18/12/28 23:27:42.52 JTbv5wxF.net
(遊)木村一基 対羽生 47戦14勝32敗1千日手
洒脱な語り口を武器とした解説と特徴的な頭髪でおなじみの「おじさん」。
一時期は高い勝率を誇っており、「勝率くん」とのあだ名もつけられるほどで、
500局以上指して7割をキープしている棋士が羽生と木村しかいなかった(現在は6割台に落ちている。羽生はキープ中)。
2001年は木村にとって飛躍となった年で、勝率.8356(歴代4位)、61勝(歴代4位)という将棋史に残る記録を打ち立てた。
その勢いで竜王戦の挑戦者決定戦まで進み、3番勝負で羽生と対戦。
第一局は羽生が詰めを見逃す頓死をやらかしたために勝利(のちに羽生はこの一局を「もう一度指し直したい」と振り返っている)。
第二局は木村が先手を持って作戦勝ちまでしていたにも関わらず千日手を選ぶ。その後の指し直し局で完敗。
第三局は羽生が悪手に近い手を指す一方、木村も決め手に欠き、敗戦。初めてのタイトル挑戦はお預けとなった。
これでツキに見放されてしまったのか、木村は現在までタイトルに縁がない棋士生活を送っている。
タイトル戦には6回登場しているが、そのうちの4回は対羽生。
2009年の第79期棋聖戦では2-1まで追い詰めたところで二連敗を喫し逆転(ちなみに同年の王位戦では深浦相手に3連勝からの4連敗を喫している)。
2016年の第57期王位戦では3-2まで追い詰めたところで二連敗を喫し逆転。
タイトル獲得なしの挑戦6回は森下卓と並んで最多記録、タイトル戦での10勝はタイトル未獲得の棋士のなかで歴代1位である。