16/04/28 17:24:53.86 .net
神認定の話はおもしろい。小林秀雄亡きあと文芸の神になったのは、
朝日新聞文芸評論だった。
600万購読者のいる「知性派」と呼ばれた朝日新聞の評価を多くの読者が参考にし、
よって、それで文芸作品の売上が、かつては決まった。
月刊HANADAを刊行して話題の花田は、週刊文春の編集長時代に名を上げた。
スクープを連発しただけでなく、朝日新聞批判を展開し注目を集めた。
文藝春秋は文芸作品も出していて、朝日の文芸評論が頼りになるはずなのだが、
芥川賞を上回る影響力を持ち始めた朝日新聞文芸評論が目障りだったので許されたのだろう。
花田は、1000万購読者のいる読売新聞は叩かなかった。
そんな花田もとうとう虎の尾を踏んでしまい、文藝春秋から追い出された。
それでも、今も現役の編集者として多くの支持者がいるのは、皮肉を込めて尊敬できる。
今の一般読者の最大の関心事は、朝日新聞に限らず大手マスコミ全般にのぼり、
その他は大手出版業界が禁忌事項に指定するものばかりなのだ。
読者が離れるのは当然なのだが、それで良いのだと思う。