21/10/26 15:27:09.79 HKQUgqcd.net
>>291
ヘアトンに「ヒースクリフは大切な人だから憎まないで欲しい」的に頼まれた時、
「分かったわ。もう酷い態度はとらないわ。」と返した2代目キャサリンに感動したよ。
あの瞬間「勝った…!この子ヒースに、三代ん十年続いた憎しみの連鎖に勝った!!」と。
あのシーンが嵐が丘のクライマックスだと思う。
やられっ放しだったエドガーのとった愛情教育は正しかった。エドガーもまた勝者。
憎しみや復讐って視野狭窄のまま全力投球するから
相手のレスポンスがないと何も残ってない自分に気付いてしまう。
生き甲斐だった復讐対象の二人はキャサリンの面影を残すがゆえにこれ以上痛めつけられず、
しかも自分とキャサリンの一番幸せだった時代を常に思い起こさせてくる。
エグい。
ラストの展開はエミリーの才能にほんと震える。
この作品は恋愛小説の皮を被ったもっと恐ろしい何かだと思う。