16/04/03 14:53:05.78 .net
〈アメリカでは、思想としてのプラグマティズムはむしろ忘れられていた。
それが復権してきたのは、1970年代にヨーロッパ伝来の「現代思想」が
大学キャンパスを席巻するようになったことと関係がある。
それに対する共感と反撥(はんぱつ)が、伝統的なプラグマティズムを蘇生させたのである。
ヨーロッパから来た新思想は、旧来の哲学を批判し脱構築しようとする。
だが、思えば、エマソン以来のプラグマティズムはすでに、それを実行していたのではなかったか。
ローティのような保守派は、プラグマティズムをそのように再評価する。
それはアメリカのナショナリズムを満たすものである。〉(柄谷行人)
前にも引用した文である。
なお、わたしとしては、↑のローティーの考え方が、ただただナショナリズムからのみでた、
お国自慢のようなものだとは、わたしは思わない。いくらかのナショナリズムはあるにしても、
やはり、かなり核心をとらえたものだと思う。