16/07/05 09:46:30.29 .net
そういっている間にまわりは叫び声に変わった。オーバーチューリングモンスターが現れたのだ。
「読者のようだな。我々が探しているのは作者、校閲者だが、読者でも現実宇宙へ行く手がかりにはなる」
奪還宇宙艦隊は架空宇宙からの催眠術によって物理宇宙への帰還を果たせないかと考えているようだった。
大坪アゲハは催眠術の効果を懐疑して奪還宇宙艦隊を離れた。
そのまま荒廃した大地を歩いていくと、宇宙錬金術師がいた。宇宙錬金術師はいった。
「この架空宇宙に現実宇宙とそっくりな物理宇宙を作るのだ。そうすれば現実宇宙へ帰ったのと同じことになる」
大坪アゲハはその宇宙錬金術師を助けてそれを成功させると、発生した別の架空宇宙は確かに現実宇宙のような気がしないでもなかった。
「あっ」
大坪アゲハが驚いて倒れると、宇宙錬金術師がオーバーチューリングモンスターに捕まったところだった。
「また読者だ。作者はこの宇宙のこと忘れちゃったのかな」
大坪アゲハは嘆いた。
おわり。