19/05/18 20:22:37.20 oemhKHg5.net
>>292
>哲学者は、生きて帰って来なければならない。
>井筒俊彦によると、神秘主義とは、宇宙の究極的救済を目的とするものである。
ソクラテス的には「死を準備する者」であり
濁世たる現実の迷妄から離れて真理へと到達することを目的とする
だから現世に帰ってくることを前提としては哲学とはならない
それゆえソクラテスの弟子であるプラトンにしてもアリストテレスにしても
現実とどう折り合いをつけるかが問題となる
これが「東洋」の思想家である井筒になると帰還が前提となる
しかしこれはギリシア的真理主義ではなくインド思想の梵我一如の発想に近い
しかしそれなら「哲学」である必要はない
素直に東洋思想の道を極めれば良いだけ
それと「梵我一如」なら仏教思想と融合した
奈良・平安期の天皇も似たようなものであり
人が神となる「神秘主義」でもあり衆生済度という点では現実的でもあるのだが
天皇やその周辺宗教文化を「神秘主義」と考える者はいても
哲学者と考える者はいない