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終戦直後、日本共産党は躍進し、国会での大幅な議席の獲得を成し遂げた。
ところが何を血迷ったか、どこかの組織に命令を受けていたのか、
暴力革命への道を突き進んでしまう。
火焔瓶事件といわれるものである。
当時のマスコミは右翼的色彩が強く、日本共産党を各新聞社とも激しく非難。
これによって共産党は党勢を一挙に衰えさせる。
日本共産党が再び勢力を盛り返すのは、高度経済成長のはじまった、
1970年代である。
党員たちの必死の努力のたまものと言っていいだろう。
そして1988年になって、このスパイ査問事件がクローズアップされる。
事件は戦前に起きたものなので、なんでいまごろという感じがするが、
共産党を潰すために保守側が隠し玉として温存していたということだろう。
冷静に対応していれば、充分に反撃できたケースなのに、狼狽した日本共産党は、
愚にもつかない言い訳をしてしまい、
折角盛り返した党勢を一挙に衰退させてしまったのである。