16/05/19 23:54:32.50 MpBhKofe.net
★「邪魔だ」、舌打ち…いまだ続くベビーカー乗車論争 「マークあるのに」半数以上知らず
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電車やバスの車内でベビーカーを畳むべきかどうか、論争が続いている。今春、地下鉄に乗り込もうとした乗客のベビーカーがドアに挟まれたまま発車した事故を受け、改めてマナーのあり方などがクローズアップされた。国土交通省は平成26年、「折り畳みは不要」との方針を明確に示し、統一マークを制定したが、周知が進んでいないのが現状だ。
「ほかに方法ない」「大きくて邪魔だ」「ドアをふさいでいる」
2歳の長男と4カ月の長女がいるさいたま市の会社員の女性(29)は、長女を抱っこし、長男をベビーカーに乗せたまま電車に乗った際、年配の女性からにらまれ、舌打ちされたことが忘れられない。「長女を抱っこしているため、安全を考えるとほかに方法がない」
公共交通機関のバリアフリー化が進むにつれ、ベビーカーでも外出しやすい環境が整ってきた。一方でドアの挟み込みや、他の乗客の邪魔になるといったトラブルも相次ぎ、25年6月、国土交通省や子育て関連団体などでつくる協議会が設置され、ベビーカーを安全に利用するための統一ルールを定める議論が始まった。
協議会での議論を経て26年3月、国交省は「交通機関やエレベーターでは折り畳まずに使えるのが原則」とする指針を公表。ベビーカーを畳み、荷物と子供を抱えて乗降車する方が、かえって転倒などのリスクがあって危険だと判断した。
ベビーカーを押す大人をモチーフにする「ベビーカーマーク」は、こうしたルールを明示するために制定。優先席スペースに掲示したり、ポスターでの周知を図るなどしてきた。
マーク制定以降、ベビーカー利用者に配慮する取り組みが広がりつつある。
東京都内や埼玉県で運行する西武鉄道では、29年春に導入予定の新型通勤車両で、1編成(10両)のうち、1両の3分の1(約20メートル)を、大きな荷物がある人やベビーカーなどを使う利用者向けの「パートナーゾーン」とすることを発表。JR東日本は27年秋以降に導入した新型車両で、従来は前後2車両のみに掲示していたマークを、各車両に掲げることにした。
取り組みが進む一方、マークそのものの周知は十分とはいえないのが現状だ。
内閣府が昨年12月、20歳以上の男女1653人を対象に、マークに関する調査を実施したところ、6割以上が「意味を知らない」と回答。約46%は「見たこともない」と答えた。こうした状況を踏まえ、国交省はチラシを配布するなどキャンペーンを展開し、32年までに認知度を5割にまで引き上げたい考えだ。