13/02/11 10:24:34.75 .net
>>27
鈴木「だからベーコンが偏執的に見ていたものって変わっているよね、例えばベラスケスの絵葉書(美術館に飾
ってある本物ではない)だとか、レントゲンの骸骨写真とか、病気の写真とかさ、そういうものをきった
ねえアトリエで穴があくほど見つめて描いていた。要するにある種の身体の様態を見ている。それはそこ
にあった綺麗な身体が壊れて行く、腐って行く過程とかじゃまったくない。身体にはつねにはじめから病
気の状態、白日の下にある「変性状態」があって、だからそれをいつも同時に見ていなければならないの
だ、と。おまえらにはここにそれが楽しげにただそれ自体として存在しているのが見えないのか、という
わけ。すべては重なっている。ベーコンをめぐってドゥルーズの言っている、「可視性」と「不可視性」
の戦いというのもその事なのかも知れないな。」