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■Dolby Atmos/DTS:Xを簡単に解説3
【Dolby Atmos/DTS:Xの仕組み】
従来の5.1/7.1chは制作時に音を5chや7chのスピーカーに配分して、視聴位置から前後左右360°に
音を配置・移動させて作ります。再生時は5.1/7.1の各chに収録された音をそのまま再生します。
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Dolby Atmos/DTS:XはDolby社及びDTS社が開発した新音響システムでどちらも同様の仕組みです。
従来の7.1chでは前後左右方向だけでしたが、これに上下方向が加わり平面から立方体になります。
使用している音源から、自由な位置に配置したい、立体的に動かしたい、高さのある空間を表現したい
という音をベッドではなくオブジェクトに指定します。指定した音は立方体空間の
どこでも自由に配置・移動させる事ができ、XYZ軸の座標とオブジェクトサイズを記録します。
これがメタデータで、7.1chベッド+オブジェクト音+メタデータで収録します。
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再生時は5.1/7.1のベッド音源はそのまま5.1/7.1chのスピーカーへ出力、オブジェクトは
メタデータから座標とサイズを読み取り、実際に使用しているスピーカー構成に合わせて
どのスピーカーへ分配・配置するかを計算して出力します、これがレンダリングです。
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劇場用Atmosは音源が128トラックまで対応、そのうち10トラックがベッドオーディオ(7.1など)用
118トラックがオブジェクト用で、スピーカーが64ポジション対応です。これをDolby社の業務用
専用プロセッサーでレンダリングして再生します。
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家庭用AtmosはBDに収録するため、劇場用のままではデータサイズが大きすぎて収録不可能。
さらに大量のオブジェクト処理が可能な高性能プロセッサーを導入できないため、
使用可能なオブジェクト数を縮小しています。またスピーカーポジションも24.1.10chまで縮小
DTS:Xの場合は規格上30.2ch扱えますが、現時点では7.1.4chまでの制限が掛かっています。
そのためBDに収録する場合は、劇場用音源からオブジェクト数を減らしてミキシング作業をやり直します。
また劇場公開では5.1/7.1だった作品でも、BD/UHD BD用にAtmos/DTS:Xでリミックスする場合もあります。