ガストン・バシュラールat BOOK
ガストン・バシュラール - 暇つぶし2ch29:吾輩は名無しである
16/05/07 21:34:37.93 .net
科学哲学の発想のなかで、私自身、最も親近感があるのは、バシュラールとかカヴァイエスという、フランス系エピステモロジーの人たちです。
バシュラールの言い方では、通常、科学哲学において(新科学哲学とかそれから後の科学社会論になると特に)、
科学者が研究室を出たときに、何を考えているのか。普通の人に戻ったときに、何を考えているのか。
そこに哲学的な問いがあるということをよく言います。
だから自分の個別の狭い研究室のなかではなく、そこを出たときに科学をどう理解しているか、ということをカンギレムは考えたわけね。
研究室の中にいると科学者は歯車であると。
  ところがバシュラールはそうじゃない。研究室に入ったときに何をしているか。
研究室の外じゃなくて研究室に入ったときに科学者が何をしているか。バシュラールが問うのはこっちなんです。
 一方で、クワインの概念枠は、そんな研究室の内と外の区別なんて何も考えていない。
われわれが見ているものの全体としての理解という、非常に大きい枠で考えるわけです。
ですから、「組織化する概念」というのは、これはこれで正しいんだけど、
じゃあ具体的に、その実態はなにもんじゃいと言ったならば、この言葉以上に言いようがないわけですね。
 クワインの概念枠は、前にお話したシステム論における、システムという概念の一番大雑把なところとほとんど変わらないわけです。
具体的にそのシステムをどのレベルでどう接しているか、どこを重要なタイプとして考えるか、と考えたのが、
例えばクーンのパラダイム論、エピステモロジーの人たちが考えたことです。
URLリンク(www47.atwiki.jp)


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