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れつだん、俺の感想もブログUP頼む。
<文藝2016年秋号掲載 浅倉卓弥「液晶と携帯電話のフーガ」感想>
全く知らない作家だなと逆に興味を持って読んでみた。
智恵子という20代後半の女性が主人公。電話で母親から長々と見合いを強いられる。
主人公がハマっているドラマがあるが、その主人公も同じ智恵子という名前だ。
ドラマの内容と現実がリンクしていて、それゆえにのめり込んでしまう智恵子であった、という内容。
俺はドラマを観ない方だけど、母がやたらと「渡る世間は鬼ばかり」にハマっていて、
「現実そっくりだから観てしまう」と語っていたのを思い出しながら読んだ。
ドラマでの母と子の会話も、それを観ている主人公とその母の会話も嫌になるほどベタなものだ。
けれど、このベタさは計算されたものだろう。だからこそ普遍性を見出せる。
現実とのリンクぶりが徹底してて小気味良かった。