【ライ麦】サリンジャー総合【グラース】at BOOK
【ライ麦】サリンジャー総合【グラース】 - 暇つぶし2ch526:吾輩は名無しである
19/10/06 13:38:05.55 XdkS1LRm.net
思春期に読めば味方が変わるとか多くの人が言ってるけど、今16歳で、ホールデンと同じ年齢だけど全く分からなかった
同じように落ちこぼれでテストは赤点ばっかなのになんでだろうな
ただ分からないなりに、なんかムカつく奴だなとか可哀想な奴だとかそんなことは思った
こんな輪郭のない分かりにくい本なのに、普段本を読まないような人からも愛されてるってのがよく分からない
もし10代の頃にこの本を読んだ人がいたら、どんなことを感じたのか教えて欲しい
自分も何かは感じたけど、言葉にできるようなものじゃなかったし、価値観が大きく変わるとかそんなこともない気がする

527:吾輩は名無しである
19/10/06 15:05:55.97 uA2vPD8r.net
恵まれてるんでしょ

528:吾輩は名無しである
19/10/07 22:50:10.15 LySyaKQ1.net
アマゾンのレビューでも若い時に読んでいれば~とか主張してる人が多いけど
こういう人たちは自分が理解できないから、何とか理由付けして落とし前を付けようと適当に考えただけだと思う
だからあまり気にするな

529:吾輩は名無しである
19/10/08 11:21:28.59 a6t8AtZv.net
>世界のことより、ただ自分が愛する人が生きていて欲しい、自分と愛する人がいれば大丈夫
だからお前は皮相な見方しか出来ないと言われてるんだよ・・

530:吾輩は名無しである
19/10/09 03:28:25.26 WrAGANHf.net
>>526
大人にムカついたり大人の言う事をきく同級生にムカついたりしないのか?

531:吾輩は名無しである
19/10/10 22:43:26.05 IWexIzk7.net
>>526
なんかうまく言えないけど、大人が信用できない
なんかうまく言えないけど、そんな大人になりたくない
なんかうまく言えないけど、世の中はほとんど嘘っぱちだと思う
なんかうまく言えないけど、社会の仕組みが汚く感じる
なんかうまく言えないけど、そんな社会に反抗するのも言いなりになるのも違う気がする
なんかうまく言えないけど、それでも素敵なもの、綺麗なままのものはあると信じたい

こんな感じの感情を思春期には抱きがちで、そんな思春期に抱きがちな感情を持つ主人公に触れることで共感したり、既に思春期を過ぎた人が読むことで、思春期の気持ちを思い出して胸が苦しくなったりするのが、ライ麦畑

532:吾輩は名無しである
19/10/14 23:23:25 7tDrnBWS.net
去年ハプワースの新訳が出たみたいだけどどうなの?

533:吾輩は名無しである
19/10/16 13:38:53.29 t4ge1Hsq.net
誰もが共感する本なんて無い

534:吾輩は名無しである
20/03/05 13:02:58.35 bAz5s0HG.net
サリンジャーは病んでると思う。世界が腐食していく感覚というか。

535:吾輩は名無しである
20/03/07 00:25:58 m72txr4N.net
世界恐慌から大戦突入期に青年時代を過ごした若者たちの話だよ
いまこそ読まれるべきだと思うけど
大戦後の好景気に沸いたサリンジャーの時代ではすでにそういう危機意識は希薄で
作中人物であるシーモア・グラースの自殺の原因でもある
人間は愚かで衝動的で、どんなに悲惨な目に遭っても
目先の快楽に耽ってすぐに忘却する
簡単に言うと朝三暮四の奸計に歓喜する猿とそれほど変わらない
猿に囲まれた人間は苦しむだろうね

536:吾輩は名無しである
20/03/16 14:25:52 TOR/dfw/.net
The Last and Best of the Peter Pansが読みたいのだが、発表はまだ?
2020年までには出るとの情報あったのに。

537:吾輩は名無しである
20/04/13 22:16:17 g1lXitVa.net
「おまえ、ほんまにこの話聞きたいんか。けどなあ、どこで生まれたんやとか、子供の頃どんな風やったんやとか、生まれる前に親はどんなことしとったんやとか、そういうしょうもないこと話すのいややで。」
(『ライ麦畑』の関西語訳) 
村上朝日堂

538:吾輩は名無しである
20/05/23 21:55:27 LidJS/y6.net
もう2020年なんだが、未発表作の発売はまだ時間かかるのか?

539:吾輩は名無しである
20/05/23 22:56:24.05 ZFq9WTp2.net
去年の記事では出版準備に入ったけど、量がかなり多くて出版までには何年も時間がかかる、確かそんな話だった

540:吾輩は名無しである
20/07/03 12:10:14.69 Qi78W1dK.net
コロナ禍の今こそサリンジャーの未発表作を出してほしい

541:吾輩は名無しである
20/08/27 19:16:09 sgTssZB7.net
隠遁してから書いてた奴も全部バディーが書いた体でできてんのかな
ハプワースから更にあの方向に進んでたとしたら最早誰にも理解できない代物が出来上がってそう
そして理解できなくてもいいからいつか読みたい

542:吾輩は名無しである
20/09/10 19:34:16.29 LA8sFU3m.net
シーモア、ハプアース路線なら要らんかな・・・

543:吾輩は名無しである
20/09/10 19:47:05.51 x5SWa6cQ.net
シーモア序章?

544:吾輩は名無しである
20/10/17 03:56:49.53 rjvf2je2.net
ライ麦畑でつかまえて読んだ
中学の頃以来だわ小説読んだの
良かった

545:吾輩は名無しである
20/10/18 00:19:13.02 v6rluK4l.net
未だにライ麦畑を超える小説に出会えないんだが
これは思い出補正なのか?
もし超えるとしてもフラニーとズーイくらいしか思いつかない時点で俺は信者なんだろうな

546:吾輩は名無しである
20/10/25 21:57:23.35 0s1CtgTk.net
末期の意味ワカラン作品までうんちく垂れるようになったら信者

547:吾輩は名無しである
20/10/31 13:24:31.95 XjpI3Us9.net
コロナがなかったら何かしらの続報はあったろうになあ

548:吾輩は名無しである
20/11/02 11:36:45.72 Ul53o5fp.net
発表しなくなってからも大工よ~みたいな生き生きした物語は多分書いてないんだろうな
遺稿が全部シーモア序章とかハプワースの流れを汲む作品だったら読むのきついかも

549:吾輩は名無しである
20/11/02 17:57:17.43 +ZDxKo4G.net
エッセイ的な性格のものも混じってるんじゃないかと期待
これ以外にも未刊行の書簡とかけっこうあると聞くし

550:吾輩は名無しである
20/11/10 11:19:31.01 eeCPyQXqU
ライ麦畑でつかまえて、は読んだ。春樹さん訳の方が良いと思う。

551:吾輩は名無しである
20/11/29 23:45:43.67 g92eEa4B.net
後年の作品まで含めて好きだ
面白いかどうかはともかく作者が苦闘してる感じがいいんだ

552:吾輩は名無しである
20/11/30 01:12:36.43 WCVVBocv.net
大工・シーモアを柴田さんあたり新訳してくれないかな
この2編は未だに新潮文庫の古い訳しかないのが残念
あとは荒地出版社から出てた全集も…って流石に無理か
そもそも日本ではなんで全集なんか出せたんだろうか
この前もハプワース出たし、本国以外では意外とその辺緩いのかな

553:吾輩は名無しである
20/11/30 08:26:11.77 OQ5gUIFa.net
>>545
ライ麦だけ読んだけど好きになれなかった
典型的な「『お前たちは心が汚い』と言ってる当人も心が汚い」タイプに見えた

554:吾輩は名無しである
20/11/30 11:25:53.69 x9WdFYtf.net
>>552
今と違って著作権が緩かった時代というのが
やっぱり大きいかと
欧米ならともかく日本までチェックする人が少なかったのだろう
調べたらハプワース、ニューヨーカーのサイトで
会員登録したら読めるっぽい?
URLリンク(www.newyorker.com)

555:吾輩は名無しである
20/11/30 22:12:43.77 qB65b1/J.net
不朽の純文学

556:吾輩は名無しである
20/12/08 21:36:48.35 FrHg74Y7.net
荒地出版社は早いうちからサリンジャーと契約結んでたから出し続けられたんじゃなかったかな
今でもマケプレとかで安く買えるからいいじゃないの
表紙のデザインがイマイチだが

557:吾輩は名無しである
20/12/08 23:48:40.59 mB1HIXuZ.net
翻訳の質もイマイチなんだよな…

558:吾輩は名無しである
21/01/06 17:05:23.65 DVz+9G0x.net
笑い男の文章面白すぎるな
しかも文章が面白い理由も書き手が幼いころに団長からユーモアを教わったからという理由があるのが
二重に説得性があって良い

559:吾輩は名無しである
21/01/16 09:48:35.31 o9gHEAFN.net
久々ゾーイ―を読み返したらゾーイ―とフラニーの会話のあたり全然面白くねえな

560:吾輩は名無しである
21/01/16 10:00:02.41 7xWZY8EU.net
ふとっちょのおばさん

561:吾輩は名無しである
21/01/23 18:48:17.82 lnOppUv9.net
これ面白いわ
URLリンク(ir.lib.hiroshima-u.ac.jp)(Revised)SARIN.pdf

562:吾輩は名無しである
21/01/23 18:52:36.93 9gakYXKQ.net
>>561
こんなん全文読めってのかよ…
でも確かに上手にまとめてそうだね

563:吾輩は名無しである
21/01/26 00:03:48.24 aQHrpU9h.net
読んだら楽しいんだろうがそこまでの熱意はないなあ
そう言えばテディを中心にサリンジャーと東洋思想について書かれた論文がネットに転がってて、それは面白かった

564:吾輩は名無しである
21/03/20 10:28:55.85 7vTzKmQO.net
ライ麦良かったからナインストーリーズも読んだけどあまり面白くなかった…
次はフラニーとゾーイーか
面白いのかな
ちなみに何年も小説は読んで来なかった

565:吾輩は名無しである
21/03/20 10:29:37.50 7vTzKmQO.net
でも笑い男は良かったな
ああいうの他にないかな

566:吾輩は名無しである
21/03/20 15:34:00.78 a4MA6xDr.net
フラニーとゾーイーが一番好み
小説家なんてああいう小説一編書けりゃもういいんじゃなかろか

567:吾輩は名無しである
21/03/21 09:58:20.60 tUZ/EIa1.net
ズーイはサリンジャーの趣味嗜好と大衆的な面白さが共存した実質最後の作品だからなあ
単行本の発売年から勘違いしてしまいがちだけど、大工よ~はズーイの前の作品だし
出版準備中ってかれこれ何年も言われてる遺稿たちは全部ハプワース以降に書かれたものなのかなあ

568:吾輩は名無しである
21/03/22 19:07:58.66 vRbNGBjl.net
みかんは何の象徴なんだ?

569:吾輩は名無しである
21/03/23 00:15:59.82 PpEXom1+.net
途中で作家人生を中断して死まで新作を書くことのなかったサリンジャーの未完の人生を象徴していまつ。w

570:吾輩は名無しである
21/04/01 20:37:58.00 IxA8VTmX.net
サリンジャーってあれだけ詩に傾倒してたんだから、自分で詩を書いたりはしなかったのかな
著作中では、シーモアの書いた詩はミュリエルの意向で紹介できないことになってたが

571:吾輩は名無しである
21/04/05 18:16:56.17 BMPmUIVQ.net
ズーイいいね なんど読んでも発見がある

572:吾輩は名無しである
21/05/01 17:26:02.70 Cyghfbp8.net
コールフィールド家…
フィービーはユーモアのある強い女性になってほしい

573:吾輩は名無しである
21/05/01 18:52:21.34 zOoPuJFP.net
サリンジャーの遺稿発表はまだなのか?
死から10年以上経ってる訳だが

574:吾輩は名無しである
21/05/16 09:28:06.33 gixL9NgZ.net
ゾーイーのエゴを分割にして趣味にしてしまった云々が理解できない どういうこと?

575:吾輩は名無しである
21/05/16 21:17:55.83 SjiycUgX.net
どこかに到達したい、何か立派なことをしたい、興味深い人間になりたい―そんな考えにどうしようもなく嫌悪感を覚えるフラニー
彼女はこれらをエゴと呼び、お金や名声でないにしろ叡智や平穏を求める自分もやはりエゴを持つ利己的な人間なんだとやさぐれていた
兄・ズーイは何がエゴで何がそうでないかは誰にも分からない(最終的に決めるのは神様)と指摘する
重ねてエゴを十把一絡げにするな、世のいやらしさの半分程度は「本物のエゴ」を用いられず生じるものだとも話す
エミリー・ディキンソンの詩作の衝動にもエゴを認め、物的な貪欲さと知的な貪欲さに違いはない、それらを持つ人間は僕ら俗人と同じと言う彼は、そもそもエゴを(少なくとも「本物のエゴ」を)それほど嫌なものだとは思っていないようだ
そして彼は彼の友人のエゴはもうバラバラになり、趣味に変わってしまったと話す
このエゴはズーイの言う「本物のエゴ」で、いやらしいが巨大な欲の結果(例えば会社を興し億万長者になる)にもなれば、詩にもなる、そういう衝動を指していると自分は考える
そして、そんな衝動は友人の中ではもうバラバラになり、ちんまりとした電動工作などで満たされるようなものに成り果ててしまった
というのが自分の解釈です(村上春樹訳参考なので引用語句が一致しないと思われます。ご容赦ください)

576:吾輩は名無しである
21/05/17 15:45:47.05 UVIaDi6u.net
>>575
文章上手いな!
エゴと言うと表面的に表れる、その場のみせかけのようなものと捉えてたけど
もっと広い意味で欲望とか欲求と理解した方が近いんだな

577:吾輩は名無しである
21/05/17 22:27:42.39 vKMef2Pk.net
サリンジャー自身が本物のエゴを貫けていたなら、別に作品を発表し続けていても良かったのではないかと思うけどね
エゴとは関係なく周囲の雑音が煩かったというだけかもしれないが

578:吾輩は名無しである
21/05/18 06:52:00.77 2t4bZrKS.net
>>576
ありがとう
グラース家いいよね もっと読みたかった

579:吾輩は名無しである
21/05/21 22:20:38.27 ckpr/ert.net
映画は中盤ぐらいまでかったるくて見るのを辞めようとかと思ったが、後半は良くなっていった

580:吾輩は名無しである
21/05/22 00:25:51.38 GwQ0h/1n.net
ケネス・スラウェンスキーの伝記よりも良い本ってある?あったら読みたいんだが

581:吾輩は名無しである
21/05/23 12:03:45.61 98cvEZoM.net
「エスキモーとの戦争前夜」好きだなあ
ジニーはフランクリンが少し気に入ったみたいだけど何がよかったんだろ
確かにちょっとかわいいけども

582:吾輩は名無しである
21/08/19 18:03:08.62 3jdFSwpn.net
サリンジャーの遺稿発表はいつになるんだよ
マット・サリンジャー氏は大分のんびり屋さんと見える

583:吾輩は名無しである
21/09/08 13:29:43.65 E8IqnKJb.net
謎解きサリンジャー 
超つまんなかった・・・
末期サリンジャーの思想が全く面白くないのを再確認した

584:吾輩は名無しである
21/09/08 16:00:48.07 suV0POhK.net
>>582
コロナもあるし仕方ないよ
めっちゃたくさんあるらしいから校訂にも当然時間がかかるのもある

585:吾輩は名無しである
21/09/08 19:14:51.12 +wthHHdm.net
緊急出版するほどの遺稿はないってことじゃないの

586:吾輩は名無しである
21/09/10 00:56:15.51 Zvyy3x/d.net
言うて息子さんもいい歳だからな
あんまりのんびりしてるとお蔵入りもあり得なくはないかもしれない

587:吾輩は名無しである
21/09/18 19:39:45.78 Y27NZq8B.net
シーモア序章とハプワース16はまじで読書体力いるな
メモしながらじゃないと最後まで読み切れなかった

588:吾輩は名無しである
21/09/19 17:00:57.43 D7E9cTSV.net
ハプワースってサリンジャー生前最後の発表作というだけで注目しなきゃいけない感じがあるけど、これまで散々聖人化されたシーモアのまだ幼少の未熟な頃を見せることに、どんな意図があったんだろうな
My Salinger Yearによればサリンジャーは晩年にハプワースの単行本化を進めようとしたみたいだし、本人としてはお気に入りなのかもしれないけど

589:吾輩は名無しである
21/09/19 17:36:00.18 iCnR+kju.net
知性主義のどん詰まり

590:吾輩は名無しである
21/09/19 17:52:23.05 ofDJiaa8.net
未熟かなあ…
ウルトラ天才児として書かれてるような…

591:吾輩は名無しである
21/09/19 17:58:36.91 i6LKLDzc.net
天才だからと言って"大人"になったり社会に容易に適応できたりする訳ではないという

592:吾輩は名無しである
21/09/20 01:38:02.42 2t6vTEzK.net
>>590
知能的には確かに天才なんだけど、普通に他人の悪口とか言いまくるあたりは成人後の聖人君子的な扱いを受けてるシーモアと比較すると、かなり幼稚に見えるんだよね
子供だからと言えばそれまでなんだけど、敢えてそれを読者に披露する意味がよく分からない

593:吾輩は名無しである
21/09/23 14:02:56.46 VQfU4OOU.net
超個人的な話をすると、自分はハプワースを読んで「この作品の意味ってなんだろう」「つまり作者は何が言いたいんだ?」って考えたことがない
なぜならこれを読んでいる間、とても幸せで、楽しい気分になれるから
これが書かれた理由なんて、(これ一つでないかもしれないが最大の原動力は)作者自身も楽しくてワクワクしたからだろなとしか思えない
楽しい理由はただ一点、グラース家が好きだから
『あのシーモアが、レスとベシーに向けて書いた手紙!しかも小さい頃のなんて!お宝じゃん!ああ、小さい頃のシーモアてこんなだったんだ、いいなあ!』こんなもん
「ワイズ・チャイルド」のファンみたいなもんなんだね、まさしく
グラース家が出てくる他の作品には一応ストーリーや仕掛けがあって、それだけで面白い(式に来なかった新郎側唯一の親族として新婦の親族に対応する、妹が落ち込んでる理由を解いていく、最終盤にいきなり拳銃が出てくるサスペンス)けど、ハプワースにはまるでそれがない
だから、他は楽しめたのにこれは無理って人がいたらその理由もたぶん分かる
これはグラース家の出てくる話ではなく、グラース家を(批評、文学的にではなく人間的に)好きでないと楽しめない作品になってる
Wikipediaには「サリンジャーは自分が関心のあることだけにとらわれて、それが外の世界に伝わる形にならなくなってしまっている」て評が紹介されてるけどまさにそう、ストーリーてフックを使わないと外の世界は作品に歩み寄ってきてくれない
ただ、たまたま何かうまくいって伝わった場合はすごい喜びを与えてくれる
それを外の世界に伝わるように言えばたぶん「家族団欒の喜び」が一番近いと思う
この作品が持つ意味に何かそれっぽい名前をつけるとしたらそれは「逃避」だろうし、全くそれで結構だと思う
こんな喜び、他ではなかなか得られないのだから

594:吾輩は名無しである
21/09/25 07:08:35.22 4Z4mq9Fe.net
普通にフラニーとズーイーが1番好き

595:吾輩は名無しである
21/09/25 07:32:10.65 f3ojexkW.net
>>593
あなたのように心のこもった感想を書く人がまだいるのを見ると、
文学板もまだ捨てたもんじゃないなと思う。

596:吾輩は名無しである
21/09/25 15:58:57.04 XL6uo2Tp.net
ひたすら気持ち悪い
無理やり好きな物作ろうと思って理由付けしただけだろ

597:吾輩は名無しである
21/09/26 01:42:19.09 7YhtvCC1.net
冒頭でシーモアが家族愛を炸裂してる感じはいいよね
グラスファミリーが好きな読者相手のキャラクター小説と思えば悪くはない
それにシーモアの読みたい本リストはおそらくサリンジャー自身の評価・興味関心に直結してるんだろうから、サリンジャーという人物に興味ある読者にとっても発見は多いと思う
もし万一グラスファミリー自体知らないみたいな人が手に取ってしまったら、ブチ切れてもおかしくはない

598:吾輩は名無しである
21/09/26 22:17:46.95 vKaH/SaV.net
ナインストーリーズ「小舟のほとりで」のユダ公とユダコのくだり本当に鳥肌立つな。
kikeとkiteを日本語にそう訳すの野崎さん本当に異次元の訳者だよな。

599:吾輩は名無しである
21/09/27 15:56:28.88 8PpXUvtC.net
そのラストで名作確定するけど、読み返すとブーブーが使用人の腐りかけた気をほぐしてくとこなんかも見事だよな
サブカル気取りのアホは非人間的に描かれたシーモアの方を好きになるらしいがw

600:吾輩は名無しである
22/03/08 19:28:18.93 HfD9HZdU.net
ナイン・ストーリーズ読んでる。天才。

601:吾輩は名無しである
22/03/11 23:56:37.60 Y7FyFkl2.net
小舟のほとりでよかったな。子どもの時母と二人でだるまさんがころんだしてたら急に悲しい気持ちになって泣き出したこと思い出した。

602:吾輩は名無しである
22/03/16 18:53:49.00 US6kVXvx.net
文学のリテラシーが全くない状態で初めて読んだのがナインストーリーズだったけど、バナナフィッシュは衝撃だったな
エレベーターでキレてる理由や自殺した理由の考察を見るうちにどんどん引き込まれていったのを覚えてる

603:吾輩は名無しである
22/03/17 23:40:33.30 Or4Q8NqC.net
グラース家の子たちって繊細過ぎて傍からだと言動に脈絡がないように見えるね
ホテル・ニューハンプシャーって映画を思い出した

604:吾輩は名無しである
22/03/18 20:12:53.32 4NTqz6bW.net
マット・サリンジャー氏はいつになったら遺稿を世に出してくれるんだ?
世界中のファンが待ってるんだが

605:吾輩は名無しである
22/04/17 21:54:50 nuVEhzsP.net
巨乳漫画の公告は性犯罪助長とか言い出したらライ麦畑でつかまえてもやべーな

606:吾輩は名無しである
22/05/06 21:26:28 s8KKHQ8r.net
俺も待ってる。30年、いや、それ以上。

607:吾輩は名無しである
22/05/07 22:43:11.29 rwCHz/HE.net
>>603
グラース家とアーヴィングの描く家族は全然違うだろ。グラース家は言っちゃえば非定型発達者の一家で、アーヴィングの描く家族は露骨に精神分析学的なモデルじゃないか。

608:吾輩は名無しである
22/05/10 12:00:14.08 RG2jyqUC.net
アメリカではパヨクになるの?

609:吾輩は名無しである
22/07/31 17:28:30.36 I3Gz0ch0.net
またいつのまにか新刊が!
新潮モダン・クラシックス
彼女の思い出/逆さまの森
今なお話題のサリンジャーの煌めく才能。これが最後の「9つの物語(ナイン・ストーリーズ)」! 
若い頃の留学先のウィーンを終戦後に再訪した男が行方を探す美少女、謎の女とともに行方不明になった天才詩人、
少年が見てしまった悲劇の黒人ジャズ歌手。グラース家の物語の無垢、そして『ライ麦畑でつかまえて』の異議申し立て……
サリンジャーが後年描いたエッセンスを湛えながら本国では出版されることのない幻の短篇集!
URLリンク(www.hanmoto.com)

610:吾輩は名無しである
22/08/07 03:03:14.31 1RJ5zbOA.net
「ちくしょう」彼は言った、「まったく、このよにはいいものがたくさんある」

611:吾輩は名無しである
22/08/07 03:03:59.22 1RJ5zbOA.net
まったくね

612:吾輩は名無しである
22/08/07 03:04:13.34 1RJ5zbOA.net
あああああまちg

613:吾輩は名無しである
22/10/26 21:23:55.38 A+0cuha/.net
ライ麦やナイン、フラズイを読んでハマったアメリカの人はそのあとどうしてんのかな
昔の雑誌とかたぶん高いだろうに…「彼女の思い出」とかは図書館で読んでるのかね

614:吾輩は名無しである
22/11/10 17:25:41.70 LeQO2uIt.net
サリンジャーは永遠の青春小説ポジだったのに誰かさんに翻訳されてから冷えた感があるわ
なんかもう読んでる奴いなくね

615:吾輩は名無しである
22/11/10 20:36:11.33 W3AoDey1.net
これから読む人もいるんですよ、おじいちゃん。

616:吾輩は名無しである
23/01/01 00:05:19.95 GYPtlrg0.net
村上訳いいと思うけどな
俺は35年前に読んでるのでジジイだけどw

617:吾輩は名無しである
23/01/01 09:02:17.67 tEAD34/q.net
村上春樹ってサリンジャーとかカポーティやチャンドラーという定番ばっかり訳すのがちょっとな
屋上屋を架すイメージが強い
どうせならデリーロやマッカーシーの未訳本を訳せばいいのに

618:吾輩は名無しである
23/01/01 10:33:17.33 SFpaX7HJ.net
そんな技術ないだろ

619:吾輩は名無しである
23/01/05 01:02:12.81 1UlNY9Cq.net
そう思いたいけど、果たしてそうだろうか

620:青木康善
23/04/27 16:48:41.86 agyeBz5/.net
こいつをバロウズ検索で引き合いに出してところがamazonでありました。何が良いのかわからん。

621:吾輩は名無しである
23/05/18 22:38:16.85 nvjw/kPJ.net
>>617
雑感なんだが、

622:吾輩は名無しである
23/05/18 22:51:27.22 nvjw/kPJ.net
>>617
雑感なんだが、村上が若い頃にカポーティやフィッツジェラルドを称賛して、サリンジャーはつまらないって言ってたのって、村上のテーマである社会対個人ってのが、高度消費社会が壁側の社会であって、そこに迎合出来ない個人が卵なので、サリンジャーって設定や舞台装置からしてそこは全然そぐわなかったからだったのでは。

623:吾輩は名無しである
23/05/18 23:12:02.72 nvjw/kPJ.net
>>622
身も蓋もない話、江藤淳の影響下にある村上がグレートギャツビーやらティファニーで朝食をやらさらば愛しき女よを称賛するのは、それらが失恋小説に託つけた高度消費社会批判モノだからで、要約すると、個人のピュアな恋愛感情みたいなものが消費社会の新しい価値観に敗北者しちゃう、みたいな話である。
なるほど、当時の村上の趣味を鑑みるとこの時点では確かにサリンジャーはつまらないものに見える。
ギャツビーがあの手この手で元カノを取り戻そうとしてる一方、ホールデンって1人でウロウロしながら頭の中でどうでもいいようなこと考えながら、発作的に誰かに電話するだけだから。

624:吾輩は名無しである
23/05/18 23:26:39.23 Qax474rV.net
>>623
ただ思い返してみるだに、じゃあゼロ年代初頭になんで村上が突然、サリンジャーを翻訳し始めたのかって、これは加藤典洋が指摘した、村上の「隠喩から換喩へ」のタイミングと同期していて、具体的にいうと、村上は二人称に制約される語らいから一人称に脱皮したかのような文体にスライドしたのである。
ちょっと面倒な話なんだが死ぬほど大事な話なので頑張って説明しようと思う。当然、結論にはなぜ村上がサリンジャーをある時期から再評価したのかを説明したい。

625:吾輩は名無しである
23/05/19 00:05:17.02 rRyJzFUr.net
>>624
先ず有名な話だが、村上は江藤淳からの強い影響下にある作家である。
江藤の成熟と喪失の内容には触れないが、少なくとも初期の村上のモチーフには敗戦国としての日本に固有の家庭のモデルが採用されていたことは証左に事欠かないだろう。
短編の「飛行機」に源典を持つ、「色彩を持たない~ 」は最も解りやすい例で、これらは優れた「日本の」フェミニズム文学なのだけど、そのような評価が以外と少なくて驚く。
言うまでもないけど、資本主義と社会主義ってどっちも一長一短で、資本主義とは個人の能力や実績を最大限に評価し、その個人に収益を還元するみたいな例のアレで、一方社会主義とは富をとにかく再配分して国家を運営したいってやつで、ネガティブな側面としては公的な給与は地下勢力によって中抜きされがちだからダメなんだよね(あれ?…まぁいいや)。
村上春樹は団塊世代に早稲田の学生だったのでなので、当然学生運動の影響はある。デカンショの圧力もあっただろうけど、でもこの環境で一旦村上青年は同級生が見向きもしないフィッツジェラルドやカポーティに流れていく。
なぜか。
どうも、当時の村上青年は恋をしていたらしい。
恋してるときはしょうがないよね。

626:吾輩は名無しである
23/05/19 00:13:37.00 bY6j/zOF.net
>>625
恋をしている文才のある青年は「パン屋襲撃」みたいな、ただ面白いだけの本を書いていたら、95年、オウムを経験する。

627:吾輩は名無しである
23/05/19 00:18:36.25 bY6j/zOF.net
>>626
村上がこのときを契機に人称を変えたのは、「物語」の管理を改めたからである。
なんでそんなことする必要があったのか?

628:吾輩は名無しである
23/05/19 00:29:24.58 6uHzckP6.net
>>627
「アンダーグラウンド」と「約束された場所で」のあと、村上はなぜかサリンジャーを翻訳しはじめる。
「物語が人を狂わせる」ってテーゼがお昼のワイドショーを賑わせていた時代になぜ村上はサリンジャーを召喚したのか。

629:吾輩は名無しである
23/05/19 01:00:37.67 aqX+Ek00.net
>>626
敢えて省略しているけど、社会運動の最中で、虚偽は定かではないが村上春樹は恋愛のほうが大事だった、と言っているのである。

630:吾輩は名無しである
23/05/19 01:10:11.69 /PXETy2X.net
>>629
社会の激動よりも個人の恋愛感情の方が重い。って価値観は、普通にそのまんまグレードギャッビーやティファニーで朝食をと共通する。
ついでに言うと、包容家族が説明する日本の敗戦史のフェミニズムの一側面から連なる消費者の精神史観ですらある。
繰り返す。
なぜ村上春樹はサリンジャーを翻訳したのか?

631:吾輩は名無しである
23/05/19 01:21:14.85 rBpeVZvw.net
>>630
禅の思想とポストモダニズムが直結するタイミングを村上春樹は多分冷静に見ている。
サリンジャーの作品の特性って、雰囲気で読者を飲み込んじゃうみたいなニューウェーブ的なロマンチシズムもあるんだけど、それとは別に純粋なドラッグ的な効用もあるんだよね。

632:吾輩は名無しである
23/05/19 01:40:16.99 Tz6RYndI.net
>>631
なんにせよ村上春樹はサリンジャーを再解釈するに前後して、ポスト構造主義的なポスト構造主義者に転向したんだけど、下世話な話、この村上の転向っての恋愛至上主義で感情で拗らせてた人がアトミズムに転向するくらいの急カーブである。

633:吾輩は名無しである
23/05/23 00:01:35.87 wHOj9F9T.net
続かねーのかよ!

634:吾輩は名無しである
23/06/04 21:14:37.80 zFdOPNAJ.net
よく分からんけど遺稿の発表はよ
早くしないとファン達もくたばっちまうぞ

635:吾輩は名無しである
23/06/09 19:44:10.82 AXDUKUJE.net
ジャズ・アンビエントから、少しずつ宇宙的な顏を隠しきれなくなっていきます。
なかなかオモシロくないですか?
//youtu.be/f0og1UrDFy0

636:青木康善
23/06/09 21:51:42.43 nn9PzOB7.net
どうも大嫌いだなあサリンジャーは。親父がサンドイッチなんたらを頼んで無いのに買ってきて読んだが。

637:吾輩は名無しである
24/04/03 21:27:08.42 m0zwyVKK.net
NHK総合
NHK 総合 03/21 23:00 完全なる問題作 キャッチャー・イン・ザ・ライ
2024年3月21日
丹沢こりす
ダグラス・ブラッドリー(ベトナム戦争帰還兵):
《帰還してサリンジャーを読み直したとき
そこに書かれたトラウマに気づいた
それは思春期の悩み以上のものだ
主人公のホールデンが妹を
守ろうとする気持ちにそれを感じる
彼は妹の純粋さを守ろうとするんだ
マシュー・サリンジャー(サリンジャーの息子):
《ホールデンとフィービーの関係は
言葉にするのが難しい
でも最終的には妹への愛が彼を
癒やしているんじゃないかな
彼はきっと大丈夫だと思わせてくれる
ケネス・スラウェンスキー(サリンジャー研究者):
《居場所を探してもがくホールデンの物語は
普遍的で時代を超えると思う
でも「キャッチャー」には物語の筋以上に
特別な何かがある
それは指し示すことが不可能なものだ
2024年3月24日

638:吾輩は名無しである
24/04/03 23:05:40.46 oGN4Bdsz.net
『エズメに 愛と穢れをこめて』がすごい
ノルマンディー上陸作戦に参戦し、ドイツの強制収容所に、
地獄を見て病んだサリンジャー自身の体験をもとに、
創作した美少女との交流で癒やされていく主人公を描く作者の魂よ

639:吾輩は名無しである
24/04/30 14:03:18.38 VtkeetCQ.net
AGE

640:吾輩は名無しである
24/05/22 00:35:48.45 hnFlVqzx.net
現代の若者に多く見られる「感情を表すのはダサい」という風潮は、裏を返せば彼らの繊細な心を表していると言えるでしょう。彼らは真心を傷つけられることを恐れていて、その結果として「負ける」ことも恐れているのです。しかし、それは賢明さの欠如ではなく、むしろ臆病さの裏返しと言えるでしょう。彼らは確かなものしか信じることができず、熱意や経験も不足しているのかもしれません。しかし、現代のサリンジャーのようなエスプリのない人間には、彼らのような若者こそが希望と言えるのではないでしょうか。

641:吾輩は名無しである
24/05/24 23:17:43.26 Gpd9yghR.net
>>631
村上って結局、コアな部分がビートルズなんだと思う。

642:吾輩は名無しである
24/05/24 23:25:18.73 Gpd9yghR.net
人格形成期にライ麦畑やナイン・ストーリーズを読んで、よく解説本で書かれてた主人公への同一化、とかではなくサリンジャーの作品のビジュアルイメージみたいなのに強く惹かれたのはワイだけではないと思う。
世代的な問題なのかもしれないが、ライ麦畑に強く恋い焦がれはしたんだけど、別にインヴォルブもされなかったし、誰かを殺したくなったりはしなかったんだけどとにかく、小説内の風景に惹かれた。みたいな人ってたくさんいるはずで、それはサリンジャーが風景描写の巧い作家だからなんだが、

643:吾輩は名無しである
24/05/24 23:31:01.13 Gpd9yghR.net
>>642
一方、ライ麦はまだしもナイン・ストーリーズを読んで、冒頭のバナナフィッシュと最後のテディって、わけのわからない二作に、すごくわかりやすい短編群がサンドイッチになってる構成は、いくらなんでもなんかの意図があることを誰だって感じるはずで、正直謎解きサリンジャーってすごく腑に落ちた。

644:吾輩は名無しである
24/05/24 23:36:44.26 Gpd9yghR.net
>>643
ナイン・ストーリーズの中で、頭のバナナフィッシュと尻尾のテディだけが余りにも難解、てってのは、通して読んだ人ならみんなが思うことで、ワイは恥ずかしながらナイン・ストーリーズって短編集が謎の銃声から始まり、謎の悲鳴で終わる、って構成自体に気が付かなかった。
何百回も読んだはずなのに。

645:吾輩は名無しである
24/05/24 23:49:23.54 Gpd9yghR.net
ナイン・ストーリーズって、なんの理由も示されないままシーモアが拳銃で自殺する場面から始まり、小学生の国語の教科書レベルの自己完結的なわかりやすい短編を挟み、最後にテディの、またしても理由の示されない自殺と、誰かの悲鳴によって終わる。
この構成。
んで、言い逃れできないのが、冒頭の片手のなる音〜って文。
私の好きなサリンジャーってのはそれぞれあっていいと思うが、文学史上においてサリンジャーってニューウェーブの人だったってのは、すでに他界してる人にこういう評価するのもどうかとは思うが、もう、言い逃れしようとがないと思う。

646:吾輩は名無しである
24/05/25 00:05:02.75 386dZYzD.net
>>645
ワイがそうだが、東洋人が好きなサリンジャー的な風景ってのがあって、それってそれこそアメリカの田舎町の背の高いライ麦畑だったり、陰キャ目線で見るクリスマスシーズンのニューヨークの町並みだったりするんだけど、実はサリンジャーの描くアメリカってマイルドヤンキー的というか、オールドアメリカンなそれでホッパーほどの都会ネイティブなものでもない。

647:吾輩は名無しである
24/05/25 00:20:19.08 386dZYzD.net
>>646
禅の本場である東洋のサリンジャーの読者に、なぜかサリンジャーが禅に傾倒していた、って明らかな事実を受け入れられない感性ってのがある気がするのだ。
サリンジャーをアメリカの懐かしい風景として好きだってんなら、別にそれはそれでいいけど、批評の俎上にサリンジャーを正しく置くとすれば、謎解きサリンジャーって決定的な一冊なんだよね。サリンジャーは東洋の禅を意識しているのに、東洋のサリンジャー読者はサリンジャーの描く西洋(アメリカ)の風景に恋い焦がれているので、ニューウェーブ以降の世代はとくに逆輸入に耐えられない、みたいなの、ないか?

648:吾輩は名無しである
24/05/25 23:14:34.45 eQIf31jk.net
>>641
ビートルズが一時期なんとかってヨガだかに嵌ってすぐ嫌になってやめたって話は有名だが、あの時代に西洋人にオリエンタリズムみたいなのが流行ったんだが、その一昔前にオリエンタリズムにガッツリのめり込んじゃってた人の一人がサリンジャーで、サリンジャーにせよビートルズにせよ日本人にとっては逆輸入されたオリエンタリズムみたいなのがある。
これを団塊世代の一人の西洋文学好きの日本人男性の視点に想像のピントを合わせると、村上春樹って現れるべくして現れた作家だと思う。

649:吾輩は名無しである
24/06/13 02:27:44.08 uYmqaKPI.net
活字の学び
2007年09月16日
第12回「翻訳文学のいま」
【角田】 10代で唯一読んだ英米文学が野崎孝さん訳の『ライ麦畑でつかまえて』です。村上さんの新訳を読んで、こ
んなに違うものかと思いました。すごくクールで格好良く思えた主人公の男の子が、弱っちくてちょっと情けない子にな
っていて。自分が大人になったこともありますが。17歳で村上訳を読んだら、もっと違う感想を持ったかもしれない。
【金原】 たしか川上弘美さんが、新訳はモダンな家だが、昔読んだ旧訳は古い自分の家みたいと言ってたけど、それは
あるかな。
金原瑞人
角田光代

650:吾輩は名無しである
24/06/22 17:11:47.54 XLUbsGEx.net
白水Uブックス
ライ麦畑でつかまえて
サリンジャー,J.D.【著】〈Salinger,J.D.〉/野崎 孝【訳】
白水社(1984/05発売)

651:吾輩は名無しである
24/07/05 01:38:16.91 teBRV9lU.net
J・D・サリンジャーの代表作「ライ麦畑でつかまえて」は、思春期の少年ホールデン・コールフィールドの視点から、大人社会への反発と喪失感を描いた青春小説です。この作品は、出版当時から大きな反響を呼び、20世紀のアメリカ文学を代表する作品の一つとなりました。
サリンジャー自身も、ホールデンと同様に思春期に多くの葛藤を経験しました。第二次世界大戦のトラウマや、両親との確執などが、彼の作品に深い影を落としています。
「ライ麦畑でつかまえて」の成功以降、サリンジャーは公の場から姿を消し、隠遁生活を送りました。しかし、その作品群は、現代社会における疎外感やアイデンティティの喪失というテーマを描き続け、多くの読者に共感を与え続けています。
グラース家の人々を描いた短編小説群は、サリンジャーのもう一つの重要な作品群です。これらの作品は、「ライ麦畑でつかまえて」の登場人物であるホールデンの兄シーモアを中心に、グラース家の人々の苦悩と再生を描いています。
サリンジャーの作品は、思春期の葛藤、大人社会への反発、喪失感、そして再生という普遍的なテーマを描きながら、アメリカの20世紀という時代を反映しています。彼の作品は、現代社会においてもなお、多くの人々に共感を与え続け、読み継がれています。


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