25/11/22 06:51:29.99 .net
私はね、将棋中継を見るのが好きなんですよ
昔はニコ生、今はAbema
中継において、将棋とスポーツの大きな違いは、解説者のスタンスだと思うんですよ
野球でもサッカーでも解説者は基本的に「その競技のことを全て理解している神」の視点で解説する
素晴らしいプレーに称賛を贈ることはあっても、「理解できない」ということは無い
解説者はたいてい、そのスポーツの元有名選手で、好プレーもミスも全て原因を添えて詳細に解説してくれる
将棋の場合は現役のプロ棋士が解説することが多い
場合によっては対局者よりも格上の棋士が解説することもある
それでも、その解説は手探り感満載だ
序盤の定跡や研究済み範囲であれば、淀み無く解説してくれるが、混沌とした中盤、終盤になると
「あれ?この手はなんですか?」と対局者の意図が見えず考え込んだりする
そして急に「あ!なるほど!そういうことか!」と自分で納得して、盤面を動かし始める
僕はこの瞬間が堪らなく好きなんです
深く感動するんです
素人から見ると超天才であるプロ棋士の解説者ですら、分からないことがある
誰もが、もちろん対局者も含めて、将棋というゲームについて完全には理解していないという事実
それでも解説者は手探りでその局面を理解しようともがき苦しむ姿が堪らなく良い
難解な局面を仕事として解説するというよりは、将棋の新しい興味深い側面を発見して、夢中に駒を動かしているような、無邪気とも言える姿が格好良い
解説者の中には一通りの解説を済ませたら、聞き手の女流とイチャイチャと棋界周辺の雑談をして時間を潰す人もいるが
私は、とにかくいろんな手を示して、駒を動かして解説して欲しい
誰と誰が飯を食ったとかどうでもいいので、プロの読み筋を、プロの頭の中を大盤に示して欲しい
いくら将棋ソフトが進化しても、煩悶するプロの姿こそが、我々素人は見たいんだ