ウラジーミル・ナボコフ 6at BOOK
ウラジーミル・ナボコフ 6 - 暇つぶし2ch325:273
16/04/02 02:25:56.46 .net
第一部第十八章 (p74~p79)結婚生活 (3/3)
娘に手を出すためにその母と結婚した、という物語からはすぐに悲劇(邪魔者の消失)が語られることを読者は期待する。
が、そこまでに家の家具をカタログで選んだり、結婚式に来てくれた人はこうで、電話するけれど結婚式には来てくれない人たち(Loの級友の母親たち)はこうで、と話が続く。
二人のこじんまりとした結婚式はささやかながらも新聞Ramsdale Journalに載り、誤字や間違いがあっても、ラムズデイルに来て20ヶ月にしかならないCharlotはH.Hのおかげと喜ぶ。
(夫人がHazy姓になり、H.Hが作家兼冒険家になっている。後にHumbertがアメリカ中を旅することを思わせる)
しかし実はこの間違いを仕掛けたのはH.H本人でCharlotteとは何年も前から知り合いで彼女の亡夫の遠い親戚に当たるとすら書かれる。(13年前に、恋愛関係にあったと仄めかしてみたが採用されなかった)
記者のインタビューにでたらめを混ぜたのは「新聞には嘘が混じっているべきなんだよ。」と新妻を納得させるが、この記事は後にLoを連れ出す根拠として役立ってくれる。(血がつながっていることになり、善良なFarlow夫妻を誤解させる)
Charlotは50日間続いた結婚生活が50年であるかのようにぎっしりと活動をつめこませた、というほど活動的になる。これまで小説を読んでいた彼女はillustrated catalogues and homemaking guidesを片手に家中をかき回し、模様替えを行い続ける。
「プルースト風に言えば、娘を愛する代わりにその母親に若さとエネルギーを与えた」と書かれるように、変貌し、これまでおろそかにしてきたことや、したことのないことをtremendous amount of energyでこなしていく。
このおそろしい勢いで理想的な家に作り変えていく情熱によって、H.Hの日記が見つかる羽目になってしまう。
Jean Farlowはハーレクイン(道化師)風の眼鏡をかけ、二匹のボクサー犬と二つの尖った胸と赤い大きな口を持つ手足の長いgirlで、肖像画や風景画を描く。(Valeriaの章では鉄道が描かれ、キュビスムとあわせ人工的な世界だった)
ValeriaはH.Hを描くが、Jeanは可愛らしい姪っ子Rosalineを描く。その年の離れた夫Johnはある日曜日に森の散歩で、銃の使い方を教えてくれる。
RosalineとLoのことについての二人との会話の中で、キャンプにいるLoを想像してあやうく泣き出しそうになる。

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16/04/02 03:00:14.03 .net
第一部第十九章 (p79~p81)
Charlotについて、物事がうまく行っていたときのことについてもうほんの少しだけ、と
前章で全く登場しないLoについて、Charlotは「子供のしつけ」というような本を読んで、厳しく当たっているかのようにH.Hは描写する。Charlotはむしろ、死んだLoの弟について語る。(H.Hは興味ない)
その魂は、H.Hとの結婚生活wedlockで、産みなおすことになるだろう、と感傷的なCharlotに対して、H.Hは故Hazeのレプリカを作ることに興味はないが、帝王切開をすれば数週間Loと二人っきりでいられる、などと考えている。
これまでの女性遍歴を「告白」させられ、またCharlotも「告白」する。これまでの人生でこれほど「告白をしたり、されたりしたことはない」と言うほどだが、その中身はCharlotを喜ばせるためにLoの雑誌から女性の描写を借用する。
二人の告白は奇妙に似通ってくるが、それはCharlotの告白も恋愛小説などからの引き写し(どちらもソープオペラや精神分析や三文小説に影響されている)とする。半ば、売春宿で女性を並ばせている女衒のような気分になってくる。
H.Hは唯一、故Harold HazeがCharlotに要求していたというcertain remarkable sexual habitsにだけ興味を引かれるが、それ以外は彼女の自伝は彼女の解剖を見ているくらいに興味がない。
ここで、I never saw a healthier woman than sheという一文が出てくる。
Valeriaの名前から、「健康」というキーワードで読んできたがこうして明確に記載されているのに出会うと読みが間違っていなかったということに感動する。
Lolitaを読むことはこういう自分が見つけた物語で読み直したときにそれが作者のたくらみであることを追認できるところにもある、と思う。
Loが持ち物をなくしたりしたときに烈火のごとく起こるさまはmy loving wife’s mild natureではほかに現れないほどだ、というが、そのアンクレットを盗んだのはH.Hだったりする。
最後にキャンプのLoからの手紙が来るが、つづりやセーターを森になくしたこと、H.Hが飴を送ったこと、にいちいち難癖をつけることにもLoからの手紙に感激しているH.Hと対比される。

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16/04/04 19:00:10.70 .net
第一部第二十章 (p81~p89)7月の終わり(1/2)
散々ピクニックが延期された湖に、とうとう行くことになる。
7月の最後の一週間は非常に暑く、毎日数マイル先の湖まで車で出かける。
その最後の火曜日に起きた「取るに足らない」出来事について詳細に語られる。
Jean Farlowが朝五時くらいに朝の光を求めて歩いていて、Leslie が湖で泳いでいるところを見た。このLeslie("holly-garden")は向かいの家の庭師で、黒人である。
夫Johnは皮肉っぽく「真っ黒な衣で」と言う。JohnとJean、C.Hの微妙な黒人やユダヤ人への感情の差が描かれている。
H.Hは黒人には常に好意的な形容詞をつけ、JohnやC.Hのように蔑視を見せることはない。Jeanもまた、LeslieをMr.Tomsonと呼ぶ、進歩的な人物として描かれている。
C.Hは、Leslieのことをうすのろなどと呼び、家の黒人女中のLouiseが彼に惚れていることを不快に思っている。
彼女の代わりに、Talbot家にいる「ドイツ人」の女の子のような本当に訓練されたメイドを住みこみで雇いたいという。
10章で、この「Louiseの部屋」が存在せず、「週三回通いで」来ていることが紹介された。その代わりが「住みこみ」なら、「Loの部屋」の部屋はどうなるのか?
Loも家から出して、腰骨を折ってしまったMiss Phalenの妹(「蛾」)が教師をしているSt.Algebraの厳しい学校に送る構想を語る。既に受け入れについての手紙を出している。
精力的に家具を組み替える彼女は家の中の人間も再構成する。
まばゆい湖が見えてくるが、H.Hはサングラスを忘れた、といって引き返す(この言訳はLoと二人きりになる方法として妄想していたもの)。二人きりになる代わりに森の中で一人、思い悩む。
もしCharlotがValeriaのようであったら、彼女をhandleできた。
結婚を決意した日、H.Hは自分に向けられる好意を利用し、捨てられたくなければ娘を差し出せ、と脅迫する妄想を弄んでいたが、現実には、妻の作り上げたH.Hのイメージを保つことに恐々とし、奴隷のようにへつらっている。
原則の女であるC.Hは、音楽家が間違った音を出した奏者をたちどころに聞き分けるように、作られたイメージから離れた意図(intonation)をすぐにかぎつけるだろう。
Valeriaとの関係は家父長制であり、Charlotteとの関係は逆に隷従している。

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16/04/04 19:05:03.22 .net
第一部第二十章 (p81~p89)7月の終わりの火曜日(2/2)
18章ではC.HがValeriaに似ていないためにどれだけ幸福な生活を送っているかが強調された。この章では逆に、似ていないためにどれだけ抑圧されているかが強調されている。
湖に、溺死させる妄想をするが、どうしても実行することが出来ない。
ここでさらっと、「彼女の太った、もろい手首をねじるだけで彼女に言うことをきかせることが出来た」と、DVを行っていたことを告白する。H.Hは「人当たりのよい」American Charlotteに怖気づく。
Valeriaやその不倫相手のロシア人を殴ったり、銃を撃つことは想像が出来るが、C.Hにそうすることは考えられない。考えてみればValeriaはポーランドからの亡命者であり、H.Hはアメリカでは同様に亡命者である。(15章でも、妄想の場面で難民として自己描写をしていた。)
この後も何度か出現する「アメリカ国籍を取ったばかりの根無し草」であることは影響しているのだろう(ユダヤや黒人に寄り添うからと言ってH.Hは差別感に無垢ではない)。
それでも完全犯罪を妄想し、湖の向かいの岸に二人の男(元警官と元配水工)がいるのを確認し、声は届かないが相手は見える状況で、溺れたふりをして彼女の足を水底に引っ張ることで。「心筋梗塞か痙攣で」死んだように見せられる、と考える。
完全犯罪を行うためには1447年でなく1947年には科学者であるか、偶然がなくてはならない、とするH.Hは偶然の助けを得て殺害にもっとも近づいた瞬間を振り返るが、実行に移すことが出来ない。
すぐその後で、茂みで風景画を描いていたJeanが二人を見ていたことが判明し、実行に移していればすぐに露見していたことが分かる。このJeanはかなりよい描写をされており、砂浜でC.HとH.Hの間に座る(C.Hは少し嫉妬する)。
世間話で、この湖で日暮れごろに少年少女がsexしているのを目撃した話(Annabelのことを思わせる)、夜明けにMr. Tomsonを見た話に続いて、Ivor氏のよくない評判と、その甥のみだらな行状に触れる直前に、Johnが迎えに来て話は中断され、ここでもC.Qの話は届かない。
18章がJohnのユダヤ人蔑視をJeanが割り込んだのと対照的に、Jeanの性的ゴシップの話がJohnによって中断されられる。C.Hとの結婚生活の表裏、Valeriaとの関係も含めて、Loについての19章をはさんで18章ときれいな相補的な関係をなしている。

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16/04/05 17:59:44.60 .net
第一部第二十一章 (p89~p93)8月初め
H.Hの沈黙で泣き出してしまうValeriaに対し、沈黙をものともしないC.Hが「驚嘆すべき女性」として語られる。
Miss Phalenの妹へ手紙を出すのを部屋の窓からポプラの木影を通して目撃する。
前章の火曜日から雨が続き、陰鬱な日々をすごすが、その後数日僅かな希望の光が差し込み、そして究極的な太陽の光が訪れる。
秋にイギリスへ旅行しようというC.Hに、初めて「行かない」と伝える。この拒絶と、家の事は二人で決めるべきであること、自分はbossedであるが、意見を尊重して欲しいことを伝える。C.Hは全く気づかなかった、H.Hこそは自分の神なのだ、という。
このH.Hの勇気を振り絞ったであろう「C.Hへの最初の拒絶」はもっともらしい理由をでっち上げて初めて可能になる、「独立したアメリカ婦人」へのコンプレックスに満ちたものである。
この出来事(British incident)はH.Hを有頂天にし、描写が再び軽くなる。
僅かな光の数日といい、ヘイズ夫人とのたった50日、15ページの結婚生活にここまで曲折が存在することを初読で読むのは難しい。
この、通常の物語からすると「引き伸ばされた退屈な描写」には本筋の物語に影を落とし続ける隠喩や象徴、初出となる言葉が異常に多い。
読者の注意がそれる場面にこのような企みを張り巡らせるのがナボコフの戦略であり、ナボコフを読み解く快楽でもある。
このような描写を小説内で響きあうtensionと表現したあるフローベール論はナボコフにも適用されてしかるべきであり、「ボヴァリー夫人を百回読んだ」ナボコフが受け継いだものといえる。
この事件の後、勝手にH.Hの部屋に入ってくるC.HにもLoの面影を描写し、わざわざ唐突に退場した父を引き合いに出してまでLoとの共通性を強調する。(父が出現するのは、ロンドン時代以降これが唯一)
前章で、intonationをかぎ付けるであろう、と描写されたC.HはこのH.Hにとっての希望(british incident)のすぐ後に、なぜ鍵をかけた箱があるのか、を問いかける。
表面上H.Hに服従を誓っても、C.HはH.Hが恐れたとおり、H.Hの隠された秘密の存在に気づきかけているが、H.Hは気づいてはいない。
香水などを通して、ValeriaとC.Hの共通性も再び強調され始め、半ばValeriaと一体化してすらいる。
すぐにwife keeps monkeying with the furnitureはH.Hの隠した鍵を探り当てる。

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16/04/06 01:32:07.16 .net
第一部第二十二章 (p93~p97)1947年8月6日 (1/2)
殺害を試みた火曜日からちょうど一週間後、二番目のPhalenから返信が届き、腰骨を折った姉の葬式から帰ってきたばかりだとのこと。Euphemia(悪い言葉を婉曲に表す、という意味)という名前であったことが分かる。
今からでは今年(9月から)は遅いが、1月ならば受け入れるとのこと(H.HにとってLoが帰ってくることを意味し、大朗報、「究極的な太陽の光」である)
ラムズデイルに帰ってくるLoに備えてかかりつけ医師(Byron)に睡眠薬を処方してもらう。彼は医学知識の不備と無関心を完璧なbedside mannerと特許をとった処方でごまかしているという、感じのいい男(H.Hにとって医者はいつも感じがいいらしい)。
7月の間、C.Hに対して様々な量の睡眠薬を試して、ラジオを大音量で流したりディルドーを顔に突きつけるように懐中電灯の光を当てても起きないことを確認する。
しかし、押したりつついたりつまんだりしても起きないが、キスをするとパッチリと眼を覚まし蛸のように絡み付いてくる、というからC.Hは夫の変わった愛情表現程度に捉えていたのだろう。
この医師に、それまでC.Hや他の誰も熱心に聞かなかった「精神病院での最後の入院」の事を、H.Hはもらしてしまう。医師の耳がピクリと動いたことにおびえるH.Hは、小説の狂人についての研究をしていた、と取り繕う。
首尾よく最強の睡眠薬と言うviolet-blue capsules banded with dark purpleを手に入れ、浮かれた描写と共にHumbert家に車で戻る。(結局、ラムズデイルにはたくさんのcharmがある、と)
Smoothly, almost silkily、 Everything was somehow so right that day. So blue and green.蝉cicadaも鳴いている。正確に3時半で、向かいの看護婦が訪問しているのもいつも通り、吠え掛かる犬もいつも通り、新聞がKennyによって投げ入れられているのもいつも通り。
H.Hがcheerful homecoming callを鳴らすと、Living roomには「初めてあったときに来ていた服」を着たC.Hが何か手紙を書いている。もう一度「暖かく」呼びかけても応えず、手紙を書く手を止めていつもの可愛らしい表情ではなく冷たい表情でゆっくりと向き直る。
“The Haze woman, the big bitch, the old cat, the obnoxious mamma, the- the old stupid Haze is no longer your dupe. She has- she has ・・・”
まるでホラーのよう。

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16/04/09 10:49:06.42 .net
第一部第二十二章 (p93~p97)1947年8月6日 (2/2)
後半はC.Hが結婚後の赤いローブから最初に見た黄色のブラウスとえび茶色のスラックスで、冷たい別離の言葉をつむぐ。実はここまで「黄色」は一度しか使われておらず、えび茶色(maroon)もまたmaroon morone(言葉遊びだが知的障碍者)と言う描写以外に使われない。
この二つの形容詞が出てくる場面は否定的な色調を帯びることが分かるし、nymphetには使われない。
最もH.HがC.Hを罵倒し、Loを称えていた6月の20日間の日記を読んだところから。
二人を題材にした小説の内容だったのだ、と言ってもH.Hが7月に危惧したとおりもはや聞く耳も持たない。(Loを渡せと言えば、「ならば別れましょう」といい全ておしまい、議論の余地、言い訳の余地は一切認めないだろう、と「回想」していた)
6月:Loと親密になり始める、C.Hはただの冷たい邪魔者
7月:LoがQキャンプへ、C.Hは美しく好ましく変貌し、同時にエネルギッシュな原則の女と知る
8月:Loが帰ってくることが分かる。原則の女に自分の権利を要求し、屈服させる、が、その実C.Hは違和感をかぎつけている。
6月のように、冷たい女と化したC.Hは居間(もはやparlorでなくliving roomと呼ばれる)から姿を消し、ラムズデイル到着時から登場していたLeslie Tomsonから電話がかかってくる。
「Mrs. Humbertが死んだ」居間(Living room)にC.Hがいると思っているH.Hはそんなわけはない、と言って「誰かが君が死んだと言っているよ」と声をかけるが、Living roomにはC.Hはもういない。
この章の最初で、Phalen女史から「姉の死」とLoの受け入れについての手紙をもらったC.Hはこのとき、書いていた手紙を投函するために家を駆け出しており、その内容はH.Hに家を明け渡し、自分はLoと共にラムズデイルを離れようとしていた。
そして車に轢かれて即死する。
どちらも「死」と「LoとC.Hの移動」(LoをHumbert夫婦が連れてくれば、という文句があった)を含む手紙の受け取りと投函で閉じられている。

332:吾輩は名無しである
16/04/11 20:52:25.22 .net
age

333:吾輩は名無しである
16/04/11 21:17:17.00 .net
ナボコフは芸で世界と対峙したんだな

334:273
16/04/12 01:30:14.83 .net
第一部第二十三章 (p97~p102)
家を飛び出して、すぐそこでC.Hが死んでいることを知る。H.HはC.Hと自分のために作っていたウィスキーのソーダ割り2杯を空け、さらにお手製のパイナップルを使ったカクテルを2パイントほど飲む。
親切な(perfect)FarlowsはH.Hを心配して自分たちの家に招きいれてくれる。
C.Hを轢き殺した車の運転者(Fred Beale)がFarlow家に弔問に訪れ、事件のあらましを事細かく書いた書類を持ってきて見せる。目撃者はLeslieに向かいの夫人に更に数人(おそらく看護婦もいたのだろう)
車を見るとじゃれ付いてくる犬を避けてハンドルを切ったFredは、水がまかれたばかりのアスファルトに足を滑らせて、後ろに避けるべきだったのに前に避けようとしてしまったC.Hが無謀であったことを語り、H.Hは確かに彼のせいではないことを請合う。
は紳士的に、泣きじゃくっているH.Hに葬式の費用は持たせて欲しい、と伝える。H.Hは断ることを期待されていることを承知で大げさに感謝の言葉を述べる。
「急いでいる夫人、滑りやすい歩行路、いまわしい犬、急な勾配、大きな車」さまざまな(これまでの風景描写に書き込まれていた情報)原因があり、自分の関与の程度が自分自身でも分からない。
H.Hが日記を保存しておくようなまぬけか、あるいは天才でなければ起こらなかった。求めていた完全犯罪における偶然を味方につけており、擬人化された運命が肉体を持って出現したことを感じる。
このsynchronizing phantomはもろもろの偶然(車と犬と太陽と影とぬれている石と大きい石と小さい石)を蒸留器に入れて完全犯罪を作り出した。
太った運命(Beale氏)がフォーマルな握手をしてliving roomを去った後、H.Hはすすり泣いた。H.Hが強調するように、確かに彼はここでC.H(薄められたマレーネ・ディートリッヒ)を悼むほどには人間的でもある。

335:273
16/04/13 00:24:01.37 .net
第一部第二十三章 (p97~p102)
23章のラストは確かにH.Hの人間性を強調する(H.H自身の記載であるが、ここまでの描写はその程度の人間性はあることを仄めかしている、と言う程度だが)。
しかし、この23章にはアルコールの酔いもあいまって、H.Hの狡猾さ・野獣性(monstrous)もまた繰り返し描写される。
善良な友人たちが、あまりにも打ちひしがれているので「一人にはしておけない」と言う程度に良好な関係を表面上とはいえ築いていた。
Farlow夫妻は「よかったら家に来なさい。それから私の妻と一緒にベッドで寝るといい。」
もちろんこんなことを言ったわけではないけれど、ニュアンスとしてはこうだったし、本音ではこうだったのだ、とするH.Hはおぞましい怪物性を(酩酊のせいにできる逃げ道を残しながら)惜しげなく披露する。(Jeanへの欲情は繰り返し、語られてきたのだ)
たまたま、善良な友人たちが(結婚式に参列した人々)仕事や自身の病気や犬のえさ、不幸によって付き添えなくなり、何度も象徴的な役割を果たしてきた黒人女中Louiseと黒人庭師Leslieが付き添う。
二人ともC.Hに軽蔑を受けてH.Hには高評価されていたが、仄めかされていたとおり、「妻の死を悲しむ」H.Hをおいて地下室でいちゃつく。
これは日記に書かれた20日間でLoと共有する愉しい秘密であり、7月のC.Hが嫌悪して追い出したいとした元凶である。
この一人の時間は実はLoを(合法的に)拐かわす計画を実行する場面であり、既に言及したポプラ(陰謀の象徴)が出現している場面でもある。
歓喜と悲嘆の交互に入れ替わる章であり、陰謀もうごめきだす。
「結婚式の嘘を含む記事」と「C.Hの写真」が利用され、H.Hはハロルド・ヘイズの遠い親戚であったこと、C.Hとは以前から親交があったこと、「13年前に恋愛関係にあったこと」を再びFarlow夫妻に語る。
つまりH.Hは「本当の」父親であり、血のつながった親戚のいる田舎に連れて行って育てる、と言う。(このほのめかしにJohnは最初は気づかず、Jeanが気づかないの?と叫ぶ)
さらに、LeslieとLouiseの聞こえる範囲で、大声でキャンプQの女管理人に説明し、引き取りに行くという電話をかけたかのように装う。
もちろん二人はFarlowに報告する。
こうしてLoとH.Hはラムズデイルから姿を消すことを、社会的には可能にしてしまう。

336:273
16/04/13 00:34:00.53 .net
第一部第二十五章 (p105~p109)
Ramsdaleとは異なる州にあるキャンプQにC.Hの死が掲載される可能性は少ないが、万が一Dolly Hazeが行き違いにラムズデイルに向かっていることを恐れる。
前章で個人的な嘘によって善良なFarlow夫妻に「LoはH.Hの本当の娘」と言わしめたが、慣習法の世界で合法的に娘にするいかなる手続きも取っていないし、新米アメリカ人にその手続きが取れるかを考えるだけで振るえを抑えられない。
社会・法律・個人の対比がなされ、だからこそLo自身に「本当の娘」「保護者」と認めさせなくてはならない。安易な道としてLoのためにたくさんの贈り物を買い込む。
(賄賂、という言葉が繰り返されてきたことにも気づく)
キャンプの女主人に電話をかけ、Loがハイキングに出かけていることを聞き、再び「C.Hが重篤な状態で、入院をしており、Loには重篤であると知らせないで明日の午後に連れ出したい」と嘘をつく。
描写には言葉遊びに加えて天候(雨が降り注ぎ、電話で解決すると晴れ渡る)や色(雨にぬれた銀色)、象徴的な場所(ガソリンスタンド、Parkington、駐車)がちりばめられている。
LoのキャンプQから4時間ほど離れた閑静な町、Bricelandに「魅惑の狩人たち」を電話帳から探し出し、翌日twin bedの部屋の予約を行う。電話ではなく、(恥ずかしそうな、声の振るえをかぎつけられるかもしれないから)電報で文面を苦心して考える。
Humbertとその娘、Humbergとその小さな娘、Hombergと未成熟な娘(スペルミスを装う)。
40個しかないアメジスト(睡眠薬)を試そうか悩むが、Loを40晩味わうことが出来る、その一夜を失うことに耐え切れず、試すことが出来ない(大失敗につながる)
冷笑的になることに疲れたH.Hはmawkish(感傷的)でいさせて欲しい、と記す。
このmawkishな章は、第二章のようにWhat a comic, clumsy, wavering Prince Charming I was!と妖精物語に戻った描写が増える。
Loを喜ばせるために購入している店舗内でrather eerie place where I moved about fish-like, in a glaucous aquariumと再び「eerie(薄気味悪い)」という「H.Hにとっては最高の形容詞」がついていることにもあらわれている。
前出は「Annabelとの性交場面」と「Loの二重性(子供っぽさと野蛮さ)」

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16/04/13 01:47:52.79 .net
第一部第二十六章 (p109)全文
This daily headache in the opaque air of this tombal jail is disturbing, but I must persevere. Have written more than a hundred pages and not got anywhere yet.
My calendar is getting confused. That must have been around August 15, 1947. Don’t think I can go on.
Heart, head— everything. Lolita, Lolita, Lolita, Lolita, Lolita, Lolita, Lolita, Lolita, Lolita. Repeat till the page is full, printer.
牢獄の中で手記を書いているH.Hの「現在」に戻る。100ページ以上書いてきて、日付があやふやになってきた、頭痛と胸痛、全ての調子が悪いと訴える。このページを印刷する人よ、ページの最後までLolitaで埋めてくれ、という短い文章。
後の心筋梗塞での死に加えて、この日が1947年8月15日の出来事であった(だろう)という非常に貴重な描写を含む。
ただし、実は1947年のカレンダーとあわせると、曜日と日付が一致しない。(わざわざ気象庁の天候を参考に確認してくれ、とH.Hが作中で言明するにもかかわらず)
これがNabokovの「誤り」とするか「日付がH.Hの妄想」とするか大きく分かれる。
Ramsdaleのモデル都市は探ることは出来るが、あくまで架空であるため、この天候も意味を成さないということ、日付の矛盾は改版後に日付を別のところに加えたことで起こっていることなどから、ここに企みはないものとして進む。

338:273
16/04/13 02:13:24.75 .net
もうひとつ、あえて現実の日付からずらした、という解釈も存在する。
作中の文化は「5年」ずれいている、という。
これが偶然なのか、検討に値する日付なのか、ナボコフが西暦と月日で曜日が特定できると言う事実にどれくらい自覚的だったか分からない。
今や簡単に計算できるとはいえ、1950年代には常識から程遠い知識だったから。
しかし、ナボコフは「誰も気づかない仕組み」には必ず何かしらの仕組みを仕込む習性がある。
とりあえず、主流派ナボコフ学者に習ってただのミス、(この意味からは)無意味な指標として読書を進める。
(何度も前後を繰り返し読まねばならない、難しい読書なのだけれど)


339:273
16/04/15 23:02:05.91 .net
第一部第二十六章 10-29章を読み直して訂正
1947年8月15日はmust have been 「around」となり、私のカレンダーは混乱している、と書かれている。25章から読んできた読者にとって、Parkingtonでの内容が8月15日だったと考えるのが当然だが、どうもそうでなさそう。
次章でLoを拾い、Bricelandの「魅惑された狩人」亭に行き、その次の日(の早朝)二十九章が8月15日になるようだ。これで計算しなおすと現実の日付ときれいに符合した。
具体的な日付は、5月30日とこの8月15日しか出てこない。1947年のカレンダーをもとに再構成をすると下記になる。小説内で描写がある日付あるいは曜日は「」とする。
1947年「5月30日」 金曜日 独立宣言日、「腹部インフルエンザの流行」
1947年6月5日  「木曜日」 日記の開始
1947年6月21日 「土曜日」 日記の終了
1947年6月22日 「日曜日」 居間でLoにより射精する LoがChatfield家に泊まる
1947年6月26日 「木曜日」 Loの出発とC.Hの手紙
1947年7月29日 「火曜日」 アワーグラス湖での殺害未遂
1947年8月5日  「火曜日」 二番目のPhalenの手紙を受け取る
1947年8月6日  水曜日 日記の露見とC.Hの死 (「手紙を受け取った翌日」)
1947年8月11日 月曜日 葬式(「4-5日後」、日曜ではないはず)
1947年8月13日 水曜日 ラムズデイルから車でParkingtonへ Loへの貢物
1947年8月14日 木曜日 LoをCamp Qで拾い、4時間ほどのBricelandへ
1947年「8月15日」 金曜日 早朝、Bricelandで「魅惑された狩人」でのsex
・5月の終わりのH.Hの最初の訪問の日付および時刻は不明。
・C.Hとの結婚式の日付は不明。「50日間の結婚生活」とあるが、8月6日から逆算すると6月18日になってしまい矛盾。結婚を承諾した6月26日から数えても8月6日で42日。
何か隠れていそうであるが、とりあえず読み進める。

340:273
16/04/24 14:41:17.13 .net
第一部第二十七章 (p109~p122)1947年8月14日午前5時半~21時よりも前
Still in Parkington.で始まる。牢獄の中のH.Hが描写された後、再び25章の描写から始まる。時刻は早朝。この章には時間が重要な役割を果たし、細かい時間(およびそれによってあらわされる距離)が頻出する。
ストーリーとしては中間地点からキャンプQでLoを拾い、Bricelandの宿にたどり着く、という場面であり、Loとの数十日ぶりの再会が語られる。Go to bed, go to bed— for goodness sake, to bed.”Loを寝かせた場面で終わる。
Parkington~CampQ 109-110
CampQ~Briceland  110-116
Enchanted Hunter到着~Loを寝かせる  117-122
これまで読んできた情報が非常に多く出てくる。ナボコフに圧倒される、全文に注釈をつけたくなるような章。
あらゆる描写がすでに作中で言及され、意味を帯びている。そして表面上は穏やかな物語が進行する。
Loに逢うことを焦がれ急いでいるはずのH,Hの速度と宿「E.H」へ急ぐH.Hの速度が大きく異なること
読むべき情報が非常に多い章。

341:吾輩は名無しである
16/05/14 09:09:27.39 .net
2013-05-17
ナボコフ家の人々の共感覚についてや「現実とは主観的なものだ」という意見、『ロリータ』創作余談などがおもしろかった、
ナボコフのBBCインタビュー―”Strong Opinions”から
URLリンク(wagawasurenaba.hatenablog.com)

342:吾輩は名無しである
16/05/20 20:42:03.27 .net
るるちか
ヴェーデキントの『春の目覚め』を読んでるが、登場人物の名前が意訳されている…牧師ハゲブトリだと……(ちょっと笑ったけど)。苦手なタイプの翻訳だ。
2016年5月18日
ヴェーデキントはシリアスな場面で同時に笑わせようとしてくるから卑怯。ナボコフにもそんなとこあるような。
2016年5月19日

343:吾輩は名無しである
16/05/20 20:43:04.83 .net
るるちかなんかどうでもいいよ!

344:吾輩は名無しである
16/05/27 17:07:21.81 .net
On the Trail of Nabokov
in the American West
URLリンク(www.nytimes.com)

345:吾輩は名無しである
16/05/27 22:40:09.11 .net
273というのは本を読むのが苦手なのだというのが露呈してしまっているなw
一生懸命利口ぶろうとしていて
なんだか痛々しい
或る意味かわいそうな奴

346:吾輩は名無しである
16/05/27 22:51:25.76 .net
>>279

347:吾輩は名無しである
16/05/27 22:51:56.46 .net
めんどくさいからアンカつけてもらえるといい

348:水形玲 ◆tcRR7pIT4g
16/05/29 13:06:33.00 hQzML2z8X
ハンバートの年齢を超えてはや数年

349:吾輩は名無しである
16/05/31 21:21:30.45 .net
道化師よごらんの新訳どう?

350:吾輩は名無しである
16/06/03 02:34:28.98 .net
ロリータ糞つまんねー
金返せゴラッ

351:吾輩は名無しである
16/06/21 11:04:27.45 .net
ナボコフの塊
ウラジーミル・ナボコフ (著), 秋草 俊一郎 (編集, 翻訳)
出版社: 作品社 (2016/7/6)
ナボコフの塊(仮)④:目次ほぼ決定
URLリンク(yakusunohawatashi.hatenablog.com)

352:吾輩は名無しである
16/06/21 14:27:11.68 .net
ナボコフには情がない
ドンキホーテを語る資格なし!

353:吾輩は名無しである
16/06/21 17:32:35.04 .net
>>351
予科3000円くらいだったのにいつの間にやら4000円越えてて
なんじゃこりゃって思ったけど、ボリュームが増えたのね
訳者の秋草氏も言ってるけど、ナボコフのエッセー集なんて今後なかなか出ないってのはわかってるが、
4000円超えてると買うのに勇気がいる

354:吾輩は名無しである
16/06/21 18:24:21.51 .net
ナボコフ作品は本人のドヤ感がきつくて読後感が悪い
だからどうした、というようなものばかり

355:吾輩は名無しである
16/06/21 22:06:50.92 .net
カメラと絶望が好き

356:吾輩は名無しである
16/07/13 21:59:29.80 .net
見てごらん道化師を読んでるんですよ
第1部の最後に出てくるパオンドールっていうレストランで出されるプッティ ソウ レイってどんな料理かわかる人いますか?

357:吾輩は名無しである
16/07/13 23:36:52.89 .net
社会ってのは常に有為転変するものだ。若い連中はそれに合わせて、ちゃんとやっていけるけど、年寄りはそうはいかない。だもんだから「今の若いものは……」なんて批判する。
口で言うだけならまだいいが、伸びる芽まで摘んでしまっちゃ駄目だよね。そうなったら、「老害」以外の何物でもないからね。
そう考えたから、俺は第一線から身を引いたんだ。人間、はじめるよりも終りのほうが大事なんだよ。
本田宗一郎

358:吾輩は名無しである
16/07/13 23:50:22.17 .net
編集者が常に下読みとか評論家()とか批評家()とか読書家()とかの意見を気にして、自分で何も判断できないキョロ充ってことだろ

359:吾輩は名無しである
16/07/14 00:05:49.50 .net
>>356
その少し前にアメリカ人の旅行者たちは「パオンドール」を「売春宿」や「パンドラ」と発音するというくだりがある。
そのプッティソーレっていうのもアメリカ人が注文する、というやつ
putti saleというフランス語をアメリカ人がputty saw-layと注文しているわけ
日曜大工に使うのこぎりとパテみたいなイメージ
豚の塩煮みたいな料理のことかな
プティサレで検索するかpettit saleで検索すればどんな料理か分かるよ

360:吾輩は名無しである
16/07/14 00:34:03.27 .net
>>359
そういうことだったのか
めっちゃわかりやすい解説ありがとう

361:吾輩は名無しである
16/07/20 00:56:16.26 .net
ようやく見てごらん道化師を買ったんだけど、青白い炎は来年の3月になったんだな
えらい豪快な延び方したけど、エッセイ集の方の刊行予定じゃもっと延びてたりするんだろうか、怖い
まあ出してくれるだけありがたいけどさ
つーかそろそろアーダを頼むよ

362:吾輩は名無しである
16/08/19 02:47:16.50 .net
ナボコフの小説の翻訳は全種類買うことに決めているので、
旧訳を持っているが、新訳『見てごらん道化師を!』を買った。
翻訳者は若島正の弟子のようだが、夫が外国人なのかな?

363:吾輩は名無しである
16/09/12 00:27:39.26 .net
光文社古典新訳文庫 今後の刊行予定
『偉業』(ナボコフ/貝澤 哉・訳)《近刊》
URLリンク(www.kotensinyaku.jp)

364:吾輩は名無しである
16/09/17 22:58:49.67 k1gWX+2t.net
>>363
旧訳『青春』の新訳版か。これはなかなか手に入らない翻訳だったよね。
自分はたまたま中央線沿線の古書店で見つけて買って読んだけれど。

365:吾輩は名無しである
16/09/18 14:10:18.24 Q2NtqWDz.net
光文社の翻訳本はなあ
あまりいいイメージない

366:吾輩は名無しである
16/10/27 13:07:37.09 2/plXcqZ.net
>>81
『ディフェンス』
前半は退屈でしたが第七章~はなかなかおもしろかったです。
訳者あとがき読んで、映画も観てみたくなったよ。

367:吾輩は名無しである
16/11/01 06:45:35.39 JRzqD3SV.net
河出の文学講義って面白い?

368:吾輩は名無しである
16/11/01 14:37:17.98 /xphccuc.net
独断と偏見にみちてておもしろい

369:吾輩は名無しである
16/11/01 18:19:38.20 jYk7dQuC.net
そういやロシア文学講義まだ買ってないのを思い出した
あの流れに乗れなくて文庫にならなかったドンキホーテ講義ってどうなんだろう

370:吾輩は名無しである
16/11/02 21:17:56.86 H2hiDoDM.net
>>367
面白そうだね、俺も読んでみようっと。

371:吾輩は名無しである
16/11/06 02:30:59.69 QOQNjtxd.net
暗過ぎ

372:吾輩は名無しである
16/11/13 07:52:19.52 FkkpQvRM.net
>>363
今、途中まで読んだとこ。
ちょっと退屈かな。自分は絶望やカメラのほうが好き。
でもはじめてナボコフに触れる人にはよい作品かもしれないね。

373:吾輩は名無しである
16/11/17 03:25:01.15 nMurOadD.net
『偉業』読了。
青春ものは苦手だったので、途中まではおもしろい、というほどではなかった。
だが終盤に向けて、一気に読んだ。なかなか深いね、ナボコフは。
タイトルは『青春』より『偉業』のほうがいいと思う。
翻訳終わるまで、三年の月日がかかったとのこと。貝澤先生、お疲れさまです。

374:吾輩は名無しである
16/11/20 04:15:25.46 yyMkflOf.net
今とてもハマって読んでいる。

375:吾輩は名無しである
16/11/22 12:53:56.83 M3Bj6dEM.net
TBSブリタニカ版の文学講義を手に入れたw
古本屋で100円www
きれいだし、超ラッキーだった。

376:吾輩は名無しである
16/11/22 13:43:40.46 A0Qh1HrP.net
いいよな

377:吾輩は名無しである
16/11/23 00:01:34.78 YS7evz0z.net
わいちゃんはロシア文学講義がほしーよー

378:吾輩は名無しである
16/11/27 09:20:14.63 KDb79Ze3.net
記憶よ、語れ。
つまらないんだけど。全部読んだひといる?
途中で挫折したよ。

379:吾輩は名無しである
16/11/27 11:17:46.44 TXDtMrz+.net
日本ナボコフ協会なんてのがあるんだなw

380:吾輩は名無しである
16/11/27 22:32:31.82 y1nwBDrA.net
『ロリータ』と『ロリータ、ロリータ、ロリータ』を読んだ。
ナボコフで他に『ロリータ』ぐらい通俗的な作品てありますか?

381:吾輩は名無しである
16/12/18 00:03:12.56 1o6Wg6uf.net
しかしいい作家だよなあ

382:sage
16/12/22 11:09:49.32 kvlXVtPI.net
ロリータの後半のほうで、(一人を除いて、言うまでもなく名前はすべて近似である)という所があるがここの解釈ってどうなってるの?
オパールなんとかという子は不恰好、にきびだらけという事でハンバートがおよそ関心持てない子の上にドリーにべったりという事でドリーの装飾品扱いで適当にオパールと名前つけたように見える
苗字がなんとかという唯一ぞんざいな扱いされてるし
でも訳者の注釈には実名がいると書いてあって訳が分からない、実名はジュニア博士が修正してるはずだし

383:吾輩は名無しである
16/12/22 11:11:03.86 kvlXVtPI.net
間違えて名前欄にsageと入れてしまった、すいません

384:吾輩は名無しである
16/12/22 20:22:27.55 nqC/6of1.net
>>382
もうちょっと読み進めていくとそれが誰かっていうのはうっすらと分かると思う
なんでわざわざそうしたのかは結構最後のほうまで読んでから読み直したら分かるかもしれない
どちらにしても一読目で分かるようには書いていない
あとから再構成している間に意図に気づくってやつだね

385:吾輩は名無しである
16/12/24 21:46:18.10 cfOrjcpE.net
URLリンク(twitter.com)
ついにアーダ来年に出るのか

386:吾輩は名無しである
16/12/24 23:45:59.11 3nchQMBv.net
うわうわうわうわうわうわーーーーーーーーーー
やっほーーーーーーーーーーー
ウラーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最っ高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
きゃーーーーーーーーーーーーー♪

387:吾輩は名無しである
16/12/25 13:34:42.95 0a3hhH8a.net
まじか。買うわ。

388:吾輩は名無しである
16/12/25 19:51:15.44 8O5qiAq6.net
>>385
ブライアン・ボイドが死ぬまでは出ないと思ってたけどな
というかブライアン・ボイドはとっととアーダの注釈版を出すべき

389:吾輩は名無しである
16/12/25 21:29:19.21 2SBHRxRO.net
プニンもちゃんとした新訳出して欲しいけど研究者的には燃えないんだろうなw
でも好きだけどなあ

390:吾輩は名無しである
16/12/25 23:58:54.91 VD6SBCmR.net
企画の発表っていうなら、アーダって毎年毎年予定には入ってて、
時には最優先でやりますとか景気のいい事言ってたのに結局出なかったわけだけど
今回は本当に出る見通しが立ってて言ってるのか、例によってラインナップに入れてるだけなのか

391:吾輩は名無しである
17/01/02 01:19:32.04 O8zpQZQr.net
273!細かくてすごい!
続きもお願いします!

392:吾輩は名無しである
17/01/02 02:07:29.25 yCrtfxZl.net
退屈でくだらね

393:吾輩は名無しである
17/01/02 05:04:09.54 2rQkw85L.net
退屈だと思う人はナボコフ読むの向いてないんじゃないかな

394:吾輩は名無しである
17/01/04 01:47:02.98 1SzDq86E.net
ナボコフってベトナム戦争を支持したみたいだけど、
その辺の事書いてある本とかサイトってなんか知らないですか?

395:吾輩は名無しである
17/01/04 03:02:41.02 rSg5m6CS.net
>>394
エドマンド・ウィルソンと喧嘩の一因ですね
どちらかというと1968年の学生運動に対して「強硬な意見」に含められているインタビューで否定的に触れています
Rowdies are never revolutionary, they are always reactionary.
It is among the young that the greatest conformists and Philistines are found, e.g., the hippies with their group beards and group protests.
Demonstrators at American universities care as little about education as football fans who smash up subway stations in England care about soccer.
All belong to the same family of goofy hoodlums?with a sprinkling of clever rogues among them.
伝記では、リンドン・ジョンソンに賛同の手紙を送った、という事が書いてあります
どちらにしてもアメリカを去ってスイスに移った後の事ですね
「アウシュビッツと広島、ベトナムを同列に語ることは扇動的な馬鹿者だ」など書いていたり、スターリンとマッカーシーなどにも触れていますので、彼の著作の範囲で追うのならStrong opinionsに含められているインタビューを読んではいかがでしょうか
より広く知りたければ、ナボコフの政治姿勢全般についての論文でしょうね
率直に言って、当時の反共・愛国者のイデオロギーであることは間違いがなくて、独創的な意見は持っていないと思います
1964, Jane HowardによるLife誌のインタビュー
1969, Philip OakesによるThe Sunday Times誌のインタビュー

396:吾輩は名無しである
17/01/04 20:50:06.94 1SzDq86E.net
>>395
本当に詳しくありがとうございます
やっぱり父親への尊敬とソ連憎しの延長だったんでしょうかね
強硬な意見は以前から興味がありつつもあんまり英語力には自信ないんで手を出してなかったけど、
これを機会に頑張って読んでみます
インタビュー集ならなんとかなるだろう多分

397:吾輩は名無しである
17/01/05 06:43:23.97 5xmvPrp0.net
追記
言ってしまえばソ連に父を殺された亡命者ですし、反共・反革命になるのも無理はないと思います
ただし、文句のつけ方、把握の仕方には一筋縄ではいかないものがあります
Philistinesと言う言葉はロリータの中でも使われますが、ナボコフの大好きな言葉です
ペリシテ人の事ではなく、「俗物」であり、「ナボコフのロシア文学講義下巻」の「俗物と俗物根性」で下種(vulgatory)と対応させて論じています
扇動的な馬鹿者と仮に訳したseditious poshlostは実は「ロリータ」という言葉についで有名なナボコフのフレーズとすら言われています
このposhlostはロシア語の名詞「ポーシュロスチ」と言う言葉で、英語に訳すことができない言葉として取り上げられています
「ニコライ・ゴーゴリ」でも彼は何度も使用していますが、この言葉で表される意味は何度も説明されます
成熟した大人であって関心は物質や常識であり、仲間や同時代のありふれた思想と月並みな理想に形作られている精神状態を持つ
気取った俗物根性、クズであることがだれの目にも明らかな対象、偽りの重要性、偽りの美、偽りの知恵、偽りの魅力
ゴーゴリ、トルストイ、チェーホフが単純素朴な心理を探究する過程において、事物の俗悪な面や偽思想の屑の如き体系をたやすく識別し造形した人物として
旧ロシアでは素朴な生活や趣味のよさへのあこがれがあった
ソビエト・ロシアは特殊なポーシュロスチ、専制と偽文化の混合に満ちているから言及されなくなったと
このposhlost(あるいはposh-lust)という観点から読解をするのは面白いのかもしれません
広告という文化現象がアメリカではヨーロッパとは異なる、という彼の意見など
具体的なベトナム戦争への反対自体については広告・誇大宣伝という情報の恣意性・戦場カメラマンの出現とナボコフなんて切り口もいいかもしれません

398:吾輩は名無しである
17/01/06 14:06:48.99 S8Kr6ryV.net
ナボコフの授業受けてみたいw

399:吾輩は名無しである
17/01/09 00:12:13.17 hmhBx6D5.net
俺はナボコフを愛でながら解説する授業でもいいな
記号と象徴だっけ?
あんな狂った人間の思考がわかるのにまともな人生を送ったナボコフの実像をもっと知りたい
間違い電話が鳴るとかさ、、考えてることほんま残酷や、、

400:吾輩は名無しである
17/01/28 19:57:26.87 CYgKGMve.net
ようこそ諫早勇一のホームページへ
URLリンク(www.kinet-tv.ne.jp)
翻訳
1.A.ヴォズネセンスキー「ナボコフの蝶―ナボコフの詩の刊行によせて」、
和田春樹編『ペレストロイカを読む―再生を求めるソ連社会』、御茶の水書房、1987
2.ナボコフ「博物館を訪ねて」、沼野充義編『ロシア怪談集』、河出書房新社、1990
3.ウラジーミル・ナボコフ『ナボコフ短篇全集 Ⅰ』(貝澤哉、加藤光也、沼野充義、毛利公美、若島正と共訳)、作品社、2000
4.ユーリイ・レヴィング「ウラジーミル・ナボコフの日本」、KRUG第2巻第2号、2001
5.ウラジーミル・ナボコフ『ナボコフ短篇全集 Ⅱ』(貝澤哉、加藤光也、杉本一直、沼野充義、毛利公美、若島正と共訳)、作品社、2001
6.フセヴォロド・メイエルホリド『メイエルホリド ベストコレクション』
(岩田貴、浦雅春、大島幹雄、亀山郁夫、桑野隆、楯岡求美、淵上克司と共訳)、作品社、2001
7.イアン・ニッシュ「ロシア 後発の大国を視察して」、イアン・ニッシュ編/麻田貞雄他訳『欧米から見た岩倉使節団』、ミネルヴァ書房、2002
8.ブライアン・ボイド『ナボコフ伝 ロシア時代』上下2巻、みすず書房、2003
9.デヴォラ・マルティンセン「恥という遺産 『カラマーゾフの兄弟』論、『現代思想』4月臨時増刊、2010
10.ウラジーミル・ナボコフ『ナボコフ全短篇』
(秋草俊一郎、貝澤哉、加藤光也、杉本一直、沼野充義、毛利久美、若島正と共訳)、作品社、2011

401:吾輩は名無しである
17/02/08 17:21:11.38 Yo8Z7yiC.net
URLリンク(plaza.rakuten.co.jp)

402:吾輩は名無しである
17/02/08 17:37:47.81 l3SsgQ2Y.net
ビートたけし「あべぴょん、らめえええええええ!ひぎぃ!アナルが裂けちゃううううううっ!」

403:吾輩は名無しである
17/02/11 23:26:44.70 4AGYWAPM.net
アーダ、こーだ

404:吾輩は名無しである
17/02/11 23:55:19.85 eAjtAP+8.net
と言う前に

405:吾輩は名無しである
17/02/19 02:27:45.24 V6sVYiaW.net
>>211
セバスチャンナイト合わなそうだなw
とりあえず読んでみるが。

406:学術 ディジタル アーカイヴ@院教授
17/02/19 10:48:50.06 i3obQh8g.net
トルストイの言葉日めくりは開ける文に人生に涙するほど
感動して笑える。他人のために書いた
日記ですらそんな感動するんだから。
自分の日記はどうだろうな
。まあまあか。

407:学術 ディジタル アーカイヴ@院教授 芦原
17/02/19 10:50:26.07 i3obQh8g.net
ロジータ ナボコップ。のほうがエロい。
アンフィニなナイーヴダンサー

408:学術 ディジタル アーカイヴ@院教授
17/02/19 11:12:07.73 i3obQh8g.net
内らち沿いでネト拉致事件。

409:吾輩は名無しである
17/02/21 07:38:13.03 YSwMaYHo.net
セバスチャンナイトなかなか面白かった。
やっぱりナボコフは文章や構成が巧みだな。

410:吾輩は名無しである
17/02/21 10:46:32.44 JhTK0Ib8.net
すげーなー、原文で読んだのか

411:吾輩は名無しである
17/02/21 14:41:44.67 xyRUaHG4.net
ロシア語はまだ勉強中だけど、英語ならいける。
ロシア語は難しいね。

412:吾輩は名無しである
17/02/21 15:00:14.85 /PK+t820.net
教え子にピンチョンがいたってのはすごいね。

413:学術 ディジタル アーカイヴ@院
17/02/21 16:39:12.24 7pEx8j4m.net
ヒロシマの山岳女子隊を思い出すなあ。
電車のとか、デパートや街中にいた平地のファッションファッショ。

414:吾輩は名無しである
17/02/21 21:11:49.85 QXIYXNbb.net
俺の市の図書館に「アーダ」がない
遠出した先で読んだきり
はよ読みたい
3での母親の死は俺の好みにしっかりフィットしてた

415:吾輩は名無しである
17/02/23 11:48:59.94 ivXB4rQe.net
断頭台への招待って短編おもしろそう。
全集にしか掲載されてないのかな。

416:吾輩は名無しである
17/02/23 12:13:20.90 SH8/GXXO.net
>>415
それ長編。集英社の世界の文学8巻所収。

417:吾輩は名無しである
17/02/23 12:24:49.28 ivXB4rQe.net
>>416
そうなんだ。ブログに感想書いてたひとが短編て書いてたから
そうなのかと思った。
カフカとかゴーゴリっぽいってとこにひかれた。
図書館にないみたいだから、古書店で買うしかないか。
ありがとうね。

418:吾輩は名無しである
17/02/25 11:56:25.39 PBrzk1tV.net
URLリンク(youtu.be)

419:吾輩は名無しである
17/03/25 11:27:37.96 i1onn8Qf.net
読みたい。

420:吾輩は名無しである
17/03/31 04:51:40.38 N7UbMLiW.net
富士川さんの訳、好きかも。

421:吾輩は名無しである
17/04/01 07:53:09.95 47OdUoaY.net
>>415
13章のチェスの場面、将棋風の訳になっていて、そこだけ違和感があった。
当時(1977年)の日本人にもわかりやすいイメージでということで
ああいう訳にしたのでしょうか。
他はなかなかいい訳でした。翻訳も文章力ないとできませんね。

422:吾輩は名無しである
17/04/01 17:01:18.67 wDFSm7/i.net
一ダース復刊しないかな
全短編はありがたいんだけど物理的に気楽に読めないからなあ

423:吾輩は名無しである
17/04/05 09:30:08.53 TcIqb1b+.net
マーシェンカとか初期ロシア語時代の長編新訳を貝澤さんがどんどんやってくれたらなあ、とりあえず今んとこ全部買ってるけど
そういやアーダ新訳はどうなったんだろう

424:吾輩は名無しである
17/04/06 17:11:33.56 l7nPSpOI.net
去年の暮れには今年の5月に出すって言ってたけど、5月ももう目の前だな
あと青白い炎の新訳もどうなったのか知りたいな
最初2016年8月だったのか、作品社のあのシリーズが刊行される度、
予定が秋になり冬になり・・・って伸びてって、春になっても音沙汰ない

425:吾輩は名無しである
17/04/06 19:04:56.40 aDpN5x2L.net
長生きしましょう。

426:吾輩は名無しである
17/04/18 20:35:28.22 L+qQ14am.net
>>424
青白い炎は富士川訳が岩波文庫で出てるからそっちともめてるのかね?
アーダは若島がまだ訳文いじってそうだけど

427:吾輩は名無しである
17/04/20 01:48:07.21 K8SuLXMn.net
とりあえず出そうよ若島さん
文庫化するときにまた弄ればいいと思うぜ

428:吾輩は名無しである
17/04/22 21:00:45.43 ZuEv4QaM.net
翻訳は凝り出したらハマりそう。
キリがなさそうだな。

429:吾輩は名無しである
17/04/22 22:14:54.71 RJmwqcc1.net
>>428
アーダの注釈ってたしか本文数百ページに対してその倍以上の長さあるんだよな・・・
しかも現在進行形
アーダに出てくる遊びの解説についての議論だけで京都ナボコフ学会に招聘された教授の話が終わったというお話

430:吾輩は名無しである
17/04/23 02:57:58.00 Cb6JUjNl.net
言葉遊びについてあーだこーだ言ったわけか

431:吾輩は名無しである
17/04/30 09:58:12.43 ojOz62P1.net
名凹府

432:吾輩は名無しである
17/04/30 18:20:08.99 FCbDd+KM.net
キング、クイーンそしてジャックを読んでいるのだが、
なんとも退屈エリアにドハマり。
いつものパターンで、後半から面白くなるのかな。
文章は相変わらず巧みで美しいね。
原書もぜひ読んでみたい。

433:吾輩は名無しである
17/05/27 01:02:14.66 Ty3JWxvfK
誰かアーダのどこが面白いのか教えてくれよ
凡庸な作家なら「安易な」と片付けられるだろう、ひねくりすぎて当人にしか伝わらない誰得の自慰的な性的くすぐりが8割で、
登場人物の性格も気取り、特別選民意識丸出しでヴァンとアーダとルセットの性格の違いを述べよと言われても困るというか
全員作者そのまんまだろと思われるアーダの面白さを教えてくれよ。
他の作者なら一笑されて作者枯れたなと言われるところをとうかい的な作風のせいで
誰も突っ込めない聖域化されたナボコフの仮に普通に「なんか、この部分つまんなくね?変になっちゃった(´・ω・`)」と自覚しても、
もはや誰も何も批判すらしてくれない悲しい孤高の作風のアーダの面白さを教えてくれよ

434:吾輩は名無しである
17/05/27 01:28:35.39 Ty3JWxvfK
いやまあべつに、アーダ好きなひともいるだろうし
全面的に否定するわけじゃないけどね。
俺には分からんし、ここが欠点だと指摘するだけの一般的な尺度が
通用しないレベルだから言うだけ無駄なのはなんとなくわかるんだが。
ナボコフの魅力はトリックスターというか、あえてうさんくさく、
詐欺師的な作風を持っていることはわかる。
でも、詐欺師的な嘘つきのはぐらかしの作風は根底にある真面目さ、
誠実さとあわさってはじめて意味を持つものとも思えるから、
アーダのどの辺に雑音を排した沈黙的な感覚があるのか
俺にはわからなかっただけかもしれない
キャラたってないとか退屈で冗長とかよく言われる批判なんて
好きなひとからしてみれば、まったくその通り、
でもそれとは別に面白いという話で。
そもそもキャラたってないとダメと誰が決めた?という話で。
だから、俺には見えてない景色を誰か教えておくれ
調教されたマニアのうがったシコり音ではなく感動を。

435:吾輩は名無しである
17/06/02 07:27:19.27 /Rdft2nC.net
プニンを読んでる。
読みやすいね。

436:吾輩は名無しである
17/06/05 05:23:30.81 EFdBNVOr.net
昆虫学者のせいかよく虫の描写が出てくるね。

437:吾輩は名無しである
17/06/08 13:08:09.42 3hCfPo5f.net
『アーダ』出ないね。予定の5月も過ぎてしまったのに。
幾たびか夏過ぎて・・・

438:学術
17/06/08 13:33:31.81 o76+1mr/.net
ロリータ表象。浅くもなく深くもない。コンプ化は善くない。よくする?
学歴平地平面は。

439:吾輩は名無しである
17/06/08 23:37:14.78 A4H2oDVzH
ロリータは面白いけど全く困ったちゃんですね。
作者が巻末で仮想敵相手に言い訳ばかりしている。
しかし面白いですね。主人公はクズで作品から学ぶところも何もない。
こういうスレが人が某か共有することを目的としているのだとすれば、面白いところは共有不可能なところばかりという。
刊行情報ばかり呟かれるのも納得ですよ。

440:吾輩は名無しである
17/06/12 20:20:57.30 TfjVsEaA.net
ポーシラスチ
URLリンク(jp.rbth.com)
ナボコフ先生に聞く、魅惑のポーシロスチ世界
URLリンク(d.hatena.ne.jp)

441:吾輩は名無しである
17/06/14 04:43:18.80 iubUpk2t.net
とりあえず短編集制覇する。

442:吾輩は名無しである
17/06/16 05:40:34.56 ilHx7sWK.net
作品社の全短編集の中の作品いくつか読んだのだけれど…。
退屈。
結構、退屈。
時折、素晴らしい文章が転がっていたりして、悪くはないんだけどね。
やっぱりナボコフは長編のほうが面白いかな、という印象。

443:吾輩は名無しである
17/06/16 10:42:21.71 xqCVkjHU.net
そりゃそーだわな

444:吾輩は名無しである
17/06/16 16:53:58.47 SYm3pUqg.net
やっぱり一ダースの復刊が必要だな
ちくまが出す気無いなら岩波文庫か白水Uブックス辺りで出してもらえないものか

445:吾輩は名無しである
17/06/18 03:23:22.58 zNi+R8r8.net
ナボコフが自薦している
『雲、城、湖』という短編は好き。

446:吾輩は名無しである
17/06/18 07:03:28.21 JykpIsNaH
もう人間の世界で生きていく自信がなくなりました、ってやつだよね。夢の内容を小説化したような。
一ダースの中ではアシスタントプロデューサーが
つまらなくてナボコフらしい。
これに限らず言い回しの端々から、煙に巻くのが大好きなんだなと伝わってくる。
煙幕のあちこちに好きなことを勝手に埋め込んでいく作風。シャイだからではなく本当に趣味なだけ。

447:吾輩は名無しである
17/06/18 07:16:31.16 JykpIsNaH
URLリンク(wagawasurenaba.hatenablog.com)
既出かもしれないけどナボコフのインタビュー
やっぱり大人げない人だと思わされる。

448:吾輩は名無しである
17/06/18 09:42:37.05 uInf7RU+.net
ナボコフの短篇では「チョルブの帰還」「フィアルタの春」が好き。

449:吾輩は名無しである
17/06/18 17:46:57.55 haNOlV0Q.net
ドストエフスキーへの悪口がいちばん楽しい

450:吾輩は名無しである
17/06/19 04:24:27.41 Xcus23AT.net
音楽、とか完璧、とかこのへんの文章力はすごいと思う。

451:吾輩は名無しである
17/06/19 22:32:11.07 ohkX/292.net
やっぱロリータやろ

452:吾輩は名無しである
17/06/20 01:53:26.84 29OVxegAa
関係ないけど、プルーストとナボコフを読み比べてて
プルーストは霧を個体に変える、
ナボコフは個体を霧に変える、ように思った。
霧は名状しがたい微妙なもの、個体は明白なもの。
個体→霧というプロセスは芸術には当たり前にあるにしても、
プルースト 個体→霧→霧の固体化
ナボコフ 個体→霧(感性の)→さらに霧(意識と技巧の)
というか。最初の霧化は同レベルに思えたから比較したくなった。

453:吾輩は名無しである
17/06/20 02:03:31.28 29OVxegAa
>>451
フィアルタの春とかロリータとか総合力高いやつ、
なんだかんだ言ってもいいよね
エンターテイメント性と尖った部分が絶妙に融合してる

454:吾輩は名無しである
17/06/20 02:12:56.19 29OVxegAa
ナボコフの作品にパロディが多いのは
意外とゼロからモノを創るのは苦手だったからじゃないかという気がする
本人は構成ガーと言いたがって周りも計算され尽くした…と言ってしまうけど
絶対才能任せの出たとこ勝負が奇跡的に上手く収まってるだけだろとも思う

455:吾輩は名無しである
17/06/21 06:42:01.31 iChQVmiR.net
恐怖っていう短編がよかった。

456:吾輩は名無しである
17/06/21 11:05:45.20 hAy57QDg.net
長編では、『青白い炎』『ロリータ』『アーダ』『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』が優れている。

457:吾輩は名無しである
17/06/21 22:19:29.07 rWQmMplt.net
本当に読んでいるのか怪しいな

458:吾輩は名無しである
17/06/21 22:25:21.55 hAy57QDg.net
>>457
お前のような低能性悪に言われたくない。

459:吾輩は名無しである
17/06/21 22:47:43.92 rWQmMplt.net
読んでいないな~
絶対に読んでいないよな~

460:吾輩は名無しである
17/06/21 23:37:36.38 r4Rbphyq.net
読みたいんでアーダの新訳早くしてください

461:吾輩は名無しである
17/06/22 07:15:29.74 0BmBwNbU.net
読んでる人わりといるでしょ。
学生時代に書店バイトしてたけど、そこそこ出ていたよ。

462:吾輩は名無しである
17/06/22 12:29:51.92 DcasgHju.net
論理はどこに

463:吾輩は名無しである
17/06/24 11:29:28.19 8g1eDlY4L
今、初めてロリータ読んでる。
小説は椎名誠とホームズくらいしか読んでなかったからか
ゴチャゴチャしてえてわかりにくいなコレ…。
ハンバートがクレアキルティを射殺して反対車線を
逆走するところまでは読み進めたけどそろそろ読むの辛いくなってきた。

464:吾輩は名無しである
17/06/28 23:41:32.55 s7bNnXzx.net
「ロシア美人」面白かった

465:吾輩は名無しである
17/07/02 20:29:33.47 0/Fo61HPJ
ロシア美人 つまらんオナニー乙
レオナルド それなり
動かぬ煙 意義はありそう
もたらされた報せ 忘れた
唇と唇 ロシアのジョイスしねよ!
博物館への訪問 未知の地と似てる
決闘 迫真の流れ
未知の地 夢っぽい
さっそうとした男 そして我らは死ぬのである。
世界の果て はったりオナニー
独りぼっちの王様 オナニー
ポテトエルフ 忘れた
円 記憶よ語れに入りそうな作風

466:吾輩は名無しである
17/07/03 19:36:01.26 bXh7iavG0
ナボコフの桃太郎
桃太郎と作者を混同する声があるが、私は桃太郎ではない。
二、三似ているところもあるが、私は桃から生まれたことはないし、
鬼退治に行ったこともない。私が共通点を見出だすのはむしろおじいさんである。

467:吾輩は名無しである
17/07/03 20:25:41.34 bXh7iavG0
大変遅ればせながら死せる魂読みました
全体に薄汚すぎて私には無理だったけど、
時代を考えるとめちゃくちゃ革新的なんでしょうね
細かい物品を列挙してイメージを浮かび上がらせるとか
ナンセンスで胡散臭いネーミング遊びとか
めっちゃナボコフが真似してるやん。
まんまトラップ探偵の偽名遊びのシーンみたいだし。
あとナボコフの解説本いわく比喩を多次元的に使用するところとか。
そう考えるとゴーゴリが技巧的な作家みたいだけど、
そういう感じでもないみたいだし、一言で言うと「何か変」
ていうかこの人大作家なのに才能以外をボロクソ言われ過ぎw

468:吾輩は名無しである
17/07/03 21:32:52.08 bXh7iavG0
ナボコフが「死せる魂第一部は、まだ見ぬ第二部の存在によって書かれたと、
ゴーゴリは思い込んでいた」って言って第一部は悪魔的才能だけで産み出されたように言ってるけど、
実際まだ存在しない第二部の存在によって産み出されたところもあるんじゃないの?
ナボコフ張りにうさんくさい俗悪なもの大好きなゴーゴリだったらずっと創作を続けられたとか
そういうものでもないと思う。良心を第二部化することはできなかったにしても、
第二部化されるはずだった良心があったからこそ第一部が書けたんじゃないでしょうか。
ナボコフはモラルや政治的意思を足枷としか考えない傾向があるけど、
それそのものはうるさい小蝿のようなモラルが、
悪魔的才能に爆発的な推進力を与えることもあるのでは。
何か、あんまりゴーゴリのモラリスト的な側面を全面否定しちゃうのも
死体に鞭打つようでカワイソウというかw
正しさとか善さとか清さとか関係なし!結局作家的才能!芸術的なモラル!と言ってみても
才能というのは色んな要素から成り立っているわけで。

469:吾輩は名無しである
17/07/03 21:58:18.66 bXh7iavG0
そういやナボコフは誤訳にうるさい人だけど
錯視のスペシャリストが誤訳にうるさいというのも遊び心ないというか
読者は作者を「まるごと十全に」味わうわけではなく
誤訳の多い訳なら訳で、初めて読んだ訳に思い入れをもって
勝手に意訳して楽しむんじゃないかなあ、と思いました。
別に訳者は適当で良いって言ってるわけではなく。
全体的な水準が高いなら細かいミスは愛嬌だよねという意味で。

470:吾輩は名無しである
17/07/03 22:11:01.57 bXh7iavG0
まあでも、ナボコフの誤訳指摘は作品愛ゆえというか
僕が一番ガンダムをうまく乗りこなせるんだ!という思いの表れなのかもしれない。
しかし、ある作者の意図を的確に写すという意味でこんなに信用ならない人もいないかもしれないw
片一方で意外と的確な側面もあるとはいえ、暴走すると青白い炎的にあることないこと書き出しそう
オネーギンの注釈がまるまる一冊分だっけ?読んだことないけど
どんなことが書いてあるんだろう。
的確だとしとたら、ナボコフにしてはつまらないと思っちゃうし、
好き勝手に飛躍してたら注釈としては問題になってしまう。
正直、ゴーゴリの解説は細部に関してはマニアックですごいけど、全体像は普通すぎた。

471:吾輩は名無しである
17/07/08 14:58:37.26 11ylsk6m.net
プニン、新潮文庫で出してくれないかな…

472:吾輩は名無しである
17/07/08 23:27:34.38 hUKc4qAA.net
セバスチャンナイトとディフェンスもええな

473:吾輩は名無しである
17/07/11 05:31:32.32 dlGshWXv.net
ディフェンスの文庫ほしいわ。

474:吾輩は名無しである
17/07/13 08:26:26.73 0kQw/aXF.net
「チェスプロブレム・世界ランキング8位、ナボコフを愛する京大教授、詰将棋作家。3つの顔をもつ異才が放つ決定版詰将棋作品集、
新装復刊! 羽生善治・谷川浩司・内藤國雄推薦!」 ⇒若島正『新装版 盤上のファンタジア』河出書房新社
URLリンク(www.kawade.co.jp)

475:吾輩は名無しである
17/07/16 01:48:38.34 luv5ocEU.net
「ロリータ」を人生の生き辛さを描いてると説く大江健三郎
なるほどと思います
「青白い炎」と「アーダ」にも解説ついてたらいいなあ

476:吾輩は名無しである
17/07/16 14:49:53.23 DN1Zj4fQ.net
Pale Fireを英語原書で読んだ。内容は面白いんだけど語彙が難しくてスピードに乗ってすらすら読めずちょっとストレス溜まる
言葉遊びのためだろうか、カント以外はちょっとゴツゴツした英語になってる。決して流麗で自然な英語ではない
ついでにナボコフの1ダースも邦訳で読んだ。忘れられた詩人、白雲湖、いつかアレッポでが面白かった

477:吾輩は名無しである
17/07/16 15:26:48.10 pDkjgBAu7
予言されていた?
水色の尼。
水色の少女、まだ、恋の夢を見ているだけの少女。
私たちは、青少年健全育成条例を、守らなければならない。
まあ、守らない人は、それなりに。
第一話「出会いの予感」
そして盛り上がる景気、景気。
強い味のほうれん草、いちじくの実、濃い味のみかん、
山ぶどう、そして栗。あらゆる山の幸、海の幸。(R.M)

478:吾輩は名無しである
17/07/16 15:33:46.33 pDkjgBAu7
人のフォルダを開けて中のエロ画像を見るテクニックも、
もう困難な時代になったかな?
何しろ、クッキーの削除とか、コントロールパネルを
開けば、もう不正行為もできないんだもん。
外国のサイトに行っても、合法なら何も問題ないはずだぜ!
うちら「戦争を知らない子供たち」は、合法的アダルトサイトが
見れるんだ。やっぱzip最強ですよね。Lhaplusも、
VECTORには置いてない、退屈な時代になった。
作者のschezoさんは、どうしたのだろう。

479:吾輩は名無しである
17/07/20 06:44:27.29 qtrpZiB6.net
Problem Paradise‏ @propara 5時間5時間前
たとえばこんな例を。ナボコフは意地悪な人なので、
読まずに書評を書く人間がいることをわかっていて、ある小説の序文で、
この小説にはこんな場面が出てくる…という実例を並べました。
それは実は本文を読めば出てこない場面で、
そういうインチキ書評家に対するトラップなのでした。

これ、どの小説のことですか。読んでみたいのですが。

480:吾輩は名無しである
17/07/24 07:42:40.04 l7EOxH1W.net
どなたかわかる方いませんかね。
長編だと思うのですが。

481:吾輩は名無しである
17/07/25 21:04:38.07 nG14l0xf.net
☆ 日本人の婚姻数と出生数を増やしましょう。そのためには、公的年金と
生活保護を段階的に廃止して、満18歳以上の日本人に、ベーシックインカムの
導入は必須です。月額約60000円位ならば、廃止すれば財源的には可能です。
ベーシックインカム、でぜひググってみてください。お願い致します。☆☆

482:吾輩は名無しである
17/08/01 04:57:09.34 oIbsk9Mf.net
どなたかわかる方いますか。

483:吾輩は名無しである
17/08/05 03:26:22.35 p3nxlTO4.net
ロシア語の原書で読んでらっしゃる方いますか。

484:吾輩は名無しである
17/08/10 19:16:13.80 ghWUURsU.net
URLリンク(www.hayakawa-online.co.jp)
もしかしたらついに出るかもしれない

485:吾輩は名無しである
17/08/10 21:40:26.15 rQ+7LwTP.net
アーダきたな。
復刊ドットコムでも新訳9月下旬ってなってる

486:吾輩は名無しである
17/08/11 10:42:53.07 q2qnap/2.net
>>485
上下2巻で5400円
みんな奮発して購入しようぜ

487:吾輩は名無しである
17/08/11 22:21:47.35 cjbwBIbn.net
新約はまアーダだよ~
という駄洒落が封印される時がきたな

488:吾輩は名無しである
17/08/12 01:25:37.70 KuWb2AoI.net
買うよ。もう書店で予約はできるのかな。
次はマーシェンカか賜物か。楽しみは続く。

489:吾輩は名無しである
17/08/12 01:38:29.29 1TfZ90hn.net
高いから文庫になるまで待つというのはやめてくれよな

490:吾輩は名無しである
17/08/12 17:37:38.86 Y0rQ+rik.net
ヤクザが地域に溶け込んでるようなもんだな

491:吾輩は名無しである
17/08/12 17:38:10.34 Y0rQ+rik.net
すまん誤爆した

492:吾輩は名無しである
17/08/12 21:05:45.08 FWXUdWdX.net
文庫になる前に図書館で読むかな。

493:吾輩は名無しである
17/08/13 00:28:27.73 taNxjc2l.net
おい

494:吾輩は名無しである
17/08/13 04:58:41.53 tdLtCfHa.net
ほとんど文庫にならないじゃん?
最初から文庫売りのやつはともかく。

495:吾輩は名無しである
17/08/13 10:24:52.23 taNxjc2l.net
そう、早川書房は前の斉藤訳の『アーダ』も文庫にしなかった
だから、文庫化を待っても無駄だ  単行本を買おうぜ

496:吾輩は名無しである
17/08/16 04:20:24.79 Joc4PdzH.net
図書館でじゅうぶん。

497:吾輩は名無しである
17/08/16 09:30:51.22 2nwhj80r.net
若島の事だから何年か経って改訳新装版とか出しそうなんだよなあ、ましてやナボコフの文章で一番難しいと言われるアーダだし
早川は近年は純文学もepi文庫で出してるから売り上げ次第では文庫化もありえると思う
まあとりあえず買うか

498:吾輩は名無しである
17/08/17 00:41:07.81 Fn53R8EZ.net
ハヤカワの翻訳純文芸で比較的売れているはずのコーマック・マッカーシー作品も近年は文庫化されてないので、迷わずに単行本を買ったほうがいいと思うぞ

499:吾輩は名無しである
17/08/17 02:25:57.85 h5Bgk9g6.net
マッカーシーで文庫化されてないのって、
ブラッドメリディアン、チャイルドオブゴッドくらいか?
ザ・ロード、美しい馬ら辺は文庫になってるな
ただし文庫化された血と暴力の国はもう入手困難だな
スレチすまぬ

500:吾輩は名無しである
17/08/17 09:14:02.52 /r1zuWHS.net
ドン・デリーロとか文庫化して欲しいがピンチョンがされないなら無理そうかな

501:吾輩は名無しである
17/08/17 12:01:05.66 mO7HA39g.net
文庫化だと河出の賜物は可能性ありそう
ちょうど池澤世界文学全集どんどん文庫化してるし

502:吾輩は名無しである
17/08/17 13:20:06.64 KBCsLuT8.net
福武文庫の『賜物』を持っているが、訳が読みづらく好きじゃない
だから河出の沼野訳も買ったよ こっちはロシア語からの初訳だしね

503:吾輩は名無しである
17/09/06 16:41:56.73 DgyeJQYu.net
URLリンク(twitter.com)

504:吾輩は名無しである
17/09/12 00:09:53.79 gKBCBM4Vc
作品社「見てごらん道化師を」の月報読んだんだが、青白い炎の新訳刊行予定ってなってるわ。
3月にでる予定だったらしい、アーダは4か月伸びたけど、こっちは来年まで待たされそうだな。

505:吾輩は名無しである
17/09/13 12:33:26.26 BAsuMBLb.net
『アーダ』新訳版の装丁がお目見えしているが、華やかでよろしい
旧訳版や岩波の『青白い炎』が地味な装丁だっただけに

506:吾輩は名無しである
17/09/13 16:55:14.86 It5xN3GG.net
10月末に新潮社からナボコフコレクション刊行開始
マーシェンカやキングクイーンジャックの新訳だと
URLリンク(comingbook.honzuki.jp)

507:吾輩は名無しである
17/09/13 17:12:01.80 Wu3krK3D.net
>>505
ほんとだ。
表紙かっこいい!
買いたくなった。

508:吾輩は名無しである
17/09/13 17:21:30.35 BAsuMBLb.net
>>506
『青白い炎』の新訳を期待する

509:吾輩は名無しである
17/09/13 19:15:24.70 H5v5rKQ3.net
>>508
それは作品社がやってるし、新潮社のはロシア語からの新訳が中心って書いてあるから、
微妙に守備範囲から外れてる感じ

510:吾輩は名無しである
17/09/13 20:19:03.77 BAsuMBLb.net
ロシア語時代の長編でロシア語からの翻訳がまだないのは
『マーシェンカ』『キング、クイーン、ジャック』
『ディフェンス』『断頭台への招待』か

511:吾輩は名無しである
17/09/13 23:02:07.05 RTgXjcvG.net
売れてるから新潮社が目をつけたか
ダサ

512:吾輩は名無しである
17/09/14 02:22:56.14 lRMOA4h1.net
>>510
ディフェンスって河出から出てる若島正訳のはロシア語から翻訳したんじゃないの?

513:吾輩は名無しである
17/09/14 02:48:43.30 uz1GHIRC.net
>>512
解説読むと英訳がメイン
このテキストとしてはヴィンテージ・インターナショナルから出ている英訳版を使用し、
ロシア語版と英訳には若干の異同もあり、個々のケースについては訳者の判断によりロシア語版のほうを採用したこともあることをお断りしておく
ロシア語については諌早勇一にご教示を賜った、と書いてある

514:吾輩は名無しである
17/09/14 02:53:39.31 FXR+elT/.net
「初のコレクション第1弾」って書いてあるけど第二弾って何がくるんだ?
短編集とか?

515:吾輩は名無しである
17/09/14 09:25:35.18 mv948Y5V.net
>>512
若島はロシア語はできない

516:吾輩は名無しである
17/09/14 10:33:54.08 5kwg/JPG.net
あれだけ熱心なナボコフファンなんだから、
ロシア語くらいできるのかと思ってた。
頭よさそうだし。

517:吾輩は名無しである
17/09/14 10:57:06.53 mv948Y5V.net
ロシア語も英語もできる名訳者というと、小笠原豊樹だな

518:吾輩は名無しである
17/09/14 19:16:45.77 A//tAsD3.net
ロシア語、イタリア語、フランス語は読むぐらいはできるらしいよ
フランス語で一番良く読んだのはジョルジュ・シムノンらしいけどww
ナボコフの息子がイタリア語に翻訳しているからそれもチェックしないといけないからね

519:吾輩は名無しである
17/09/15 16:01:18.35 GJVMY3Pw.net
シムノン好きでナボコフ好き
俺みたい

520:吾輩は名無しである
17/09/17 21:26:44.07 Cg4qI940.net
アーダ、文庫落ちしそうでだから買うの躊躇うなぁ
学生なので金がない

521:吾輩は名無しである
17/09/18 05:52:33.58 Js/xBVnG.net
あーだこーだ言ってないで欲しかったら食費抜いてでも買うんだよ
『ロリータ』みたいなごく一部の例外をのぞいて3年は経たないと文庫にはならない
それにあまり売れないとふんだから高めの値段つけてるんだろうし文庫化はまずないと思う

522:吾輩は名無しである
17/09/18 07:07:40.65 DQcJljfx.net
>>520
俺は図書館で借りて読むよ

523:吾輩は名無しである
17/09/18 18:42:15.68 H87z2F6x.net
アーダにも『ロリータ、ロリータ、ロリータ』みたいなの発売されないかなぁ

524:吾輩は名無しである
17/09/18 21:54:34.06 RsHddfuT.net
文庫落ちはないかもしれんが若島の場合数年後に改訳新装版を出す可能性は大いにあると思う

525:吾輩は名無しである
17/09/19 00:30:51.96 7yDrqOkp.net
ロリータが即文庫になった記憶があるんで、警戒する気持ちはわかる
が、アーダってロリータみたいに無闇矢鱈に有名でもないし、今回の文庫落ちはそれなりに時間かかると思う
>>524の言ってる改訳版はすごくありそうで怖い
若島でなくても、初版で買った本が版や刷が改まったところでさらっと誤訳が直ってたりする事がままあって、
急いで買って損した気分になる

526:吾輩は名無しである
17/09/19 00:38:39.91 wZ0tGhWg.net
旧訳で面白かったから精度があがる位のものだと思ってる
怖かったら旧訳図書館で読めばいい
言葉遊びに楽しみを感じるタイプなら旧訳じゃ全くダメだろうけど

527:吾輩は名無しである
17/09/20 02:50:30.56 P8eYquDG.net
ロシア語の小説って翻訳でずいぶんと印象が変わる。
自分でロシア語やって原書で読み始めてから思った。
語彙が豊富な言語だからか。日本語直訳するとき英語よりニュアンスとか気を
使う。ナボコフの言葉遊びなんかは日本語もちゃんとできる人じゃないと
難しいだろうな。

528:吾輩は名無しである
17/09/20 09:22:06.78 1QVfPMFo.net
都内だと今日早売り出てる?
なんだかんだ楽しみだわ

529:吾輩は名無しである
17/09/20 12:48:18.57 nsmpK4Bg.net
読んだ人感想よろしく。

530:吾輩は名無しである
17/09/21 22:34:37.90 Ta0bQDRZ.net
アマゾンでは売り切れだが、楽天では売っているな

531:吾輩は名無しである
17/09/21 22:45:17.17 1kD0SPPR.net
近所の書店にはなかった
でかいとこいかないかんのかな

532:吾輩は名無しである
17/09/22 03:14:15.52 sZGm81oh.net
ディフェンスの映画版観たことある方いますか。

533:吾輩は名無しである
17/09/22 15:26:18.18 QaHPA/j/.net
新宿で『アーダ』購入
いつ読もうかな

534:吾輩は名無しである
17/09/22 16:10:10.72 kSiYNj9D.net
南が丘文庫
URLリンク(www.minamigaoka.info)
Official Homepage
横浜市立南が丘中学校の母体である、平成研究会、通称、経世会とは、自由党吉田茂派を起源に持ち、周山会(佐藤栄作派)・木曜クラブ(田中角栄派)の流れを汲む、鉄の軍団と呼ばれた保守本流集団である。
横浜市立南が丘中学校OB会

535:吾輩は名無しである
17/09/22 21:18:40.87 TUfAfgQV.net
若島訳アーダ、訳註一切無し(原註はある)
あとがき見る限りはこれからも訳し直す気満々だな
ただロリータと違って文庫落ちはなさそう(あったとしてもかなり先)だから普通に買って良いと思う

536:吾輩は名無しである
17/09/23 02:03:07.07 mltHAOgD.net
『アーダ』1セット購入したが、もう1セット手に入れようかな

537:吾輩は名無しである
17/09/23 03:38:03.91 reKmYo2m.net
アーダの次は何に取り掛かるのか。

538:吾輩は名無しである
17/09/24 01:46:43.27 UL7ELl07.net
アーダこうだ言わずに買えやコラ

539:吾輩は名無しである
17/09/24 05:47:31.34 97vDjwFN.net
図書館で予約しておいた

540:吾輩は名無しである
17/09/24 10:12:45.48 gMpd0K+5.net
買わないやつはナボコフファンとは認めない

541:吾輩は名無しである
17/09/24 16:27:08.04 jQmq8/dm.net
「アーダ」読み通した人いる?
かなりの難物らしいけどw

542:吾輩は名無しである
17/09/24 18:52:17.55 97vDjwFN.net
ナボコフファンだよ!

543:吾輩は名無しである
17/09/25 12:15:32.12 FCqMH/JO.net
文庫化するかどうか話題は出てるけど、電子化はどうなんだろう?
そっちの方が気になる。
ハヤカワは一ヶ月後にしてる印象があるので、する予定があるか知りたい。

544:吾輩は名無しである
17/09/26 11:40:29.34 jijWjKOl.net
買わないと早く絶版になり、古本高騰化する

545:吾輩は名無しである
17/09/27 09:15:14.30 zeMhUmnr.net
>>543
アマゾンで早くも電子版を売っている
紙の本より数百円安い

546:吾輩は名無しである
17/09/28 12:27:16.94 KJ35y+Jq.net
URLリンク(www.shinchosha.co.jp)
ナボコフコレクションは全5巻予定

547:吾輩は名無しである
17/09/28 15:33:27.37 aUtisTR4.net
全5巻ってそんなに訳すの残ってるのか?
何来るか予想できる人いる?

548:吾輩は名無しである
17/09/28 23:40:17.44 OgFu75DB.net
ロシア語からの訳がない断頭台への招待とディフェンスは確定
中編の魅惑者と目は分量的に二つで一冊だろうから、もう1冊が不明だな

549:吾輩は名無しである
17/09/28 23:50:17.95 knB+M0kx.net
マーシェンカとキング、クイーン、ジャックが1冊と考えると
ディフェンスと断頭台への招待も1冊になるか、中編と合わさって1冊になりそう
なんかますます残りのラインナップが謎になるが

550:吾輩は名無しである
17/09/29 00:06:37.17 rKRHcqRW.net
つーか本当に5巻まで出るのか?
途中で打ち切りになったりして。
ラインナップが揃わないことには迂闊に手を出せんな。

551:吾輩は名無しである
17/09/29 00:36:52.41 6hoJPTIU.net
ロシア語時代の短編集で1冊になりそうだな

552:吾輩は名無しである
17/09/29 00:43:05.77 6hoJPTIU.net
他に戯曲と詩集もあるが、このへんは全然訳さていないよね

553:吾輩は名無しである
17/09/29 19:58:48.19 zyiZsbk+.net
まさかのオネーギン注釈で二巻とかなら買うわ>コレクション

554:吾輩は名無しである
17/09/30 00:40:48.29 Qfr6QkXq.net
素人が読んでも面白いっちゃ面白いんだろうけど、
研究者とかこれを必要するレベルの読者ならロシア語はともかくとして英語くらいは不自由しないだろうし、
絶対に翻訳されないだろう作品だよねオネーギン注釈

555:吾輩は名無しである
17/10/04 18:51:46.20 4sSJnXjL.net
新訳『アーダ』読んだ人はいないの?

556:吾輩は名無しである
17/10/04 20:08:15.66 cH0X2AR3.net
そういう新刊関係のレスはこの板ではもう無いよ

557:吾輩は名無しである
17/10/05 01:42:31.84 k8fbCDhG.net
>>555
読んでいるんだけど、結局もとの小説がものすごく複雑で不親切な小説で、読むのが大変
以前のアーダ訳と比較しながら読んではいるんだけれど、注釈などが増えたわけではない、というか一切ない
英語と比較しないとよくわからない部分も多くて、日本語に訳されたからわかりやすくは全くなっていない
(英語で読もうとすると架空の固有名詞やフランス語やロシア語だらけで沈没する)
アメリカに半世紀アーダを読み続けて注釈をつけている評論家が居るんだけど、まだ上巻だけしか注釈が終わっていない
10年以上続いている京都ナボコフ研究会もまだ上巻までで、今回の新訳は「決定版」から程遠い
研究会で丸一日議論し続けたと言う、アーダの光と影のゲームは少しいい訳になっていた
The shadows of leaves on the sand were variously interrupted by roundlets of live light.
The player chose his roundlet - the best, the brightest he could find - and firmly outlined it with the point of his stick; whereupon the yellow round light would appear to grow convex like the brimming surface of some golden dye.
Then the player delicately scooped out the earth with his stick or fingers within the roundlet.
でもやっぱり、そもそもよくわからない
一読して理解できる、筋を追えばいい小説じゃないし、翻訳に触れたからと言って書き込みが急に増える小説ではないってことだと思う

558:吾輩は名無しである
17/10/05 11:13:43.17 EeBOiW3a.net
新訳『アーダ』を読むのは来年以降になりそうだな
今は『四重奏/目』を読んでいる

559:吾輩は名無しである
17/10/05 20:03:07.16 gJu9xIBz.net
買っただけでまだ開いてもないけど、訳注がないってのはびっくりだわ
いっそ解説本でも出してくれりゃいいのに

560:吾輩は名無しである
17/10/06 11:40:21.22 oJr90w2H.net
>>559
注釈はネットに無料で公開されているんだ
解説本なら小説本文より長くなる
英語版で1章と2章で16ページなんだけど、ネットの注釈を印刷したら行間詰めても50ページびっしりになった

Ardor: "Ardor" indicates the Russian rather than American pronunciation of Ada's name (demonstrated by Marina at 39.16-17:
"She pronounced it the Russian way with two deep, dark 'a's, making it
sound rather like 'ardor'") in a manner that echoes the guide to the Spanish rather than American pronunciation of "Lolita" in Humbert's first paragraph in that novel
("the tip of the tongue taking a trip of three steps down the palate to tap, at three, on the teeth").
In Dickens's Bleak House (see previous n.), whose Ada's name is of course pronounced in the usual English way, Ch. 45 contains the sentence:
"Ada had been telling me [Esther Summerson, the narrator] only that morning of her hopes that Richard might exhaust his ardour in the Chancery suit by being so very earnest in it."
The doubling of “Ada” and “Ardor” prefigures the doubling of, for instance, Antiterra and Terra, Old World and New World, Aqua and Marina, Ada and Van, Ada and Lucette, throughout the novel.
The Russian “Ada” and the American spelling of “Ardor” specifically prefigure the Old-World/New World or transatlantic doubling motif.
MOTIFS: ardor; dor(e); doubling; transatlantic doubling.

AdaとAda or Ardorにも別個に同じくらいの記載あり

561:吾輩は名無しである
17/10/07 10:52:29.42 AA9hDRgm.net
アーダ、というタイトルがすでにAda or Ardorという英語のタイトルを翻訳している
このタイトルは英語圏ではエイダ オア アーダと目に飛び込んでくる
しかし、この本の中ではAdaはロシア風にアーダと読み、Ardorと同じ発音をするとなっているからタイトルは「アーダオアアーダ」と発音される
(実際は二つのaは同じように発音されるのでアーダー)
だから日本語訳のタイトルはアーダであって、エイダと熱情(Ardor)は消えてしまう
エイダはたとえばバイロン作の「カイン」に出てくるアダムの娘、カインの双子の妹にして妻のAdaをイメージする
神を捨ててセイタンについていくカインをただ一人愛し続けるエイダはアーダとはまったく似ていない
Did he know Joyce’s poem about the two washerwomen?
He did, indeed. Did he like it? He did.
In fact he was beginning to like very much arbors and ardors and Adas. They rhymed. Should he mention it?
Ardis Hallでアーダに初めて会って、案内されたarbor(園亭)もardor(愛欲)もアーダ(Adas)が好きになりかけている場面はエイダでは成立しない
(ジェイムズジョイスやプルーストを読んでいる14歳と12歳!)
そもそもアメリカとロシアが融合したアンチテラというSF世界(というかフランス人とロシア人がアメリカに難民として追放されている)だからこの言葉遊びが成立する
翻訳を読む→原文に戻る→注釈を読むを延々繰り返すことになる

562:吾輩は名無しである
17/10/07 11:06:31.06 AA9hDRgm.net
前の訳ではあった注釈を完全に省いているので、潔いけれども日本語だけではわからない箇所はたくさんある
"I used to love history," said Marina, "I loved to identify myself with famous women. There’s a ladybird on your plate,
Ivan. Especially with famous beauties?Lincoln’s second wife or Queen Josephine."
「私は歴史上の有名な女性になりきることが大好きだったわ。お皿に天道虫がいるでしょ。イヴァン。それも絶世の美女にー
リンカーンの二番目の奥さんとか、ジョセフィーヌ女王とか」
ナポレオンの妻はまだいいとして、リンカーンは一度しか結婚していない。天道虫も意味不明。
前の注には、天道虫Ladybirdは当時のLady Bird、リンドン・B・ジョンソンの奥さんを示している。
ケネディの暗殺(1963)とリンカーンの暗殺(1865)が重ねられ、暗殺後にFirst ladyとなったLady Bird夫人が「リンカーンの二番目の妻」で、
その前任者は美女と名高かったジャクリーン・ケネディというナボコフのジョークとあった。
どうも天道虫はお皿に描かれた模様だったようだけれども。
もっともそもそもアンチテラではリンカーンが二人目の妻を持っていてもおかしくはない。
それどころかエイブラハム・ミルトンという「アンチテラでは誰もが知る」として登場しているので、ジョンミルトンの二番目の妻のことを示しているという解釈もある
ミルトンはエリオットとも合体させられてミルトン・エリオットという不動産業者になってたりもする。
その友人が空き地と四重衝突(Waistlineと Agonic Lines)を書いた友人がいることになっていたり、ユダヤ人にされていたりする。
(ナボコフは反ユダヤ主義のエリオットを嫌っていたため)

563:吾輩は名無しである
17/10/09 18:51:37.03 y1dyG6cz.net
>>559
ナボコフの「オネーギン」注釈みたいになるからな
注釈が本文と同じ長さになるという
詩の世界だもの

564:吾輩は名無しである
17/10/09 22:14:25.02 zCYj83+2.net
全五巻の収録作品リスト出たっぽい。
賜物とロリータは訳者が沼野と若島でおなじだから改訳っぽい?

565:吾輩は名無しである
17/10/10 10:57:36.56 oWiys7P1.net
『ロリータ』が入るんなら、ロシア語時代限定ではないな

566:吾輩は名無しである
17/10/10 11:18:49.74 YlIRxiPX.net
>>564
見つからないんだけど、ソース貼ってくれませんか?

567:吾輩は名無しである
17/10/10 23:00:18.03 tLSEX7CZ.net
俺もアーダコーダ読みたくなって来た

568:吾輩は名無しである
17/10/11 07:51:14.58 GhGgPgP7.net
今月発売の新潮に全5巻のコレクションの広告載ってた。
ロシア語版からの翻訳みたいだけど。
訳者によってタイトルがころころ変わる作家だよね。

569:吾輩は名無しである
17/10/13 15:23:50.25 wK3c/daU.net
これは出版したらいいのに非売品だとか

「ナボコフ訳注『エヴゲーニイ・オネーギン』」注解
京都大学大学院文学研究科21世紀COEプログラム「グローバル化時代の多元的人文学の拠点形成」「『翻訳』の諸相」研究会 編
URLリンク(iss.ndl.go.jp)

ナボコフ訳注『エヴゲーニイ・オネーギン』について.ナボコフと文学ゲーム / 秋草俊一郎 著
オネーギンは余計者か / 芦本滋 著
ナボコフのリズム観と10章解釈について / 柿沼伸明 著
ナブコフのゆらぎ / 小西昌隆 著
第1章第21連~第33連まで第6章第24連~第7章第15連まで / 鈴木聡 著
プーシキンの外国語とナボコフの奇妙な関係 / 中田晶子 著
破棄された「オネーギンのアルバム」 / 三浦笙子 著
禁じられた夢の劇場 / 皆尾麻弥 著
『オネーギン』より『アーダ』へと走る水脈 / 吉川幹子 著
国際シンポジウム「プーシキンの『エヴゲーニイ・オネーギン』とナボコフによる英訳・注釈について」.ロシア文学作品の翻訳について / 川端香男里 著
Nabokov,Pushkin, and Eugene Onegin / Julian W.Connolly 著

570:吾輩は名無しである
17/10/13 15:45:17.41 MNvl/Ma8.net
>>569
519ページもあるんじゃ紙媒体では出版はむずかしいだろ
PDFで公開してくれればいいのにな

571:吾輩は名無しである
17/10/13 21:18:53.46 UQpHnFZW.net
出版社とかに頼んでオンデマンド出版したらいいのに、1万超えてても買う人は買うだろ

572:吾輩は名無しである
17/10/13 23:42:43.03 7jkT6eEt.net
>>568
そうではなくて、単に英語版とロシア語版でタイトルが改題されている
英語からの訳とロシア語からの訳で同じタイトルにするわけにはいかない
>>569
たとえば秋草さんのは「訳すのは私」(東大出版会)にある程度収録されている
個別に発表されたのはこのあたりがある
世界は注釈でできている― ナボコフ『エヴゲーニイ・オネーギン』注釈と騙られた記憶
URLリンク(eprints.lib.hokudai.ac.jp)
ウラジーミル・ナボコフ『「エヴゲーニイ・オネーギン」翻訳と注釈』について
URLリンク(yaar.jpn.org)
ナボコフ訳注. 『エヴゲーニイ・オネーギン』」注解. 若島・皆尾・鈴木. 中田・吉川 (55ページ)
URLリンク(www.hmn.bun.kyoto-u.ac.jp)
学術成果だから、個々人がそれぞれ10年前から研究続けているよ

573:吾輩は名無しである
17/10/15 06:22:28.54 jY/dVDrq.net
>>569
コピペするのはかまわないけど、きちんと読解ができるといいですね
秋草氏の論文のメモのごく一部
ウラジーミル・ナボコフの翻訳理論と『オネーギン』訳の生んだ波紋
(1) Paraphrasic(パラフレーズ的なもの)―形式上の便宜ゆえ、省略や付け足しをともなって原文の意訳をおこなうもので、この慣例は消費者 のせい、翻訳者の無知のせいでおこなわれる。
いくつかの言いかえはいきな言いまわしや慣用的な意識の魅力を持つことがあるが、学者は見栄えのよさに屈服するべきではないし、読者もそれにだまされてはいけない。
(2) Lexical (or constructional)(語彙的な、あるいは構造的なもの)―言葉の基本的な意味(およびその語順)を翻訳すること。
優秀なバイリンガルの管理のもとで、機械がおこなうことも可能だろう。
(3) Literal(リテラルなもの)―異なる言語の連想的・文法的な能力に可能なかぎり、原文の文脈に厳密に即した意味を翻訳すること。これだけが真の翻訳である。(Nabokov 1975: 1, xii-xiii)
ドライデンの三類型にならって、ナボコフは翻訳を三つに分類し、そして最後の “literal” なもの以外は翻訳ではないと切り捨てている。
ここに書かれているように、ナボコフが “literal” と定める翻訳は条件が非常に厳しいものであり、日本語で正確な翻訳という意味で使われる「逐語訳」という言葉よりも文脈上での正確さを求めている点でより深みのある概念だ。
ナボコフにとって「逐語訳」や「直訳」は次善の策である “lexical” にむしろ 属してしまう言葉に過ぎない。
ナボコフの『オネーギン』翻訳を語る上で鍵となるこの “literal” という形容詞について は、注釈のほかの場所でもくわしく解説されている。
訳注の序文でもナボコフは「脚韻を再現しながら、 “literally” に訳するのは数学的に不可能」と断定し、脚韻からの撤退を表明する(Nabokov 1975: 1 ix)。
ただし、ナボコフは脚韻からは撤退したが、韻律は手放さなかった。
その理由をナボコフは「英語散文はごく自然に弱強格になるという奇妙な理由で、弱強格の詩行はリテラルな正確さとまったく自然に結合するのだ」と説明している (Nabokov 1992: 135)。
実際『オネーギン』英訳で、ロシア語の弱強格はかなりの程度保たれている。

574:吾輩は名無しである
17/10/15 06:23:23.04 jY/dVDrq.net
脚韻からの撤退
ナボコフが犠牲にした最たるものが、「オネーギンの節」と呼ばれる複雑な押韻形式
これは各節14行からなるソネット式の連それぞれが、最初の四行が交代韻(AbAb)、
次の四行が連韻(CCdd)、次の四行が抱擁韻(EffE)、最後の二行が連韻(gg)で
構成されるというものだ(大文字は女性韻、小文字が男性韻)。
この入り組んだ脚韻が整然と繰り返されるがゆえに、『エヴゲーニイ・オネーギン』は「韻文小説」と副題されている
後に触れる論争を理解するうえでもポイントになるが、ヨーロッパ言語間で詩を翻訳する場合、韻文訳が通例である。
脚韻を用いた作詩が普及しなかった日本とは違い、多くのヨーロッパ言語では脚韻を用いた詩法が一般的。
ロシア語と英語では「音節アクセント詩法」を共用しており、翻訳のさい韻律も保持されることが多い。
英語にかぎっても、ナボコフ訳をのぞくほぼすべての翻訳で『オネーギンの節」がなんらかの形で再現されている。
実際、ナボコフも 1945 年の段階では韻文訳で『オネーギン』の一部を訳出していた。
この訳はエドマンド・ウィルソンにも好評だったが、ナボコフは韻文訳にたいして早い段階で限界を感じていたようだ。
1949年にはウィルソンに「もう韻を踏んだ翻訳はいっさいやらない―その専制君主ぶりはばかげているし、厳密さと折り合わない」とこぼしている (Nabokov 2001: 254)。
1955年に発表された論文「翻訳をめぐる問題:『オネーギン』を英語に」で、ナボコフは『オネーギン』を韻文訳することをこう結論している。
私が到達した結論は三つ。
(1)『オネーギン』を脚韻つきで訳すのは不可能である。
(2)テクストの変調と脚韻を、さらにはもろもろの連想やすべてとそのほかの特徴すべてを、一連の脚注で記すことは可能である。
(3)『オネーギン』の各連 14 行の脚韻を踏んだ四歩格を14行の、脚韻を踏まない、長さのばらばらな、二歩格から五歩格の弱強格に置きかえることでまずまず正確に翻訳することは可能である。(Nabokov 1992: 143)
こういうナボコフの議論を踏まえた上で、アーダやロリータのハイブリッド訳が生まれているようです

575:吾輩は名無しである
17/10/16 15:58:11.84 GsGZ8T82.net
亀井麻美 @kameiasami
ウラジーミル・ナボコフ『アーダ』 若島正訳、早川書房、2017年9月。
レールモントフの詩とかグリボエードフの『知恵の悲しみ』とか、日本の読者がどの程度ピンと来るかはわからないですが、ロシア語とロシア文学の知識が豊富で
あればあるほど愉しめる作品、という感じ。

亀井麻美??
@kameiasami
ロシア語が出来ないまでも、ヨーロッパの文学作品は古典から近現代に至るまで、英語は当然のこととして、独仏語程度は原語で読んでる読者が対象って感じ。
ハイブロウで性的に少々アブノーマルな人向けなのです(^^;

576:吾輩は名無しである
17/10/24 11:00:47.62 yciS2y5v.net
みんな『アーダ』に四苦八苦して、なかなか読了できないようで、書き込みが増えない

577:吾輩は名無しである
17/10/25 05:33:39.92 fdFXNWsu.net
買う銭ないんや

578:吾輩は名無しである
17/10/25 06:23:03.93 PLtKK4gx.net
ナボコフが自分レベルの読者に向けて書いた本だからな
英語ロシア語フランス語ドイツ語が出来て詩も散文も読めて原書でロシア語英語フランス語ドイツ文学を読み漁っている読者が基準という

579:吾輩は名無しである
17/10/25 11:40:45.09 NCWHvR4s.net
最近1ヶ月に買った本
ナボコフ『アーダ』上下 5400円
カブレラ=インファンテ『TTT』 3888円
フエンテス『テラ・ノストラ』 6480円
合計 15768円
学生やプータローでは無理でも、社会人ならこれくらい買える

580:学術
17/10/25 12:55:49.99 cg93qnch.net
なるほどナボコフはいいものなのか。誰かが読んでなたあ。

581:吾輩は名無しである
17/10/25 14:09:17.88 SNiSdU0K.net
血と汗の匂いの無い文学なんて俺は認めない。
所詮、お貴族様の限界だよ。

582:吾輩は名無しである
17/10/25 14:12:26.00 4Ely0OAu.net
>>581
血と汗の匂いのある文学でおすすめ教えて。読んでみたい。

583:吾輩は名無しである
17/10/25 14:37:41.85 SNiSdU0K.net
検索すれば、一杯あるだろう。
小林多喜二とか、徳永直とか、中上健次とか。

584:吾輩は名無しである
17/10/25 14:44:53.51 NCWHvR4s.net
>>581
ゾラを読めばいい
自分は労働者を描くゾラも亡命貴族を描くナボコフも好きだね
どちらも人間を描いていることは間違いないから

585:学術
17/10/25 16:10:40.94 cg93qnch.net
血と汗なんて永遠の古典かもしれないけど、時代遅れかもね。

586:吾輩は名無しである
17/11/01 13:07:48.40 O99Tbx/I.net
新潮社のナボコフコレクション第1弾が刊行されたが、約5000円はちと高いな
英語版からの旧訳は持っているが、一応買っておくか

587:吾輩は名無しである
17/11/01 13:57:52.01 O99Tbx/I.net
新潮社ナボコフコレクション
2017年10月 マーシェンカ/キング、クイーン、ジャック
2018年2月 処刑への誘い/戯曲2篇
2018年4月 ルージン・ディフェンス/密偵
2018年7月 賜物/父の蝶
2018年10月 ロリータ/魅惑者
「処刑への誘い」は旧訳タイトル「断頭台への招待」
「密偵」は旧訳タイトル「目」
「父の蝶」は本邦初訳 

588:吾輩は名無しである
17/11/01 19:17:05.64 Wv/IrTTQ.net
翻訳に10年…ナボコフの大作「アーダ」 若島正さんが40年ぶり新訳
URLリンク(www.sankei.com)

589:吾輩は名無しである
17/11/04 23:50:03.21 Mi2ZZMuv.net
ナボコフコレクション第1弾を購入した
さて、いつ読もうか
積読本が多くて困る

590:吾輩は名無しである
17/11/05 01:22:24.42 Ul3PH8UE.net
ばーか

591:吾輩は名無しである
17/11/05 20:42:39.59 rW25C95z.net
もともとお買い物コレクション自慢スレやで

592:吾輩は名無しである
17/11/07 01:49:19.27 1RRlYRio.net
今月号のすばるに掲載されているナボコフの奥様へのラブレター、
小説のように美しかった。

593:吾輩は名無しである
17/12/11 10:46:27.03 v3KgFkN4.net
過疎

594:吾輩は名無しである
17/12/22 16:21:12.43 uI9ibgGQ.net
「ナボコフ・コレクション」1巻目読んでるが
「マーシェンカ」と「キング、クイーン、ジャック」とで
翻訳の出来があまりにも違いすぎる

595:吾輩は名無しである
17/12/22 18:05:30.09 SVk4BKWw.net
>>594
詳しく

596:吾輩は名無しである
18/01/07 09:58:06.94 Qytowgj6.net
アーダ読んだけど。
大学で話てるからここでは書かないかな。

597:吾輩は名無しである
18/01/09 16:30:23.14 /WpXNhFH.net
あっそ

598:吾輩は名無しである
18/01/15 17:57:47.76 m/mQcGcU.net
風邪ひいたんでアーダ買ってきた
これ読んで治そ
旧訳で感じたあの感じは新訳でも感じられるかな

599:吾輩は名無しである
18/03/17 23:03:34.68 MurvztI/.net
過疎

600:吾輩は名無しである
18/03/20 00:46:02.42 dLQP5cKA.net
ナボコフコレクション第2弾がすでに発売されていた
高いからみんな買ってないんだろうな

601:吾輩は名無しである
18/03/23 15:42:14.12 JciN8tUX.net
新訳もの、軒並みタイトル変わってて、ちょっと受け付けない。
まあ、ン十年もひたすら旧タイトルを目にし続けてきたからなぁ。

602:吾輩は名無しである
18/03/23 22:01:26.49 KsDS6sir.net
>>601
英語版とロシア語版でタイトル違うんだから仕方ないでしょう

603:吾輩は名無しである
18/04/21 04:20:34.86 lGm9+0JR.net
新潮社のナボコフ・コレクション表紙がダサいな。
アーダ新訳のやつはかっこいい表紙だったのに。

604:吾輩は名無しである
18/04/21 05:40:19.65 1IINFmMA.net
penguin modern の小さいシリーズでナボコフが出てたので読んでみた
The Aurelian, Signs and Symbols, Lance の3編
読解力が足りないせいか霧がかかった様な感じだなあと思ったけど
ググるとそういう小説みたいだね、でも凄く興味が湧いたので
日本語の本探したら絶版だらけで高いのね、そのうちもう一度読んでみよう

605:吾輩は名無しである
18/04/22 05:17:32.93 Fsh6pTFF.net
小西昌隆さんの訳、読みづらいんだけど。
合わないのかな。

606:吾輩は名無しである
18/04/22 18:00:16.95 4dDLuLOY.net
藤林丈司

607:吾輩は名無しである
18/04/26 00:47:25.49 xL4O56Cn.net
来月発売のこれ面白そう

アメリカのナボコフ―塗りかえられた自画像 単行本 ? 2018/5/19
秋草 俊一郎 (著)
商品の説明
内容紹介
これが、『ロリータ』の内幕だ―
新大陸に移住後、『ロリータ』によってスキャンダラスな形で知られたナボコフは、いかにアメリカの大作家へと上りつめたのか。
芸術家、文学者へと意図的に自己イメージを操作しながら、亡命者から「世界文学」への道程を歩んでいった作家の姿を、本邦初公開となる膨大な新資料を通じて描きだし、従来のナボコフ像を一新する。図版多数。
著者について
秋草 俊一郎(あきくさ・しゅんいちろう)
1979年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員、ハーヴァード大学研究員、東京大学教養学部専任講師などを経て、現在、日本大学大学院総合社会情報研究科准教授。
専門は比較文学、翻訳研究など。著書に、『ナボコフ 訳すのは「私」―自己翻訳がひらくテクスト』。
訳書にバーキン『出身国』、ナボコフ『ナボコフの塊―エッセイ集1921-1975』(編訳)、モレッティ『遠読―〈世界文学〉への挑戦』(共訳)、アプター『翻訳地帯―新しい人文学の批評パラダイムにむけて』(共訳)など。

608:吾輩は名無しである
18/04/26 01:27:57.35 mqs+muhU.net
長い間、ナボコフと言えば「複数の言語で書く亡命作家」というイメージが先行し、
7、80年代ころの一般的な印象では、貴族としてロシアに生まれ、革命後に亡命してイギリスのケンブリッジに学び、
ベルリンやパリの暮らしを経てアメリカに帰化した後に英語で発表した『ロリータ』で大成功、
晩年はスイスのホテルに住んで悠々自適、趣味のテニスや蝶の採集をしながら創作を続けた高踏的でゴージャスな作家、
といったところだろう。つまり、「国際化」が声高に言われ、バイリンギャルなどという言葉があった当時は、
エキゾチックな魅力のある、難解でエロチックな作家という、
わりと表面的でステロタイプ化したイメージが拭えなかったと思うのだ。
URLリンク(www.kotensinyaku.jp)
谷崎か

609:吾輩は名無しである
18/04/26 19:23:20.90 a7yo4YbC.net
世界で最も売れてる作家の一人 パトリシア・コーンウェルが小説中に、
若い女性達が自分の恋人が如何に高齢か自慢しあうのを中年女性が嘆くシーンや、
若い女性が「ねえ!今度の恋人 何歳だと思う?80歳よ!」と叫ぶシーンなどを書いている。

610:吾輩は名無しである
18/05/24 01:55:00.48 8c9aPtTP.net
青白い炎8月になったっぽいな
ついでにペイルファイアにタイトル変わってるが

611:吾輩は名無しである
18/05/24 14:11:33.02 xxk77xDG.net
URLリンク(twitter.com)
富士川訳とよみくらべ楽しみ
ちゃんと誤訳は修正しといてもらいたいが

612:吾輩は名無しである
18/06/05 11:13:19.03 BddZHq0k.net
ワルツ読んだけどまあまあ。
戯曲がいいって沼野氏おすすめしてたけど、俺は小説のほうが好きだな。

613:吾輩は名無しである
18/06/05 18:34:49.41 UT0wMpIK.net
事件は面白かった。

614:DJgensei artchive gemmar
18/06/05 19:15:25.34 CWnGURUH.net
学歴に教師教員教授を置く、性差信仰間違えて、結果ロリコン体型?

615:DJgensei artchive gemmar
18/06/05 19:18:26.60 CWnGURUH.net
金太郎あめーよ。

616:吾輩は名無しである
18/06/05 23:40:16.40 91H5cWwh.net
麻生太郎はユダヤ人www

617:吾輩は名無しである
18/06/20 00:07:51.05 I0CzUwbQ.net
アーダを読みきるコツを教えてください

618:吾輩は名無しである
18/06/20 08:00:15.31 YoYNHKmG.net
賜物全部一気に読むのつらいね。
詩が苦手かも。
注釈とかも気にしながら読むから
なかなか先に進まない。

619:吾輩は名無しである
18/06/25 01:51:14.89 VKGBxebd.net
作品社のサイトみたらペイルファイアから
淡い焔にまたタイトルが変わってるw

620:吾輩は名無しである
18/06/27 14:15:29.63 0PVTu/Im.net
タイトルはころころ変えるべきではない
『青白い炎』でいいじゃないか

621:吾輩は名無しである
18/06/27 16:48:18.82 tOmp8nOP.net
この人の本に出会えて良かった

622:吾輩は名無しである
18/07/13 14:35:35.72 D0CleI+z.net
URLリンク(twitter.com)
宇多田ヒカルのプロフェッショナルで青白い炎の作中詩を朗読だと

623:吾輩は名無しである
18/08/09 00:11:26.18 MsP0axrz.net
セバスチャン・ナイトの真実の生涯はどうよ?

624:吾輩は名無しである
18/08/09 01:17:29.08 9Q2OLybw.net
個人的にナボコフの美点はセバスチャンナイトのような作品を書けることだと思う

625:吾輩は名無しである
18/08/09 02:11:22.25 MsP0axrz.net
なぜがセバスチャンナイトと怒りと響きが重なるんだよな

626:シャシャキ
18/08/09 06:50:47.50 6wj+8yai.net
現代では、ちょっと文学通ぶりたい人が名前を挙げる作家の一人かなというぐらい影が
薄くなったような。
まあ、ここ数十年?新しい外国作家が紹介されてこなかったから未だに残ってるが。

627:吾輩は名無しである
18/08/12 20:55:21.26 nu7+8c5J.net
ディフェンスが好き。

628:吾輩は名無しである
18/08/21 15:52:32.83 vD7VchZC.net
URLリンク(twitter.com)
『淡い焔』(『青白い炎』新訳)は10月刊行予定
宇多田ヒカル効果で岩波文庫版も増刷かかって平積みになってた
(deleted an unsolicited ad)

629:吾輩は名無しである
18/09/15 10:23:02.92 /SIPFOPM.net
アーダ面白いね
これはSFだよね

630:吾輩は名無しである
18/09/15 11:07:42.12 4FwifJJS.net
「青白い炎」の富士川訳が酷評されていたから新訳は期待
宇多田ヒカルの新ツアータイトルが「laghter in the dark」だそうで
ナボコフの作品タイトルから

631:吾輩は名無しである
18/09/16 12:26:06.44 IEWwdmrx.net
「郵便配達夫は2度ベルを鳴らす」(1934)は粗筋が
ナボコフ「laughter in the dark」(1932)と似てるわな。
しかし、サスペンスものはナボコフらしくないようなw
laughter in the dark はロシア語の原題ではcamera obscura(写真の暗室)の
意味だったとか。
宇多田にしちゃ深刻過ぎるwてか、俺は宇多田を殆ど知らないが、お母さんみたいに
なっちゃいかんぞよw

632:吾輩は名無しである
18/09/16 22:11:10.31 c11xGj1Y.net
>>631
camera obscura は暗室じゃなくて原始的なプロジェクターのような装置のことを指す

633:吾輩は名無しである
18/11/14 21:26:11.39 ShrYHTBX.net
『淡い焰』11月20日発売 4104円
買えない貧乏人多そうだな

634:吾輩は名無しである
18/11/20 11:04:07.54 cSDDYE2O.net
淡い焔どう?
富士川訳の誤訳は訂正されてるのかしら

635:吾輩は名無しである
18/11/20 15:27:04.32 /ws/kcSr.net
『淡い焔』購入
富士川訳のちくま文庫、岩波文庫に加えて3冊目
いちばん好きなナボコフ作品だ

636:吾輩は名無しである
18/11/21 12:43:45.63 bK8pHMrW.net
『淡い焰』
アマゾンレビューで誤訳の指摘があった旧訳の「オーストラリア地帯」
→新訳では「南部帯」と訳されている
訳者あとがき「キンボート自身が抱えた痛み」「他者の痛みへの鈍感さ/やさしさという問題」
という部分が印象に残った


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