ガストン・バシュラールat BOOK
ガストン・バシュラール - 暇つぶし2ch2:吾輩は名無しである
12/07/08 21:57:57.13 .net
四大元素シリーズの中で『空と夢』が人生の一冊というくらい大好きなのですが、
そろそろ新訳が出ないかなぁ…

3:吾輩は名無しである
12/07/09 00:05:36.80 .net
白根記念渋谷区郷土博物館・文学館に奥野健男の書斎を再現したコーナーがあったが、バシュラールの邦訳ほとんどが揃っていたな
原書もあったような気がするが、それは木の精だろうなあ

4:吾輩は名無しである
12/07/09 01:02:38.41 .net
意味がよくわかりません。

5:吾輩は名無しである
12/07/09 02:49:46.93 .net
べつに特に好きでもないのだが、バシュラールは
せりか書房から出た「火の精神分析」などを中心に主に1960年代後半から
1970年代前半にかけて日本で翻訳され、流行した形跡があるな。

そのあとで、ふっつりと話題に上らなくなったのだが。
バシュラール自身、とくに「現代的な」思索家とも言えないだろうし、
あのブームは一体なんだったのだろう・・・

6:吾輩は名無しである
12/07/09 11:22:28.11 .net
『夢見る権利』復刊して!

7:ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2
12/07/09 12:08:28.37 .net
俺も「空と夢」にははまったなあ。美しい書物ですよ一連の詩学ものは

8:吾輩は名無しである
12/07/09 12:20:24.98 .net
いつじあけみという人が書いたファンタジー論みたいなのを読んで興味を持った
手に入りやすいものでどれがおすすめですか?

9:吾輩は名無しである
12/07/10 10:37:40.90 .net
>>9
初期の代表作なら『水と夢』(法政大学出版局)
後期なら『空間の詩学』(ちくま学芸文庫)かな?
どちらも入手しやすいし、内容もとても良いですよ

10:吾輩は名無しである
12/07/10 10:38:33.59 .net
間違えた、>>8さんです、ごめん

11:吾輩は名無しである
12/07/10 19:21:42.52 .net
今でも詩論や芸術論では結構引用される機会は多い気がする
あと好きな作家や音楽家、日常で接する人や自分の感性は何タイプ(地水火風)だろう?って考えてると結構面白い

12:吾輩は名無しである
12/07/10 19:48:53.34 .net
>>9
読んでみます


13:吾輩は名無しである
12/07/11 23:44:03.38 .net
『不死鳥の詩学』(フェニックスの詩学)、読みたかったな
こんなかっこいい題名の本もあまり存在しないよね

14:吾輩は名無しである
12/07/12 02:06:04.93 .net
へえ、いまだにバシュラールを参照する研究者っているんですか。
こんなの、過去の遺物以外の何物でもないでしょう。
この手のテーマ批評って、ジャン=ピエール・リシャールとともに
60年代で終わっているのかと思いました。

15:吾輩は名無しである
12/07/12 11:32:20.56 .net
バシュラールを通じてアンリ・ボスコにもはまった人いる?

16:吾輩は名無しである
12/07/12 16:30:45.50 .net
>>14
テーマ批評は終わってるかも知れないけど、バシュラールの仕事は古典として残ってると思うよ

17:吾輩は名無しである
12/07/12 22:27:53.81 .net
バシュラールを知らずしてフランス現代思想は語れないだろうしな。

18:ムー大陸 ◆DMnIjpZYd2
12/07/13 00:53:27.00 .net
>>15
はい私ですw
マリクロワはよいね。

19:吾輩は名無しである
12/07/14 12:57:30.16 .net
>>18
同士発見w 何だか嬉しい
自分は『シルヴィウス』が好きです。『マリクロワ』も良いよね
パスカレ少年シリーズも大好き

バシュラールの本も、感性が子供のように素朴なところがあっていいな、と思う

20:吾輩は名無しである
12/07/15 11:11:49.10 .net
『蝋燭の焔』が捧げられた作家だっけ
自分も好きだけど半分も翻訳出てないよな、特に近年は全く出なくなった…
『イヤサント』『イヤサントの庭』の連作も傑作らしい

21:吾輩は名無しである
12/07/26 02:34:51.56 .net
俺は最初に読んだのはちくま学芸文庫の『夢見る権利』でした。
まだ高校生で正直よくわからなかったけど、独特の優しい感じが好きになった。
詩学ものも良いけど、今は『瞬間の直観』が一番好きです。

22:吾輩は名無しである
12/08/04 11:36:13.39 .net
現代的な思想家じゃないからこそ、バシュラールに凄く魅力を感じるのは俺だけじゃないだろ

23:吾輩は名無しである
12/08/25 08:06:51.39 .net
おさかべセンセが 教授になれてて安心した 

Fランク大だけど

24:吾輩は名無しである
12/11/14 11:20:24.56 .net
URLリンク(www.youtube.com)

25:吾輩は名無しである
12/11/14 14:06:37.50 .net
ああ、ボスコのヒヤシンスか
なつかしいな、愛読してた時期があったなあ

26:吾輩は名無しである
13/02/07 22:05:41.73 .net
URLリンク(moegalog.ldblog.jp)

27:吾輩は名無しである
16/03/15 16:55:09.91 .net
 ー┼一   、 ,          ヽ ┼ 1     |
, ―┼ 、ヽ ー―一 ー┼┐\″ヽ  工 |   ー┼―
ヽ/ ノ   月 l |   ノ 、|    、/  貝 し   / ⌒
                               ヽ
ー―7  1  /Τヽ  圭   ノ  ー┼一  \/ ー|⌒,
  人  |  , |  / |  目 イ 土  /´l/  /   /| (
/  ヽ レ ヽ/  /  八        ∠'_ (__  |  ヽ
               
               (⌒Y⌒Y⌒)
               /\__/
    _         /  /    \
 / ̄  \     / / ⌒   ⌒ \
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| ,     \. (  (6      つ  |  
 \ ' ,   /\. ( |    ___ |
\ \  /   /\.  \   \_/  / ヽ__
  \  \ /  /\   \_’___/ /    ヽー、
 \ \   \ / /  ̄\ ・  ◆,_l⌒l⌒l⌒l | , , )
\ \    |\/   \  ヽ・’/ ̄| _ | _ | _ |⌒l一
    \ \ | | \  ノ\ ヾ’◆ ∨ ∨ ∨|_ |ヽ
         | \_ノ◆;・/\   ⌒  ⌒∨|
         |   (●λ◆|||    (・)  (・)|・・・なんでわしが・・・。
           ◆ ,    ’|´゚ ----U-◯⌒つ|
              ’ ゚.|。・   _||||||||| |
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28:吾輩は名無しである
16/04/15 11:12:39.03 .net
怖い

29:吾輩は名無しである
16/05/07 21:34:37.93 .net
科学哲学の発想のなかで、私自身、最も親近感があるのは、バシュラールとかカヴァイエスという、フランス系エピステモロジーの人たちです。
バシュラールの言い方では、通常、科学哲学において(新科学哲学とかそれから後の科学社会論になると特に)、
科学者が研究室を出たときに、何を考えているのか。普通の人に戻ったときに、何を考えているのか。
そこに哲学的な問いがあるということをよく言います。
だから自分の個別の狭い研究室のなかではなく、そこを出たときに科学をどう理解しているか、ということをカンギレムは考えたわけね。
研究室の中にいると科学者は歯車であると。
  ところがバシュラールはそうじゃない。研究室に入ったときに何をしているか。
研究室の外じゃなくて研究室に入ったときに科学者が何をしているか。バシュラールが問うのはこっちなんです。
 一方で、クワインの概念枠は、そんな研究室の内と外の区別なんて何も考えていない。
われわれが見ているものの全体としての理解という、非常に大きい枠で考えるわけです。
ですから、「組織化する概念」というのは、これはこれで正しいんだけど、
じゃあ具体的に、その実態はなにもんじゃいと言ったならば、この言葉以上に言いようがないわけですね。
 クワインの概念枠は、前にお話したシステム論における、システムという概念の一番大雑把なところとほとんど変わらないわけです。
具体的にそのシステムをどのレベルでどう接しているか、どこを重要なタイプとして考えるか、と考えたのが、
例えばクーンのパラダイム論、エピステモロジーの人たちが考えたことです。
URLリンク(www47.atwiki.jp)

30:吾輩は名無しである
16/05/07 22:10:18.93 .net
>>29
研究室科学哲学は一定の説得力あるよね。
ただそれをどのレベルまで拡張していいかが問題になる。
バシュラールやカンギレムの科学哲学論は、きちんとした理系科学者の検証を受けてほしいところ。

31:吾輩は名無しである
16/05/08 16:39:49.85 .net
2016年04月25日
相対論と哲学者たち
「光の速度よりも速く動けるものはない」「光の速度に近い速さで動くものは、時間が遅く流れる」
「重いものの周りでは、空間が歪む」「重さとエネルギーは同じ」などなど
アインシュタインの相対性理論には、日常生活を支えている素朴な直観を真っ向から否定する逆説的な結論をたくさん含んでいるように見えました。
また、時間や空間などの哲学上も大事な概念に根本的な見直しを迫る内容を含んでいました。
ですから、哲学者からも敏感な反応がいくつも見られます。
1920年代には、カッシーラー『アインシュタインの相対性理論』、ベルクソン『持続と同時性』、ホワイトヘッド『相対性原理』、
ラッセル『相対性理論の哲学』、メイエルソン『相対論的演繹』などが相次いで発表されます。
日本でも、田辺元『最近の自然科学』(1915)、戸坂潤『科学方法論』(1929)、下村寅太郎『自然哲学』(1939)などの中で、
相対性理論に関する検討がなされています。
バシュラールの『相対性理論の帰納的価値』(1929)も、こうした思想的文脈の中で生まれ、カッシラーなどへのはっきりとした言及がみられます。
URLリンク(bachelard.blog.jp)

32:吾輩は名無しである
16/05/11 09:56:24.26 .net
ちょっと引用させて頂きますと、この頃大学院でも非常にはやっておりますが、
パシュラールだとか、ボルノーだとかが、いろんないいことをいっております。
たとえば、バシュラールの言葉の中で、『家は勇敢にたたかっていた。それは初めのうちはなげいていた。
このうえなく恐ろしい突風が、四方からいちどきにおそってきた。しかし家は頑強に抵抗した。
すでに人間的存在となっていたその存在は、いささかも嵐に屈服しなかった。
家は、まるで狼のように、わたしをつつむように身をちぢめた。
そして、時おりその匂いが母親の匂いのようにわたくしのこころのなかにまで、しみこんでくるのを感じた。
この夜、それはほんとうにわたしの母であった』なんて、こういう感じからいいますと、
外が嵐で寒かったりすると、家の中が暖かいという感じ。
それに対しては、相当頑固なしっかりとした壁の存在というものがなければ、とうてい考えられないものであります。
芦原義信  東大最終講義

33:吾輩は名無しである
16/05/13 13:23:42.13 .net
豊田 彰(1936年9月8日 - )は、日本の物理学者、翻訳家、茨城大学名誉教授。
愛知県生まれ。1964年名古屋大学大学院理学研究科物理学博士課程修了、「弱い相互作用におけるボゾン極近似と中間ボゾンについて」で理学博士。
茨城大学教養部講師、助教授、教授。2000年定年退官、名誉教授。
1993年『青春 ジュール・ヴェルヌ論』で日本翻訳出版文化賞受賞。ミシェル・セールの著作を数多く翻訳した。
A.オスボーン『創造力を生かす』創元社 1969
ガストン・バシュラール『原子と直観』国文社 1977
ガストン・バシュラール『近似的認識試論』及川馥・片山洋之介共訳 国文社 1982
ミッシェル・セール『コミュニケーション ヘルメスⅠ』青木研二共訳 法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 1985
ミッシェル・セール『干渉 ヘルメスⅡ』法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス、1987
ミッシェル・セール『分布 ヘルメス4』法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス、1990
ミッシェル・セール『翻訳 ヘルメス3』輪田裕共訳 法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 1990
ミッシェル・セール『青春 ジュール・ヴェルヌ論』法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 1993
ミッシェル・セール『ルクレティウスのテキストにおける物理学の誕生 河川と乱流』法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 1996
スブラマニアン・チャンドラセカール『真理と美 科学における美意識と動機』法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 1998
ミッシェル・セール『幾何学の起源 定礎の書』法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 2003
タムシン・バートン『古代占星術 その歴史と社会的機能』法政大学出版局 2004
ミッシェル・セール『白熱するもの 宇宙の中の人間』法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 2007
フレッド・ジェローム,ロジャー・テイラー『アインシュタインとロブソン 人種差別に抗して』法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 2008
ロジャー・ニュートン『ガリレオの振り子 時間のリズムから物質の生成へ』法政大学出版局 叢書・ウニベルシタス 2010

34:吾輩は名無しである
16/05/15 19:50:35.07 .net
バシュラール
URLリンク(twilog.org)

35:吾輩は名無しである
16/05/18 11:26:17.06 .net
GASTON BACHELARD Interview - December 1961
URLリンク(www.youtube.com)

36:吾輩は名無しである
16/05/20 18:04:02.64 .net
バシュラール
「人はまず夢見たものだけを研究することができるのである。科学は実験に基づいてというよりも、むしろ夢想に基づいて形成されるのだ」

37:吾輩は名無しである
16/05/22 21:10:54.54 .net
宇宙においてはすべてがエコーである。
もし鳥たちが、夢想的ないく人かの言語学者の意向通りに、人間に霊感を与えた発声主体であるとすれば、
彼ら自身が自然の音声を模倣したのだ。ブルゴーニュとブレス地方の音に長い間聞き入ったキネは、
「水鳥の鼻声のなかに岸辺の波音や、水の喘ぎのなかに蛙の鳴声や、鶯[の鳴き声]のなかに芦の音や、
フリゲート艦の[帆音]のなかに嵐の叫び」を見出している。
廃墟における地下室の反復するエコーを思わせる、あの振動して戦慄する声を、どこで夜の鳥は獲得したのだろうか?
・・・・・・このように根元的な共感で聞かれた声が、どうして預言的音声でないことがあろうか?
物にその神託的価値を返すために、近くあるいは遠くからきかなければならないのか?
物がわれわれを催眠術にかけるのか、あるいは物を静観しなければならないのか?
想像的なものの二つの大きい動きは、物体の近くで誕生する。
すなわち、自然のあらゆる個体は巨人や侏儒を産み、波の音は空の広大さやあるいは貝殻の空洞を充たすのだ。
これは活動する想像力が生きなければならぬ二つの動きなのだ。それは近づく声あるいは遠ざかる声を意味するのにほかならない。
物に聞き入る者は、それらがあまりにも強くまた静かに話そうとすることをよく知っている。急いで聞かなければならない。
すでに滝は砕け落ち、あるいは小川がつぶやいている。想像力は擬音係であり、音を拡げるかあるいは鈍くしなければならない。
ひとたび想像力が力動的な万物照応の主人となれば、イマージュは真に話すのだ。
『水と夢』

38:吾輩は名無しである
16/05/26 19:39:40.76 .net
シジフォスのこの責苦とは、少々長すぎるフットボールの試合なのである。
どんなスポーツだって、ペシミストの目から見れば不条理の比喩に使われることだろう。
・・・翌日になればだれの上にもまた日は昇るのだ。ひとびとは生きることを、仕事をまた開始する。
力動的想像力の秩序の下にあっては、始め良ければすべて良しなのである
『大地と意志の夢想』

39:吾輩は名無しである
16/05/27 20:17:40.71 .net
金森 修(1954年8月4日 - 2016年5月26日)
1980年代から1990年代前半にかけてエピステモロジー(フランス系の科学思想史)を主に研究し、バシュラール、カンギレムなどの導入を行った。
『フランス科学認識論の系譜 ― カンギレム、ダゴニェ、フーコー』(勁草書房 1994年)
『バシュラール ― 科学と詩』(講談社 1996年)
『サイエンス・ウォーズ』(東京大学出版会 2000年: 新装版 2014年:新しいあとがき付き)
『負の生命論 ― 認識という名の罪』(勁草書房 2003年)
『ベルクソン ― 人は過去の奴隷なのだろうか』(日本放送出版協会 2003年)
『自然主義の臨界』(勁草書房 2004年)
『科学的思考の考古学』(人文書院 2004年)
『遺伝子改造』(勁草書房 2005年)
『病魔という悪の物語 ― チフスのメアリー』(ちくまプリマー新書 2006年)
『〈生政治〉の哲学』(ミネルヴァ書房 2010年)
『ゴーレムの生命論』(平凡社新書 2010年)
『動物に魂はあるのか』(中公新書 2012年)
『科学の危機』(集英社新書 2015年)
『知識の政治学』(せりか書房 2015年)
『科学思想史の哲学』(岩波書店 2015年) 
編著
『エピステモロジーの現在』(慶應義塾大学出版会 2008年)
『科学思想史』(勁草書房 2010年)
『昭和前期の科学思想史』(勁草書房 2011年)
『合理性の考古学 ― フランスの科学思想史』(東京大学出版会 2012年)
『エピステモロジー ― 20世紀のフランス科学思想史』(慶應義塾大学出版会 2013年)
共著
(井山弘幸)『現代科学論 ― 科学をとらえ直そう』(新曜社 2000年)
(池田清彦)『遺伝子改造社会 ― あなたはどうする』(洋泉社[新書y] 2001年)
共編著
(中島秀人)『科学論の現在』(勁草書房 2002年)
(近藤和敬・森元斎)『VOL 05 特集:エピステモロジー』(以文社 2011年)
(粟屋剛)『生命倫理のフロンティア』(シリーズ生命倫理学第20巻)(丸善出版 2013年)

40:吾輩は名無しである
16/05/28 14:20:46.01 .net
サイエンスとかアートとか政治を縦横無尽につなぎながら論じる、フランスの哲学者のミッシェル・セールという人の文献に惹かれ、
彼を理解するためにその師匠のガストン・バシュラールを読むことにしました。
ガストン・バシュラールは20世紀前半から中頃にかけてフランスで活躍した科学史・科学哲学者なんですが、
彼の文献を読んで修士論文を書いたのが科学論に足を踏み入れた最初の一歩です。
ガストン・バシュラールはすごくリアリスティックな科学像を示しました。
英米の科学哲学の議論に登場する「科学」は、いわばバラバラに解剖して標本台に載せたようなリアリティのないものが多いのですが、
バシュラールはもっとリアルに、実際の科学の現場に即していました。
しかしながら、科学に対して非常にリアリスティックなアプローチをする一方で、
科学と社会の関係ということになると、ほとんど議論がなく、
たとえば彼が第二次世界大戦後に原爆について書いたものはたったの1行しかないんです。
URLリンク(scienceportal.jst.go.jp)

41:吾輩は名無しである
16/05/28 15:01:40.92 .net
  / ̄ ̄ ̄ ̄ \ 
   |  (゜)         (。).| 
   |┌  ⊂⊃ ┐|   
   |  \___/ | 
    /       \

42:吾輩は名無しである
16/05/29 11:57:30.44 .net
バシュラール
URLリンク(twilog.org)

43:吾輩は名無しである
16/05/29 12:56:17.26 .net
及川馥も忘れてはいけないな。トドロフも訳している

44:吾輩は名無しである
16/05/30 19:33:34.39 .net
越坂部を忘れないでください
ってググってたら 竹内信夫もヤクしてんだね

45:吾輩は名無しである
16/06/01 16:10:56.47 .net
金森 修 ともうします
 
 1954年札幌生まれ、東京大学比較文化比較文化卒ですが、バシュラールを中心としたフランス系エピステモロジーを追いかける内、
実質的には科学史・科学哲学と合体する仕事を行うようになっていきました 
70年代後半と80年代前半というように、私の人生でいえば20代の約半分をフランスで過ごしました 
でも、正直、フランス人はとくに好きというわけではありません
 
 フランス科学認識論関係の仕事は『フランス科学認識論の系譜』(勁草書房、1994)と、『バシュラール』(講談社、1996)となっています
その後、筑波大学から東京水産大学に職場を変えた頃から急速に、STSないしは現代科学論一般に接近するようになり、
とくに仕事の領域をフランス語圏に限る意味を見いだせなくなりました。ですから、現在ではフランスとの距離は遠のきつつあります
ただそうはいっても 自分の first foreign language がフランス語であることには変わりなく、
またいろいろな兼ね合いで知り合いも多いので、1年に一回くらいはフランスに行くことがここ数年続いています
 
 初めまして。酒井泰斗ともうします。
 
 Cocode のメールマガジンで紹介されていたのをみて入会しましたがかなり専門性が高そうなので、若干ビビっております。
 
 #ただ、サイトのほうでメンバーの方の紹介を拝見したところ
 #顔見知りのかたもいらっしゃったので、少し安心しました(^_^)。
 
 大学では物理学[物性物理学]を専攻していました。いまは、音楽をつくったりサイトデザインをやったりして、やくざに暮らしています。
「フランス科学史」にかろうじて関係しそうなのは、
学部生のころ、バシュラール、カンギレームといった、フランス科学認識論の文献を─邦訳でですが─よく読んだ、ということくらいですが。。。。
 
 #大学の物理学の講義の進展にあわせて、バシュラールの著作を
 #読んでいくというのは、とても楽しい体験でした。
 #─もう全部忘れましたが(^_^)。
 ##マックスウェル方程式すら覚えてない(^_^;)
URLリンク(www.geocities.ws)

46:吾輩は名無しである
16/06/02 00:01:08.43 .net
nabeso
そういえばカナモン追悼の意味を込めて、金森修『科学思想史の哲学』とカンギレム『科学史・科学哲学研究』を借りてきた。
カンギレムとバシュラールが大事なのはわかるんだけど、
なんでエピステモロジーの話にエルンスト・マッハとエスアルフレッド・エスピナスが出てこないのかスゲー不思議。
2016年5月28日

47:吾輩は名無しである
16/06/04 00:06:06.14 .net
さて本書、表層はA航空会社の技術者が発明したらしい画期的な新技術を、B航空会社が奪い取ろうと画策する話なんですが、
その新技術の発明者は、実に滞仏中にガストン・バシュラールの思想に共鳴した人物だったんですねえ(^^ゞ
 ということで、藤田宜永『探偵・的矢健太郎 堕ちたイカロス』(集英社文庫、89)読了。
URLリンク(6823.teacup.com)

48:吾輩は名無しである
16/06/08 11:30:39.17 .net
二〇世紀の初頭においてすでにいま述べたような自然科学と人文科学の分割線が引かれ始めたのだが、
この点にかんしていまから懐古的に考えれば、エピステモロジー(フランスの科学認識論)はこの分割線
そのものを問いにふそうとする問題意識を出発点としていたと解釈することができるかもしれない。こ
こで言うエピステモロジーとは、おもに、レオン・ブランシュヴィックの科学史の哲学の影響を受けた
フランスの科学哲学のあるスタイルを指している。たとえば、戦前にはブランシュヴィックのほかにガ
ストン・バシュラール、フレデリック・ゴンセト、ジャン・カヴァイエス、アルベール・ロトマンなど
が、また戦後にはジョルジュ・カンギレム、ルイ・アルセチュール、ジャン=トゥサン・ドゥサンティ、
ジル=ガストン・グランジェ、フーコー、ジュール・ヴュイユマンなどがそのような立場に含まれるこ
とが知られている。このエピステモロジーは、二〇世紀初頭から中葉にかけてヨーロッパ地域において
一定の影響力をもった科学哲学として、とくにアメリカとイギリスからの分析科学哲学と科学社会学系
および科学技術論系の議論が導入されるまで、支配的なスタイルであり続けた。
近藤和敬『数学的経験の哲学』

49:吾輩は名無しである
16/08/14 21:28:56.38 .net
ちくま学芸文庫の「夢見る権利」、復刊しないかな

50:吾輩は名無しである
16/12/02 19:34:25.41 KQDcisxf.net
カンギレムbot
URLリンク(twitter.com)

51:吾輩は名無しである
17/01/28 23:19:39.19 CYgKGMve.net
大津薫
科学(とりわけ生物学)に敬意を払っている哲学者や思想家でないと、ちょっと受け入れがたいなって気持ちはある。
ただバシュラールだけは、彼の著作を読んでいて理解が追いつかないほど難しいんだけどまったく嫌な気持ちにはならない、
なんとも不思議な体験だなって(ベルクソンはムカついた)。
バシュラールやヴェイユは誠実なんだよ、と。見栄や意地というものがない。純粋な世界の探求者なんだ。
その態度は科学者にも通底している。いささか神秘主義が過ぎるかもしれないが、それは知識人が絶対に身につけない感性なんだ。
ジョージ・プライスの伝記を読んでいるけど、彼の来歴も興味深い。
2017年1月28日

52:吾輩は名無しである
17/01/28 23:26:44.42 fqT6E1nj.net
Q(吉井英勝):冷却に失敗し各燃料棒が焼損した場合の復旧シナリオは考えてあるのか
A(安倍晋三):そうならないよう万全の態勢を整えているので復旧シナリオは考えていない
Q吉井英勝):原子炉が破壊し放射性物質が拡散した場合の被害予測や復旧シナリオは考えてあるのか
A(安倍晋三):そうならないよう万全の態勢を整えているので復旧シナリオは考えていない

53:吾輩は名無しである
17/04/08 01:06:10.79 xVixWdn9.net
Nepenthe@発達凸凹
戦後日本の想像力を考える場合、まず、サルトル、次にバシュラールの受容が鍵になるはず。
2017年3月29日

54:吾輩は名無しである
17/09/09 17:27:26.12 e3LZKpxz.net
バシュラール好きだぜ!
特に火の詩学が好き
未完だけど、素晴らしい

55:吾輩は名無しである
17/09/22 16:54:13.81 kSiYNj9D.net
南が丘文庫
URLリンク(www.minamigaoka.info)
Official Homepage
横浜市立南が丘中学校の母体である、平成研究会、通称、経世会とは、自由党吉田茂派を起源に持ち、周山会(佐藤栄作派)・木曜クラブ(田中角栄派)の流れを汲む、鉄の軍団と呼ばれた保守本流集団である。
横浜市立南が丘中学校OB会


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