ラテンアメリカ文学総合スレッド 7at BOOK
ラテンアメリカ文学総合スレッド 7 - 暇つぶし2ch247:吾輩は名無しである
16/03/26 16:21:49.49 .net
>>244
ドストエフスキーの「罪と罰」ならラスコーリニコフの
モノローグとダイアローグがクロスオーバーし、これに様々な登場人物がリンクすることによって
魔都サンクトペテルブルク(ピョートル・父)の混沌とした状況が再現される。
確かに「罪と罰」も作者ドスト氏の窮境が反映されたものだともいえるのだけど
作中では各パートごとに強度差が存在し、ラストシーンでは神のごとき作者による
強引なまでの圧力が主人公に加えられ、「この物語はこれでおわった」
という作者の地声によって締め括られる。
「ラ・カテドラル」にそういう強弱や他者性(作者や神)そして救済(希望)はないね。
いろんな人物が登場し、語り手や時間軸はめまぐるしく転移するのだけど
混沌としたペルーの社会状況が文字通り混沌と描かれているだけであって。
それをリョサが力技でなんとか乗り切ったというだけです。


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