25/09/04 08:11:29.52 0P6sm5W3.net
上司も社長も状況を理解してくれ、翻訳者探しをゼロから始めることになり、僕も手伝うことになりました。
本来翻訳者探しは営業の仕事ではないのですが、
T社は大口顧客で僕が結構発言権を持っていたので僕が入った方がスムーズに行くだろうとの判断でした。
で、その時に出会ったのがドイツ語翻訳者のベヒシュタインさんでした。
ベヒシュタインさんは日本語がペラペラの日本在住の翻訳者さんで、ドイツ語だけでなく英語の翻訳もやっている多才な方でした。
そしてベヒシュタインさんは日本在住の外国人翻訳者を束ねる「元締め」的存在だったため、
彼が中心となって、外国人翻訳者コミュニティに我々が多言語の翻訳プロジェクトチームを立ち上げるから協力して欲しい、という告知を行っていきました。
その結果、無事フランス語、ドイツ語、中国語の翻訳者さんとチェッカー、
それにDTPもできる協力会社さんが揃い、プロジェクトが立ち上がりました。
ベヒシュタインさんとはその後も長く良い協力関係が続きましたが、T社が大型デバイス事業から撤退することになり、
その仕事が終わったことでわが社とのご縁も疎遠になってしまいました。
母との他愛ない会話の中でふと出てきたベヒシュタインという単語から、
僕は20代の出張でお客さんに連れていってもらった日帰り温泉のことや、宿泊先の酒田のビジネスホテルのこと、
それにお客さんに招待されて出かけた幕張メッセでの展示会のことなど、当時の膨大な記憶が蘇りまくって止まらなくなりました。
今からもう30年近く前のことですが、記憶は失われているのではなく、
単に思い出すキッカケがないから出てこないだけなんだと改めて認識しました。
体調が万全となりガンガン稼げるようになったら、数十年ぶりに羽越本線に乗って象潟、酒田、羽後本荘を旅してみたいですね。