安部公房COMPLETE WORKS 018at BOOK
安部公房COMPLETE WORKS 018 - 暇つぶし2ch804:吾輩は名無しである
20/02/07 16:23:20 nf5OFq01.net
安部公房の書く女の取りあいは
農村から都市部へ出る時代も相まって
頭脳労働者の甲斐性へのメタファーになってるよな

箱男が民主主義における匿名性の極限状態を描いてて
ネット社会どうたらと褒める人はいるしそれはそれでシステム論だから有効なんだけど
見られる客体としての看護婦のインスタグラム性を語る人の少なさが不思議だった
性的アピール(いまや男女は関係ない)と依存的な自己承認欲求で生物学的に見て簡単に片づくからだろうか?

そんな風に今の時代と照らし合わせて砂の女について考えると楽しいね
寓話創作における生物学的な観察眼と関数のように代入可能な出来事の抽出の視点で
あの作品について考えると、理想が生活の論理に駆逐されるどころかそれを内包した
人間のアルゴリズムに肉薄してると思う
メタファーを描くのではなく、メタファーで代入可能な人間の「同一性」を追求してて
晩年はそれを放棄してるように見える

ちなみに、砂の女の「これでいいんだ」から告発成分を抜いて
女の帰郷でやったのがおもひでぽろぽろだと思うw


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