ガストン・バシュラールat BOOK
ガストン・バシュラール - 暇つぶし2ch35:吾輩は名無しである
16/05/18 11:26:17.06 .net
GASTON BACHELARD Interview - December 1961
URLリンク(www.youtube.com)

36:吾輩は名無しである
16/05/20 18:04:02.64 .net
バシュラール
「人はまず夢見たものだけを研究することができるのである。科学は実験に基づいてというよりも、むしろ夢想に基づいて形成されるのだ」

37:吾輩は名無しである
16/05/22 21:10:54.54 .net
宇宙においてはすべてがエコーである。
もし鳥たちが、夢想的ないく人かの言語学者の意向通りに、人間に霊感を与えた発声主体であるとすれば、
彼ら自身が自然の音声を模倣したのだ。ブルゴーニュとブレス地方の音に長い間聞き入ったキネは、
「水鳥の鼻声のなかに岸辺の波音や、水の喘ぎのなかに蛙の鳴声や、鶯[の鳴き声]のなかに芦の音や、
フリゲート艦の[帆音]のなかに嵐の叫び」を見出している。
廃墟における地下室の反復するエコーを思わせる、あの振動して戦慄する声を、どこで夜の鳥は獲得したのだろうか?
・・・・・・このように根元的な共感で聞かれた声が、どうして預言的音声でないことがあろうか?
物にその神託的価値を返すために、近くあるいは遠くからきかなければならないのか?
物がわれわれを催眠術にかけるのか、あるいは物を静観しなければならないのか?
想像的なものの二つの大きい動きは、物体の近くで誕生する。
すなわち、自然のあらゆる個体は巨人や侏儒を産み、波の音は空の広大さやあるいは貝殻の空洞を充たすのだ。
これは活動する想像力が生きなければならぬ二つの動きなのだ。それは近づく声あるいは遠ざかる声を意味するのにほかならない。
物に聞き入る者は、それらがあまりにも強くまた静かに話そうとすることをよく知っている。急いで聞かなければならない。
すでに滝は砕け落ち、あるいは小川がつぶやいている。想像力は擬音係であり、音を拡げるかあるいは鈍くしなければならない。
ひとたび想像力が力動的な万物照応の主人となれば、イマージュは真に話すのだ。
『水と夢』

38:吾輩は名無しである
16/05/26 19:39:40.76 .net
シジフォスのこの責苦とは、少々長すぎるフットボールの試合なのである。
どんなスポーツだって、ペシミストの目から見れば不条理の比喩に使われることだろう。
・・・翌日になればだれの上にもまた日は昇るのだ。ひとびとは生きることを、仕事をまた開始する。
力動的想像力の秩序の下にあっては、始め良ければすべて良しなのである
『大地と意志の夢想』

39:吾輩は名無しである
16/05/27 20:17:40.71 .net
金森 修(1954年8月4日 - 2016年5月26日)
1980年代から1990年代前半にかけてエピステモロジー(フランス系の科学思想史)を主に研究し、バシュラール、カンギレムなどの導入を行った。
『フランス科学認識論の系譜 ― カンギレム、ダゴニェ、フーコー』(勁草書房 1994年)
『バシュラール ― 科学と詩』(講談社 1996年)
『サイエンス・ウォーズ』(東京大学出版会 2000年: 新装版 2014年:新しいあとがき付き)
『負の生命論 ― 認識という名の罪』(勁草書房 2003年)
『ベルクソン ― 人は過去の奴隷なのだろうか』(日本放送出版協会 2003年)
『自然主義の臨界』(勁草書房 2004年)
『科学的思考の考古学』(人文書院 2004年)
『遺伝子改造』(勁草書房 2005年)
『病魔という悪の物語 ― チフスのメアリー』(ちくまプリマー新書 2006年)
『〈生政治〉の哲学』(ミネルヴァ書房 2010年)
『ゴーレムの生命論』(平凡社新書 2010年)
『動物に魂はあるのか』(中公新書 2012年)
『科学の危機』(集英社新書 2015年)
『知識の政治学』(せりか書房 2015年)
『科学思想史の哲学』(岩波書店 2015年) 
編著
『エピステモロジーの現在』(慶應義塾大学出版会 2008年)
『科学思想史』(勁草書房 2010年)
『昭和前期の科学思想史』(勁草書房 2011年)
『合理性の考古学 ― フランスの科学思想史』(東京大学出版会 2012年)
『エピステモロジー ― 20世紀のフランス科学思想史』(慶應義塾大学出版会 2013年)
共著
(井山弘幸)『現代科学論 ― 科学をとらえ直そう』(新曜社 2000年)
(池田清彦)『遺伝子改造社会 ― あなたはどうする』(洋泉社[新書y] 2001年)
共編著
(中島秀人)『科学論の現在』(勁草書房 2002年)
(近藤和敬・森元斎)『VOL 05 特集:エピステモロジー』(以文社 2011年)
(粟屋剛)『生命倫理のフロンティア』(シリーズ生命倫理学第20巻)(丸善出版 2013年)

40:吾輩は名無しである
16/05/28 14:20:46.01 .net
サイエンスとかアートとか政治を縦横無尽につなぎながら論じる、フランスの哲学者のミッシェル・セールという人の文献に惹かれ、
彼を理解するためにその師匠のガストン・バシュラールを読むことにしました。
ガストン・バシュラールは20世紀前半から中頃にかけてフランスで活躍した科学史・科学哲学者なんですが、
彼の文献を読んで修士論文を書いたのが科学論に足を踏み入れた最初の一歩です。
ガストン・バシュラールはすごくリアリスティックな科学像を示しました。
英米の科学哲学の議論に登場する「科学」は、いわばバラバラに解剖して標本台に載せたようなリアリティのないものが多いのですが、
バシュラールはもっとリアルに、実際の科学の現場に即していました。
しかしながら、科学に対して非常にリアリスティックなアプローチをする一方で、
科学と社会の関係ということになると、ほとんど議論がなく、
たとえば彼が第二次世界大戦後に原爆について書いたものはたったの1行しかないんです。
URLリンク(scienceportal.jst.go.jp)

41:吾輩は名無しである
16/05/28 15:01:40.92 .net
  / ̄ ̄ ̄ ̄ \ 
   |  (゜)         (。).| 
   |┌  ⊂⊃ ┐|   
   |  \___/ | 
    /       \

42:吾輩は名無しである
16/05/29 11:57:30.44 .net
バシュラール
URLリンク(twilog.org)

43:吾輩は名無しである
16/05/29 12:56:17.26 .net
及川馥も忘れてはいけないな。トドロフも訳している

44:吾輩は名無しである
16/05/30 19:33:34.39 .net
越坂部を忘れないでください
ってググってたら 竹内信夫もヤクしてんだね

45:吾輩は名無しである
16/06/01 16:10:56.47 .net
金森 修 ともうします
 
 1954年札幌生まれ、東京大学比較文化比較文化卒ですが、バシュラールを中心としたフランス系エピステモロジーを追いかける内、
実質的には科学史・科学哲学と合体する仕事を行うようになっていきました 
70年代後半と80年代前半というように、私の人生でいえば20代の約半分をフランスで過ごしました 
でも、正直、フランス人はとくに好きというわけではありません
 
 フランス科学認識論関係の仕事は『フランス科学認識論の系譜』(勁草書房、1994)と、『バシュラール』(講談社、1996)となっています
その後、筑波大学から東京水産大学に職場を変えた頃から急速に、STSないしは現代科学論一般に接近するようになり、
とくに仕事の領域をフランス語圏に限る意味を見いだせなくなりました。ですから、現在ではフランスとの距離は遠のきつつあります
ただそうはいっても 自分の first foreign language がフランス語であることには変わりなく、
またいろいろな兼ね合いで知り合いも多いので、1年に一回くらいはフランスに行くことがここ数年続いています
 
 初めまして。酒井泰斗ともうします。
 
 Cocode のメールマガジンで紹介されていたのをみて入会しましたがかなり専門性が高そうなので、若干ビビっております。
 
 #ただ、サイトのほうでメンバーの方の紹介を拝見したところ
 #顔見知りのかたもいらっしゃったので、少し安心しました(^_^)。
 
 大学では物理学[物性物理学]を専攻していました。いまは、音楽をつくったりサイトデザインをやったりして、やくざに暮らしています。
「フランス科学史」にかろうじて関係しそうなのは、
学部生のころ、バシュラール、カンギレームといった、フランス科学認識論の文献を─邦訳でですが─よく読んだ、ということくらいですが。。。。
 
 #大学の物理学の講義の進展にあわせて、バシュラールの著作を
 #読んでいくというのは、とても楽しい体験でした。
 #─もう全部忘れましたが(^_^)。
 ##マックスウェル方程式すら覚えてない(^_^;)
URLリンク(www.geocities.ws)

46:吾輩は名無しである
16/06/02 00:01:08.43 .net
nabeso
そういえばカナモン追悼の意味を込めて、金森修『科学思想史の哲学』とカンギレム『科学史・科学哲学研究』を借りてきた。
カンギレムとバシュラールが大事なのはわかるんだけど、
なんでエピステモロジーの話にエルンスト・マッハとエスアルフレッド・エスピナスが出てこないのかスゲー不思議。
2016年5月28日

47:吾輩は名無しである
16/06/04 00:06:06.14 .net
さて本書、表層はA航空会社の技術者が発明したらしい画期的な新技術を、B航空会社が奪い取ろうと画策する話なんですが、
その新技術の発明者は、実に滞仏中にガストン・バシュラールの思想に共鳴した人物だったんですねえ(^^ゞ
 ということで、藤田宜永『探偵・的矢健太郎 堕ちたイカロス』(集英社文庫、89)読了。
URLリンク(6823.teacup.com)

48:吾輩は名無しである
16/06/08 11:30:39.17 .net
二〇世紀の初頭においてすでにいま述べたような自然科学と人文科学の分割線が引かれ始めたのだが、
この点にかんしていまから懐古的に考えれば、エピステモロジー(フランスの科学認識論)はこの分割線
そのものを問いにふそうとする問題意識を出発点としていたと解釈することができるかもしれない。こ
こで言うエピステモロジーとは、おもに、レオン・ブランシュヴィックの科学史の哲学の影響を受けた
フランスの科学哲学のあるスタイルを指している。たとえば、戦前にはブランシュヴィックのほかにガ
ストン・バシュラール、フレデリック・ゴンセト、ジャン・カヴァイエス、アルベール・ロトマンなど
が、また戦後にはジョルジュ・カンギレム、ルイ・アルセチュール、ジャン=トゥサン・ドゥサンティ、
ジル=ガストン・グランジェ、フーコー、ジュール・ヴュイユマンなどがそのような立場に含まれるこ
とが知られている。このエピステモロジーは、二〇世紀初頭から中葉にかけてヨーロッパ地域において
一定の影響力をもった科学哲学として、とくにアメリカとイギリスからの分析科学哲学と科学社会学系
および科学技術論系の議論が導入されるまで、支配的なスタイルであり続けた。
近藤和敬『数学的経験の哲学』

49:吾輩は名無しである
16/08/14 21:28:56.38 .net
ちくま学芸文庫の「夢見る権利」、復刊しないかな

50:吾輩は名無しである
16/12/02 19:34:25.41 KQDcisxf.net
カンギレムbot
URLリンク(twitter.com)

51:吾輩は名無しである
17/01/28 23:19:39.19 CYgKGMve.net
大津薫
科学(とりわけ生物学)に敬意を払っている哲学者や思想家でないと、ちょっと受け入れがたいなって気持ちはある。
ただバシュラールだけは、彼の著作を読んでいて理解が追いつかないほど難しいんだけどまったく嫌な気持ちにはならない、
なんとも不思議な体験だなって(ベルクソンはムカついた)。
バシュラールやヴェイユは誠実なんだよ、と。見栄や意地というものがない。純粋な世界の探求者なんだ。
その態度は科学者にも通底している。いささか神秘主義が過ぎるかもしれないが、それは知識人が絶対に身につけない感性なんだ。
ジョージ・プライスの伝記を読んでいるけど、彼の来歴も興味深い。
2017年1月28日

52:吾輩は名無しである
17/01/28 23:26:44.42 fqT6E1nj.net
Q(吉井英勝):冷却に失敗し各燃料棒が焼損した場合の復旧シナリオは考えてあるのか
A(安倍晋三):そうならないよう万全の態勢を整えているので復旧シナリオは考えていない
Q吉井英勝):原子炉が破壊し放射性物質が拡散した場合の被害予測や復旧シナリオは考えてあるのか
A(安倍晋三):そうならないよう万全の態勢を整えているので復旧シナリオは考えていない

53:吾輩は名無しである
17/04/08 01:06:10.79 xVixWdn9.net
Nepenthe@発達凸凹
戦後日本の想像力を考える場合、まず、サルトル、次にバシュラールの受容が鍵になるはず。
2017年3月29日

54:吾輩は名無しである
17/09/09 17:27:26.12 e3LZKpxz.net
バシュラール好きだぜ!
特に火の詩学が好き
未完だけど、素晴らしい

55:吾輩は名無しである
17/09/22 16:54:13.81 kSiYNj9D.net
南が丘文庫
URLリンク(www.minamigaoka.info)
Official Homepage
横浜市立南が丘中学校の母体である、平成研究会、通称、経世会とは、自由党吉田茂派を起源に持ち、周山会(佐藤栄作派)・木曜クラブ(田中角栄派)の流れを汲む、鉄の軍団と呼ばれた保守本流集団である。
横浜市立南が丘中学校OB会


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