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シェイクスピアのソネットや「Venus and adnes」よりもシリアスな、Rape of Lucreceにおいて、ルクリースは美しさを褒めたたえられる
オヴィディウスの時代にはなかった「愛」の形象が現れている
Venusにすら例えられる美しさは凌辱者Tarquinの心の中に百合と薔薇の戦いを起こす
この「内面の戦い」こそはローマ詩人の発見しつつある、ギリシャ人の知らなかったもの
擬人化された「愛の神」への敗北を願い、歌う12世紀以後の詩人たちは、「あまりにも美しかったのでレイプしたのだ」
「美しさに負けるのは、人間に課せられた罰であって罪ではないのだ」
こうして愛を讃える詩歌が作られ、まぎれもなくシェイクスピアは懐疑的ながらも「愛の勝利」を歌う風潮の勢力下にいる
性被害者は、美しいからこそ被害にあったのだ、というレイプ神話は「被害者に(美しいという名の)落ち度がある」というシェイクスピアのレイプ神話に接近する
「才能があるから、美しいと思ったから、尊敬しているから」手を出したという弁明は、無意識的にこの構造を反復する