05.92 jip7GPIk.net
使用している【英訳】は
Larissa Volokhonsky, Richard Pevear訳の
Leo Tolstoy“War and Peace”(Vintage Classics)2009/8/6

203:吾輩は名無しである
19/06/16 13:35:16.63 jip7GPIk.net
【原卓也訳】はいいね!
いちばんいい!

204:吾輩は名無しである
19/06/16 13:44:05.57 ttP+PU+p.net
>>27
【原卓也訳】 中公 世界の文学 新集 p10-11
このお話をぜひまとめてください、そしたらわたしはもう永遠にあなたの忠実な奴隷になりますから。
うちの領地の村長がいつも報告書に書いてよこす言葉をかりるなら、あなたの土隷にね
しかし、そのお嬢さんなら家柄もいいし、資産もおありになる。わたしに必要なものは、すべてそろっているというわけですからね。
※土に傍点
>>35
【原卓也訳】 中公 世界の文学 新集 p12
ボルコンスキイ公爵の若婦人は金色の刺繍をあしらったビロードのバッグに、
やりかけの手芸を入れてやってきた。

205:吾輩は名無しである
19/06/16 13:48:59.69 jip7GPIk.net
>>204
巧い意訳だね!
「土」を用いるとは実に上手い!

206:吾輩は名無しである
19/06/16 14:06:46.04 ttP+PU+p.net
>>41-43
【原卓也訳】 中公 世界の文学 新集 p33
公爵夫人が入ってきた。彼女はもう別のホームドレスに着替えていたが、
これも同じようにエレガントな真新しいものだった。
>>47-48
【原卓也訳】 中公 世界の文学 新集 p37
ナプキンから銀製品、陶器、クリスタルの食器にいたるまで、
すべてが、若夫婦の家庭によく見られる、一種特別な真新しさの陰影をおびていた。

207:吾輩は名無しである
19/06/16 14:28:16.39 ttP+PU+p.net
>>89-90,92-93
【原卓也訳】 中公 世界の文学 新集 p177
羽布団の上に、乳飲み子を抱いた女と、老婆と、
真っ赤な頬をした健康そうな若いドイツ娘とが坐っていた。
>>94-95
【原卓也訳】 中公 世界の文学 新集 p182
どれも同じようでいながらさまざまな顔をそろえた全中隊が

208:吾輩は名無しである
19/06/18 21:57:28.84 SvVQwjsN.net
第1部第3篇第8章
【米川訳】
これらの恐ろしい耳を聾するような声の響きに包まれ、
四辺形のまま化石したようにじっと動かぬ大集団の前を、
鷹揚にかっこうよく、そして、なによりも驚嘆すべきことには、
自由に身をこなしながら、数百人の幕僚たちが騎馬で進んだ。

【北御門訳】
こうした凄まじい、耳を聾せんばかりの大音響の中、
化石したようにじーっと動かぬ四辺形の大集団の前を、
数百人の騎馬の扈従が悠々と、それでも整然と、
そして何よりも落ち着き払って進み、
その先頭に二人の皇帝が馬を進めていた。

209:吾輩は名無しである
19/06/18 22:00:23.70 SvVQwjsN.net
【藤沼訳】
こうした声のおそろしい、耳をつんざくような響きのもと、
自分たちが作っている方形のなかで、まるで化石になったように、
じっと動かずにいる部隊のいくつもの塊のあいだを、
乱雑に、左右が不揃いな形で、なによりもまず、のんびりと、
数百人の馬に乗ったお付きの者たちが進み、
その先頭に二人の人間―両皇帝がいた。

210:吾輩は名無しである
19/06/18 22:01:43.53 SvVQwjsN.net
【英訳】
To the terrible, deafening sound of these voices, amidst the masses of troops,motionless,
as if petrified in their rectangles, the hundreds of horsemen of the suite moved casually,
asymmetrically, and, above all, freely, and in front of them two men―the emperors.

211:吾輩は名無しである
19/06/18 22:03:15.79 gqQyn41h.net
    ↑
 原卓也の人、どうなってる?

212:吾輩は名無しである
19/06/18 22:07:55.15 SvVQwjsN.net
【米】
「鷹揚にかっこうよく、そして、なによりも驚嘆すべきことには、自由に身をこなしながら、」
【北】
「悠々と、それでも整然と、そして何よりも落ち着き払って進み、」
【藤】
「乱雑に、左右が不揃いな形で、なによりもまず、のんびりと、
数百人の馬に乗ったお付きの者たちが進み、」

213:吾輩は名無しである
19/06/18 22:11:21.36 SvVQwjsN.net
【英訳】に近いのは【藤沼訳】
【藤沼訳】がいちばんいい。

214:吾輩は名無しである
19/06/18 22:14:23.75 0ODD17r2.net
【原卓也訳】 中公 新集世界の文学  p313
それぞれの四角な隊形の中で化石したように身じろぎもせぬ軍団の間を、
耳を聾するすさまじいこれらの喚声を聞きながら、
数百人の騎馬の幕僚は、無造作ではあるが整然と、
そしてなによりも、のびのびと進んでゆき、先頭には二人の皇帝が馬を進めていた。

215:吾輩は名無しである
19/06/18 22:36:54.93 SvVQwjsN.net
>>84 の箇所を読んだとき思い出したのは
ジェフリー・アーチャーの『ケインとアベル』
主人公アベルを育ててくれた猟師の娘(姉として育てられた)が
「ポーランド・ソ連戦争」で
ポーランドに侵攻してきた露助の兵士に輪姦される場面。
アベルは助けようとするが殴られて気が遠くなりながらも、
姉を犯す兵士を1人、2人……と数える。

216:吾輩は名無しである
19/06/18 23:05:29.46 NQYigIgf.net
マリヤもレイープされそうなところを助けられて良かったな

217:吾輩は名無しである
19/06/18 23:12:17.17 0ODD17r2.net
【工藤精一郎訳】 新潮文庫 p470
これらの声の天地をゆるがすかとばかりの恐ろしい雄叫びにつつまれて、
四角の隊形に凝固したかのような不動の各部隊のまえを、
二人の皇帝を先頭に、数百名の随員の騎馬姿が、
無造作ではあるが均斉のとれた隊形を保ちながら、
そして何よりものびやかに、進んでいった。

218:吾輩は名無しである
19/06/18 23:12:36.42 NQYigIgf.net
>>212
工藤訳
無造作ではあるが均斉のとれた隊形を保ちながら、そして何よりものびやかに、進んでいった。p570

219:吾輩は名無しである
19/06/18 23:14:03.75 NQYigIgf.net
かぶった

220:吾輩は名無しである
19/06/18 23:14:55.47 0ODD17r2.net
かぶった
均斉や、整然だと明らかに誤訳か
幕僚と随員も結構差があるな

221:吾輩は名無しである
19/06/18 23:18:53.11 NQYigIgf.net
>>46
遅レスだがこれは納得できる

222:吾輩は名無しである
19/06/18 23:33:10.74 0ODD17r2.net
描写としては方形にじっと固まった兵士と、
乱雑で左右不揃いな皇帝とお付きの者達ののびのびとした行進を対照させるシーンか
効果的には均斉や整然だとちょっと薄れてしまうな

223:吾輩は名無しである
19/06/18 23:39:24.98 0ODD17r2.net
それだと藤沼訳の、のんびりも微妙にニュアンス違うのか

224:吾輩は名無しである
19/06/19 07:25:03.65 P4Mz6DLu.net
「無秩序のようではあるが自律性がある」ということかな。
アメーバとか粘菌のような活動。
【英訳】の翻訳者 Larissa Volokhonsky は
ロシヤ語を正確に英語に置き換えるから理解に役立つ。

225:吾輩は名無しである
19/06/20 01:00:33.61 Bh6+q4iF.net
第三巻読了
ピエール大活躍だが…
義勇軍とはぐれて戦場を一人ウロウロするピエール
ナポレオンを暗殺しようとするがナポレオンがどこにいるのかもわからず、モスクワをウロウロするピエール

226:吾輩は名無しである
19/06/20 22:37:50.26 LkgEuEP2.net
レフ・トルストイ
皇帝ナポレオンをバカにし過ぎ
ドイツ人もバカにし過ぎ

227:学術
19/06/22 17:00:20.88 +bzYNzGt.net
地球の先輩だけどマラルメの方がおすすめだ。

228:吾輩は名無しである
19/06/22 19:14:57.57 Bz2gSV5j.net
第四巻まで来た
第一章エレンいきなり死亡(ドラマでいうとナレ死)
ピエールは生き伸びた
アンドレイが死んでしまったぁぁ(;_;)/~~~

229:吾輩は名無しである
19/06/22 21:02:35.31 WQPEj4sS.net
>>226
ナポレオンを支持する貴族がいたり、フランスかぶれのロシア社会の様子も書かれていて面白い
ドイツの扱いはちょっと軽い感じ

230:吾輩は名無しである
19/06/22 21:06:59.49 WQPEj4sS.net
新潮文庫の解説によると登場人物559人と書いてあるけど、どういうカウントしたんだろ
ピエールの目の前で処刑された5人は入ってるだろうけど
>>91
の馬車に乗ってた3人?の女も含むのか

231:吾輩は名無しである
19/06/23 14:29:41.56 l6a9vrV0.net
【北御門訳】誤訳だか誤植だかが多すぎる。
「将官」を「将校」と間違えて「会話文」もタメ口にしている。
仕事が忙しくて、この1週間本を開くことができなかった。

232:吾輩は名無しである
19/06/23 14:33:39.21 l6a9vrV0.net
レフ・トルストイ『復活』の
Larissa Volokhonsky による【英訳】はないんだよね。
いつになったら出るのだろうか?

233:吾輩は名無しである
19/06/23 14:38:47.84 l6a9vrV0.net
レフ・トルストイはクトゥーゾフを持ち上げ過ぎ!
デブのスケベ爺w
典型的な露助男だ。

234:吾輩は名無しである
19/06/23 17:53:17.65 0JPYhOmN.net
どっちかというと落としてないか?

235:吾輩は名無しである
19/06/23 22:15:58.35 cHKDtg8I.net
アレクサンドル皇帝の目の色は「碧い」のか? 「灰色」なのか?
第3編第15章
【北御門訳】
しかしその美しい灰色の眼には依然として、……
第3編第10章
【北御門訳】
……、とにかく彼はその碧い眼で……

236:吾輩は名無しである
19/06/23 23:18:30.07 cHKDtg8I.net
オーストリア皇帝フランツⅡもドスケベ絶倫男だったw

237:吾輩は名無しである
19/06/24 08:10:10.09 /gJJVoDY.net
第3篇第15章
【米川訳】
ちょうど、あけはなした窓から新鮮な野の空気が、ふいに息苦しい部屋へ匂いくるように、
いま駈けてきたこの華々しい青年の群れから、青春と精力と成功の確信が、
クトゥーゾフの陰気な司令部へ流れこむのであった。
【北御門訳】
ちょうど開け放した窓から不意に新鮮な野の空気が息苦しい部屋の中へ薫ってくるように、
いま馬で駆けつけてきた華やかな若者たちの姿から、
若さと精力と成功に対する確信の気分が陰気なクトゥゾフの司令部へ流れ込んできた。
【藤沼訳】
まるで開け放した窓から急に、新鮮な野外の空気が、息苦しい部屋のなかに吹き込んだように、
駆けつけて来たこの颯爽たる若者たちから、若さと、活気と、勝利の信念が、
陰気なクトゥーゾフの本営に吹き込んだ。

238:吾輩は名無しである
19/06/24 08:11:49.20 /gJJVoDY.net
どの訳文がお好き?

239:吾輩は名無しである
19/06/24 08:11:49.67 /gJJVoDY.net
どの訳文がお好き?

240:吾輩は名無しである
19/06/24 09:42:51.41 YrU4K4CE.net
【原卓也訳】 中公 新集世界の文学 p351
開け放した窓から蒸し暑い室内へふいにすがすがしい野の風が吹きこんだかのように、
馬をとばしてきた華やかなこの青年たちから、
若さとエネルギーと、成功の確信とがクトゥーゾフの陰気な司令部に吹きつけた。
【工藤精一郎訳】 新潮文庫 p526
さながら開け放された窓から、ふいに息苦しい室内へ香り高いさわやかな野の空気が流れこんできたように、
この馬をとばしてきた絢爛たる若武者たちから、若さと、活力と、勝利への確信とが、沈滞したクトゥーゾフ司令部に吹きこまれた。

241:吾輩は名無しである
19/06/24 09:51:46.91 YrU4K4CE.net
As fresh air from the fields suddenly breathes through an open window into a stuffy room,
so youth, energy, and certainty of success breathed upon Kutu-zov's cheerless staff as these brilliant young men galloped up.
Richard Pevear and Larissa Volokhonsky

242:吾輩は名無しである
19/06/24 10:05:45.50 YrU4K4CE.net
原卓也訳がイメージとしてわかりやすくて好きかなあ

243:吾輩は名無しである
19/06/24 12:16:01.73 1YWgGGsU.net
これ原卓也訳じゃなくて原久一郎訳に卓也が筆を加えた訳だけどね

244:吾輩は名無しである
19/06/24 13:18:47.07 YrU4K4CE.net
それどうなんだろう、集英社版世界文学全集は原久一郎と共同翻訳者名になっている
異同を比べるために買うのもどうかと思ってスルーしてるけど
少なくとも中公版の翻訳について書いてあるところでは父の名は出てない

245:吾輩は名無しである
19/06/24 13:34:29.54 YrU4K4CE.net
表紙の帯では待望の最新訳となっている

246:吾輩は名無しである
19/06/24 17:40:18.72 O7nQN7pl.net
ここで見る限り原卓也のが
一番磨かれてる感じがする

247:吾輩は名無しである
19/06/24 18:05:25.02 YrU4K4CE.net
気になってしまったので原久一郎・原卓也訳買ってきた
中公版のは新訳かなこれは
【原卓也・原卓也訳】
ちょうど、開けはなたれた窓から新鮮な野の空気が息苦しい部屋へさっと入ってくるように、
青春と活気と成功への自信が、いま駆けてきたこのはなばなしい青年の群れから、
陰気なクトゥーゾフの参謀部へ、軽やかに流れ込んできたのである。

248:吾輩は名無しである
19/06/24 18:31:30.47 YrU4K4CE.net
ミスってた
【原久一郎・原卓也】 集英社 世界文学全集 47 p354
ちょうど、開けはなたれた窓から新鮮な野の空気が息苦しい部屋へさっと入ってくるように、
青春と活気と成功への自信が、いま駆けてきたこのはなばなしい青年の群れから、
陰気なクトゥーゾフの参謀部へ、軽やかに流れ込んできたのである。

249:吾輩は名無しである
19/06/24 18:37:02.33 YrU4K4CE.net
トルストイ 『戦争と平和』原久一郎・原卓也訳 集英社版 世界文学全集 一九七八年 六月二十五日発行 c1978 p533
「戦争と平和」は、昭和四八年集英社愛蔵版世界文学全集に収めるにあたって、私が、父、久一郎の翻訳のスタイルをそのまま保つよう努めた上、
現代の若い読者にも容易に理解できるよう、字句や表面の面で大幅に手を加えたのであったが、今回、さらに加筆したところが少なくない。
父はすでに故人となったため、訳文の責任はすべてわたしが負うものであり、責任の所在を明らかにする上であえて共訳としたものである。
なお、本書の翻訳にあたっては、生誕百年記念九十巻全集(一九二八―五八)の第九―一二巻をテキストとして使用した。
トルストイ 『戦争と平和』 原卓也訳 中央公論社 世界の文学新集 昭和43年5月23日初版発行 c1968 p570
この翻訳のテキストには、生誕百年を記念して刊行されたソビエト国立芸術文学出版所刊の九十巻全集第九―一二巻(一九三〇―一九三三)を用いた。
挿画は、ソビエト国立芸術文学出版所刊(一九六〇年刊行)の豪華本によった。画家はB・セローフである。

250:吾輩は名無しである
19/06/24 18:40:09.48 YrU4K4CE.net
原卓也訳の方が先で
原卓也が父・原久一郎の翻訳に手を加えたのは後だった…

251:吾輩は名無しである
19/06/24 21:15:57.28 O7nQN7pl.net
原卓也の読みたいけどあまりに古すぎて
かわりにカラマーゾフ読んでみよ
亀山のでうんざりしてそれから読んでないので

252:吾輩は名無しである
19/06/24 21:45:55.71 YrU4K4CE.net
カラ兄も原卓也訳で読んだ
亀山は決定的なシーンで訳がよくなかったので
あまり自分はおすすめしない

253:吾輩は名無しである
19/06/25 06:05:19.04 nk2GnpW4.net
何年か前ブームになってた時
期待して読んだけど
その前に何度か米川ので読んだのと違って
やたらテンポがまどろっこしく感じられ
全巻買ってたので最後まで読んだけど苦痛で嫌になった

254:吾輩は名無しである
19/06/26 02:51:21.01 t6ySqXck.net
米川訳は古いけど人物の個性はうまく表現してるように思う

255:吾輩は名無しである
19/06/26 14:27:01.18 AbJg9UTt.net
なぜ今まで原卓也個人訳注目されて来なかったんだ
トルストイスレの過去ログでも言及ないし
ネットにもほぼないぞ
中公は文庫化するべきだ
新潮の原卓カラマーゾフは版を重ねてるんだし
もったいない

256:吾輩は名無しである
19/06/27 21:31:15.07 /vq8s37e.net
wikipediaも追加されたの6月19日だし
ここのスレ住民だろうけど
情報って拡散されないとほんと広がらない

257:吾輩は名無しである
19/06/28 21:28:19.62 ak+JTDHJ.net
第1部第1篇第18章
「これはあなたの被保護人のしわざです。
あの小間使いにするのもいやな、
あなたの好きなドルベッカーヤ夫人です、
あの卑劣な、むしずの走るような女です。」

258:吾輩は名無しである
19/06/28 21:30:55.39 ak+JTDHJ.net
第1部第1篇第18章
【米川訳】
「これはあなたの被保護人のしわざです。
あの小間使いにするのもいやな、
あなたの好きなドルベッカーヤ夫人です、
あの卑劣な、むしずの走るような女です。」

259:吾輩は名無しである
19/06/28 21:32:23.86 ak+JTDHJ.net
第1編第21章
【北御門訳】
「それはあなたの被保護者(ごひいき)の陰謀です。
あなたのあの親愛なるドルベッカーヤ公爵夫人、
アンナ・ミハイロウナの、
私だったら小間使いにもしたくないあの胸くその悪い、
低劣な女の陰謀ですわ」

260:吾輩は名無しである
19/06/28 21:33:28.52 ak+JTDHJ.net
【藤沼訳】
「これはあなたが目をかけている、
あなたのお気に入りのドルベッコイ公爵夫人です。
あたしだったら女中にもしたくありませんけれどね、
あんな低級な、いやらしい女」

261:吾輩は名無しである
19/06/28 21:38:56.14 ak+JTDHJ.net
【北御門訳】
貴族の令嬢が「胸くその悪い」なんて下品な言葉を発することはないだろうね。
田舎者の翻訳者の会話文は感心しないものが多い。
講談社文庫の【工藤訳】『嵐が丘』もそうだ。
翻訳者は青森県出身だそうだ。

262:吾輩は名無しである
19/06/28 21:40:57.41 ak+JTDHJ.net
第3編第18章
【北御門訳】
 彼の前方をクトゥゾフの調馬師が、馬衣を着せた何頭
かの馬を曳いて歩いていた。調馬師の後に輜重車が続き、
その後から兵隊帽に半外套を着た、足の曲がった老僕が
歩いていた。
「ティート、おいティート!」と調馬師が言った。
「何だね?」と老人は放心したような声で言った。
「ティート、麦打ちに行けよ」
「ええい、この馬鹿っ!」と老人は腹立たしげに唾を
吐きながら言った。そしてしばらく沈黙の行進が続いた
後、またしても同じ駄洒落が繰り返された。

263:吾輩は名無しである
19/06/28 21:42:49.91 ak+JTDHJ.net
ちょっと前に出ていたな。ということで、
第3編第12章
【北御門訳】
……多分馭者らしい一人の声が、
ティートと呼ばれる、アンドレイ公爵もよく知っている
クトゥゾフ付きの老コックを揶揄っていた。《ティート、
おいティート!》
 「何だ」と老人が答えた。
 「ティート、麦打ちに行けよ!」と剽軽男が言った。
 「ちえっ、ふざけるなっ!」という声が聞こえたが、
やがてその声も従卒や下僕たちの哄笑にかき消されてし
まった。

264:吾輩は名無しである
19/06/28 21:43:56.94 nxTCzyJt.net
ざっとスレを読んだけど中村白葉訳ってそんなに酷いのか。
河出のトルストイ全集は中村白葉と中村融の親子訳(?)だよね。

265:吾輩は名無しである
19/06/28 21:45:43.17 ak+JTDHJ.net
で、何が「駄洒落」か解らない。
【英訳】はたぶん意訳。「訳注」はない。
そこで、
【藤沼訳】
第1部第3篇第13章「割注 」
チートという怠け者が少しも働かずに、飯を作ることだけに熱心だったとい
う古くからの笑い話をもとにして、同名で料理人のチートをからかったもの

266:吾輩は名無しである
19/06/28 21:49:52.19 ak+JTDHJ.net
複数の翻訳を読み比べないとなんともいえない。
『イワンの馬鹿』(岩波文庫)は悪くはなかった。

267:吾輩は名無しである
19/06/28 21:53:22.80 ak+JTDHJ.net
【北御門訳】は「アマチュアの翻訳」のような気がしてきた。

268:吾輩は名無しである
19/06/28 21:56:13.17 ak+JTDHJ.net
『イワンのばか』(岩波文庫)が正しい。

269:吾輩は名無しである
19/06/29 00:02:59.90 qMsu7Lk6.net
【原卓也訳】 中公 新集世界の文学 p98 第1部第1編第21章
これはあなたが目をかけてらっしゃる、あのドルベツカーヤ夫人のしわざですわ。
あんな卑しい、けがらわしい女、あたくしなら女中にするのさえいやですけど
【原卓也訳】 中公 新集世界の文学 p337 第1部第3編12章
クトゥーゾフの中庭では、荷造りする従卒たちの声がしていた。
アンドレイ公爵も知っている、チートという名の、年とったクトゥーゾフ専用のコックをからかう、
御者のものと思われる声が言った。
「チート、おい、チートったら?」
「なんだい?」老人が答えた。
「チート、麦打ちに行きな」剽軽者が言った。
「ちぇ、くそくらえだ」という声がしたが、その声は従卒や召使の哄笑にかき消された。

270:吾輩は名無しである
19/06/29 00:09:43.23 qMsu7Lk6.net
翻訳するなら藤沼訳のように訳注を入れて処理するか
原卓訳のように駄洒落の効果を一つ落とすか
英訳のように意訳するかどれか選ぶだろうから
その点では確かに北御門訳の処理はちょっとダメだね

271:吾輩は名無しである
19/06/29 00:21:54.19 qMsu7Lk6.net
河出文学全集の中村白葉訳最近一冊100円で売ってるのどっかで見たけど
スルーしてしまったな
戦争と平和だけそんな持ってても仕方ないし…と
まあ今度見かけたらチェックしてみるか

272:吾輩は名無しである
19/06/29 07:31:17.29 w0B8hd8D.net
>>267
アマチュアだから

273:吾輩は名無しである
19/06/29 10:37:06.79 szpZFdHb.net
第1部第3篇第19章
【米川訳】
▲兵士らはアンドレイ公爵を運んでくる途中、
妹のマリヤが首にかけた金の聖像が眼に入ったので、
そっととりはずしておいたが、捕虜にたいする皇帝の優しい態度を見ると、
急いでその聖像をもとへ戻した。
▲アンドレイ公爵は、誰がどうしてかけてくれたか気づかなかったが、
思いがけなくも、軍服の上から細い金の鎖のついた聖像がかかっていた。
第1部第1篇第24章
【米川訳】
▲……、彼女は楕円形の古い救世主の像を、荘重な手つきで両手に捧げつつ、
兄の前へさし出した。黒い顔をした救世主は銀の衣を着て、
細かい細工をほどこした銀の鎖につるされてあった。

274:吾輩は名無しである
19/06/29 10:50:50.11 szpZFdHb.net
第3編第19章
【北御門訳】
▲アンドレイ公爵を運んで来る途中、
公爵令嬢マーリヤが兄に掛けてやった金の聖像を見てそれを取り上げていた兵士たちは、
捕虜たちに対する皇帝の優しい態度を見て、急いでそれをもとへ戻した。
第1編第28章
【北御門訳】
▲……、楕円形の古い救世主の像をうやうやしく両手に捧げて、兄の前に差し出した。
その像は黒い顔をして、銀の衣を纏い、こまかい細工をした銀の鎖に吊るされていた。

275:吾輩は名無しである
19/06/29 11:10:23.70 szpZFdHb.net
第1部第3篇第19章
【藤沼訳】
▲アンドレイを運んで来て、マリアが兄の首にかけた金の聖像にふと目をつけ、
首からはずして取ってしまった兵隊たちは、
皇帝が捕虜に対するときに示した親切さを見て、あわてて聖像を返した。
▲アンドレイは、だれが、どんなふうにしてまた聖像を自分にかけてくれたのか見えなかったが、
ふいに軍服の上の胸に、小さな金の鎖のついた聖像がのっているのに気づいた。
第1部第1篇第25章
【藤沼訳】
▲……彼女はこまかい細工の銀の飾りと銀の鎖のついた、
卵形の古い由緒ある黒い顔の小さな救世主の聖像を、
おごそかな手つきで兄の前に両手で捧げ持って、
興奮にふるえる声で言った。

276:吾輩は名無しである
19/06/29 11:14:53.73 szpZFdHb.net
>>273
訂正
×第1部第1篇第24章
 
○第1部第1篇第25章

277:吾輩は名無しである
19/06/29 11:16:31.26 szpZFdHb.net
「金の鎖」か「銀の鎖」か、
はっきりしてもらいたいものだ!
【英訳】はのちほど。

278:吾輩は名無しである
19/06/29 11:56:36.61 WJ6yim1c.net
>>277
こんだけ翻訳で一致してるんだから
トルストイの間違いでしょう

279:吾輩は名無しである
19/06/29 14:57:10.71 8JwNr6kg.net
【ロシヤ語原文】を見たら、翻訳に間違いはない。
レフ・トルストイの勘違いだった。
翻訳者は読者に注意喚起すべきだ。
【英訳】も【和訳】と同様、【ロシヤ語原文】に忠実。

280:学術
19/06/29 15:29:41.90 QoQI3V67.net
拓殖の方ができていませんか?

281:吾輩は名無しである
19/06/29 18:00:31.78 WJ6yim1c.net
>>279
あなたが世界で最初に気づいた人?

282:吾輩は名無しである
19/06/29 23:20:16.27 Pj/U5MNI.net
第四巻第四部まで読了
長々話が続き、何人も死んでしまったがピエール、ナターシャが相思相愛になるところで一区切り。
ピエールが味わう幸福感の下りはこちらも感慨深く読みました。

283:吾輩は名無しである
19/06/29 23:23:26.20 Pj/U5MNI.net
ピエールとアンドレイは親友だったっけ。あちこち忘れてしまっている。
ナターシャは最初に会ったときから、ピエールに好意的だった。

284:吾輩は名無しである
19/06/30 08:27:49.91 cNqU2h4I.net
トルストイの間違いで言うと『イワンイリイチ』の時間に関する矛盾がよく取り上げられるね。

285:吾輩は名無しである
19/07/03 00:57:27.27 2PXnO7/T.net
エピローグまで読了
ピエールの成長物語であったか
作者が歴史についてあれこれ語る部分は評判が悪いようだが、書かずにはいられなかったのかなと思った

286:吾輩は名無しである
19/07/03 21:59:33.91 8VCimkZ5.net
中村白葉訳買ってきた 河出のカレッジ版世界名作全集の1巻だけあった
1巻の巻末に詳しい書誌情報あるかと思ったら載ってなかった。
だからトルストイ全集版との違いも個人訳なのか共同訳なのかが分からない
とりあえず既存箇所
>>27
【中村白葉訳】 『戦争と平和』 河出書房 カレッジ版世界名作全集9
第1部 第1篇 第1章 
p12
「〈どうかこの話をまとめてください。そしたらわたくしは永久にあなたの〉こよなく忠実なラーブ(奴隷)になります。
〈もっとも、わたくしの領地の百姓頭が報告を書く時にはいつでもラープですがね〉その娘さんなら、家柄はいいしお金持ちだし。
わたくしに必要なものはぜんぶそろっていますからね」
>>35
p13
若い公爵夫人ボルコンスカヤは、金糸で刺繍したびろうどの袋に編み物を入れてやって来た。
>>41
第1巻 第1編 第7章 P34
公爵夫人がはいってきた。彼女はもうべつな部屋着に着かえていたが、
それもおなじように優美で、清新なものであった。
>>47
第1巻 第1編 第8章 p38
ナプキンから銀製品、陶器、玻璃器類にいたるいっさいのものが、
若い夫婦によく見られる特殊な新しさの刻印を帯びていた。

287:吾輩は名無しである
19/07/03 22:00:02.98 8VCimkZ5.net
【中村白葉訳】 『戦争と平和』 河出書房 カレッジ版世界名作全集9
>>89-93
第1巻 第2編 第7章 p183
羽ぶとんの上には、乳のみ子を抱いた女と、老婆と、若い、紫色にみえるほど赤い頬をした、
健康そうなドイツ娘とがすわっていた。
>>94-95 第1巻 第2編 第8章 p187
単調で複雑な顔を持った全中隊をあげて
>>126
つまり、事を決するのはきみがたの〈ジュレスタイン(クレームス近くの山の名)の小ぜりあいの力〉でなく、
つまり一般に火薬の力でなく、それを発明した者なんだからね

288:吾輩は名無しである
19/07/03 22:36:46.76 8VCimkZ5.net
【中村白葉訳】 『戦争と平和』 河出書房 カレッジ版世界名作全集9
>>197-198,201
第1巻 第1編 第4章 p20
ボルコンスキイ公爵は、あまり背の高くない、目鼻立ちのかっきりしてかわいたような感じの、
みずぎわだって美しい青年であった。
>>208-210,214,217
第1巻 第3編 第8章 p319
これらの声の恐ろしい、耳を聾する音響に包まれ、
四辺形のまま化石でもしたようにじっと動かぬ軍隊の大集団のただ中を、
無造作に、しかし均整を保ちつつ、そしてもっともおもなことは、自由に、
何百という騎馬の扈従が動いて来、その先頭に二人の人
―両皇帝が、馬を進めていた。
>>237,240-241 
第1巻 第3編 15章 p358
ちょうど、あけはなった窓から急に新鮮な野の空気が、息苦しい部屋へにおって来でもしたように、
この急に駆けつけて来たかがやかしい青年の一群から、陰気なクトゥーゾフの司令部へ、
若さと、精力と、成功の確信がにおってきた。

289:吾輩は名無しである
19/07/03 22:37:15.02 8VCimkZ5.net
【中村白葉訳】 『戦争と平和』 河出書房 カレッジ版世界名作全集9
>>257-260,269 
第1巻 第1編 第21章 p101
「これはあなたの〈被保護人〉のしわざですわ、
あなたのお好きなドルベツカーヤ公爵夫人、アンナ・ミハイローヴナのしわざですわ、
あの、わたくしなら小間使いにするのもいやなような、あの卑劣な、けがらわしい女」
>>262-263,269
第1巻 第3編 第18章 p374
彼の前をクトゥーゾフの調馬師が、
何頭もの馬衣をつけた馬を引いて歩いていた。
調馬師のあとから一両の軍用車が進み、そのあとには、
軍帽に半外套姿の、足のまがった老僕が歩いていた。
「ティート、おい、ティート!」と調馬師が言った。
「なんだね?」と老人は、放心したような調子で答えた。
「ティート!麦打ちに行けや」
「ええ、ばかめ、ちぇっ」腹だたしげにぷっと唾をはいて、老人は言った。
黙々たる行進が続いて、また同じ戯れがくり返された。

290:吾輩は名無しである
19/07/03 22:47:50.74 8VCimkZ5.net
北御門訳は中村白葉訳を参考にしてるのか
語彙と並べ方が似てる箇所がある

291:吾輩は名無しである
19/07/03 23:17:35.39 8VCimkZ5.net
【中村白葉訳】 『戦争と平和』 河出書房 カレッジ版世界名作全集9
>>263,269
第1巻、第3編、第12章 p344
クトゥーゾフの庭では、荷造りしている従卒たちの話声が聞こえていた、
ひとつの声―アンドレイ公爵も知っているティートという老人のコックをからかっている、
たぶん御者らしい声が、こう言っていた―
「ティート、おい、ティート?」
「うん」と老人は答える。
「ティート、麦打ちに行けや」と剽軽者は言う。
「ちょっ、畜生め」こういう声は、従卒や下男たちの哄笑に包まれて、聞こえた。

292:吾輩は名無しである
19/07/04 07:12:30.99 +w5VFP7n.net
鈴木悦という左翼運動家が『戦争と平和』を訳しているようですが、読んだ人いますか?

293:吾輩は名無しである
19/07/04 12:43:23.12 8eUNBPTJ.net
>>292
国会図書館検索したらデジタルライブラリーにあった
読める
URLリンク(dl.ndl.go.jp)

294:吾輩は名無しである
19/07/04 13:32:37.05 8eUNBPTJ.net
既存箇所をざっと見た感じ悪くない、鈴木訳

295:吾輩は名無しである
19/07/10 20:40:07.44 5swL8TAK.net
本日復帰
【北御門訳】
訳し漏れの箇所が結構ある。
【英訳】
疑問訳あり。
【ロシヤ語原文】では「帆立」なのに【英訳】では「鶏冠」になっている。

296:吾輩は名無しである
19/07/10 20:48:33.04 5swL8TAK.net
「銀の鎖」「金の鎖」
レフ・トルストイはわかっていて使い分けたのではないのだろうか。
小説家は「言葉」という絵の具で絵を描く。
敬虔な妹が兄にわたす場面では「銀」でなければならない。
フランス軍兵士は「金の鎖」が目について掠めとる。
「金」「銀」の違いに気づく読者なら、それくらいわかるだろう。

297:吾輩は名無しである
19/07/10 20:57:05.03 5swL8TAK.net
【中村白葉訳】も悪くない。
【北御門訳】も悪くはないんだが、会話文の翻訳がよくない。

298:吾輩は名無しである
19/07/10 21:10:38.68 rtPwyWDi.net
翻訳比較スレになってるね

299:吾輩は名無しである
19/07/14 12:12:02.26 ITybAhuS.net
第2部第1篇第15章
【米川訳】
その音はどんな人でも同じ間をおいて、同じ音程に発しうるものであったが、
しかし、それは千度は人をひやりとさせても、
千一回目にはふるいつきたいほど人を感動させたり、
涙さえ催させたりするような種類のものであった。
第4編第15章
【北御門訳】
その音は、どんな人でも同じテンポで同じ時間出すことができるものであったが、
その音も多くの場合冷淡に聞き流され、人々を感動に震えさせたり、
涙を流させたりする歌い手は千人中一人と言っていいくらいだった。
第2部第1篇第15章
【藤沼訳】
その音は同じ音長を保って、同じ間合いで、だれでもが出すことのできるものだったが、
千回は人を冷ややかな気持のままにしておくのに、千一回目には戦慄させ、
泣き出させてしまうような音だったのだ。

300:吾輩は名無しである
19/07/14 12:15:15.87 ITybAhuS.net
なんかよく解らんw

301:吾輩は名無しである
19/07/14 17:09:21.62 ue36JY0M.net
>>299
北御門は他の二人と
根本的に意味が違っているような…

302:吾輩は名無しである
19/07/14 18:39:31.14 hppUwHO4.net
第2部第1篇第15章
【原卓也訳】 中公 新集世界の文学 p437
微笑をかたちづくった口から流れ出る声音は、
だれもが同じ間隔、同じ音程で発しうるものであったはあったが、
しかし、聞く者を千回も無関心のままおいておきながら、
千一回目には戦慄させ、感泣させるような声音だった。
第2部第1篇第15章
【中村白葉訳】 河出書房 カレッジ版世界名作全集9 p445
微笑にたたまれたような口からは音声が─
だれもが同じ間をおき、同じ時間をおいて発しうるものではあるが、
しかし千たびまで人をひやりとさせ、
千一回目にはじめて戦慄させたり、涙を催させたりするような声音が、
流れ出すのであった。

303:吾輩は名無しである
19/07/14 18:59:42.08 hppUwHO4.net
ついでに
【島村抱月, 鈴木悦共訳】 全譯 戦争と平和 目黒分店 p623
そして、その微笑を含んでゐる口からは、
音調が注ぎ出された─
それは誰にでも同じ音程を出すことが出来、
時の同じ長さの間續けることが出来るが、
併し千度それを聴いても平氣でゐられ、千一度目に
吾々の胸を慄かせ、泣き出させるといふやうな音調であった。

304:吾輩は名無しである
19/07/15 08:36:14.78 0F9Zg8eO.net
抽出した文章を含む段落をよく読むと、
【北御門訳】が正しい解釈だと思われる。
【工藤訳】はどうなんですか?

305:吾輩は名無しである
19/07/15 08:45:10.33 0F9Zg8eO.net
「4万3000ルーブリ」という金額は現在の貨幣価値ではどのくらいなのだろうか?
【藤沼訳】第1分冊では「4億3000万円」ないし「4300万円」だそうだが。
イミフなんだけれど、金貨と紙幣じゃ価値が異なるみたい。
『カラマーゾフ』とは話の規模が違うね!

306:吾輩は名無しである
19/07/15 08:51:06.01 0F9Zg8eO.net
『白痴』の貴族連中と『戦争と平和』の貴族連中とでは
雰囲気がちょっと違う気がする。
「カラマーゾフ家」も一応「貴族階級」なんだよね。

307:吾輩は名無しである
19/07/15 09:04:48.09 0F9Zg8eO.net
『スペードの女王』を読んだとき、描写された建物内部の雰囲気から
ルブランの『アルセーヌ・ルパン』諸作品の雰囲気を連想した。
ロストフ若伯爵の「4万3000ルーブリ負け」はプーシキンのパクリだよね。

308:吾輩は名無しである
19/07/16 13:59:35.62 x+MHtcbS.net
【工藤精一郎訳】 新潮文庫 第2巻 第1部 第15章 p98
それは同じ間と、同じ音程で、だれもが発することのできる声だが、
千度聞いてもなんの感興もわかぬものが、
千一度目には胸をゆすぶり、感動の涙を流させるような、
そうした声音であった。
【Richard Pevear and Larissa Volokhonsky訳】
sounds that anyone can produce for the same lengths of time,
at the same intervals, but which leave one cold a thousand times,
then for the thousand and first time make one tremble and weep.

309:吾輩は名無しである
19/07/19 18:32:47.23 uEKbtwUv.net
だぢづでど

310:吾輩は名無しである
19/07/23 10:17:50.36 nwlGR3sF.net
>>306
加賀乙彦が「ドストエフスキーは地主階級の出身だから貴族の描写はだいたい想像(そのかわり都会の庶民の描写はリアル)、トルストイは実際の伯爵だから貴族や荘園の農民の描写はリアル」みたいな事を講演で言ってた
集英社新書のドストエフスキーを語るやつに出てた

311:吾輩は名無しである
19/07/23 18:33:46.44 PAHdKuiR.net
1人か? 2人か? 3人か?
考えていたら1週間が過ぎた。

312:吾輩は名無しである
19/07/23 18:36:43.61 PAHdKuiR.net
第2部第2篇第1章
【米川訳】
第1段落
「トランクを入れておきましょうか? お床は? お茶はいかがでございます?」と
侍僕がたずねた。
第3段落
駅長、その妻、侍僕、……
第6段落
侍僕は半分ページを切ってある……

313:吾輩は名無しである
19/07/23 18:37:59.20 PAHdKuiR.net
第5編第1章
【北御門訳】
第1段落
「トランクを運び込んでおきましょうか? ベッドは? それにお茶はいかがでしょうか?」と
下僕がたずねた。
第3段落
駅長や、その妻や、侍僕や、……
第6段落
侍僕は半分ページを切ってある、……

314:吾輩は名無しである
19/07/23 18:39:15.05 PAHdKuiR.net
第2部第2篇第1章
【藤沼訳】
第1段落
「トランクを持ってまいりましょうか? 床をお延べいたしましょうか、お茶はいかがで?」
側仕えがたずねた。
第3段落
駅長、駅長の女房、側仕え、……
第6段落
召使いがピエールに、……

315:吾輩は名無しである
19/07/23 18:42:53.29 PAHdKuiR.net
【英訳】
① his valet
③ the valet
⑥ His servant
【ロシヤ語原文】
① камердинер
③ камердинер
⑥ Слуга

316:吾輩は名無しである
19/07/23 18:52:44.35 PAHdKuiR.net
米川は3箇所とも同一人物と考えたのだろうか。
同一人物ではないとしても、【ロシヤ語原文】3番目の単語の違いは
言い換えだと解釈したのだろうか。
北御門は最初と2番目は異なる人物と解釈したと思う。
「下僕」と「侍僕」か。
【ロシヤ語原文】を反映していない。
藤沼は【英訳】に似ている。
「側仕え」と「召使い」の違いって?

317:吾輩は名無しである
19/07/23 18:54:54.54 PAHdKuiR.net
最初と2番目は駅長の部下だと思う。
3番目はピエールの「召使い」。

318:吾輩は名無しである
19/07/29 16:51:26.55 VsbaU3ng.net
第2部第2篇第10章冒頭
【米川訳】
フリーメーソンへ入会してからまもなく、ピエールは自分の領地でなすべき仕事に関し、
詳しい指導の書付けをもらって、自家所属の百姓の大部分が住んでいる、
キーエフ県へ出かけたのである。
第5編第10章冒頭
【北御門訳】
共済組合へ入会して間もなく、
ピエールは自分の領地でなすべき仕事に関するこまごました指示の書きつけをもらって、
自家の百姓の大部分が住んでいるキーエフ県へ赴いた。
第2部第2篇第10章冒頭
【藤沼訳】
フリーメーソン団体に入会を許されてからまもなく、ピエールは領地でするべきことを、
彼自身が自分のために書いた充実した指針を持って、
彼の所有する農民の大半がいるキエフ県に出かけた。
【英訳】
Soon after he was received into the brotherhood of the Masons,
Pierre left for the province of Kiev, where the greater part of his peasants were,
with a full set of instructions he had written out for himself
about what he was to do on his estates.

319:吾輩は名無しである
19/07/29 16:54:20.53 VsbaU3ng.net
【ロシヤ語原文】に近いのは【北御門訳】と【英訳】。

320:吾輩は名無しである
19/07/30 08:29:06.71 QbmBFXXU.net
【訂正】
>>319
×【ロシヤ語原文】に近いのは【北御門訳】と【英訳】。
○【ロシヤ語原文】に近いのは【藤沼訳】と【英訳】。

321:吾輩は名無しである
19/07/31 07:12:11.09 5NyhYmls.net
共済組合って何やw


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