16/04/30 15:44:15.12 .net
>>402
そこに小谷野が入ってるのは興味深いですね。Nさんは、エドワード・サイードも読んでますね。
実は現代日本文学の悲惨な現状に至る戦後文学の経緯を文芸評論家が書けばいいと思っていて、
エドワード・サイードの「文化と帝国主義」のような構成で政治経済軍事と文芸を結び付けて
大河の流れのごとく書ける文芸評論家はいないものかと思っている。
戦後文学の起点は敗戦であり、転換点は三島由紀夫の自死と経済バブル期のポストモダンの表層的な流行で、
当然、蓮實、柄谷、浅田あたりは批判の対象になるので、彼らには書けないし、
弱い評論家では彼らを批判できないので、小谷野くらいしか書けるのはいないのではと感じている。
うまく書けば歴史的名著となるのは間違いないのだが、下手をすると業界追放になりかねないリスクもある。
小谷野は、サイードみたいに書ける人かな?